『セーラー服と機関銃』の第5話
放送日 2006年11月10日 TBS
脚本:いずみ吉紘(原作:赤川次郎『セーラー服と機関銃』)
演出:加藤 新
この回は、浜口、刑事に仕切られる、あるいは、刑事 vs 元刑事の巻。
公式サブタイトル“愛し組員よ永遠に”って、第3話からこっち同じようなお題目。シャッフルして並べ替えても no problem。
悲しみに沈む目高組に「この度はご愁傷様」と電話をかけてくる浜口組長=本田博太郎さん。暗い窓に向かって淡々と、ヘロインを早く渡さないとまた犠牲者が増えるとつづける、この怖さ。
こういう電話に却っていきり立つ若頭・佐久間(堤真一)らを泉(長澤まさみ)は誰も失いたくないと止める。元刑事ヤクザ・酒井金造(山本龍二)も浜口組の背後にもっと危ないものが隠れている、ここは一番思案と引き止める。それは大きな麻薬取引には必ず絡んでる“太っちょ”と呼ばれる大物ではないか、だとしたら、かかっていけば目高組は全員消される・・・
そこに、黒木刑事(小市慢太郎)と稲葉刑事(井澤健)が現われて、浜口組&太っちょ検挙のためヘロインを捜してほしいと、まー黒木刑事は土下座までするんですね。すまし顔の黒木刑事。
そんなワケで、目高組は腹をくくってコトにあたる。女子高生・泉も腹をくくる。
そんなワケで、
浜口組長「あいつらに捜させるんですか!?」そーか、そーだったのか、浜口サンのネクタイは、黒地にベストと同じダークレッドのストライプ入りだったのか。
メダカを追い込むため、浜口組はケン坊こと酒井健次(中尾明慶)を人質にとって痛めつける。「そろそろ限界です」などと電話してくる、浜口組長、ほとんど悪魔的口調。長ドスをどーとか、鼻がいいか耳がいいかとか受話器から流れてくるのを聞く金造。これも一種の拷問。「今から右足を一本、そちらにお送りします」(右足二本だったら、もっと怖い、か?)。金造の目の前には、真由美(小泉今日子)がそちらに送っておいたというブツ。携帯電話をケン坊にあてがいつつ、ニヤリとする浜口もよいなぁ。携帯電話も浜口サンのベストと同じダークレッド。
人質とブツ交換の現場に現われた黒木刑事に、浜口組長は微妙にイヤそうな素振り。
シレッと「逃げられましたね」などという刑事で、それに「だいじょうぶです。ご安心ください」と答えなきゃならんのですから。浜口組長のネクタイは、ベストより一段暗いダークレッドに水玉模様。

0