先日、使われなくなって何年も経つ火葬場の焼却炉で老夫婦が燃え尽きて白骨化した遺体で見つかったという事件がありました。ことの顛末は80歳の夫が82歳の妻の介護の果てに起こした覚悟の自殺だった…ということですが、夫は自分が病気になりアルツハイマー病の妻を置いて病院にかかれないということで悩み、生きながらにして自分たちに火を放ったということです。自分たちの死後は、家屋敷を寄付すること、迷惑をかけて申し訳ないという手紙を役所宛に残して。
誰にもどうすることもできない決意のような気がしますが、今日「私の頭の中の消しゴム」を見て、そのつらさをあらためて想像してしまったのでした。
この映画は、もっと若い20代の新婚夫婦におこる物語です。結婚して間もない妻がアルツハイマー病だと診断されてしまうのです。肉体的にはまだ若さを誇る美しい妻が、すべての記憶をなくしていきます。しかも、最近の記憶から消えていくので、愛されているはずの夫が、昔の恋人と間違われたり「どなた様ですか」といわれてしまうのです。
最近、ちょっとした不調でも「悪い病気じゃなかろうか?」と思ってしまう私ですが、精神的な死というのはもっと怖ろしいかも。
「四月の雪」で最近ヨン様と恋におちていたはずのソン・イェジンがこの映画では記憶を失っていく妻の役を好演していました。そして、荒っぽいけど実は繊細で優しい夫の役はチョン・ウソン。まさに理想の夫像です。リアルなようで、リアルではないのは恐怖をあおらないため?ラスト近くのファミリマート(韓国の!)での出来事では、その嘘のような世界にほろりときました。主治医の先生がかなり妙な存在感でGOODです。
そして、見終わった後、一緒に見に行った友だちと「こわいよね〜」と言いながら、思わず記憶を確かめるチェックをしてしまいました。随所に泣けるポイントありです〜。でも、共に白髪が生えるまでと誓った方たちは間違っても一緒に見ないほうがいいかな…?相手の真意が知りたくなり、ある意味怖い映画だと思うので(≧▽≦)。ただこれは病気ものではなくて、ラブストーリーです。好きな人を大事にしなきゃ…という気持ちは募ると思います。
キレイすぎるっ