依然見た夢の中で、彼は古いネックレスを拾った。
ブロンズ色の、がっしりとした重みのある、だが小振りのものだった。
彼は、ヨーロッパ風の、レンガ造りの町並みの一郭にある靴屋で下働きをしている子供だった。ぶかぶかの埃で汚れたシャツをいつも着ていて、道に落ちているものを拾い集めるのを趣味のようにしていた。硬貨が落ちていることもあれば、ボタンやブローチなどが落ちていることもある。
彼は、同じ靴屋で働く子供たちに、そのネックレスを見せた。それには、名前が書いてあって、彼は珍しく「これ。誰のだろうね?」と持ち主を探した。普段なら、そんなことしないのだが。
店に来るなじみの客にも聞いた。「これ誰のだかわかりませんか?」勿論、その客に分かるはずもなく、少年は肩を落とした。
それから、しばらくたった今日の夢のこと。