生きる道のそれぞれの背負いしもののあること(序章)  

   彼は人とのコミュニケーションが苦手だった。しかし、授業には、真面目に出席したし、講義内容もきっちりと記述し控えていた。彼の数少ない友人達は、彼がそうしていることを知っていたし、それを見せて欲しいと彼に求めれば、彼が断らないことも知っていた。
「何が楽しくて大学にきてるんだろうね?」おそらく、又貸しの何度目かで、彼が全然認識せずに、彼の講義ノートの恩恵に預かっている女子学生達は
、悪びれもせずに、『いいとこ取りをされて黙っている彼』を、そう、評した。彼はただ、黙々と、授業に出席し、授業後には、大学の近所のスーパーマーケットの倉庫で、荷受けのアルバイトをしていた。そのアルバイト代で、何を楽しんでいるのかも、誰も知らなかった。

 彼女がキャンパスに姿を表したのは、彼が大学一回生の冬、年末のことだった。正月休みが終われば、一回生の後期試験が始まる。彼のきっちりと取った講義ノートが、再び誰かから誰かに又貸しされて、又貸しで入手したそれを、学校近所の文具屋で、講義ノートとして、販売し、お金に変えた人間もいたほどだった。
彼女は、そんな又貸し転売されている、彼のノートを手にして、彼の前に現れた。二人は昔から知り合いのようだった。
『あんたは、町の大学に来ても、なんにも変わってないね?』彼女は哀しげに言う。
『僕が納得してるから、いいんだ。』
『利用されて、いいとこ取りされて、感謝さえされずに、それでいいの?』
『それで、愚かな男として、覚えていてもらえるならば、それでいい。』
『ずっと、そんなお人好しでいいの?』
『こうしか、生きられないんだ。得することとか、見返りとか、そんなことを求めたら、誰かに恨まれて、兄さんみたいに、八つ当たりで殺されるかもしれない。』、
彼はうつ向いたままそう言った。彼女は涙声で、
『馬鹿!それで、あんた幸せになれるの?そんな生き方で!』と叫んだ。
『幸せになろうと、思ってないよ。』
彼は小さく言った。

18年前の冬、僕は不毛の荒野で、ただ息をしているだけの、単細胞生物だった。
0

携帯ショップに行くと最新のスマホがずらり  

  携帯ショップに行くと最新のスマホがずらりと並んでいます。スマホに興味がなかった方もついつい欲しくなってしまいますよね。スマホでは本当に様々なことができてとても便利です。まさに「電話ができる小さなパソコン」といった感じですね。最近では高齢者でも使いやすいようにと、誤操作が少なくなるように工夫された機種が増えてきて扱いやすくなってきているようです。今の機種でももちろん充分なのですが、最近はせっかくなので新しい機種に変更したいという気持ちが生まれてきました。機種変更のときに、それまで使っていたスマホの機種を買取サービスで買取してもらえば実質の負担分が少なくて済みますよ。スマホのデータは全て消去してもらえるので、データが入ったスマホを送るのは心配…という方も、安心して買取をお願いできます。
0




AutoPage最新お知らせ