2018/3/1

19c末 チャム 菱格子・星状文様 絹絣腰衣  染織





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製作地 カンボジア南東部 コンポンチャム Kampong Cham
製作年代(推定) 19世紀末
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料/綾地、緯絣
サイズ 縦(緯)84cm×横幅(経)210cm


カンボジア(クメール)伝統の絹絣布「ホール(hol)」。本品は宗教儀式・祝祭等の盛装用として女性が着用するための腰衣“サンポット・サムロイ(sampot samleuy)”として、19世紀末のコンポンチャム(Kampong Cham)で手掛けられたものとなります。

布全面に緻密な”菱格子・星状文”の連続文様が表わされた2mサイズのサンポット・サムロイで、括り・染め・織りの緻密さ・繊細さが際立つ一枚です。菱格子及び星状文は水と大地を司る蛇龍神”ナーガ”(の胴体と頭)を象徴するモチーフと考察されます。

本布の特筆すべきは、細密な連続文様でありながら絣柄の細部が均質(画一的)ではなく文様それぞれに表情の差異(豊かさ)が確認できる点で、括り・染めを一括して行なうことで作業工程の効率化をはかる通常の連続文様絣とは異なる視点と技巧により製作されたことが伺えます。

天然染色の完成度の高さも注目すべき点、経緯濃藍染めの深みのある地色の”黒”、ラック染めの鮮やかかつ色味の濃い”赤”、プロフー染めの暖かみある”黄”、絶妙なアクセントを加える”青(藍)”及び掛け合わせの”緑”、色彩の美しさと力強さに惹き込まれる思いがいたします。

ひとつひとつの文様、更にはドット(点描)ひとつひとつにも固有の表情と生命の息づきが感じられるような、他にはなかなか類例を見い出すことができないアジア・アンティーク絹絣の逸品です。






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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  




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