2018/3/3

20c中 タイ・ルー 奉納用・縫取織幕”パー・シバウン”  染織





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製作地 ラオス北部 ウドムサイ県 Oudomxay Province
製作年代(推定) 20世紀中期
民族名 タイ・ルー族 (Tai Lue)
素材/技法 木綿、天然染料/平地、緯紋織・縫取織(浮文織)
サイズ 横幅(緯)108cm(54cm×2・二枚接ぎ)×縦(経)48cm


中国南部からインドシナ諸国の広範囲に生活する「タイ・ルー族」は、高度に発達した染織文化を有する民族として多様な技法の作品を手掛け、そのデザイン様式は生活エリアによって様々となりますが、本作品で見られる”緯紋織””縫取織”の浮文織、また“縞・格子””地紋”“絣””綴織”など一つの織物中に多数の技法を交えて表現するものに技巧の卓越が確認できます。

布全面が多彩な浮文織・大小多数の具象モチーフで彩られた本布は、仏教寺院での宗教儀式で幕(仏像の後背布等)として用いられたもの、敬虔な仏教徒であるタイ・ルー族の女性は僧侶・出家修行者が使用するための衣服・生活布(寝具等)、そして本品のような儀式用の織物を製作し寄進・奉納することで徳を積むことができるという独自の慣習を有してきました。

本パー・シバウンは中央二枚接ぎで108cm×48cmの横長の幕として仕立てられたもので、木綿白糸を経緯とする平織り地に10色を数える多彩な木綿色糸により”象と獅子が混交した神獣シーホー”をはじめとする神獣・精霊・霊船や吉祥の動物たちが繊細かつ躍動感たっぷりに織り描かれたもの、織り技術の高さとともに、天然染色によりここまで瑞々しく鮮やかかつ力強い色味の木綿染色を完成させている点にタイ・ルー染織の真骨頂が感じられます。

長きの伝統に培われた成熟した染織文化を有する民が、信仰の祈りとともに手わざを尽くして生み出した作品たる意匠の完成美、精神性の高みに惹き込まれる一枚です。




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●本記事内容に関する参考(推奨)文献




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