「麻酔作用でクロスする第4話『警視庁鑑識班2004 INVESTIGATION』」
沢村技官
『警視庁鑑識班2004 第4話』
放送日:2004年2月4日 日本テレビ系 (DVD VPBX 12064)
監督:吉野晴亮 脚本:田部俊行、浅野有生子
サブタイトルは
“3年前の白骨が解いた婚約者殺しの汚名”
監督は火サス『警視庁鑑識班』シリーズの下村優ではなくて吉野晴亮・・・オリジナルビデオ『サンクチュアリ2』(1995年12月28日)、『サンクチュアリ3』(1996年2月25日)の監督ですね。脚本にも下村優は関与してないですが、工事現場で見つかった白骨から数年前の未解決事件の意外な真相があきらかになるという『警視庁鑑識班11 白骨死体を我が子と絶対認めない父と母の6年前の心の闇』(2001年1月9日 日本テレビ系火曜サスペンス劇場)を思い起こさせる回です。実際、鑑識班の活動はほぼ同じ。法医の石田技官(石井洋祐)がDNA鑑定したり頭骨を写真とスーパーインポーズしたり大忙しなのも共通しています。また、どちらも中山淳彦(西村和彦)の妹・中山沙織(2004では中山エミリ、火サスでは神谷けいこ)の後輩(2004では乙葉、火サスでは菊地麻衣子)の兄の事件です。ただ、『警視庁鑑識班11』はやりきれないような真相が明らかになる結末ですが、『警視庁鑑識班2004』のほうは汚名が雪がれるという少し救いのある内容になっています。
ですが、沢村技官(本田博太郎)については・・・
『警視庁鑑識班2004 第4話』では、出土(といっていいのかね?鑑識の面々が土砂をふるいにかけてるの見てると考古学の発掘調査のような雰囲気)した小瓶の中身の分析。それにしても、ワケのわからん小瓶の蓋をいきなり開けてニオイをかいだりするもんかね?揮発性の毒物だったらどーするヨ。ま、それはともかく、力づくで蓋をあける様子は、好きだよ。
瓶の中に残っていたわずかな粉末を分析した結果は、ブロムワレリル尿素。非バルビツール酸系睡眠薬に使われる成分ですと、後に立っている中山クンにご託宣。『警視庁鑑識班2004 第4話』の沢村技官はこれだけ。
一方、『警視庁鑑識班11』では、石田技官は大忙しなのに、カップ片手にくつろいでいる沢村技官。それでも、中山クンから白骨がでた土砂の中にあったガラス様のかけらの分析を依頼されます。いつものS-3000Nで眼鏡レンズと答えを出し、そばにいた中山クンに、「分析すればメーカーもわかるから、もう少し時間をください」・・・それっきり、ずぅぅぅぅっと眼鏡レンズのことは出てこない。もう、眼鏡のことなど忘れたころに、白骨死体の父の家のガサ入れで出てきたカケラを中山が持ってくる。中山の顔を見て、火サスのシリーズでは時々出てくる沢村さんのお言葉、「先日の○○の分析、終わってます」(終わったならすぐに報告せぇ!)・・・という感じ。
沢村技官が分析の結果、麻酔性の物質という結果を出すのは、『警視庁鑑識班18 首吊り死体に劇薬の痕跡』(日本テレビ火曜サスペンス劇場 2005年2月1日)。まず、シャツのしみから、ブロモホルム。「死人に口なし」と煮詰まってしまった第一現場鑑識班に、その分析結果を携えて「死人は語らなくても物は語ってくれます」と現われます。パチパチパチ大拍手。そして、火葬寸前に差し押さえた遺体の血液からもブロモホルムを検出しニンマリ。法医ではなく第一化学の沢村さんが血液を扱うのは、ほかに『警視庁鑑識班10 毒殺された医師の診察メモに三つの指紋』(日本テレビ火曜サスペンス劇場 2000年10月17日)。“11”が石田技官の回なら“10”は沢村技官の回。また、“10”では血中の毒物を検出するのに素手でやってるんでヒェ〜だったけど、“18”ではちゃんとラテックス・グローブをご使用。警視庁鑑識班は、年々進歩改善するのだな。

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