2018/2/9

18cアユタヤ王朝使用 手描きシャム更紗・腰帯(断片)  染織






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製作地 インド南東部 コロマンデル海岸エリア Coromandel coast
製作年代(推定) 18世紀前期〜半ば
渡来地・使用地 シャム王国 アユタヤ王朝
素材/技法 木綿、天然染料/手描き(カラムカリ)、媒染、防染、一部に金彩の痕
サイズ 横幅:82cm×縦:80cm


本品は18c前期〜半ばのアユタヤ王朝期のシャム王国でデザインされ、インド南東部コロマンデル海岸エリアにて総手描き(カラムカリ)で手掛けられた儀礼用布としての多色染めシャム更紗(断片)で、当時インドのみが有していた木綿を茜赤等の濃厚な色味に染め上げ定着させる高度な媒染・防染技術、手描きと手染めの職人技の素晴らしさを伺うことができる作例となります。

特筆すべきは、@シャム更紗の中でも古手の18cアユタヤ王朝期の作であること、A製作時の横幅が82cmと、一般的な腰衣用の3分の2程度、装飾掛け布用の半分程度と小ぶりであること、B小ぶりである分、描き文様がそのまま縮小されたように極細密であることで、シャム宮廷儀礼用の”腰帯”として特別に製作されたものと考察されます(当初の長さは2m半〜3m前後)。

多様な瓔珞文様で彩られた重層的なボーダー部分、花繋ぎ格子が流麗かつ勢い良く描かれた本体、いずれも細密な毛抜き状のカラムカリ(手描き)で防染の描きがなされ、インド更紗固有の茜媒染染めにより赤(明礬)・焦茶(鉄漿)及び描き染めの藍(浅葱)の色付けがなされ金彩が施されたもの(一部に金彩痕が残る)、描線・色彩の繊細さと力強さ、そして荘厳美を備えた存在感は圧巻であり、シャム宮廷儀礼用布としての完成美と信仰の世界観に目と心を奪われます。

小穴は散見されるものの使用・経年で生じた自然な表情のもので、3百年を遡る時代の古裂としての魅力を損なうものではなく、横幅については製作時のまま保たれ82cm×80cmの整ったカタチの正方形裂のため、布からは得も言われぬ格調の高さ・見映えの美しさが感じられます。

海上交易の時代に心誘われる一枚、歴史の浪漫を薫らせる古渡り期インド更紗の名品裂です。





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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
   




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