2018/2/15

19c 儀礼用・絹絣”ピダン”(切替デザイン)  染織






クリックすると元のサイズで表示します



クリックすると元のサイズで表示します



製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 19世紀後期
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料/綾地、緯絣
サイズ 縦(緯)91cm×横幅(経)358cm


推定19世紀後期に手掛けられた120〜150年を遡る時代のアンティーク・クメール絹絣。上部布縁に白布のパイピングが施され、左右及び下縁にも縫い痕が残ることから、額縁状の別布が付され儀礼用掛け布”ピダン”として用いられたものと考察される作品です。

本布の最大の特徴は2種類の表情の違う絣柄がひとつの織物として織り表わされた”切替デザイン”の作品であることで、菱格子と菱花の連続文様が精緻に表わされた主たる部分と大小のモチーフがモザイク様に描かれた部分、赤地と黒地で色柄の雰囲気が大きく異なる点において、特別な意匠が凝らされた特殊な(珍しい種類の)作例と位置づけられるところとなります。

2種類いずれの絣柄においても、ラックの赤、プロフーの黄、インディゴの濃藍と青、掛け合わせの緑の多色が巧みに用いられており色彩の深み・調和の美しさも格別、文様のディテイルが極めて精緻に括り・染め・織りされている様子を細部から確認することができます。

また上下のボーダーは切替デザインのそれぞれ(4箇所)で異なるモチーフが配され、更に布端のライン状のエンドボーダーにも多色遣いの手の込んだ絣文様が描き込まれるなど、全体にわたり並々ならぬ高度な技巧と神経が注がれており、作品からは宮廷儀礼用布たる格調の高さと完成美が薫ってまいります。全長3m50cmに達する圧巻の存在感を呈する19cピダンです。






クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します






●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ