大幅な累積赤字(約31億円)を抱える
「ばんえい(輓曳)競馬」の今年度中の廃止が決定的となった。
近く、同競馬を開催してきた帯広、旭川、岩見沢、北見の4市市長会議で廃止が正式に確認される。
「ばんえい競馬」は世界で唯一、北海道でのみ行われている独自の競馬で
“輓馬(ばんば)競争”とよばれている。
サラブレッド系などの“軽種馬”ではなく、古くから農耕馬として利用されてきた体重約800〜1200 kg前後の“重種馬”が、騎手と重量物を積んだ鉄製のそりを曳き、2箇所の障害が設置された直線200 mのセパレートコースで力と持久力を競う。
普通の競馬では鼻先でゴールが決まるが、ばんえい競馬のゴールは鼻先でなくソリの最後端が通過するときで決まる。
これは「荷物を運びきる」ことを目的にした競技であることから来ているルールでり、馬体がゴールを過ぎていても、馬が止まってしまえば逆転も可能。ソリがゴールを通過しきるまで目が離せない競馬なのである。
北海道開拓期に余興や催事として行われ、木材を運び出していた馬の力比べに起源を持つ。当初は2頭の馬に丸太を結びつけ、互いに引っ張りあっていたという。
明治末期頃から荷物を載せたそりを引かせる現行の競走方式となり、大正末期に亀田八幡宮(渡島国亀田郡亀田村=現在は函館市に編入)の境内や五稜郭公園の敷地内で行われた“輓馬(ばんば)競走”として記録されている。
北海道の厳しい自然環境の中、 開墾のために丈夫で力持ちの“農用作業馬”の生産を目的として、 厳しい暮らしの中で馬と共に歩んだ北海道開拓の歴史の証。「北海道遺産」にも選定されている。
公営競馬としての“ばんえい競馬”は廃止されても、世界的にも珍しい
北海道独自の馬文化として、是非とも残すべき価値あるもの、いや残して行かなければならない北海道の歴史文化“輓馬競争”である。
北海道遺産の目的は、北海道ならではの価値を掘り起こし、観光などへ活用することによってそれらの価値をさらに高め、将来へ繋げていくこと。
“輓馬競争”をテーマとした、映画「雪に願うこと」も今年春に製作された。
(当ブログ4/8付け)
http://wind.ap.teacup.com/7583kai/182.html
私がまだ子供だった頃、昭和30年頃まではその辺の空き地などで素朴な輓馬競争(草ばんば)やってたのを思い出す。
<「輓馬―ばんえい競馬写真集」 北海道新聞社刊


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