2008/8/31

『ゲゲゲの鬼太郎』第70話  視聴記。

・「退治不可能!? 泥田坊」

○今回のOPでは、鬼太ちゃんが人間が住むところにこだわってることについて指摘しますが、
「でも気をつけてください。となりはひょっとしたら妖怪が棲んでいる……かもしれませんよ」
鬼太ちゃんのとなりに住めるんだったらどんな不便もいとわな(←そういう問題じゃないでしょ)

○そのうち自分がいとわれるんじゃないかと想うのですが、ともかく、ええと。(汗)(←そのうちならまだいいけどね…)
開発途中のニュータウンに引っ越してきた、みのりちゃんとお父さん・お母さん。この地に家を買って、今日から住むことになったのでした。車の中ではみんな、新しいマイホームとこの土地での生活への期待に胸をふくらませていて、さっそくいい評価も出ています。みのりちゃんも想いえがくところがいっぱいあるようで、
「私、新しい家の庭に、花壇を作って、花を植えるんだ。あと野菜も。そしたら、食費が節約できるでしょ?」
まさか家を買ったあとで財政がきびしいことを気にしての発言なのかしら。何てしっかりした子なんでしょ!(笑)
しかし作画したのが誰だかいっぱつでわかる画だなあ…。みのりちゃんも、前回予告でスカートはいてるところを見るまでは男の子か女の子か判別つきませんでした(苦笑)。

○――と、車のゆく手にひとりのおじいさんが立っていて、道をふさいでいます。
お父さんは通行できないからのいてくれるよう頼みますが、おじいさんはみのりちゃんたちがこのニュータウンに住むと知るや、けわしい顔つきになって、
「ここは、人が住むところじゃあない。――出てけ! いますぐ、出て行け!!」
うーん、パターンだ(笑)。イエ、好きなんですけどね。行ってはいけない場所や帰ってはいけない故郷なんかへ来た時に、うす気味の悪いお婆さんや病的な眼をしたおじさんといった人たちに注意や警告をされるんですけど、それを無視して主人公は足を踏み入れてしまい、その結果おそろしい目にあってしまう……っていうのは。
なのでこれから何が起こるのか気にかかってきましたし、それに今回は大人だけじゃなくみのりちゃんという女の子までいるので、いったいどんなことになってしまうのかと早くも心配になってきました。これがもし男の子だったら、たのもしいところが見られるかもとまだわくわくしてしまう部分もあるのですけど、それもないのでしっかりストーリィに専念です。

○そこへ出てきた不動産会社の人がおじいさんを追っ払って、とりあえずその場は事なき。せっかくの門出に何だかちょっとケチがついてしまいましたけど、みのりちゃんたち一家は気を取り直して、新しい我が家へ入ることにします。
しかし新築のはずの家の中に汚れがのこっていたりして、何だかいやな気配が。(カビじゃないといいのですが…)
そのうちおまけに、
「あっ、雨だ。空は晴れてるのに…」
科白と画が矛盾してるような…。(んもう…)

○それはともかくみのりちゃんたち、さっそく荷物をほどいて整理していましたが、途中でお母さんがおにぎりを作ってくれたのでちょっと休憩。おにぎりは大評判で、みるみるみんなのおなかの中へ消えていきます。たくさんあったトレーは、あっという間にからっぽに。
「このあたりは米どころで、おいしいお米がとれるそうよ」
い、いいなあ…。(口の中をうるおしつつ)
パンよりごはん派で、しかもちょうど朝のおなかがすいてる時のこの食事シーンには何度もなまつばをのんでしまいました。しかもお米が美味しいって最高じゃないですか!
なので、私もひとつほしいなあ、と、つい。梅とか昆布とかおかかとか、具が入ったのもいいですけど、ここはやっぱり塩味で!
しかしこのお米のブランド名は《多田の米》なのだといいます…いい意味と笑える意味があるこのセンス万歳(笑)。

○それに、おにぎりはもちろんなんですけど、親子3人そろっての食事風景っていうのにも、あたたかさがあっていいなあと想いました。飲みものもいっしょに用意した方がいいんじゃないかというツッコミも忘れて、見ながらほのぼのしてしまいましたよ。
あとみのりちゃんの食べっぷりもね! 気に入りました!(笑)

○と、外から何かうなり声のようなものが聞こえてきました。不審に想ったお父さんが玄関へ出て戸をあけてみると――そこにいたのは、土くれでできたひとつ眼の怪物!
おどろくみのりちゃんたちにかまわずに家の中に侵入してきたかと想うと、
「田を返せ…」
そのまま泥を吐きかけてきて、お父さんはみのりちゃんをかばってそれをまともにあびてしまい、怪物はさらなる攻撃を加えようと近づいてきて、みのりちゃんたちは絶体絶命!
もう駄目かと想われたその時、空が晴れてひかりが差しこんできたら、怪物は泥の跡をのこして消えてしまいました。だけど……お父さんはしかし、倒れこんでしまうほどの重態です。
ここのところ、部分的にいいカットがあってみのりちゃんの表情をていねいにかいてくれてたんですけど、あくまで“部分的に”なので、緊迫してる空気にもかかわらずちょっと苦笑せざるを得ませんでした。

○数日後、病院にて。
入院して寝ているお父さんのかたわらに鬼太ちゃんと猫ちゃんがいて、みのりちゃんからくわしい話を聞いています。
お父さんは命に別状はなさそうですが、しかしずっと意識がもどらないらしく。おかげでお母さんもみのりちゃんも、すっかり消沈してしまって。
話や所見から、妖怪の泥をあびたせいだとおとうさんは診断。原作のように熱い泥じゃないんですね。(←あんな軽装であびたらお父さん火傷どころじゃすみませんよって)
こうなると人間の手には負えないので、
「井戸仙人に薬を頼もう」
……おとうさんが頼むんですか?(ちょっと眼をまるくして)
また何かひと苦労ありそうだなあ…。尊大な態度をとられるとか。やたら勿体ぶられるとか。
おとうさんホント、何が縁であの仙人さまと悪友になったんでしょ。鬼太ちゃんとねずみ男先生の関係とおなじく、おとうさんと仙人さまの関係もふしぎです(笑)。

○薬のことを聞いてあかるさをとりもどしたみのりちゃんに案内を頼んで、鬼太ちゃんたちはあの家を売った不動産会社をたずねることに。砂かけさんもいっしょです。
しかしドアをあけると、中にいたのは……
「ふふふふ、いらっしゃいませー♪」
あらまあ…。
やっぱりみんなから不審の眼をむけられ、きつい言葉を投げかけられるねずみ男先生。本人は就職したんだ社会事業だと言いはってますが、こんなタイミングのよいあらわれかたを毎回されると、もはや狙ってるようにしか(笑)。

○と、そこへここの所長さんが出て来て鬼太ちゃんたちに挨拶しますが、
「ああ、こんにちは。おばあちゃんとお孫さんたちですね」
子ども(のルックスを持つ妖怪)だけで入ったのでは相手にされないから砂かけさんに同行をお願いしたのかなと想ってましたけど、違ったみたい。
でも鬼太ちゃん猫ちゃんとしては、砂かけさんのお孫さんってどんな気持ちなんだろう。ふたりとも2親等以上の親戚はいなさそうだから、おじいちゃんやおばあちゃんっていうのがどんな存在か、もしかすると知らないかも、って、ふと想ってしまいまして。砂かけさんや子なきさんとはほとんど対等のおつきあいですし。
うーん、もし砂かけさんがおばあちゃんだとすると、口うるさそうであり、だけどあったかそうでもあり……ってところかな。しつけとかキビシそうですけど、でもそのぶんいろいろと面倒見てくれたりもして、あたたかく見守ってくれてるんじゃないかなあ、と。
案外、肩もみしてあげるとよろこんでくれたりして(笑)。

○まあそれはともかく。
鬼太ちゃんは所長さんに、ここにはもともと田んぼがなかったかと訊きます。所長さんはそれに答えて、
「よく知ってるねえ。そうだよ。いちめん田んぼだったところをね、わが社が買い取って、埋め立てて、町を作っているんだ!」
さらに電車が開通してスーパーができる予定まであるそうで……会社のこととはいえ、こんなことを自慢げに言える人間ってちょっと痛。
黄金色にみのって、重々しくこうべをたれる稲穂が、見わたすかぎりはるばると。
そんな風景が単純に好きなだけに、あまりにもあっさり言われたものだからこれにはひどく落ちこまずにはいられませんでした。日本人の原風景とも言えるそれをあっさりとつぶしてしまうなんて、本当に何てもったいない。せっかくヨギとモギが多大な犠牲をはらって取りに行ったところからうまれたものだというのに…。
このぶんだと、将来的にはまわりの山林にまで開発の手がおよびそうで、ちょっと暗い気持ちになってしまいましたよ。
(※ヨギとモギ…水木しげる大先生の短編作品「最初の米」参照)

○所長さんは営業トークでとうとうとかたりますが、鬼太ちゃんは話の途中でいますぐ開発をやめるよう警告します。
「これはただごとじゃありません。人が増えれば、被害者が増えます」
その言葉に所長さんは表情を険しくし、ねずみ男はそこへ進言して、
「所長、こいつらに一戸建てを買う金なんてありゃしませんよ。貧乏だから」
じ、自分も似たようなもんのくせに〜!(笑) それに新しく買う余裕こそないけど鬼太ちゃんがいま住んでるのだって立派な一戸建てなんだい!
しかも所長さんは、鬼太ちゃんたちのことを環境団体とカン違い。こういう業種で長年つとめてるとそういう人たちと対立する機会もたびたびあったのかもしれませんけど、話の流れのせいで何だかおマヌケに見えなくも。誰も住宅の話なんかしてないでしょうに…。

○所長さんはねずみ男に命じて鬼太ちゃんたちを追い出しにかかりますが、その時、鬼太ちゃんが妖気をキャッチ。いそいで駆けつけると、破裂した水道管から巨大な泥の怪物が。おとうさんの知識で相手が泥田坊だと知り、さっそく鬼太ちゃん、のばされてきた腕めがけてリモコンげたを! みごとに命中して腕は落ち、飛びちった泥の破片がみのりちゃんたちに降りそそいできますが、そこは猫ちゃんが爪をふるうことでカバー。妖怪さんは妖怪の泥にふれても大丈夫らしく、カッコイイところを見せてくれましたv
鬼太ちゃんの攻撃をフォローしてくれていて、さすが猫ちゃんです!(^-^)

○しかし泥田坊の再生力は脅威的で、腕は傷口からみるみる再生。このままではらちがあかないし、何より無益な戦闘はしたくないので説得をこころみますが、泥田坊はすみかをうばわれた怒りで我を忘れているのか、声に応じる気配さえありません。
仕方なく鬼太ちゃんは、ちゃんちゃんこでしめあげて相手の身動きをとれなくし、そのまま天日ぼしに。水道管の位置も遠く、強烈な太陽にさらされて、泥田坊はみるみるかわいていきます。そうしてやがて、ひからびてただの土くれになってがらがらとくずれてしまいました。
「これでわかったでしょう。いまからでも遅くない。開発をやめてください!」
あらためて所長さんに言う鬼太ちゃん。しかしむこうとしても自分の一存でどうにかできることではないらしく、何より化物はもういないんだと主張して開発を続行。すぐにまた見学会をひらいてしまいました。これがおなじ人間だと想うと痛いなぁ…。(どろなわになってももうおそいよ!)
おばけの世界にも土地の所有権とか……権利なんておおぎょうなものではないのかもしれませんけど、でもある一定のなわばりみたいな、人間がおかしてはいけない部分っていうのがやっぱりあるんだな、と。なのでこうして見ていると、ちょっといろいろと考えてしまうものがありますね…。

○ひとまず泥田坊はたおしたものの、しかし鬼太ちゃんの中にはこびりついた泥のように不安がのこっているらしく、みのりちゃんのお母さんにここを出た方がいいとすすめます。しかし引っ越してきたばかりの一家には、ほかにうつれる場所や余裕なんてありません。
鬼太ちゃんもそのあたりの事情はわかるらしく、不安そうなみのりちゃんに、
「ときどき様子を見に来るよ」
笑顔でそう言ってくれました。
ちいさな子どもからのお願いというのもあるのでしょう。でも見せる笑顔からは、それ以上にやさしさや想いやりやはげましが感じられましたよ。最終的に身体をはるのは自分なんだけど、それをみじんも見せないで、弱いもののために動いて。だから、力強さを感じさせるその笑顔が、とても愛しく見えてしまいました。……弱いもののためというのは本人にとっては当たり前のことなのかもしれませんけど、それでもやっぱり、鬼太ちゃんいいなあ。
うーん、好きだ…。(←ケイトさんよけいなことまで言わない)

○……すみません、ええと。
いったん家に帰った鬼太ちゃんたち、よっぽどおなかがすいてたのか、かきこむようにしてごはんを食べています。妖怪である鬼太ちゃんとおとうさんが食べても《多田の米》は絶品。ふたりとも満面の笑みで、
「うん、こりゃあうまい! みのりちゃんがくれたお米は最高じゃのう!」
「こんなおいしいお米がとれる田んぼをつぶすなんて、人間はもったいないことをしますね」
まったくね…。
ところでふたりとも、そのごはんは何をおかずに食べてるんでしょ。そのまま食べても美味しいのかもしれませんけど……やっぱり海苔の佃煮?(笑)

○と、そこへ猫ちゃんが。胸にはココン――『古今東西妖怪大図鑑』をかかえています。
どうやらココンはどこかへでかけていたらしく、おとうさんはその行き先を訊いてみますが、
「放浪の旅ですって」
風のうわさを吸ってる書物に放浪癖があるなんて…。
やっぱりあれでしょうか。最近あんまり出番がないからグレちゃったのでしょうか、ココンさん(笑)。

○……イエイエええと。
鬼太ちゃんがココンにたのんで泥田坊の情報を得ていたころ、ニュータウン上空には灰色の雨雲が。やがて降りはじめ、量を増して、町は雨にけぶったようになります。
お母さんに雨のことを知らせようとしますが、呼びかけても返事がないので、みのりちゃんは不安にかられながらも玄関のドアをあけてみたのですが……そこには泥田坊がいて、何とお母さんを頭からもむもむと。
ここのシーン、本来ならおどろいたり怖がったりするべきなんでしょうけど、すみません、不謹慎にも笑ってしまいました、じつは私。単純に画づらがおかしかったのと、まさかそうくるとは想わなかった、っていうちょっとした意外性もあって。
まったく誰ですか、こんな構図に決めたのは!(笑)

○しかしことは笑いごとではありません。鬼太ちゃんが倒した(と想われた)時に飛びちった泥の破片が、雨によって水分を得ることでふたたび活性化し、寄り集まって、やがて泥田坊へと復元したのです。しかもばらばらになっていたものがそれぞれひとつの泥田坊になったものだから、その数は10や20ではありません。
復活した泥田坊は「田をかえせ」ととなえながら行軍し、町の人たちを襲いはじめました。それは所長さんにまでおよび、外に出ていたところを何にんかの泥田坊に詰めよられましたが…ちょうど持っていたライターの火をかざしたらそこまで迫っていた泥田坊がストップしました。
泥田坊は火や熱に弱いのが特徴で、それを悟った所長さん、態度もおおきく前に出ます。
「化物ども、この土地はうちの会社がかったんだ。出て行け!」
しかし威勢よくいられたのもほんの数秒間だけで、ライターの穴に雨だれが落ちたら旗色が悪く。けっきょくそのまま集中砲火ならぬ集中吐泥をあびることになります。
吐かれるものをしかも集団からあびるって、何だかいやな光景だなあと想ったり(笑)。

○と、事務所の裏窓からこっそり逃げ出すねずみ男先生のすがたが。
「まともにむかっていくたぁ馬鹿だね〜。こういう時は逃げるが勝ちだ!」
さすがこういう時は行動が早く、所長さんを見捨て(笑)、そう言ってねずみ男先生はひとり逃げ出しますが、しかしそれは逃げ場があればの話。この町はすでに無数の泥田坊で氾濫していて、ねずみ男もあっという間に取り巻かれてしまいました。
そしてこちらも集中攻撃にさらされ……でもあれだけの数からくり出される攻撃を相手によくもった方ですね、ねずみ男先生。それだけに、泥に足を取られるというオチは何だかあっけなくておかしくさえあったのですが。
ただ…吐く泥の量が違うように見えたのは気のせいでしょうか、泥田坊さん。ここだけほかとくらべてとにかく大量みたいなんですけど(笑)。

○泥田坊の抗議の進軍は続き、いまも町のあちこちで人びとが襲われていて、悲鳴が絶え間なく聞こえてきます。
そして家の中ではひとりでふるえてるみのりちゃんが。……ひとりで、ふるえてるみのりちゃんが。
し、しめ出しやがったー!!
な、何てことしてるんだよこの子、大丈夫大丈夫言ってるあいだに大丈夫じゃないお母さんを助けに行けよ、武器になりそうなもの何だってあるだろうがよ、頭くわえられたままドアにすがってあんなに苦しそうなのに…!!
もう、本当……これにはちょっと嘆息。みけんにシワまできざんでしまいましたよ。
見た光景がよほどショックだったのかもしれませんし、お母さんが自分のことはかまわず家に入って鍵をかけるように言ったのかもしれませんけど、それならそれで何かフォローを入れておいてくれないと…。これじゃみのりちゃんとんだ親不孝者ですよ…。

○しかしそうやって隠れていたみのりちゃんも、様子をうかがおうとのぞき見したところを泥田坊に見つかってしまいました。家に押し入られて、いそいで裏口から逃げ出しますが、しかし泥田坊たちも追ってきて、
「田をかえせ〜」
……あの、泥田坊さんたち。
ちいさい女の子相手にいったい何にんがよってたかってるですか。
誰かを頼ろうとしてもそこにいたのはおんなじ泥田坊だし、雨の中をおばけに、集団で追いかけられるなんて、ほとんど悪夢ですね、もはやこれ(苦笑)。

○やがて取り巻かれて逃げ場をなくし、泥田坊たちがみのりちゃんにいっせいに攻撃しようとしたその時、突っこんできた1台の軽トラックが。
「早く乗れ!!」
そう言ってドアをあけてくれたのは、みのりちゃんがこの町に引っ越してきた時に会ったあのおじいさんでした。みのりちゃんはすぐに乗り、車はあとに眼もくれず発進しますが……しばらくすると車体についていた破片が再生して泥田坊のかたちをとり、中のふたりに襲いかかろうとします。そうなる前におじいさんは、ジグザグにハンドルをきることで車をゆらして泥田坊を落とし……って、おじいさん、お年の割になかなかやりますね…しかもこのただでさえすべりやすい雨の中を…(笑)。
しかし今度は、タイヤにからみついていた泥田坊の破片がそのまま車をおさえて……まったくすごい再生力というか生命力というか。いっそあきれるほどのしぶとさですね。
すっぽんの別名を泥亀というそうですが、泥沼に棲むという以外に、きっとこういうところからもきているのかも。――そんなことさえ考えてしまうほどの、泥田坊の妄執でした。

○そんなことより、泥田坊の泥の腕が、手が、次々とのびてきて、このままではフロントガラスを割られてしまいます。
しかしその時、空から一直線に飛んで来て泥の腕をなぎはらったものが。――鬼太ちゃんのリモコンげたでした。一反もめんに乗って、駆けつけてくれたのでした。
降り立った鬼太ちゃん、すぐさま、かかってくる泥田坊たちに髪の毛針を飛ばします。ここは髪の毛針より指でっぽうではないかと想ったのですが……それでもけっこう効くものなのですね。泥田坊の粘度にもよるのかしら?(いまは雨がよく降ってるから水分が多いとか…)

○しかし泥田坊はすぐまた再生。雨降りのいまは天日ものぞめず、こまかくしたところでいたずらに数を増やしてしまうだけです。
と、鬼太ちゃんの隙をついて、足もとにあった泥が鬼太ちゃんをつかまえました。そのまま泥田坊たちが次々と堆積していきますが、鬼太ちゃんはあの技でこれに応戦。
「水は電気をよく通すんだ――体内電気、フルパワー!!」
あんな近いとおじいさんの車も巻きこんでしまうんじゃないかと想うのですが……まあ、車内が無事なら、いいか(笑)。

○鬼太ちゃんの体内電気によって泥田坊は吹き飛ばされます……が、それでもまだしつこく再生してきます。――と、
「あっちだ! ――やつらを集めて、あっちへ行くんだ!」
何か策があるらしいおじいさんのことばにしたがって、鬼太ちゃんたちは一反もめん(レインコート着てるー!)に乗っておじいさんのしめした方角へ泥田坊たちを誘導。しかし雨の中を4人も乗せて飛ぶのはやはり重労働らしく……一反もめんは墜落してしまいました。前回もそうでしたけど、ここのところやたら落ちてませんか、一反もめん(笑)。
仕方なく、鬼太ちゃんたちは走ることにします……泥田坊は落としたんだしあの軽トラックで行けばいいのではと想ったのですが、もしかして、やっぱりさっきの体内電気が効いてたのかしら。タイヤのゴムがこげて破裂してしまったとか。荷電でエンジンがイカレてしまったとか。(^-^;)

○鬼太ちゃんたちは泥田坊たちに追われながら、走って走って走りつづけますが、年齢的にもきつかったおじいさんがすべってころんで途中でダウン。迫り来る泥田坊を前に、鬼太ちゃんがみんなをかばって立ちますが……
と、泥田坊は迫るのをやめて、みんなこぞってわき道へそれていってしまいました。
そこにあったのは田んぼ。小規模ですけど、ちゃんとととのえられた田んぼです。
「ちいさな田んぼで申し訳ないが、がまんしてもらおう」
おじいさんの正体は、去年まであのニュータウンでお米を作っていた農家さんだったのでした。いまは追いやられたかたちになって山のふもとに田をひらいていて、それで泥田坊をここまで誘いこんだというわけです。
ちなみに納屋のそばには《多田の米》の袋が。
「この袋に入っているお米、おじいさんが作ったんですか?」
この名前も、おじいさんがつけたんですか?(とっても真剣なまなざしで)

○イエ、それはともかく…。
みのりちゃんが想ったとおり、このお米はおじいさんが作ったもの。とてもおいしかったことを伝えたみのりちゃんに、それは泥のおかげなんだよとおじいさんは言います。
「あのあたりには肥えた土壌といい泥があった。だからおいしいお米がとれたんだよ」
「泥田坊が棲むのはいい田んぼだけじゃ。だから泥田坊のいる田んぼからは、おいしい米が収穫できると言われておる。――もともとは田んぼの底でしずかに暮らす、おとなしい妖怪じゃ」
ちなみに泥田坊は、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』のうち『今昔百鬼拾遺』に登場する妖怪さんで、もとは子孫のためにと買っておいた田んぼを放蕩息子が売っぱらってしまい、それを恨んで出てきた父親の死霊だそうです。
そのお父さんは、どんな想いで田んぼを買って、耕作を続けてきたのかしら。単純に子孫が食べるのに困らないようにというのもあるのでしょうけど、おなじ食べるなら美味しいものを食べてもらいたいという願いも、もしかするとあったのかもしれません。それだけに、怒りもはげしくて…。
だから今期の泥田坊も、原典と出どころは違うものかと想われますけど、いい環境の土地(田んぼ)に棲みたくて土壌や土質を識別してるのは、そうした願いが性質となってあらわれているのかも――。
あくまでこれは、自分の想像です。憶測ばかりで、一笑に付されてもおかしくないような。
だけど、そう想いながら見てみると、おとなしさの中にやさしさのようなものがちらりとかいま見えた気がしました。やさしいぶん、怒りもはげしかったのかも…。

○「泥田坊は、棲む場所がほしいだけなんだよ……」
雨あがりとともに、そうつぶやいた鬼太ちゃん。
原典の「田をかえせ」は勝手に売却された怒り、原作の「田をかえせ」は田んぼをうばわれた農民たちの恨みということでしたけど、今期のアニメでは自分たちのすみかをなくされた嘆きでもあったんですね…。
もしかすると、泥田坊にとって田んぼは“house”というだけじゃない、ひょっとしたら“home”でもあったのかも、って想います。家族がいるのかとかどういうふうにすごしてるのかとかそんなことはわかりませんけれど、でもすくなくとも、そこが自分が落ち着いてすごすことのできる“居場所”であることは間違いないんじゃないかなあ、と。
「田をかえせ」……怒りもあらわなこの言葉のその裏には、とても悲痛なものがあったのでしょう。人間だって自分の家に勝手にずかずか上がりこんでこられたらいやな気がするものでしょうし、それを壊されたりしたら怒りだって恨みだってする。だからそれを想うと、何だかやりきれないものがありました。泥田坊の怒りや恨みが、どんな感情から生まれたものなのか、それがわかった気がして、胸を突かれたような想いでした…。

○鬼太ちゃんたちも想うところは同じようで、このちいさな田んぼにおさまりきらない、あぶれてしまった泥田坊たちをどうするべきかを考えていましたが――みのりちゃんがいいアイデアを想いついたようです。
そして数日後、ニュータウンには、
「こちらが大好評、田んぼつきの住宅です!」
おおきな声でそうアピールしながら、見学会を行っている所長さんの姿が。商魂たくましくありますけど、でも今回のことで身にしみて、すこしは考え直してくれたのかしら。売り出す戸数は減るでしょうけど、でも最近は田舎暮らしをしたい人もすくなからずいるって聞くし、繁盛するといいな。
「人間はたくましいなあ」
「ころんでもただじゃ起きないわね」
「あいつ…できる…」
ねずみ男先生…。(^-^;)

○ま、まあ何にしても、泥田坊の生息地は確保できたし、おじいさんも田植え指導員として協力してくれることになって、みごとに一件落着ですね。
みのりちゃんの一家もさっそく田植え。お父さんも退院して、親子3人でそろっての作業は楽しそうで、自分たちが植えたんだから秋にとれるお米はなおのこと美味しいんじゃないかしら。みのりちゃんにとっても、いい想い出になるかも!(^-^)
そして、
「いっしょにおいしいお米を作ろうね。泥田坊さん」
この言葉を聞いて、それにこたえるかのような泥の動きを見たら、田んぼのあぜ道にならんで腰かけてるみのりちゃんと泥田坊のすがたが、一瞬のうちにあざやかにうかびました。おにぎりをおいしそうに食べてるみのりちゃんと、それを笑顔で見てるちいさな泥田坊、とっても仲よくしてるふたりのすがたが――。


そういえばひとつ眼で泥製の怪物というと、儀式呪術によって生まれる土人形ゴーレムがいっしょに連想されるのですが、あちらは呪術による人工的なものですし、自動/他動の違いがありますし、何より泥田坊には身体のどこにも文字はありませんから……やっぱり関係はありませんか。(←何おかしなこと言ってンですかケイトさん)

それはともかく……。
生意気を言うようですけど、むかしまだおさないころに原作を読んで、ちょっと――ほんのちょっとだけ、結末に釈然としないものを感じていたのです。すみかはなくなるし、滅されるし、あとで供養碑を立て直してくれてはいましたけど、でもそれだけだと、まだ泥田坊がかわいそう、って。なのでこのあたりをどうしてくれるかが、今回の視聴にあたって気にかかっていたポイントでもありました。
泥田坊たちに田をかえす……かといって家をつぶしてみのりちゃんたちを宿無しにするわけにもいかないし……。
しかし、今回の解決策を見て、よかった、って想えるものがありました。妖怪が出る(出た)という評判はどうなったのか気になったのですけど、でも何にしても、よかったなあ、って。集落の中で人間と妖怪が共生できてる。これってひとつの理想形ですね。……間違えば「土神の贄」ですが(笑)。
でも、いいなあ、ほんと。
緑はあるし、ごはんもおいしいっていうし、こんなところ、私も住んでみたいかも!(^-^)

ただ今回、一反もめんはまだしも砂かけさんが単なるギャグ要員に終わってたのがちょっとかなしいなあ、と。水分を吸収するとか爆薬がわりになるとか、今期の砂かけさんはいろんな砂を持っているのだから、泥田坊と〈土〉の対決をしてもらいたかったと想います。
もちろんこのストーリィのメインは別のところにあるのですから、その中で動かすのは難しいとは承知の上なのですが、それでも何か、たとえ戦闘場面とかじゃなくても、せめてもうちょっと出番ほしかったなぁ、と…うーん…。

次回は「南方妖怪五人衆」です! 夏の悪戯な魔物です!(笑)
メンバーはおなじみアカマタとやし落としのほかに、ランスブィル、アササボンサン、でもって……急所さんがいるんだよなあ、やっぱり…(苦笑)。第3期・第4期ではしっかりその名前を鬼太ちゃんたちにも呼ばれていたあの妖怪さん、今期ではいったいどうなるのかしら。
そういえば墓場では高僧の人が、放送コードにふれるのか改名されてましたけど(深夜なのに…)、それを知った時は何だか残念なような複雑な気がしたものでした。こんなおかしなネーミングも水木作品のユーモアのひとつとして認識してますので、それが変えられてしまうのは、やっぱり惜しいなあ、と。……いざ自分が受け止める時にはどうしても赤面してしまうんですけども。(^-^;)
ついこないだ反物にされて、そのあと地獄で一戦まじえたばかりだっていうのに、鬼太ちゃんの苦労もたえないですね。はたしてどうなりますことやら。

それにしても……最近は異国勢がやたら出ばってきているというのに、国内代表のぬらりひょん、最近はどこで何してるんでしょ。登場しなくなってずいぶんたつなあ…。
やっぱり、組のことでおいそがしいのかしら?(←それは他人の空似ですケイトさん)
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2008/8/31

2008年8月をふりかえる  

暑かったなあ…、と(笑)。
住んでる市の気温が日本一になったそうです。まじすか!
日本でいちばん暑い都市……あんまりうれしくないなあ。トロピカルでもないし。
なので「これは誰かが地球儀を太陽にかざしてこの市にひかりを集めてるんだ」と想うことにしてました。(←『アラビアンナイト』で紹介されてたのです、そんな魔法アイテム)
でも何だかんだで楽しくすごしてました。上のような想像もしてましたし、お台場へ行けたし♪(^-^)
お逢いできなかった人がいるのは心のこりでしたけど、それもふくめて今年もまた、忘れられない夏です。

今月は角川ホラー文庫強化月刊ということで、このレーベルのものばかり読んでましたけど(笑)そんな中で1番面白かった作品は、井上雅彦先生の『異形博覧会 怪奇幻想短編集』でした。
はくしゃくさまの作品は、どれも大好き! 魔術を受けたような気持ちで、いつもその世界を楽しませていただいてます♪
収録されてる中では「四角い魔術師」「よけいなものが」「ロマンチスト」「消防車が遅れて」「傀儡座」が好きです。ショートショートですね(笑)。や、短編作品も好きですよ…! 「俺たちを消すな!」とか「魔女の巣箱」とか「おどろ湯の事件」とか「十月の動物園」とか。
西洋的なものをあつかっていたかと想えば、怪獣や怪物が出てくるし、ノスタルジックなものもある。筆ひとつでさまざまにえがきわけてみせるのだからすごいなあと想うです。率直に。
でもって、おなじ井上先生が編纂された、『異形アンソロジー タロット・ボックスU 魔術師』もとても楽しませていただきました。魔術師とひとくちにいっても、この本の中には魔術や魔法を使う人たちから、手品師、奇術師、しかも忍者までいたりして、バラエティあります。なので読んでて飽きませんでした。芥川龍之介作品が入ってたのもかなりうれしかったなー。あの時代の作家さんの中では、イチバン大好きなのですv
『白い部屋で月の歌を』とか、『化猫伝 桜 妖魔』とか、旅行中に持っていったということもあっていろいろ手当たりしだいに読みましたけど……中でも『ぼっけえ、きょうてえ』。これには困りました。こんなに読むのに時間のかかった作品集ははじめてです(笑)。ものすごく心が重苦しくなりました。(個人的には「密告函」と「依って件の如し」がお気に入り。特に後者は地獄でした…)
それと、これは月をまたいで読んだのですが、『紫の館の幻惑 卍卍教殺人事件』も面白かったです。山田宮司さん大好きさ!(笑)

そんなこんなで、8月も終わりですね。
私の中では、8月の最初にある花火大会で夏はもう折り返し地点をすぎて、あとは消化していくだけのようなものなんですけど、それでも、さす日のあつさや水のつめたさに、やっぱりいまが夏だってことを実感します。
まだまだ夏は終わらない!
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2008/8/31

「八犬伝の世界展」に行ってきました。  すきなものとか。

滝沢馬琴作『南総里見八犬伝』のことを知ったのは、社会科の授業の時。使っていた歴史の資料集に登場してたのでした。
その時は単なる歴史のいち事項として記憶していたにすぎませんでしたけど、のちになって山田風太郎大人の『忍法八犬伝』を読んでがぜん興味が増し、さらに同じ作者の『八犬傳』でいっきに深化。以来、八犬伝と聞けば必ずと言っていいほど反応するようになりましたし(それがたとえ居酒やさんの名前でも…)本やさんでアルバイトをしていた時にはじめて接した碧也ぴんく先生の作品『八犬伝』も、絵柄が好みだったのもあるんですけど、馬琴作品を原作にしているところに何より興味をひかれたのでした。
そんな『南総里見八犬伝』の世界をかいま見ることができる! しかもこの愛媛で!!
となればこれはもう見に行くしかありません♪
しかしなかなか時間が取れなくって、ようやく行けたのは最終日、しかも午後になってからという、ありえないていたらくでした。(服部先生の講演、聴きたかったなー)
馬琴せんせいごめんなさい。いつかお墓へお参りさせていただく時にはていねいに掃除をごにょごにょ…。

それはさておき……。
愛媛県民美術館は松山市のお城のふもと、南堀端にあって、対岸は車や路面電車のとおるおおきな車道なんですけど、わたってしまえば木陰からさす木もれ日の気持ちいい閑静なところ。車も必要以上にはめったに通らないから、まるで別世界のようなおもむきがあるのです。
絵画観賞は好きなんですけど美術館に足を運ぶことはめったになくて(本やさんの方が圧倒的に多いんです…)、だからここに来るのもダリ展以来かなー。
ひさびさにおとずれて、その雰囲気を満喫してました。

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入口はこんな感じにセットアップ。まるで江戸時代の芝居小屋みたいですね。
そして壁面のガラスにもこんなものが。〈芳流閣〉での激闘の図だとは、もちろんちゃんと見当つきました。

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夏休み最後の日ということもあってか、館内に人影はあまりなかったです。TVの地元CMとかを見てると、開催当時は子どもの受けやお客さんの入りもよかったみたいなんですけど、そのにぎわいを生で感じられなかったのはちょっと残念だなあと。
まあ、そのぶん落ち着いて観賞できるんだから、と自分に言って、いざ入場。
ここから先は写真撮影厳禁なので、つたない文章でガマンしてください。

想ったとおり中はしずか。でも、最終日ということもあってか、やっぱり人の気はそれなりにありました。
会場内は、作者馬琴の生い立ちや人となりを知るコーナー、物語の登場人物や名場面を画にしたコーナーなど、ほぼ時系列にそうかたちで展示されていました。その詳細はというと――

 1:『南総里見八犬伝』の誕生と曲亭馬琴
 2:錦絵「犬の草紙」にみる八犬伝の登場人物たち
 3:八犬伝の名シーン
 4:八犬士が揃う
 5:八犬伝を熱演する役者たち
 6:八犬伝に遊ぶ
 7:八犬伝、現代に生きる――進化するイメージ

この7つの中に、現存する『南総里見八犬伝』の本や面白みを伝えるために梗概をかいた画入りの本をはじめ、登場人物たちをかいた錦絵や歌舞伎役者をモデルにした浮世絵、八犬伝を題材にした双六や凧などのグッズ商品、さらには馬琴の筆塚やお墓の拓本まで。そういった展示物が所せましとならべられていました。会場である室内は割とひろめの、おおきな体育館くらいのスペースがある部屋なのに、それでも難しい部分があったみたい。来場者のことも考えてかなるべく余裕あるように配置されてましたけど、たくさんあったなぁ…。
で、そうやってならべられた展示品のひとつひとつを見ながら、もうご満悦v
こんな人やあんなシーンが見られるっていうのだけでもうれしかったでしたし、馬琴が構図を決めたっていう挿絵は「なるほど、こういうアングルですか…」と感心してしまうこともしばしば。ひとつ新しいものを見るたびに眼がかがやいてしまうのが自分でもわかりましたね(笑)。
うん、何ていうか、にぎやかなんです、とっても!
だから終始楽しみっぱなしで、とにかく飽きませんでした。(^-^)
しかし祖父江慎先生が八犬伝のコレクターでいらしたとはおどろきでした…。解説パネルに「祖父江慎蔵」とあるのを見て「えぇ!?」って。声あげてしまいそうなくらいビックリしましたよ。
(※祖父江慎…著名なブックデザイナーさん。最近のお仕事では、《講談社ミステリーランド》《幽ブックス》など。会場には祖父江先生からのメッセージもありました)

そして最後、7番めのコーナーに、現代の八犬伝作品が展示されていましたよ。
私が知らなかった宝塚の舞台(某A山先生もご覧になられたのかしら…)やスーパー歌舞伎、さらに歌劇のポスターなど。もちろん角川映画もありましたよ♪
楽しみにしてたジュサブロー人形は現八の1点のみ。せめて八犬士は全員出してほしかった…。
碧也先生の作品は、生原稿の展示(〈芳流閣〉v)といっしょに、この展示会へよせてのかきおろしイラストメッセージもありました♪

会場内ではちょうど「たんけん! はっけん! 八犬伝!」というもよおしをやっていて、これは展示されている作品をより楽しもうという参加型プログラムなのです。
配られる紙には3つの指令がしるされていて、まず最初にあったものは「マークがついた5つの画の中からひとつを選んで、その画の感想を」。
ここでは迷うことなくコチラ、

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〈芳流閣〉の画をあげておきました。
正確には、月岡芳年《放流閣両雄動》。献上するために持ってきたはずの名刀〈村雨丸〉がじつはニセモノで、あやしいやつだと想いこまれた犬塚信乃と、それを追うために差し向けられた犬飼現八がはじめて対峙する図なんですけど、もう見た瞬間から決めてましたね。これにしようって。迷うひまもありませんでした。
縦長の構図で高さを出しているのはもちろんのこと、はるか高みにいる信乃を追い求める現八のひたむきさというか、標的を見すえるまっすぐなまなざしがとにかくよくって!
現八はどんな気持ちで見上げてたんだろうかとか、信乃に何をかさねてたんだろうとか、ついいろいろと想像してしまうくらい、この画にはひきこまれるものがあったのです。そんなにひかれるキャラクターでもなかったのに…。
あんな高きを見上げたりして、眼がくらまないのかとか首をいためないのかとか後ろへのけぞらないのかとか、こまかくツッコんでいけばキリがないのでしょうけど(笑)、それでもこの〈芳流閣〉の画はお気に入りなのでした。
(学芸員さんに「眼のつけどころが面白いですね。そんなこと考えてた方はいらしゃいませんでした」って言われたのがちょっとジマンv)

クリアしたところで〈仁〉のハンコをもらって、ふたつめの指令は「作者の滝沢馬琴がどんな人だと想うか」。これについては……ここで述べるのは、ひかえさせていただきます。
もちろん、年表や肖像画、他人の作品によせた推薦文などを見て、いろいろと考えた末に結論を出しました。でも学芸員さん相手の対話ならまだともかく、ネットという公の場で、しかも私のようないち凡人があんまり勝手な意見を述べるのはよくないのではないかと想うのです。資料を参考にしているとはいえ、それはいちおうで、ほんの一部にしかすぎませんし。

とにかく、〈義〉もげっと。そして最後の指令は「展示されてる作品の中でいちばん気になるものを選び、その理由を言う」こと。ここではどうしてもしぼりこめないので、悩んだ末にふたつにしてもらって、それで私があげたのは上にあげた〈芳流閣〉、それと――

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親兵衛ちゃまv
イエこれは『忍たま乱太郎』のおシゲちゃんの真似をしただけであって、いつもこんな呼び方してるわけじゃないですよ…!!(真剣に)
でもこの二代目歌川国貞による錦絵《八犬傳いぬのさうしの内 犬江親兵衛》は本当大好きなんですよ〜。もう見た瞬間にビビビッとくるものがあったのです…!
ひかりが映りこむのをさけるために角度つけたから印象違って見えるかもしれませんけど、真正面から見ると、りりしいながらもまだちょっとおさなさやあどけなさののこるような、そんな顔つきをしているのです、この親兵衛。物語に登場する人物たちはどれも、カタブツそうだったり利口そうだったりまぬけそうだったり、そういった特徴をよくとらえて画にされていますけど、中でも気に入ったのはこの画でした。そでをまくってキメてみせてるすがたもかっこいいです! ほんものを所蔵されてる服部先生がウラヤマシイ。
それと別の話、展示作品をひととおり見て気づいたのですが、むかしもヒーローにスネ毛はなかったんだなあと(笑)。ワキとかヒゲの剃りあとくらいならありましたけど、登場する8人の犬士はいずれも、誰のかいた画でも、いちばんイメージありそうな小文吾でさえスネに毛はありませんでした。毛むくじゃらのおっさんととっくみあいしてたのに…!
それが今回いちばんの発見でしたね(笑)。

とにかく、最後に〈礼〉のハンコももらって、そうして観賞は終わりました。
売店をのぞいてみると、展示されてる絵を印刷した絵はがきが売られてました。図録は高かったのでパスせざるを得ませんでしたけど、でも大好きな〈芳流閣〉と親兵衛の画があったのでこちらは購入即決定。(※どちらも上にのっけてるぶんです)
そしていっしょにお友だちのぶんも購入しておきました。このふたつとは違う図柄で、誰にどの画があたるかはあけてのお楽しみ。むふふふふ。(ねずみ男笑い)

この展示会は千葉でもおこなわれるそうです。なぜ愛媛と千葉なのか、この開催地は本当に謎なのですが(笑)、いずれにしても過去最大級のこのもよおしもの、行って入って損はないですよ。
千葉県在住のみなさまと周辺地域にお住まいのみなさま、お楽しみに〜。


追記:じつは会場の外に出たのは私がいちばん最後だったといいます……出ると同時に扉閉められました。学芸員さんにも「すごく熱心にご覧になってましたね」と言われて……半分あきれられてましたね、あれ。(だって面白かったんだもん…)
見られるくらい長いあいだお邪魔しちゃってごめんなさい。(-.-;)
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2008/8/31

『ネットゴーストPIPOPA』第22話  視聴記。

・「(カズシゲ+ビボバ)²@」

はじめての数式(笑)。
ちなみにこれで「かずしげとびぼばのじじょう」と読みます。

○勇太くんとピット、ひかるちゃんとパットときたからには、もちろん今回の挨拶担当はカズシゲくんとポット。
「いいか、みんな。TVを見る時は、部屋をあかるくして、できるだけはなれて見るんだぞ!」
「あと、ごはんはよくかんで食べよー♪」
はーいv(ポットにむかって)
や、だってカズシゲくんのぶんは毎回言ってることだしちゃんとわかってるからさあ(笑)。

○そしてこれまでのおさらいもふたりが。
カズシゲくんがまだ現実逃避してることも入れてくれてて、見逃してしまった人にもやさしいつくりになっております(笑)。

○そうして本編もこのふたりから――と想いきや、登場したのは前々回にプーの悲鳴でものすごい衝撃をくらって飛ばされてしまったネットビーナスさんでした。
サイトひとつをほろぼしてしまったあれを至近距離でくらってしまって、どうなることかと想っていたのですけど……とりあえず、生きてはいるみたいですね。
しかし着ているものはズタボロ。怪我もしているみたいで、満身創痍とはまさにこのことです。これが声ひとつでやられた結果だなんて、誰が想像できるでしょうか…。
と、気絶からさめたネットビーナスさん、すぐさま体勢を立て直すと身体を発光させて、傷も衣服もみるみる修復。
リカバリーした!(笑)
まさかあのまま続けるのかとハラハラさせられましたけど、そんなことはないようで安心しました。ホント、いつ布が落ちてもふしぎじゃない状態でしたからね…。(ホッ)
すくなくとも子どもむけで朝アニメなんだと、まだ安心してていいのかな。(^-^;)

○で、当のカズシゲくんとポットはというと、いまいるのはあるポエムサイトの前でした。
いまだにこの出来事が夢だと信じ続けてるカズシゲくん、勇太くんを消したとまで言い(おい!)、夢がさめる前にとそのポエムサイトの中へ入ろうとしています。
まず勇太くんたちを捜そうとポットはせいいっぱいの説得をするのですが、しかしカズシゲくんは聞く耳ナッシングで行ってしまい、ポットは困るばかり。いいかげんほっといてもよさそうなものなのに、ポットって、これでけっこう面倒見がいいんですね。やさしいなあ…。
でも。
けっきょくそれでも、なおも面倒見よくついてこようとするポットに、しかしカズシゲくんは持っていたあんぱんを取り出して、それをエサにさっさと追っぱらうことに成功。
 ♪ポーット ポット ポット くいしんぼ   (^-^;)

○カズシゲくんが入ったそのサイト《日々の詩》は、平安時代の宮廷のようなサイトで、きれいなうすい緑をした空は矢絣の柄。何故か赤富士までありますけど、でも和風なおもむきがあってすてきなサイトですね。
そしてここの管理人は《ダイナゴン》……つまり自分(笑)。行かなければならないところがあると言っていたからどんなところなのかと想いきや、まさか自分のサイトのチェックだったとは…。
詩吟がシュミだなんてまたシブい小学生だなあと想っていたのですが、わざわざこんなことしに来るなんて、カズシゲくんって、ひょっとして自己陶酔タイプ?(プロフィールにどんなことをかきならべてるのかチェックしてみたい…)

○そうしてカズシゲくんは自分のサイトに降り立ちましたが、同じくそこへあらわれたのは、何とビボバの3にん。
「ここは我々の聖地にして心のふるさと。すみやかにかつ早急に出て行った方が身のため……」
相変わらず言うことくどくて無駄におおきいんだから…(笑)。イエ、大好きなんですけどね、この科白まわしとこりないキャラクターは。ホントよ。
とにかく、そうしていきなり出て来た見知らぬ3にんにも、カズシゲくんはいかにもガキ大将らしい度胸のでかさで迫り、
「お前らこそ何ものだ。――ん? ピポパに似てるな」
あ、やっぱり想うんだ(笑)。
カズシゲくんの発言にいきり立ちながらもビボバは自己紹介をし、それぞれカッコよく決めてみせますが、
「おお、ビボバか」
ぶちこわし(笑)。ビボバツッコミうまーい!(^-^)

○それからビボバに名を問われたカズシゲくん、
「江ノ島カズシゲだ。またの名を――」
つづくそれを聞いて、サイトを揺るがすような大音声で叫ぶビット。
「――なっ、何ですとおぉぉぉぉ〜!!」
……セイレーンごっこじゃないよね?(こめかみをピクピクさせて)
スミマセン、とりあえずネット世界の色はもどってるのでいま安心できてますけど、いつまたああなるかと戦々恐々としている状態でして。
ビボバたちがあの時どこで何をしてたなんて知りませんけど、いまあんまり大声出すのはすこしつつしんでもらわないと…。(ハラハラ)

○そして次の場面になればカズシゲくんは、上は赤に下は紫という衣冠束帯姿。といっても冠はありませんけど(あの頭じゃね…)、しっかり杓(しゃく)まで持っちゃって、本人もみょうにその気です。
そしてまわりにはビボバ。
「わたくしどもも夢のようでございます。敬愛し尊敬し、かつ羨望のまなざしで日々をすごさせていただいております、当サイトの創造主・ダイナゴンさまにお会いできるとは」
もみ手しすぎ(笑)。きみらはどこぞの商人ですかい。
どうやらビボバたちはここに掲載されるダイナゴンさんの詩を溺愛・偏愛・熱愛しているらしく、いま本人を前にして王か帝かもはや神かといわんばかりにほとんど崇拝しているような状態なのです。……ビボバうつっちゃった?
このサイトにいったいどれだけの訪問者がいるのかはわかりませんけど、すくなくとも3にんはいたのですね(笑)。

○で、カズシゲくん、そのまま想いにひたりつつ一詩よむわけですが。
ええと……。
これ、誰やねん(笑)。
等身高くなってるし目鼻立ちもととのってるし、髪型はあのままとはいえやたら美化されてますよ。いろんな意味であまりにズレすぎてて、うまく表現できませんけど、たとえて言うなら『ドラえもん』に出てくる「きれいなジャイアンときたないジャイアン」、あんなのを想像していただければ。
しかもお花畑でメロンパン(なのかな?)食べさせあいこって、これなおのことどういうシチュエーションなんでしょ。
このビューティフルドリーマーめ…(苦笑)。

○てゆか、いつもこんなこと考えながらよんでたのか…。(もはや失笑…)
しかしこの情景をよんだ詩を聞いたビボバは、感動のあまり滂沱の涙をながして、
「ワンダフォー!!」「ビューティフォー!!」「ヘイヘイホー!!」
「さすが言葉の魔術師にして、言葉をつむぐ名手!」
「見事としか言いようがございません。つむぎ出される言葉の繊細さには、驚嘆かつ絶句でございます…!!」
ここまで言葉をならべられるとかえって馬鹿にされてる気がしそうなものなのですが……それにピポパたちには不評みたいだし。(^-^;)
まあ、言われてる当人が満足してるんだから、いいか。手ばなしにほめちぎられて、かなり気をよくしてるみたいだし。……カズシゲくんって、じつはお調子もの?
しかし私にはビットの「ワンダフォー!!」が何よりワンダフォーでしたよ。声の調子がとても面白くって、ちょっと言い方を真似したくなってしまったくらいでしたもん。うまいなあ、丸山さん。

○そのころ、プリリンさんのサイトを発った勇太くんたちは、サーチンさんのいる検索サイトへ。ヤジナビさん情報はけっきょく役に立たなかったしどうやって捜すのかと想ってましたけど、なるほど、このヒトがいたんでしたね。サーチンさんはさっそくネット世界じゅうを検索し、情報を洗い出して……やがて見つけ出してくれました。
「おお、あのふたりならここに行ったぞ」
うーん、はじめて役に立った気がする。(笑)(←はじめてって言うな…)
てゆか、夏祭り会場でかたまってたはずなのに、動けるようになったんですね、サーチンさん。いつ硬直がとけて、もどってきたんだろう。ちょっと唐突な気がしたものですから、できればそのあたりもフォロー入れてほしかったなあ、と。じゃあどこに入れればいいのかと問われると、自分でもタイミングをはかりそこねてしまうのですけど。

○その間、プーは気ままにあたりを飛びまわっていましたが、ふと本棚にある本に興味をおぼえたのか1冊、2冊と抜き出します。そして――大量の本がドシャドシャと。……たくさんあると、よくありますよね、こんな惨事。(苦笑)(身におぼえがありすぎる…)
これからすぐ行こうかという時にまたやっかいごとができちゃったものだから、ピットが怒鳴りつけて、
「プーぅ〜…。何やってんだプー! こらあっ!!」
そしてまた雪崩(笑)。まったくふたりして何やってんだか…。
しかし何だか、夏祭りサイトの回からこっち、「声」がひとつのキーワードになってる気がします。折々の場面で出されて、それとなく暗喩されてるような……気のせいかしら?

○ピットとプーはお前が悪いと言い争っていましたが……いずれにしても、やってしまったものは仕方がないので、みんなで協力して本をかたすことに。
サーチンさんの指示で分類、整理していきますが……ふと、プーが、手に取った本の中に天使が聖母のほほにちゅうをしてるイラストを見つけて、
「見て、ちゅうだよ! ちゅーv ちゅーv」
そのままいきなりほっぺにちゅうされて、抱きつかれまでして、勇太くんはもうあわてまくりの照れまくり。真っ赤っか。でもって、
「がんばれー、勇太おにいちゃん」
「? 勇太は、おにいちゃん?」
「そうね」
ひかるちゃんがそんなことを言うものだからから、さらにはしゃぐプー。勇太くんは照れるしアセるし落ち着かないしで……おにいちゃんも何かと大変ですね。
でも、ここのところ、ちょっとうれしくなってしまうものがありました。勇太くんはやっぱり、プーにとっての“おにいちゃん”なんだなあって。
いっしょにいるところを見て勇太くんにきょうだいができたみたいでうれしいとは想いながらも、いろいろ考えるところはあったのですけど……でも、すくなくとも間違ってはいなかったみたいでよかったでした。
勇太くんにきょうだいぶんができたという、単純なうれしさもありましたしね♪

○自分に“おにいちゃん”ができたことがあんまりうれしいのか、プー、そのままひかるちゃんのそばにもよって、
「じゃあ、ひかるもおにいちゃん?」
ま、まあ、たしかに男まさりな面もありますからね…。みんなが笑いをこらえるのもよくわかります。(てゆか、“おにいちゃん”の意味わかってるのかな…)
しかしそれにカチンときたひかるちゃん、一瞬の暗転のあとにプーが気づいてみれば、本をあたまに眼をまわしてるみんなが。
……ひかるちゃん、その暗幕どこからひっぱってきたんですか?
てゆか、まさかサーチンさんまで殴ってしまうとは…。ええんかいな。(そんなに回数会ってないでしょうし、何よりお年よりは大切にしないと…)

○けっきょく――。
これ以上の騒動はごめんだとばかりにサーチンに追い出……イエ、もう行ってもいいからと言われて、勇太くんたちはサイトを出ることに。(「また遊びに来てやるよ!」とあかるく言うピットがエラそうv)
みんなそれぞれお礼と挨拶を述べて、最後にプーがほっぺにちゅう。
「またね。サーチンv」
「あ、ああ」
じじばか炸裂(笑)。孫がおじいちゃんにするみたいで純粋にかわいらしかったのですが、しかしちゅうされた瞬間にゆるんでしまった表情を見てるとちょっと笑わずにはいられませんでした。キスマークまでつけちゃって…。
ただサーチンさん、プーが去った方を見ながら、
「変わった子じゃ…。ネットゴーストのようでもあり、そうでもないような…」
この世界に長年生息し、たくさんの情報を蓄積しているサーチンさんから見ても、やっぱりプーはネットゴーストじゃないみたい。前回も想ってたことですけど、違うのかな。
ううむ、何ものだろう。

○そうして、ちょうどあんぱんを食べようとしていたポットのところへ――
「ポットー!」
いきなりの声にのどにつめちゃったポットがタマラナイくらいかわいらしかったです。まるごとをのみこんじゃって、むぐむぐさせてる姿に衝動をおぼえましたよ。いますぐ背中をさすってお茶を飲ませてあげたい…!

○とにかく、これで勇太くんとひかるちゃんとピポパたちがそろったわけですね。3週間ぶりかあ…。作品内ではそんなに時間たってないですけど(笑)、でもこうしてみんなが再会すると、画をみるだけで何だかよろこばしくなってくるものがありますね♪
そして――
「あなたがポット?」
勇太くんたちといっしょにいた謎の女の子にそう訊かれ、はしゃがれて、初対面であるポットはちょっときょとんとしていましたけど、
「あたしがプーだから、ピポパプーなの!」
「あー、そっかぁ!」
そのままはしゃぎまわるプーと、ほほを染めていっしょにとてとて踊るポット。ふたりとも陽気にはしゃいじゃって、精神年齢が近いのだろうとは想いますけど、でもこんなにすんなりと仲よくなれるのっていいですね。……まあ、そもそもポットに抵抗はないだろうとは予想してましたが(笑)。

 ♪こーれーでー ピポパプ ピポパプ せいぞろい〜
  ちょっと言いづらいけどね〜
  あ、ハイ ピポパプ ピポパプ せいぞろい〜

ピットとパットは苦笑しつつそれを見ていますが……しかしピットはいつピポパプー大丈夫になったんだろう。あんだけ言われるたびに怒ってたのに、特に表情変えてる様子もなかったしな…。
もうあきらめることにしたのか、それともプーのことがかわいくなってきたのかな。心って、ふとした拍子に変わってしまうものですからね。
いずれにしても、ピットも――ピポパたちも、もうプーのおにいちゃんですね。いっしょに遊んであげたり、学習の面倒を見たり、おいしいものを食べたり……そんなところが見られるといいな。
でもってプーには、これまでいい想いをしてこられなかったぶん、たくさん甘えてもらいたいと想います。おにいちゃん・おねえちゃんがたくさんできてよかったね!(^-^)

○ちなみにこれであと「ペ」が入ればパ行5段せいぞろいなんですけど…入る予定あるのかしら。まさかこの人この人ではまいだろうとは想いますが…。(←いやだよそんなユニット!)

○――といったことをあれこれと想いながら、考えてしまうところがありました。
この作品には表立ったバトルがないですけど、でも登場人物たちの精神的な成長をこういった別の方向から見せてくれていて。少年ものにはめずらしい手法ですけど、でもうまくやればそのぶん効果的になるものですからね。表情や科白など、注目してみればところどころでよく表現してくれていると想います。
これからも、おりおりで見られるのかもしれませんね。ふとしたところで「あ」と気づいて実感されて、そのあとでほほえましい気持ちになれるような、そんな瞬間が。
その時のことを想いながら、物語とともにみんなのこれからも、ますます楽しみになってきましたよ。
……って、何まとめに入ってるんですかケイトさん。(^-^;)

○で。
再会とピポパプーをよろこびあうのもほどほどに、カズシゲくんのことを切り出す勇太くん。ポットがカズシゲくんの行き先のサイトのことを教えてくれて……って、あんぱんに眼がくらんでたくせに…!(笑) ――と想いつつ、しかしその無邪気さにはやっぱりかないませんv ゆるせちゃうかわいさですね、ホント。
でもって、七夕の時に願いごとをチェックしてたひかるちゃんはそのサイトのことも知ってるらしく、
「どうしてカズシゲくんがダイナゴンさまのサイトに行ったんだろう。ポエムに興味あるとか?」
さまづけで呼んでるひかるちゃんは、しかし真相を知りません(笑)。いわんやあのお花畑で以下略をや…。

○そのころカズシゲくんたちの方でも、勇太くんたちが自分のサイトにあらわれたことをキャッチ。(ビボバのあれもモニターになるんですね…)
夢から消したはずの勇太くんがあらわれたことに、しかもひかるちゃんといっしょにいることにカズシゲくんははげしく怒り、自分の夢でさえも想うようにいかないことをはかなんで、またモウソウしながら一詩よむのですが……
悪い勇太くんにフいた。
いやもう…苦笑や失笑どころではありませんでした。たいしたモウソウ力だなあ。
しかも自分はまたアレだし。(笑)(スタッフさん、注釈忘れてますよ、注釈!)

○ビボバたちは大量の銃火器類を用意し、ピポパたちを倒してくると言って駆け出していきますが、そこへカズシゲくんの制止が。あんな危なっかしい状態でいきなり止めたりすると、何かの拍子にスイッチ入っちゃってしまうのではと想うのですが……まあいいか(笑)。
何度もやりあってるのかと問うカズシゲくんに、ビットはこたえて、
「それはもううかぶサイトバブルの数ほど……まあ常時引き分け、イーブン、痛み分けでございますがね」
いわく、ボーリング勝負では最高のロフトボール(球がコースの外に出てしまうこと)をし、サッカーのPK戦ではピポパたち3にんぶんの球の直撃をくらい、果ては勝負をいどもうとしたところを通りかかった列車にひかれたことまで。
「惨敗の連続だな」
たしかにどうして引き分けと言いはれるのかふしぎですよね…(苦笑)。まあ、そんなこりずにしぶとくネバーギブアップなところがビボバたちの楽しいところなのですが。……またうつっちゃった?

○そのころ、現実世界ではもう夏祭りがはじまっていました。(ふと想ったのですけど、お祭りっていつ“はじまる”ものなんでしょう?)
会場にはすでにたくさんのお客さんでごったがえしていて、金魚すくいなど屋台の定番メニューを楽しんだり、新発売のプリンあめを買い求めたり。勇太くんのクラスメイトたちもたくさんいます。……というよりそこしか映されていない気が(苦笑)。
エリコ先生はあれが普段着なのだなあ…。いいんちょも着替えようよ(笑)。
そして拡声器を持ってやたら声をはりあげているのがヒラメ花火部長補佐。何やら一生懸命なごヨウスですが、ここで大成功をおさめての一発逆転を夢見ているのか、それとももう出世はあきらめて花火部長補佐ひとすじで生きていくことに決めたのかな?(←夏限定じゃん!)
「え〜、つづきまして迷子のお知らせです。上舞…ったー!! 舌かんだー!!」
……だめだこりゃ。

○しかし――時刻はもう夕方。花火の打ち上げは7時からで(私が住むあたりでは、暗くなるのが8時ごろなのですけど…関東地方は日没早いのかしら)、そろそろ不在をあやしまれだすころです。
お父さんとお母さんが勇太くんがまだ帰っていないことを気にしはじめ、ひかるちゃんと待ちあわせをしていた雪谷さんも時間を気にして心配そう。先にコースケくんとシュウゾウくんも、カズシゲくんがなかなか来ないことを気にしてましたし(第19話を見るかぎりでは来なくてもふしぎはなさそうなのですが…)、3人が帰れないかぎり、みんなの心配はしだいに不安へと変化していくことでしょう。
リアルな進行ではありませんけど、やはりここからは時間とのせめぎあいですね。
もう日もかたむきはじめています。
はたして3にんは間にあうのか!?

○で、その勇太くんたちですが。
やはりひかるちゃん、ダイナゴンさんの詩の熱烈なfanであるらしく、そのサイトに来られたことでもうおおはしゃぎ。勇太くんが注意するのを聞きながらも、うかれる気持ちは止まらないようで、
「やっぱりダイナゴンさま天才だわ〜。――だってフツー想いつかないわよ。小豆を見て、“ひかりかがやくきみの笑顔”って結びつけるなんてーvv」
こういうところを見ると、ひかるちゃんも乙女なんだなあって想います。
しかし、うーん、ポエムでメルヘンで……でもってしっかり掛詞してるんだなあ。ひょっとして、いままでよんだのって、全部恋愛ものの叙情詩?
「ダイナゴンチョーモテモテ!」というコースケくんの言葉が想い出されて苦笑してしまいましたよ。
知らぬは本人ばかりなり、ですか(笑)。

○てゆか、ひかるちゃん、雪谷さんとの約束忘れてるっぽい…?
私も、つい夢中になっちゃって、時間を忘れてしまうことあります。いまではしっかり意識してやるようにしていますけど、それでも自分の心の琴線にびびびんとくるようなステキなHPを見つけちゃったりすると、つい。――なのでこれはもしかして、「ネットをする時はちゃんと時間を気にすること」という教訓も暗にふくまれていたりするのかしら。
何だか、ちょっと心配になってきました。花火大会が終わったころになって帰ってきて、雪谷さんとの仲がケンアクになったりしないといいのですが…。(ハラハラ)
勇太くんと(とりあえず)カズシゲくんも、時間意識してもらわないと…!

○とにかく、そんな感じでダイナゴン詩にひたるひかるちゃんでしたが…。
「ああ…、きっとご本人も、ステキな方に違いないわ〜vv」
ちなみにひかるちゃんが想像するところの“ダイナゴンさま”は、金髪碧眼でシルクのシャツ(おそらく)を着た、バラの花のよく似合う、少女漫画に登場するような王子さま。とってもきらきらしくって、さすがオツカレさまのファンサイトにブックマークしてるだけありますね…。
そんな夢想にひたるひかるちゃんを見ながらカズシゲくんは、
「ひかるちゃんに変な想像されてる気がする。おれの夢なのに…」
夢を見るのは乙女の特権ですけん…(笑)。

○そんなひかるちゃんの様子を見て、ここでプーがピットに質問。
「ねえピット、ステキってなに?」
「カッコイイ、ってことさ!」
「カッコイイ、って?」
「え? …んと、つまり…男らしくて、スゲぇんだ!」
ここで両腕に力こぶを出してみせるピット。ほそこい腕に見えてましたけど、けっこう筋肉ついてて、意外とたくましいんですね。私とピットの身長が逆だったら、ブランコをおねだりしてるのにな〜。聞いてくれるかはわかりませんけど(笑)。
でもこれ、ポットとどっちが強いんだろう。腕相撲勝負してほしいかも!

○……まあとにかく。
そんなピットの解説を聞いたプーは、
「それってピットみたい」
「え? そ、そうかな〜」
「うん! ポットもパットもおにいちゃんも、みんなカッコイイよ!」
「え」
「カッコイイって言われちゃったv」
「プーはいい観察眼、イエ、男を見る眼がありますね」
……まあ、こんなオチじゃないかとは予想してましたが(笑)。
でもプーに言われたピット、ちょっとドキッとして、次いでほほ染めちゃったりして、もうかわいらしいの! ちょっとトクイになってるところなんかなおさら!(^-^)
そのぶんあとの落胆もおおきかったのだといいますが(笑)、でもオンリーワンじゃなかったっていうだけで、妹分からカッコイイと言われたぶんには、ピットはまったく悪い気はしてないみたいでしたし。それにプーがまっさきにあげてくれたっていうのも、何だか感じよかったでしたよ♪ たぶん、ピットがカッコイイのナンバーワンなんじゃないかな、プーの中では。特に意識はしていないというだけで。
だから、この無垢な称賛に、ほほえましくなるものがありました。
そんなに落ちこまなくていいよ、ピット!(^-^)

○外でそんなことが起こってるあいだ、カズシゲくんはまだ宮中にいて、熱狂してる……というよりほとんど●●てるひかるちゃんを見ていましたが、これは自分の夢なんだからいっそ素直に正体をあかしてもいいんじゃないかということに想いいたります。
そうしてまたしてもモウソウをもやもやとふくらませて……
「ひかる……」
それはもうええっちゅーねん。(笑)(告白くらい自前でやれ…)
しかしやっぱりどこかでリミッターがかかってしまうようで……夢でも妄想でも何でもいいけど、そこのところになるとどうにもヘタレだなあ、カズシゲくん。
(↑スミマセン、一部フセ字…)

○ネット世界でそんなことがくりひろげられてるあいだ、現実世界では勇太くんたちがいないことが不審に想われはじめていました。
勇太くんのお父さんも、雪谷さんと祖父江博士も、コースケくんとシュウゾウくんも手分けして捜すことにします。(……カズシゲくんのお父さんも何かやるよね?)
配達に出ようとしたところ、それを聞いた相沢さん、
「誰かの歌にでもさそわれたかな。あれ、笛だったか?」
……………。
ええと、それはただの文学的表現でしょうか。それとも無意識的に真相に近づいていたのでしょうか。
ほんと、ヌケてるようで意外とスルドイ相沢さん(笑)。

○勇太くんたちはカズシゲくんをさがして宮中へ入ろうとしますが、屋根の上にそれを止めるビボバたちの姿が。サイトが和風だからなのか、呼び止める科白もそのテイストになっていますね。歌舞伎口調なのでそぐわないですけど。
はじめて見るプーがお約束を言おうとしたところをピットがさえぎりますが、しかし、
「でも、うりむっつだよ」
マトメラレタ!(笑)
もう大爆笑でした。アタマなでてあげたいくたいでしたよ。
よく知ってるねえ、プー。えらいぞ。

○そのうり…じゃなかったビットはかぶりをふってしょっくから眼をさましてから、あらためてピポパたちを挑発。「わかった! おれが、お前たちを勝たせてやる!」と言ってカズシゲくんがさずけた秘策とは、ビボバたち3にんがいっしょになってやるという三位一体の攻撃。そして押すだけでなく時には引けという指示でした。やっぱりガキ大将だけあって、カズシゲくん、それなりに場数も踏んでたりするのかな。こうして言われると、みょうに説得力ありますね。
じっさいそのとおりにやってみると、みごとくいついたピット。赤い航跡をえがいていきおいよく飛び出して行ったピットは、そのこぶしをかわされたところへボットとバットの頭突きをくらい、さらにビットにでこぴんまでされて落下することに。
「どこからでもかかってらっしゃ〜い」
チューチュートレイン出た!
……しかし、やってるヒトたちの等身が低いせいか、イマイチ決まっていないような(笑)。

○ポットとパットが続けて飛び出しますが、どちらも似たような結果に。こてんぱん(死語?)にされてるピポパたちを見て、プーはもう涙眼です。
「がんばれ…。ピット…ポット、パット…」
声をふるわせてるプーを、大丈夫だよと勇太くんとひかるちゃんははげましていますが、事情を知らないのだから無理もありませんね。いまにも泣き出してしまいそうな顔が、なのにせいいっぱいの応援をしてる姿が、とてもけなげでしたよ。いい子だなあ、プー。ホントいい子。
でもって宮中でその様子をモニターで見ていたカズシゲくん、
「勇太のやつ、ひかるちゃんだけじゃなく、もうひとり女の子がいっしょかよ!! おれの夢なのに!!」
いくら夢想癖の強いあなたでもここまでのキャラは作れないと想うのですが…。(^-^;)

○どうにか起き上がったピポパたちは、ビボバたちが結束して攻撃をしかけてきたことに気づき自分たちも3にんで行くことに決めます。さすがパット、相手の攻撃スタイルを分析してたなんて、そのするどい観察眼は今回もサエてますね。
同時にしかけたピポパたちとビボバたち、双方が真正面からぶつかりあって、そのまま大乱闘……になるかと想いきや……勝負はいつの間にかあっちむいてほいに発展(笑)。このあたりは勇太くんたちも予測ずみだったようで、何のかんの言っててもやっぱり仲いいんですね、このふた組。その様子を見てすっかり楽しくなっちゃったプーが、割りこみまでしちゃうくらいなんですもん。
「あっちむいてプイ!」
で、そのかけ声とともに、いっせいに指された方を向いてしまうピットとビットでした。たはは。
やっぱり、かなわないなあ、かわいい子には。
プー最強伝説誕生の瞬間(笑)。

○おにいちゃんと、妹と、近所の悪友たち、って感じでしょうか。そんなふうにとらえてしまったこのシーンでしたけど、でもホント、流れや雰囲気にいとけないおもむきがあって、見ていて楽しかったでしたよ。ちょっとあこがれさえおぼえてしまうくらい。
ビボバたちがいつかまた登場したら、その時はプーにかまってやるなんていうシーンも見られるといいなあ……なんてまで想ってしまいました。(^-^)
……ただその前に、勇太くんたち人間とも、すこしは言葉をかわしてほしいなあ、と想うのですけどね(苦笑)。

○そうして――何だか悪の大将の出陣みたいですが、それはともかく、ようやくカズシゲくんが出てきましたよ。
しかしカズシゲくん、いきなり勇太くんに勝負を言い渡し、ひかるちゃんに声をかけられると、
「おれのひかるちゃん! おれが来たからには、もう大丈夫だよ!」
「え。“おれの”って…どういう意味?」
「さ、さあ…」
そんなこと勇太くんには言えません…(笑)。
ざんこくです。いろんな意味で。

○カズシゲくんの勝負をいどむ大声に、勝負づかれしていたピットとビットも眼をさまして、ふたたびやりあおうとします。が、せきばらいが入って、
(ビボバ、ここはひけ!)
(この場は一時、撤退せよ、と。承りましたです!)
あ、アイコンタクトしてるー!
あんたたち、いつの間にそこまでの関係に…!!(笑)
ただ、いきなり撤退命令出したりするなんて、ちょっと無理がある気もしましたけど……でもこれでダイナゴンの秘密が守られたのだからよしとするべきなのでしょうね。
しかしどうどうと出現したはずなのにけっきょく予防線はっちゃうなんて、カズシゲくんやっぱりヘタレ。(んもう…)

○ともかく、ビボバたちは捨てぜりふをのこして去り、カズシゲくんは勇太くんに勝負をいどみます。が。
「いい加減にして! ここはダイナゴンさまのポエムサイトなのよ!? ケンカなら外でやってよ!!」
ごもっとも(笑)。
で、場所をうつして、勇太くんとカズシゲくんは、どこかのサイトバブルの上でふたたび対峙。勇太くんがどうしても気乗りしないのに対してカズシゲくんはやる気まんまんで、いますぐにでも殴りかかってきそうな気炎をあげています。が。
「まあまあ、やっと会えたんだし、ケンカはやめて」
それさっき言ってたことと違うじゃん…。(ガクリ…)
そもそもひかるちゃん、第5話でもそうでしたけど、男の子どうしのことにあんまりちょくちょく口出ししないでもらいたいなあと想うのですが…。でしゃばりというか、いらんことしいというか。
ケンカする以前に問題が流れてしまってるから、その場は何ごともなくてもいつかまたくり返すことになるし、続けていればどうどうめぐりになる。
勇太くんとカズシゲくんの勝負じたいは楽しく見ているのですが、そこにひかるちゃんが入ってくると、ちょっとなあ、と。男の子には男の子の事情があるのですし、もうちょっと静観してほしいなあと考えてしまうのです。
なので今回も、どうしても難しい顔せずにはいられませんでした。
う〜ん…。

○勇太くんとカズシゲくんの様子を見て、別のことを想っていたプー。
「ゆうたとかずしげ、おなじだね」
「同じ?」
「ピットたちとビボバとおなじ。――みんななかよし、うりやっつ!」
マタマトメラレタ!(笑)
まあたしかに、ひかるちゃんの言うとおり「ケンカするほど仲がいい」のかもしれませんね。じっさい、みんなそろって仲よすぎだし。勇太くんたちといっしょに、遠いどこかでビボバたちも驚愕していたといいます……もはや精神感応だわ。(^-^;)
しかし、うーん、こうなると、この場にひとり足りないのが気になってくるなあ。ひとり、とても重要な人が。
……むなしい。

○ええ、さておき…。
「そーなのかなぁ…」
気落ちとともに嘆息する勇太くんでしたが、そこへプーが「みんななかよし」のちゅう。カズシゲくんとひかるちゃんにも、ちゅう・ちゅう。
それを見てピットはちょっとスネて、
「ちぇっ。何だよ、勇太たちだけかよ」
プーはそれを聞いて、ピポパたちにもちゅう・ちゅう・ちゅう。
かわいらしいしほほえましいし、あどけないし愛らしいのですけど……。
……プーって、じつはキス魔? あんまり立て続けにされるとちょっとありがたみが…。
あるいはこれも何かの伏線になったりするんだろうか。(どーだろう…)

○その時――
「やっと見つけた」
その言葉とともに、勇太くんたちの眼の前に赤いひかりが稲妻のように突き立ったかと想うと、姿をあらわしたのはネットビーナスさん!
勇太くんたちの前に立つなり、きびしい顔つきでプーをわたすように言い、
「プーを? 何でだよ」
そう問うピットに、返した答えはこうでした。
「決まってるでしょ――デリートするのよ!」
言うなりムチを取り出した、そのするどいまなざし。――本気です。
とつぜんの出現といきなりの言葉にみんなはとまどい、プーはおびえてピットの背後に隠れてしまって、がたがたとそのちいさな身をふるわせるばかり。あの時、プーがネットビーナスさんの手を拒絶したのは、その眼に自分を襲ってきたウィルスと同じ感情――“殺意(=消去するという意志)”を感じ取ったからだったのですね。
ここでふつうだったら、隠れたのがピットの背中であることに注目してそれだけたよりにしてるんだなあとよろこんでしまうところなのですけど……しかしこの剣呑な空気にはそんなよろこびも消し飛んでしまいましたよ。
一難さってまた一難、しかも今度はただごとではありません。
どうやら、みんなそろったところで現実世界に帰還、というわけにはいかないようです。
ネットビーナスさんは、じつはネット世界のホメオスタシス(homeostasis、恒常性維持機能のこと)ではないか、というのが、最近ふとうかんだ想像なのですが……もしもプーを消さなければネット世界の秩序は守られないのだとしたら、勇太くんとピポパたちは、はたしてどんな決断をするのでしょうか。……
そのあたりも、これから見守っていきたいポイントですね。



そんなこんなで、カズシゲくん&ポット……ええと、何て言おう。言えないよ。(笑)
とにかく、ビボバたちもひさしぶりに出てきて、ギャグなテイスト満載の回でした。まとめるのに苦労するくらいいろいろと楽しんだのですけど、しかし話がひと段落するとともにとつぜん空気が変わってビックリ。それに最初と最後にネットビーナスさんを出すことで、しっかり話をひきしめていますね。
これからいったい、何が起こるというのでしょう。花火大会はまにあうのかしら…。
そして予告のポットのかわいらしさは異常でした。(笑)(だって…!!)
もういますぐ飛んでってよしよししてあげたいよ…!

あと今回もダイナゴンさんのことがバレなくてホッとしました。……このまま最終回までひっぱっちゃう?(笑)
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2008/8/27

ちょこれーとv  すきなものとか。

季節的にあまり好まれないネタだとは想いますが(笑)、遅まきながらご紹介。
(こんなにおそくなってしまったのはひとえに筆者の怠慢です…すみません)

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ファンタジウムちょこです。
長見良くんのHPで、バレンタインあわせで作品感想の応募企画がありまして。その時にいただいたものでした。
発送用の封筒からしてステキで、こだわりがうかがわれます。

もちろん中身もスタイリッシュに。
長見くんはこれまでステージとかでよく見てますけど、北條さんも紳士な格好がお似あいですね〜。
作中でお煙草を吸ってるところは見たことないんですけど、このパイプは喫煙用なのでしょうか。それともハッカパイプか何か…?

裏を返すとこんな感じで、単行本@巻の長見くんが影絵になって印刷されていました。
台紙にまで、センスがこまかくいきとどいていますね。無粋なところがひとカケラもなくって、もう見ているだけで楽しいです♪
長見くんと北條さん、そして作者である杉本先生に拙文などを読んでいただけるのなら……と、それだけ想って応募させていただいたこの企画、決して商品めあてではなかったのですが、でもこうしてながめていると、応募してよかったなあってしみじみ想います。

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もちろんちょこはおいしくいただきましたv (^-^)
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2008/8/24

『ゲゲゲの鬼太郎』第69話  視聴記。

・「鬼太郎大異変! 穴ぐら入道」

○のっけからあごがはずれてしまいそうなほどのおおあくびをしたかと想えば、
「ああ、なんてはかないんだ」
「ぼくはなんのためにいきてるんだ」
なんて、だらしなく寝転がったままはかなんでるようなことを口にしてる鬼太ちゃん。口調に覇気どころか生気がなく、表情にもまるで精彩が感じられません。鬼太ちゃんがそんなもんだから、いつもの挨拶もお父さんが担当することになってしまい…。
朝は寝床でグーグーグーは妖怪さんの常であり、鬼太ちゃんも戦う時以外はふだんのびのび過ごしているのだとしても、さすがにこれはちょっと異常。何だか厭世的なおもむきさえあって、ふだんとは別の意味で鬼太ちゃんのことが心配になってきました。
もちろんこれは前回の激戦の反動でも、敵に何かやられてたわけでも、大好きな蒼にいさんがいないからでもありません。(←ケイトさん隙を見てトチ狂ったこと言わない)

○いっぽう、人間の世界にある映像製作会社《大うけ企画》では、自社で製作してる怪奇ドキュメンタリー番組の視聴率が低迷状態のためプロデューサーさんが大激怒中。社員さんたちを前に、ふとった小柄な体型とすくない髪の毛をゆらしながら、さかんに吠えたてています。
「いい!? ウチはミステリーが売りなのよ!! 泣く子もだまる怪奇ドキュメンタリーよっ!!」
ピンクフレームの眼鏡もかける人によってはこんな俗悪になるのだなあ…。
ゴロゴロしてる指輪といいイチゴ柄(なのかな?)のネクタイといい、やっぱり服飾品って人を選ぶんですね。イエ、感じ出てると想います(笑)。

○この人とミステリーってどういうとりあわせなんだろう、それこそ不思議だ……と想いながら見ていましたが、そこへもっとミステリーなあの人が登場。
「じつはスゴイ企画があるんです。視聴率はうなぎのぼり!」
ねずみ男が自信まんまんに持ちこんだその“スゴイ企画”というのは、地方の洞窟に住む穴ぐら入道という妖怪をねらってのものでした。プロデューサーさんは鼻の穴をふくらませてその企画に乗り、ねずみ男は売りこみの成功を確信しています。
楽しそうだなあ、ふたりして(笑)。
欲に眼がくらんでるとは、こういう状態のことを言うのでしょうね、きっと。

○ふたたび場面変わって、鬼太ちゃんのおうち。
鬼太ちゃんがはてしなく無気力なものだから猫ちゃんがお父さんの面倒を見に来てくれますが、鬼太ちゃんはやっぱ何をする気も起きないらしく。いまは5月でもないし、妖怪さんにそんなの関係ないでしょうに、変ですよね、ホント。
猫ちゃんも気になっているみたいですが、鬼太ちゃんは反応せずにひとこと。
「ああ、なんてはかないんだ」
ききき鬼太ちゃん、鬼太ちゃん、そそれは猫ちゃんが来て、来ているせいではあああありませんよね…?(←ケイトさんうろたえすぎ)

○と、ふと猫ちゃんが、鬼太ちゃんのほっぺたにある、碁石ほどのおおきさのほくろを発見。もそもそと動くそれをふしぎに想った猫ちゃん、ふれてみようとしますが、何とほくろが触覚をのばし、自分の指先でうごめかされて、
「んぎゃっ――む、虫…?」
そのまま壁まであとずさり(笑)。
原作を読んでいると、妖怪さんたちはかえるやコウモリといった生物といっしょに、こおろぎやむかでなんかの虫たちとも親しいそうですが……さすがに猫ちゃんにジェニファーのような役はむずかしかったですか(苦笑)。
(※ジェニファー…後述の映画『フェノミナ』に出てくる、昆虫と交感できる能力を持つ少女)

○鬼太ちゃんのほほにひっついてもそもそ動くこの虫は「いやけ虫」といって、やる気のある人にとりつく虫さん。しかもいちどひっつかれると何もかもがいやになってしまうというやっかいな虫さんなのでした。
いま鬼太ちゃん、さすがに生きているのもいやになりまではしていないみたいですが、このままほうっておいてもいいことはありませんからね。
「猫の爪ぇぇぇ…」
さっそく猫ちゃんがつまんで取ろうとしますが、しかしいやけ虫は鬼太ちゃんと組織レベルで同化しているかのごとく不動。ものすごい吸着力で、離れてくれません。
「猫の万力ぃぃぃ…」
たとえ万力でつまんでひっぺがそうとしても、
「妖怪万力ぃぃぃ…」
砂かけさんや子なきさんにも応援をたのんで3にんがかりでも……びくともしません。つぶれもしません。鬼太ちゃんのほっぺたが赤くはれるばかり。(オロオロ)
殺虫剤をかけるとか……鬼太ちゃんの顔の上でそれはちょっと危険ですね。眼に入ってもいけないですし。
高いところでつまんでから子なきさんにぶらさがってもらうとか……取れる前にほほ肉がもげちゃいますか。
「鬼太郎よりやる気のあるものがおれば、うつってくれるかもしれんのう」
「え、うつる!?」
さすがにそれは困るみたい(笑)。でもはがそうにもはがれてくれなくって、鬼太ちゃんに吸いついて離れないいやけ虫のしぶとさに、3にんとももうまいるばかり。
しかし終始鬼太ちゃんを足げにしてた猫ちゃんはスゴイと想う(笑)。将来は嫁の天下!?

○そのころ、穴ぐら入道の住むというトンネルにやって来た《大うけ企画》ご一行さま。
指示を受けて、カメラさん(♂)、マイク持ちさん(♂)、タイムキーパーさん(♀。兼レポーターさん?)、ついでにねずみ男が中へ入ることになり、プロデューサーさんはトンネルの前でひとりモニターチェックです。――撮影隊を見ていると、ふとM津田S三先生の某作品が想いうかんだのですが、あれは廃園でしたっけ(笑)。
入ったトンネルは未完成で放置されたらしくって、途中から洞窟のように地肌が露出しています。陰気で、じめじめしていて、いまにも何かが出そうな雰囲気。しかもカメラさんがあかりを向ければ……壁面にびっしりと虫、虫、虫!!
虫さんって、単体ではまだかわいいですけど、集団で来られると見るだけで気色悪くなってくるものがありますからね…。しかもいるのは蜘蛛のようなのやげじげじのようなのばかりで、タイムキーパーさんが半狂乱になってさけぶのも無理はありません。
大百足の回といい、朝っぱらからよくやってくれるよね…。(ウプ)

○そのまま進むと、やがて家の門のようなものが見えてきます。そこから洞窟は縦穴になっていて、壁面には階段のかわりになる杭が。
「どうですー、ここですよー。本当だったでしょー?」
かめらの前でぴーすまでしてみせるねずみ男先生。このお調子ものめ…(笑)。

○ここでOPになり、CMが入ってからタイトルコールとなるわけですが……サブタイトル画面がまたおそろしかった…。ぞわりとくる演出に鳥肌たちましたよ。てれびに白アリでもわいたのか、はたまた筒井康隆先生のSF世界にまぎれこみでもしたのかとさえ想ってしまいました。
こんなの決めたのは貝澤さんなのでしょうか。まったくやってくれちゃって…(笑)。

○それはともかく……。
撮影隊はそろそろと縦穴を降りていき、下の方にある蒼白いひかりをめざします。
と、途中でまたしてもタイムキーパーさんが狂乱の声を。
「何これ! 嫌あっ! 蜘蛛の巣! 私蜘蛛の巣嫌い!」
ほとんど発狂しかけてるような表情。たしかにこれは地獄行だ…(笑)。
けっきょく、ただでさえ足場の不安定なところで暴れ狂ったために階段を踏み外してしまい、人間3人そろって落下。めずらしくねずみ男先生がついてきてるっていうのに(しんがりとはいえ)、これじゃ怪奇ドキュメントじゃなくてホラーコメディですね。あーあ…(苦笑)。

○いやけ虫にひっつかれたままでやる気の出ない鬼太ちゃんは、妖怪世界のファーブルとうたわれる穴ぐら入道のところへ行って診てもらうことに。一反もめんが搬送をし、つきそいには猫ちゃんです。夜中にもかかわらずかわうそやアマビエ、ぬりかべさんまで見送りに来てくれて、何だかとってもうれしかったなーv できれば何かひとことでもほしかったですが、ま、ぜいたくは言いません。
ですが、飛び立った鬼太ちゃん空中から、
「ああ、なんてむなしいんだ。さよならげげげはうす。さよなら、よこちょうのみんな」
これからどこへ行くんですか〜…(笑)。

○プロデューサーさんは外でモニターをチェックしながらさかんにミステリーを撮れと指示を飛ばしていましたが、落ちたショックでかめらがイカレたのか、画面が砂嵐に。しばらく叩いていると、復旧しましたが、そこにはタイムキーパーさんの涙や鼻水をたらした顔が映り、
「怖いよぉ〜…」
この人どうしてこの会社につとめてるのかしら…。よっぽどきびしかったのかなあ、就職戦線。
だけどこのぶんだと、そのうち別のところから出演依頼が来そうですね(笑)。

○撮影係の3人が落ちた穴の底(とは言えないかもしれませんが)は、格子のように木で仕切られていて、その中にはおばけがうようよ。蒼白いひかりの正体はこれが発する燐光だったのでした。そして壁面にはほこらのようなものがしつらえられています。そこにいる妖怪こそ、この洞窟のあるじ――穴ぐら入道さんです。
カメラさんはその姿をバッチリとらえました――が、一瞬あとにはふたたび砂嵐に。やっぱり妖怪さんは電波受けつけないんですね。
「動きなさいよ。この、このおっ……何よっ!!」
プロデューサーさんはまたモニターを叩きはじめましたが、今度は蹴倒しまでしてしまい、モニターはそのままぷすぷすと煙をあげてオシャカ(死語?)。機材は大切にあつかいましょう…。

○「誰さんかね?」
先ほどからそう問いかけをしてくる穴ぐら入道さん。
「わ、私たち、テレビの撮影で来た者です…」
「知らんのう。――それで、誰さん?」
発せられるのはおとなしい言葉で、一定のレベルをこえる感情もなくって、すくなくともけんかをふっかけたり、インネンつけたりしてるわけではなさそうです。
この穴ぐら入道さん、鬼太郎シリーズの中でもとてもおとなしいというかどこか虚弱体質的なところがあった妖怪さんなのです。それだけに今回の、ギョロ眼をむいたり、まゆ毛と鼻毛を顔にはわせる(!)といった姿にはひどく印象的なものがありました。
実力的に強いとか見かけが異様だとか、そういった妖怪さんたちがたくさんいる中ではなかなか目立たない存在ですけど(ビジュアル的にも人間に近いし)、しかしこういった方向からも印象づけられるのかと。工夫をこらされていて、なかなか感心できるものがありました。――個人的には、原作のおとなしい入道さんの方が好きなんですけどね。でもこれはこれでいいなあと。

○かさねて問いかけてくる穴ぐら入道さんに、タイムキーパーさんはつとめてあかるく、
「私、ナサケ・ナイ子。ナイちゃん、ハタチでぇーす☆」
しかしそのほとんど捨て身の回答(苦笑)にも、穴ぐら入道さんは「知らんな」とこたえるばかり。で、なおも問いかけてきます。
「知らんのう。もういちど訊こうかのう。――んで、誰さんかな?」
そもさん・せっぱこそないものの、何だか禅問答みたいですね。(←いちおう“入道”さんだもの)

○それにしても……先ほどからしきりと毛に顔をはわせている穴ぐら入道さんですが、よく見るとそれは毛ではなく、毛のかたちをした虫。白い毛の房のような虫が何匹も集まって、穴ぐら入道の髪や眉や鼻毛をつくっていたのでした。妖怪世界のファーブルともなると顔で虫を飼うんですね…。
ちなみに原作によると、穴ぐら入道さんは、むかしは鉱夫さんののこしたお弁当や生き埋めになった人間を食べたりしていたそうなのですが、鉱山がすたれてからは自分で蜘蛛を飼育してほそぼそと食いつないでいるという暮らしぶりなのでした。
そういった食性についてはどうなるのかなあと想ってましたけど……これまでのシリーズと同様、さすがに蜘蛛を食用とはしていませんでしたね。
(※朝アニメです)
(※子ども番組です)

○けっきょく誰も穴ぐら入道さんの質問にはまともに答えられず、
「わからんやつは――こうじゃ!!」
その言葉とともに穴ぐら入道さんの口から大量の虫たちが吐き出され、押し寄せてきて、撮影隊の3にんはあっという間にそれにのみこまれることに。(あ、朝アニメ…)
くわしい描写こそされてませんけど、きっと服の中にももぐりこんでるんだろうなあ、これ。蜘蛛ばかりかヤスデとか毛虫とか螢の幼虫みたいなのとかもいるし、噛まれたり刺されたりもしてるのではないでしょうか。3人は恐怖や嫌悪も通りこしてえへらえへらと笑うばかりで、気が狂わないのがふしぎなくらいです。
第3期でも警官隊を相手に暴れまわっていましたが、今期の入道さんはまた別の意味でキョーレツだなあ。こんなことしちゃうなんて。
まあ、『フェノミナ』よりはマシなのではないかとは想いますが…(笑)。
(※『フェノミナ』…ダリオ・アルジェント監督/1985年/伊。監督はこの映画で、主人公のジェニファーを蛆虫のプールに落とした)

○猫ちゃんと一反もめんはそのころ、地図をひろげて穴ぐら入道さんの住む穴を捜索中。しかしなかなか見つからないようで……
「なんてむえきなたびだ」
……夜に出て来たのはちょっとまずかったんじゃないかなあとも想いましたが、ふだんから夜中に活動してる妖怪さんにはそんなことは関係ないのかな?
しかしどちらにしても見つかりはせず、そうしているうちぽつぽつと水滴が。
「ああ、とうとう、レインまで降ってきたよ」
何てハイカラなもめんだ…(笑)。

○ちなみに一反もめんは眼鏡を着用。邪魅の時といい、相変わらず手ばなせないようですね。でもってさっきは、
「マップにものっとらんなんて、穴ぐらはないねえ」
……………。
眼鏡といい英語といい、八奈見さんの習性などを取り入れられてるのかしら、これは。英語はアドリブなのかもしれませんけど、何にしてもうまいし、いいなあと。
ふと、一反もめんは海外旅行を企画中なのかしら、とも想ってしまいました。妖怪さんにはパスポート必要ないし、空を飛べるなら気軽に行けていいですよね〜♪
いつかその背中に乗せてもらって、空の上からのんびりと名所旧跡を見てまわるのが私の夢だったりしますv(^-^) 鬼太ちゃんに同乗してもらえるともっといい!(笑)(←それこそ夢)

○……すみません、ええと。
「カメラが駄目なら――本人をひっぱり出してやるまでよ!」
そう豪語するプロデューサーさんがひっぱり出したのは、宇宙服のような防護スーツ。機材も何もかもほっぽり出して逃げてきた部下たちを押しのけて、みずから洞窟の中へと入っていきます。(←しかし何であんなものが怪奇ドキュメントに…)
そのころ穴ぐらの中では、ねずみ男先生が穴ぐら入道と例の問答中。怪奇大学ふけつ学科卒業の学歴をもってしてもその問いには答えられない……というよりも、わけのわからない問いに考えもせずうろたえるばかりで、
「わからんやつは――こうじゃ!!」
同じように虫を吐き出されても、さすがに先の3人のように気持ち悪がったりはしませんでしたけど、しかしこれだけの虫さんにたかられてはやはり苦しいようで、ねずみ男は逃げ出すことに。そして折りよく上から降ってきたプロデューサーさんの下じきになることに。……お約束。(笑)(業務上過失傷害よねえ、あれ)

○そうして穴の底で穴ぐら入道さんと対峙したプロデューサーさん、やはり例の問いかけを受けますが、たかってくる虫さんたちを電撃でしりぞけながら、
「ふん。アタチが誰かなんて、どうでもいいのよ」
「な、何ですと?」
「アタチが知りたいのは、アンタのことよ。アンタが誰さんかってことよ!」
回答にはこたえる人の心や性格があらわれるといいますが、そのとおりだなあ、と。これもたしかにひとつの“答え”なのでしょうけど、傲岸不遜というか、相手の意向も理解せずに自分の都合ばかりをごり押しして進める性格がよく出ているなあと想いました。口調やふるまいをふくめて。

○で、自分が誰なのかを逆に問われた穴ぐら入道さん、顔じゅうに玉のような汗をうかべて、
「このわしが誰さんかじゃと……んんんん……知らぬわあっ!!」
……ま、まあ、ずっと穴ぐらで生活してたんじゃあ、訪問客も語らう相手もいなかったでしょうからね。長年のうちに自分の名前を忘却したとしてもふしぎではありません。たとえ憶えてるとしても、問いかけをしてる自分が回答を言うわけにもいきませんし。
しかしそのことをごまかすために冷気で攻撃してきたりなんてして、入道さん、なかなかお茶目ですね(笑)。

○それはともかく、吐かれた冷気はなかなか強烈なようで、あまりの寒さに背後にいたねずみ男は凍りついてしまいました。が、プロデューサーさんはすぐさまスーツ内の温度を上げてこれに対抗。
原作ではあと水滴と大声があったのですが、これならレインコートを出す手間も耳に綿をつめる必要もないし。何よりかける時間が節約されてますね(笑)。
最近は防護の術も進歩してるんだなあ……としみじみ。

○なすすべもなく、自分が誰なのかも答えられないで、滝のような汗を流すばかりの穴ぐら入道さん。そこにプロデューサーさんは迫り、
「アンタは――穴ぐら入道さんよ!」
「そうじゃあ……わしは穴ぐら入道さんじゃあ」
「そう! アンタは穴ぐら大好きの穴ぐら入道さん!!」
「そうじゃあ……わしは穴ぐら大好きの穴ぐら入道さんじゃあ」
逆に問いをしかけたりして、何か面白いことでもやってくれるのかしらとちょっとワクワクもしてたのですけど……割とストレートな進行でしたね。穴ぐら入道さん本人も、きたのが直球の回答でどこかほっとしているような感が。

○といったところでプロデューサーさんは、いままで背負っていた金属製の箱をおろして、
「で、アタチがここに来た理由は、穴ぐら入道先生に、新しいおうちを持って来たというわけよ」
原作のように冷蔵庫がよかったのにーと想いましたけど(洞窟の中にあの家電があるという、いい意味でまぬけな光景が何とも…)、いかに欲心に眼がくらんでるプロデューサーさんとはいえ、さすがにあれをひとりではこぶのはしんどすぎたのかな。でも会話は原作に忠実にかわされててうれしかったです♪

○とにかく、プロデューサーさん、うまいこと言って入道さんをその中に閉じこめてしまいました。箱のサイズは入道さんがようやく入れるくらいで、中からバンバンと音がしているので、文句でも言うのか、ここから出せと言うのかと想っていたら、のぞき窓から顔をのぞかせてひとこと。
「狭いところがいいのう」
……『魍魎の匣』
(※『魍魎の匣』…ごぞんじ、京極夏彦先生による「京極堂」シリーズ第2作。物語中に、匣にピッタリおさまっていないと気がすまないという性癖の持ち主が登場する)

○……イエイエええと。
作戦を成功させたプロデューサーさん、そのまま箱を背負って、トンネルを出ようとします。その眼にはすでに、これから先のあかるい未来が見えているかのようです。
しかし、そのみなぎる欲気を穴の底にいた邪鬼たちが吸ったからさあ大変。凶暴化し、合体し、巨大ななめくじの怪物のような姿になって、プロデューサーさんといっしょにトンネルの外へと出てしまいました。外見こそコミカルでおかしみもあるものですが、しかし邪鬼というだけあってその存在はやはり危険。そばをとおっただけでまわりの木々を枯れはてさせてしまうほどのおそろしいやつです。もとは清浄そうな青い色をしていたのに、あたったとたんにあんな毒々しい赤色になっちゃって…。よっぽど強烈でヤバかったんですね、プロデューサーさんの欲気。
もしかすると穴ぐら入道さんは、邪鬼たちを地底で封じているという役目も負っていたのかもしれませんね。……それも忘れてたりして?(苦笑)

○穴ぐら入道さんの入った箱を背負ったまま歩き続けるプロデューサーさん。危険な邪鬼のただ中に自分がいるというのに、そのことにも気づかないでいますが、それもそのはず、プロデューサーさんはみなぎる欲に眼をぎらつかせながら、一心にこんなことを考えていたのでした。
(ふふふ…これで穴ぐらの生活から抜け出してやるのよ!!)
なるほど、この人の背景にはこういう野望があったのですね…。
このプロデューサーさんが、ここにいたるまでにどんな道のりを歩んできたのだろうかや、どうしてこんな野心を抱いているのかなどに、これひとつだけであれこれと想像をめぐらせてしまいました。バックグラウンドが想起される、いい科白だと想います。

○穴ぐらを捜しつづけていたお父さんたちも出て来た邪鬼を見かけて、穴ぐら入道さんを外へ出してしまったことに気がつきます。このまま町のある方へとむかっている邪鬼を止めるため、猫ちゃんは自分が相手をすることに決めました。鬼太ちゃんがダウンしており、砂かけさんたちに大丈夫と言いもしたた手前、ここで自分が立たないわけにはいきません。
「あたしが何とかする!」
そう言うが早いか、傘をさしたまま飛び降り、途中で髪のリボンをほどいて木の枝に巻きつけ、遠心力を利用して、邪鬼の頭にみごとに着地し……たまではいいのですが、しかしその表面は虫でびっしり(笑)。
「んぎゃあああっ!! むし! ムシ! 虫いぃぃぃっ!!」
ああもう、せっかくカッコよくキメていたのに…。やっぱり猫ちゃんにジェニファーのような役は以下略なのですね…(苦笑)。
しかもそのまま飛び移ったものだから、一反もめんにも移り香ならぬ移り虫。
「ああ、なんてさわがしいんだ」
ああ、と想わずひたいに手をやってしまいましたよ。もうめちゃくちゃだ…。

○一反もめんはそのまま、操縦不能になった飛行機のように急降下。(だ、大丈夫かな〜…) このありさまでは、けっきょく鬼太ちゃんをたよりにするしかありません。
お父さんは鬼太ちゃんを墜落前の一反もめんからおろし、邪鬼の前に立つよう言います。それを受けて鬼太ちゃんはゆるゆると立ち上がり、気だるげながらもやる気のあるところを見せてくれていますね。
「おお、その気になってくれたか」
お父さんもよろこびます。が。
しかし髪の毛針はただの抜け毛に、指でっぽうはふわふわシャボン玉に。リモコン下駄でさえコントロールが悪く、まるで「あした天気になあれ」を失敗してすべったかのよう。
「ああ、なんてふもうなんだ」
あちゃあ…。
イエ、わかってはいるのです。やろうにもそのつどいやけ虫がやる気を吸い取ってしまうものだから、ふだんなら必中必勝の攻撃もまるで気のないものになってしまうのだとは。
しかしここまで無気力だと見てる方が不毛さを感じてしまいますよ…。ふだんはあんなにカッコイイ鬼太ちゃんが、傷つくのとは別の意味でここまで痛々しい姿になってしまうなんて、って。
ありえないものを見た時の心境っていうのはこういうものなのだろうなあ……ノン!

○攻撃が無駄に終わる……というよりまともに攻撃できずにいると、邪鬼は鬼太ちゃんたちものみこんでしまいました。このままでは欲気でとかされてしまうとあせるお父さん、歩いてくるプロデューサーさんの背後にまわって、箱の中に閉じこめられている穴ぐら入道さんに呼びかけます。(今回の容れものが冷蔵庫じゃなかったのは、南京錠をかけるためだったのですね…)
しかし、
「誰さんかな?」
あのう、穴ぐら入道さん。いま非常事態…。
長い間の穴ぐら生活で危機感もなくしてしまったのでしょうか。ていうか、やっぱりお役目忘れてるっぽい…?(苦笑)

○でも、穴ぐら入道さんが穴の外へ出てからの流れをずっと見ていると、考えさせられるものがありましたよ。いまそこにある理由、というものを。
穴ぐら入道さんといえば、原作からして陰気で暗いところにいる、虚弱体質的な妖怪さん。人気投票とかでも票を投じてくれる人がいない確率の方が高そうな、そんな妖怪さんです。
でも、そんな穴ぐら入道さんも、ちゃんとした理由があって、あの穴ぐらで暮らしていたんだなあって。はっきりと語られているわけではないのであくまで私の想像になりますけど、でもすくなくとも、ただの穴ぐら好きで無為に過ごしているわけじゃないということが、この騒動でわかりました。
もしも……もしもこの世界に、むだな人材が誰ひとりとしていないのだとしたら、むだな妖怪さんというのもいないのでしょうね、きっと。

○そしてそれはきっと、このヒトもおなじ。
「よしたまえよきみ。ぼくはこうしているだけでもどれだけやるせないかわかるかい」
歩み続けるプロデューサーさんの、足くびをつかんで止めた鬼太ちゃん。いやけ虫によって無気力や倦怠感にさいなまれながら、それでも悪い人間を止めようと、やる気のあるところを見せてくれようとしてくれています。活力や精彩こそないですけど……でも、いつもと同じように。
この手が、鬼太ちゃんが存在する理由なんですね――。
だからこのシーンには注目してしまいました。いつもよりも力を入れて見ていましたよ。
やるせなさに苦しみ悩まされながら、それでもけんめいな鬼太ちゃんに、「負けないで」って、強く祈る気持ちとともに。

○プロデューサーさんは先行きをはばむ鬼太ちゃんの胸ぐらをつかんで、
「何なのよアンタ」
「ああ、なんてゆうつなんだ」
「アンタが誰さんか訊いてるのよ!!」
しかしいやけ虫は、鬼太ちゃんから考える力・答える気力さえもうばってしまいます。まるでなやめる哲学者のように「ぼくは」でつまってしまう鬼太ちゃん。プロデューサーさんはそんな様子を見て、
「ふん、自分が誰さんかわからないなら、存在の意味もないわね」
……………。
苦笑せざるをえませんでした。そんなこと、「自分が誰かなんてどうだっていい」なんて言ってた人に言われても、って。
この人が欲に眼がくらんで欲のかたまりのようになってしまった理由は、案外こういうところにあるのかもですね。自分のことを考えもしないと、そのぶん我を見失いやすいのかも。

○その時、プロデューサーさんのぎらつく眼にいやけ虫が反応をしめし、それを見た鬼太ちゃんがお父さんの言葉――やる気のあるものでもおれば、うつってくれるかもしれんのう――を想い出して、すぐさま相手の頭からヘルメットをはずしましたよ。
あの無気力の中でよくやった…!
この時はもうひたすら、鬼太ちゃんの頭をくしゃくしゃになでまわしたい気分でした。感動したし、泣き笑いにも近かったかもしれません。
すごいや…。
すごいや、鬼太ちゃん!(^-^)

○いやけ虫は触角をのばしてプロデューサーさんに寄生。とたんに鬼太ちゃんは活気を取りもどし、邪鬼の外へと脱出します。そして
「ぼくは――ゲゲゲの鬼太郎!」
本来の自分を取りもどした鬼太ちゃんは、なぜかしら、前よりも、すこしおおきく映りましたよ。
……でも、鬼太ちゃんだ。ほんとに、鬼太ちゃんだ。(←マジ泣き)

○欲気の供給源であるプロデューサーさんにいやけ虫がついたために邪鬼は沈静化し、そしてその当の本人はというと、
「ああ、あながあったらはいりたい」
か、変わりすぎ…。しかも鬼太ちゃんが気だるげだったのに対して、こっち何だかみょうにキュートじゃありません?(笑)
でも、妖怪さんには欲望というものがないから、いやけ虫がつけばどうしてもああなってしまうのでしょうね。……してみると、これはいい対比でもありますね。人間と妖怪、何かを手に入れるために必死になってはたらく存在と、ものごとにとらわれず気ままに生きてる存在の。――でもって、
「それならよい穴ぐらがあるんじゃがのう」
けっきょくプロデューサーさん、いろんな意味で穴ぐら生活から抜け出すことはできなかったのだといいます……でも欲望から解放されて幸せそうですね。ふふふ。

○お父さんも無事に邪鬼の中から飛び出してきて、鬼太ちゃんの復活をよろこんでくれました。そして、
「誰さんかな?」
去りゆく邪鬼の中から、穴ぐら入道さんの声が聞こえてきます。その視線はまっすぐにそそがれていて、問いかけられた鬼太ちゃんもまた、そちらを見つめ返しながらこたえましたよ。
「ぼくは……ぼくは、名乗るほどのものではありませんよ」
「うん。おぬしは、自分が誰さんか、よ〜くわかっとるようじゃのう。――さらばじゃ、ゲゲゲの鬼太郎!」
ここのシーン、邪鬼ごしだったから鬼太ちゃんの表情ははっきりとかかれてはいませんでした。だけど、ちょっと照れまじりにこたえた言葉が、答えよりも何よりも胸にひびいてきました。ちょうど雨あがりということもあって、何だかすがすがしさを感じましたよ。
貝澤さんは雨の演出がお上手だっていう評判を、たしかどこかで聞いたことがあるんですけど、なるほど、たしかにいいですね。見たあとの、こんな気持ち。

○しかし邪鬼のせいで車つぶされてしまって撮影隊の人たち大丈夫なのかなあ。(いちばん近くの町でもえんえんン十qあるっていうのに…)
で、
「ほんとにいいあなぐらね」
「うん、ほんとにいい穴ぐらじゃ」
「……あの〜、そろそろ帰ってもよろしいでしょうか…?」
だめ(笑)。ここにしばらくいたら、煩悩も捨てられるかも?
しかし邪鬼さんたち、よくねずみ男の欲気や商売ッ気を吸い取らなかったなあ……と感心。そんなことになったら、世の中大変どころではありませんからね(笑)。
やっぱり邪鬼も、吸う相手は選んでいるのかな?

○そうして――いやけ虫がなくなってもそんなに変わりない鬼太ちゃん(笑)。でもちょうどひと騒動が片づいたこともあって、猫ちゃんものんびりすごし、お父さんは茶碗ぶろにつかりながら、みんなでゆったりのんびり。
「みんなもあんまりがんばりすぎると、いやけ虫がつくかもしれんぞ」
私も最近、ちょっと気をはりすぎているようなところがあったので、お父さんのこの言葉はありがたかったですね。――何ごともほどほどに、ということで(笑)。


いやけ虫がヨナが言ったところの「次の作戦」だったらたしかに効果的で致命的だったのですが、そんなことはなくてよかったです(笑)。
しかしあんなだるだるな鬼太ちゃんもめずらしいですね…。いつも戦闘場面以外ではそんなにがんばっていないはずなのですが、じつはけっこう、秘めてるものがあるということなのかしら? 毎回あれだけたくさん動きまわって、はげしい戦いして、その上やる気もあったりすると、身体壊さないかしらとか見ていて心配になってくるのですが…。でもまあ、ふだんあれだけのんびりのびのびしてたなら、その必要もないですか(笑)。
……そうやって半分心配になりつつも鬼太ちゃんの襟もとからのぞく鎖骨にしっかり注目していた私バンザイ。(←あんたって人は)

イエ、ともかく…。
今回のことで、鬼太ちゃんの魅力があらためてよくわかったような気がします。いつも当たり前で大好きだと想っていた鬼太ちゃんの活躍っぷりでしたけど、でもたまにはそういったことをやぶってみないと、本当の重要度やありがたさってのはわからないこともあるんだなあと。見ながら、あらためて想うところがありました。
だから、いつも誰かのため・何かのためにがんばってる鬼太ちゃん。たくさん傷つきながらも、また立ち上がる鬼太ちゃん。
そんな鬼太ちゃんをこれからも見守っていきたいなあと、そのおだやかな寝顔を見ながら、強く強く想いましたよ。

で、次回は「泥田坊」です。これも原作のあるお話ですが、さてさてどんな風になっているのかな。
しかし、ああ、何だかむしょうに白いごはんが食べたくなってきたなあ…。そして「ake-kaze」が聴きたくなってきた…。(←単純)
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2008/8/24

『ネットゴーストPIPOPA』第21話  視聴記。

・「スイーパー@ヒカル」

○前回は勇太くんとピットだったので、ひかるちゃんとパットが今回の挨拶を担当。
しかしきせかえファッションショーか…。
着たい服を何着でも、しかもすぐにきがえられるというのも、ネット世界の楽しみのひとつですね。
特に中近東のお姫さまの衣装はよかったなあ。かのエキゾチックな国はあこがれです♪

○でもって前回リプライズのナレーションもふたりで担当、するのですが……これはひどい。
……ひかるちゃん、意図的にハブってるでしょ。こたえてないし。(笑)
ひとつひとつにフォロー入れてくれるパットはええ子やなぁ…。

○で、本編。
先のネットクェイクの影響で真っ赤になったままのネット世界を、勇太くんたちを捜しつづけてさまようひかるちゃんとパット。しかしその姿は見当たらず、ため息が出るばかり。
と、そこへふたりの方へただよってきた物体が。それはゴミのかたちをしたデータで、空き缶や空きびん、お菓子の袋、長靴といったものがつぎつぎと際限なく流れてきます。
どうやらこれらのゴミは、ふたりの前方にあるサイトからドシャドシャと吐き出されているみたいで、それを見たひかるちゃん、憤慨してゴミを拾い集めはじめました。
「何て非常識なの! いくらデータでも、ゴミはゴミ箱に捨てなくちゃ!」
なるほど、ひかるちゃんはただの掃除名人ではなく根っからのきれい好きでしたか…。
しかしうれしかったです。ひかるちゃんのこの言葉。
ちょっと本編とは関係ない話になりますけど――前に授業で習ったんですけど、じっさいの宇宙にもSpace Debris(スペースデブリ。宇宙ゴミ)といって、宇宙でやる作業に使ったあとの廃材などがただよっているそうなのです。だからこのことを知った時は、せっかくのきれいな星空のあいだをゴミが漂ってるなんてやだなぁと、ふかぶかと想ってしまったものでした。
なので、このありさまをどうにかしようとしたひかるちゃんの言葉と行動が、とてもうれしい、と感じられたのです。ネット世界がよごれてるのを見るとじっさいの宇宙がよごれてるみたいな気がしてイヤでしたし、単純にゴミは片づけないとと想うところもありましたし。それに何より、星空は勇太くんも見てるんだしね!(笑)

○……もっとも、そう言う自分の部屋はとってもちらかってますが。(苦笑)(だめじゃねえか…)
や、といっても雑然としてるというわけではなくて、ものが多すぎてスペースがなさすぎて収拾つかないだけなんですよ…!!(力説)
本当、ひかるちゃんにいい収納方法とかがあったら教えてもらいたいです。真剣に。

○しかしこの組はすっかりひかるちゃんのペースですね…。パットは主導権にぎれるタイプではないのでおおかたこんな感じかなあと見当つけてましたけど、けっきょくそのとおりになってしまいました。(笑)(ま、予想はするまでもなかったといいますが…)
しかも、自分たちだけでは集めきれない量のゴミをまき散らすサイトに対して頭にきたひかるちゃん、サイトに注意をしに行くと言って飛びこんで行ってしまいました。きれい好きの人間にとっては、自分の眼の前をゴミがただよってるなんておよそがまんならない光景ですからね。感情的になるあまり突っ走ってしまうのも、無理ないのかも。
パットもあわててそのあとを追いますが……しかし見ていると、何だかおてんばお嬢さまとそれに振り回されてる家来さんって感じがしてきました(笑)。

○そうしてひかるちゃんとパットが入ったのは――《上舞ゴミ処理場》、つまりゴミ処理のためのサイトです。
ゴミを片づけるはずの場所からどうしてゴミが吐きちらかされているんだろうといぶかしむふたり。とりあえず建物の中に入ると(真っ暗だったところへパットが胸のモニターをひからせたのがかしこい/笑)、床には気絶してノビてる、箱型マイクのような外見をしたひとりのネットゴーストさんがいました。ふたりはあわてて介抱しますが、しかしそのネットゴーストさんは気をうしなったまま。
「先ほど私たちが飛ばされた、ネットクェイクの影響でしょうか」
……パット、いつの間にその単語を!?(眼をまるくまるくして)
や、これって、相沢さんとか一部の人間のあいだでのみひそかに使用される単語だとばかり想ってましたもので…。パットがさらりと口にしてたことにちょっとビックリ。
ネット世界では誰にもおなじみの単語なのかな。あるいは物知りのパットだからこそ知っていたとか。……前回ピットがついに“謎の衝撃波”のままだったところをみると、後者なのかしら。
ひかるちゃんも特に解説をもとめてないということは、先にレクチャーなど受けてたのかもしれませんね。

○そんな感じで脳内補足でしたが、それはともかく。
パットがさっそく、この処理場のシステムを調査します。その結果わかったことでは――
上舞市のゴミは、通常だと、

 集める → コンピュータで自動分別 → それぞれ処理

という流れにかけられるのですが、現在はネットクェイクによるシステムエラーのために分別機能が停止していて、最初の「集める」の段階で止まったまんまの状態。結果、ひっきりなしにやってくるゴミで処理場がいっぱいになってしまっているのです。
そしてこのサイトにあるゴミは、2番めの「自動分別」のために、データが現実の処理場にあるゴミを認識してかたちを取ったもの。それがシステムの暴走により処理しきれなくなって、逆流してしまってるというわけなのです。
なるほど、ITモデル都市ではこういうところにも弱点がひそんでいるのですね…。
いっけん何気ないような今回の話ですけど、イエイエどうして、ストーリィの中にとらえるべきところをちゃんととらえてくれています。

○このままではリアルとデジタル、両方の世界でゴミがあふれかえってしまうので、パットはシステムの修復、そしてひかるちゃんは外にあふれてしまったゴミをひろい集めることにします。
で、その前に場面転換のアレが流れるわけですが。
やっぱりはなればなれだと声もひとりぶんになってしまうのか…(苦笑)。

○「さぁーて、はじめるわよー!」
気合いもよく、ひかるちゃんはさっそく、外に出てゴミをひろい集めはじめましたが……
「そのゴミの集め方じゃあ、いつまでたっても終わらないぞ!」
いきなりのダメ出し(笑)。
「ゴミはまた、資源となって帰ってくる。――その自覚がなければ、いくらゴミを集めても意味がないのだ」
あたりを見まわしても聞こえてきた声の主の姿は見えず、精霊かと想うひかるちゃんでしたが……しかし声のしてくる木かげをのぞいたら、そこにいたのは、葉っぱのような衣装を身にまとい、頭には花輪のかんむりがのっけた、それこそまるで妖精のようななりをしたコ。しっぽがUSBケーブルだからネットゴーストなのでしょうけど、そのおおきさは一寸法師さんくらいしかありません。
ちっちゃ!(笑)(←率直な第一印象)
姿を見て、真っ先に想いうかべたのがシェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』に出てくるいたずらっ子のパックでした。あちらは精霊ではなく妖精でしかも姿は半人半獣なのですが、木のかげに隠れて声を出すなんていういたずらっ子なところがまさにそんな感じでしたので。なかなか愛嬌あるじゃないですか。カワイイ〜!!
「かわいいとは何だ。ボクは精霊だぞ。もっとうやまえ!」
……前言撤回。
そういえば、ひかるちゃんの精霊かという問いにも、わざわざ「偉大な」っていう形容動詞つけて返してましたっけ…(苦笑)。

○しかしえらそうで生意気なことを言うこの相手に、ひかるちゃんはジト眼でひとこと。
「だってよく考えたら、ネット世界に精霊なんていないでしょ」
……幽霊(ゴースト)は?
もともとは「ネット世界に幽霊がいる」という都市伝説めいたものが根底にあるはずなんですけど、この作品…。

○……何だか、作品の基盤を波立たせかねない発言をひかるちゃんから聞いてしまった気がするんですけど、さておいて。(汗)
このナマイキなネットゴーストはエコロン。ふだんはエコサイトに住んでいて、自然とネット、両方の環境を見守るのが役目なのだそうです。今回はこのサイトからゴミがあふれ出していると聞いてやって来たとのことなのですが――
「さあひかる、ぐずぐずしないで早くひろって!」
挨拶もそこそこに指示口調。やっぱりナマイキです(笑)。
それからエコロンは、ゴミを集める時はちゃんと分別するようにとも指示。
「まとめてやろうと想ってたの!」
反論するひかるちゃんでしたが、エコロンはちちちと指をふり、
「それじゃ効率が悪い。ボクの言うとおりに集めて。――このボクがゴミの分別の仕方を教えてあげるんだから、ありがた〜く想えよ!」
集めたものを処理場にもどして分別にかけた方が効率いいと想うのですが…。
でも、ふと想い直しました。それだとたしかに手間いらずですけど、コンピューターの分別はおおまかなものであって、こまかい点から見れば、ちょっと言い方悪くなりますけど、手抜きですからね。効率がよくなるのは人間だけ。それに、もしいつかまた今回みたいなことがあって、システムが壊れてしまったりしたら……。
集めてから分別するのは2度手間でもあるし、コンピュータに頼ってばかりもいられないし、リサイクルの効率をあげるためにも、やっぱり必要なのでしょうね。人の手でおこなう作業というものが。

○ひかるちゃんがエコロンの指導のもとでゴミ集めをはじめたそのころ、ネット世界の空中には、立ち止まってる勇太くんとピット、それにプーの姿が。
ヤジナビさんのくれた追跡情報は途中までしか役に立たず、ネット空間の只中で途方に暮れている状態です。
何それ…と想いましたけど、でもたしかに「あっちにいる」だけじゃあなあ…。どこかのサイトに立ちよったり、あるいは方向転換してるかもしれないし。手がかりとして不十分ですか、やっぱり。
ヤジナビさん、どうせならいっしょについてきてくれればよかったのにー。

○勇太くんとピットがこれからのことで悩んでいるあいだ、ひとりはしゃいでるプー。あいかわらず「ピポパプー」になりたいみたいで、そのことをしょっちゅう口にしているのですが、それを聞くピットの反応は×。
「ぷーっ、ピットのイジワル!」
「何おう! お前がナマイキだからだろ!」
「イーッ!」
「いーっ!」
そんな感じにいさかいのたえないふたりでしたけど、でも、勇太くんがふたりのあいだに入っておさめることで、うまくやってるみたい。
しかし勇太くん、ふたりの機嫌をとる要領がわかってきたのでしょうか。ちょっとなれた様子がうかがわれるんですけど(笑)。
ピットはいまポットとパットがいないのでいつもよりイライラしやすいから、とにかく希望を持たせる。プーは気まぐれなところのある性格なので、よほどのことがないかぎりは大丈夫、と。
よく面倒を見ていて、ふたりの“おにいちゃん”(私視点です、あくまで)として、いい傾向ですね。(^-^)

○いっぽうでカズシゲくんの心配もする勇太くん。
「特に江ノ島くんはネット世界はじめてだし、いまごろ不安がってるだろうなぁ…」
しかし当のカズシゲくんはというと、牛丼やさんのサイトでポットといっしょにデラ盛りを食べまくり(笑)。くいしんぼうという点でけっこう意気投合してるみたいですね。現実逃避は相変わらずみたいですが、特にヒサンなことも起こってないみたいで、よかったー。(ホッ) あと「おかわり!」とそろって丼を出すしぐさがよかったですv 特にほほを染めてるポット! かわいらしすぎ!
しかし、この作品では登場人物たちがものを食べてる時にいつも想うのですけど、お金大丈夫なのかなあ。無銭飲食は犯罪ですよ!

○ふたつのチームがそれぞれそうやってすごしているあいだ、エコロンのゴミ分別教室は続きます。
「限りある資源なんだから、大切にしないと!」
エコロンは燃えるものと燃えないものの区別からペットボトルのリングをはずすことまでこまかく指示・指導し、その徹底ぶりにちょっとあきれていたひかるちゃんでしたが、話を聞いているうちに納得。みずからすすんでやるようになり、そうしてみごとに終わらせることができました。
エコロンの話、できればもうちょっとだけ、あとほんのちょっとだけでも踏みこんだ方がいいのでは…と想ったのですが、そのあたりはやっぱり微妙なところなのかな。さじ加減ひとつで反応が決まってしまう問題ですから、あんまり変にやりすぎて押しつけがましくなってもいけませんしね。
でも、何にしてもここ、いいシーンだと想います。ちゃんと意義のある内容ですし、やればできることなんだから、ということをしめしている、教育的な意味でも。

○やがて、ゴミ処理機がゴミを吐き出すのもおさまりました。――パットがシステムの修復に成功したんですね。
ちょうど作業が終わったところでもあってひかるちゃんは気分もあかるく建物内にもどります。ともなっていたエコロンにパットが気づいてご挨拶。ふたりともおじぎしちゃって、なかなか礼儀正しいですね。
それから、どうしてわざわざ、本拠地であるエコサイトから出張ってきたのか、そのことを問うパットに、エコロンは胸をはって、
「だって、ゴミがあふれてるのにほうっておけないだろ? ネットの環境は、ボクがまもってるんだから!」
身体はちいさく、態度はおおきく!(笑)
――あ、そのギャップをねらってのキャラづくりだったのか、とはいま気づきました。たはは。

○システムは復旧したのですが、しかし物理的な原因があるらしいことをパットは告げます。それを聞いて、処理機の中に直接入ると言い出したひかるちゃん。入る以上は着ているものから身体までとんでもなくよごれることは必至ですが、だけどひかるちゃんは、ここまできたら徹底的にやるつもりです。
なので、仕方ないですねとパットもそれに同意。てゆか、止めても無駄だとわかってるみたい(笑)。 しぶしぶながらエコロンもふたりについてきてくれることになって、
「じゃあさっそく――さぁ、行くわよー!!」
その衣装、どこから…?

○そうしてひかるちゃんたちは、えんとつのてっぺんからダイビング!
エコロンは腰がひけにひけてビビりっぱなしでしたけど、反対にひかるちゃんははしゃいではしゃいでノりっぱなし。はじめてネットダイブした時もこんな感じで歓声あげてましたし、よっぽど三半規管が丈夫なのかしら。遊園地では絶叫系マシンが大好きと見た!(笑)
しかしこのままでは底に衝突してしまうので、ひかるちゃんはらぴゅたみたいにパットの手につかまります。パットはそのまま、空気を吸いこむことでバルーンのように身体をふくらませて、ひかるちゃんの落下速度を落とすことに成功。こんな芸も持ちあわせていたのですね…。(←芸て) まあ、紙のようにぺらっぺらになれる(第3話参照)のなら、その逆もまた可ということですか。
そうして底に降りてきたひかるちゃん、空中でパットの手をはなし、はずみをつけて着地に成功です。10.00!(笑)
パットもちゃんと着地。さっそくモニターのあかりで照らしてくれました。
そしてエコロンは……まあ、お約束ということで。(笑)(うーん、パターンだ…)

○しかしここって、気にしなくていいのかしら。臭気を。
ゴミ処理場って、近づくだけでものそい臭くって…。エリアによっては鼻が曲がりそうになるほどにひどいものなんです。
とりあえず、ひかるちゃんもパットもエコロンも、誰ひとり顔をしかめたり鼻をつまんだり気分を悪くしたりといった様子はないみたいですけど…。やっぱり、かたちを取っていてももとはデータだから、そのあたりの心配はしなくていいのかな。

○そのころ現実世界、上舞大学の研究室では、ひかるちゃんのおじいちゃんである祖父江博士が、さっき起きたばかりの出来事を考察中。
「“サイレント・オブ・ワン・ミニット”――10年前、全世界のインターネットを襲ったネット震動のことじゃ。わずか1分間のネット異常により、ニューヨーク、パリ、モスクワ、東京……各地でさまざまな関連事故が発生。その日のうちにDF社は会見をひらき、ネット障害はプログラムのバグによる事故で、ただちに処理されたと…。果たして事故だったのか、あるいは――……。いずれにしろ、真相は謎じゃ」
まるで10年前を再現したかのような、今回の同時多発的システムダウン。相沢さんと同じようにおじいちゃんも、とつじょ発生した“謎の衝撃波”については、いち研究者として考えるところがおおいにあるみたいですね。
ただ、この説明、ちょっと「おや?」と。
「サイレント・オブ・ワン・ミニット」って、ネットが震動を受けて停止しているその状態をさす言葉だと想ってましたけど…。ネット震動には「ネットクェイク」という直訳の言葉があるのですし。
うーん、どうとらえたらいいのかしら。すくなくとも相沢さんは、両者を別ものとして捕らえてたみたいですし…。
もしかしたら個人によって見解の相違などといったものがあるものなのかもしれませんけど、視聴者に意味を定着させるためにもそのあたりははっきりさせてほしいなあ、と。公式HPに用語集みたいなの作ってほしいですね。

○あと、どうしてDF社がそこにかわってくるのかも入れておいてほしかったと想います。
や、もちろん、全世界にあるネットワークのほとんどをDF社が占めていることは知ってますし、ネットクェイクの原因があることも重々承知しています(笑)。
ただ、どうしてDF社が記者会見ひらいてあやまったのか、そこにいたるまでの経緯を何かひとことでも入れておいた方がいいのでは、と考えてしまいまして。
たとえば、警察の捜査などで原因がDF社にあることが判明した、とか。
あるいは(そういった手がおよぶ前に)自発的に会見をひらいた、とか。
そうした方が、順序立っているし、筋道としてわかりやすいのではないでしょうか。

○で、
「以上がサイレント・オブ・ワン・ミニットのあらましじゃ」
それを受けて、資料の山のあいだから助手さんの声が。……視聴者向けの講義じゃなかったのか。(笑)(いま本編です)
どうやら今晩の花火大会はふたりも見に行くらしく、助手さんは早く研究を終わらせましょうと催促。それを聞いて、おじいちゃんはちょっとイラッとしたような顔になり、
(ひかるのやつ、屋台のプリンあめを頼んであるんじゃが……遅っそいのう!)
ここまできたらほとんど中毒者だなあ。プリン中毒者。
そうしてプリンあめのことで頭がいっぱいのおじいちゃんは、愛する孫娘がまさかゴミ処理システムなんかの中にいようなんて夢にも想わないでしょう(笑)。いると知ったらどんな顔することやら。

○そのおじいちゃんの愛機――プリリンさんの住むところに、いまちょうど勇太くんたちがおとずれていました。プリリンさんは初対面のプーのことも歓迎してくれたみたいで、3人の前には、安物かどうかはわかりませんが、プリンもちゃんと出ています(笑)。
勇太くんたちの来訪はひかるちゃんがここに来ていないだろうかと想ってのことで、なるほど、第17話がここでこういう意味を持ってくるですか…。相変わらず、物語をすすめていく上での布石のかため方が上手いですね、この作品。脚本家さんたちを中心とするスタッフさんの連携する力がとても強いのでしょうね。

○そういえば、プリリンさんはネットクェイク大丈夫だったのかしら。あの様子だとけっこうひろい範囲で波及してたみたいですが、プリリンさんはふつうに動いているし、家の中も外の庭もまったくちらかっていませんし…。
環境の方はおそらくおじいちゃんがすみやかに復旧させてくれたのでしょうけど、それにしたって、現在の状況を案じてくれている意外はいたってふつうですね。ネットクェイクの話題もまるで出さないし。
落ち着いて、心配しながらも、勇太くんの話を聞いてくれている――。だから、心の中に、じんわりと、安心できるものが生まれてきました。多少のことでは動じないであろう性格にしても、すごいなあと想うです。

○ひかるちゃんの行きそうなところの見当をつけようとしても範囲がひろすぎてむずかしいので、勇太くんはプリリンさんの言葉に甘えて、しばらくここにいさせてもらうことにしました。
で、勇太くんとプリリンさんが話をしているあいだ、ピットとプーはプリンを美味しくいただいて……いたのですが、プーがプリンをお皿から落としてしまいました。(あんな不安定な持ち方してたら当然ですよって…)
それを見てピットは、落ちてしまったプリンをささっと片づけ、さらに泣き出しそうになってるプーを見かねて、
「……しょーがねーなー。ほら、やるよ!」
へええ…。
自分のプリンがなくなってしまったのに、それを気にもかけないなんてなあ、って。
ぶっきらぼうだけどまっすぐなそのやさしさ、いいなあ、って。
何にしても、プーのことを泣かせないなんて、ちょっと見直しちゃいましたよ。ピット、いいとこあるじゃん!
「わぁ、ピット、ありがとう!」
食べかけだけどプリンをもらえて、プーはとってもご満悦。よかったね!(ちゃんとお礼言っててえらいです)
だけどその持ち方はホントやめた方がいいって…。このうえ勇太くんのぶんまでもらわれてしまうと、ちょっとイラッときてしまうものが(苦笑)。

○まあ、それはともかく。
そんなピットを見て、プリリンさん、
「はあ…」
「? 何だよ」
「いいや、別に」
「ふん」
ははあ…。
まるで、手のかかる妹の面倒をみてるすこしだけ年上のおにいちゃん、あるいは、泣き虫な女の子のことを好きなガキ大将みたい。――ちょっとツッパってるピットを見ながらそんなことを想っては、すみません、何だか自分でも顔がにやけてしまいます(笑)。

○それはさておき――。
ゴミ処理機の中に入ったひかるちゃんたち3にんは、そのまま奥へ奥へと進んでいきますが、とりあえず何の異常も見つかってません。
なのにエコロンビビリっぱなし(苦笑)。何かいそうなこの空間よりもその叫び声の方が怖いですよって。
やっぱり、こういうヒトの特徴として、態度でかい割に気がちいさいのだなあ、と。ただそういった表面上のことは、この内にある臆病をかくすための防御だったのだと想うと、納得いくような気がしました。もしかするとエコロンも、ちいさいなりに、気をはって生きなければならなところがあるのかもしれませんね。
なのでここのところ、ひかるちゃんもパットもエコロンのことを変に笑ったりしてなくてよかった、って想いました。……あきれて笑う気も起きないのかもしれませんけれど、まあ、何にしても。(^-^;)

○原因をもとめてさらに奥へと踏みこんでいく3にんでしたが――その時、空をきる音とともに何かが飛来。天井から糸のようなものでさがっているそれはよく見れば巨大なゴミのかたまりで、振り子のように勢いをつけて3にんを攻撃してきます!
迫力のある攻撃をかわし、奥へ逃げこむことでひとまず難はのがれましたが、しかしどうやらこの怪物が、システムをうまく動かないようにしている原因みたい。つまり、これをどうにかしない限り、ひかるちゃんたちの目的は達成されないというわけで……。
「だけどあんな化けものをどうやってたおすんだ!? 絶対に無理だって!!」
ひかるちゃんの頭につかまったまま、弱気になってしりごみするエコロンでしたが、そんなちいさなネットゴーストに、ひかるちゃんは、元気づけるようにあかるく、ひるむ様子なんてみじんもなく言います。
「そんなこと言わずに、それをいまから考えようよ。――ね?」
問題が何なのかわかったとたん、前向きに取り組む姿勢を見せて。きっと不安さえ一瞬のうちに転化して、その心の中に取りこまれてしまったのでしょう。
これはひかるちゃんのとてもいいところですね。先の話でも見られるたびに想いましたけど、やっぱりこの陽性で意欲的な一面はいいなあと、いままた眼にして、あらためてそう想いました。

○しかし息つくひまもなく、あのゴミのかたまりが襲来! 振り子の動きで前から来たかと想えば反動で後ろからも来るし、回転の動きで逃げようと走った先へ廻りこまれもされて、対策も立てていないひかるちゃんたちにはどうすることもできません。自由自在に襲いかかられるばかりではかなわないと、ひかるちゃんたち3にん、いったんここを出ようとしましたが、逃げようにも出口までふさがれてしまいます。
しかも、ゴミのあいだから伸びてきた糸にエコロンが捕獲! ひかるちゃんは持っていたデッキブラシでゴミのかたまりに殴りかかり、エコロンを助けようと、必死で打ち下ろしてはまた振りかぶります。
「このぉっ、はなしなさい!!」
もし何かあったら、迷わずにかまわずに、めちゃくちゃにでも挑んでいく。そんな高い行動力があるというも、男まさりなところのあるひかるちゃんならではで、いいところだと、とにかく必死なその様子を見ながら、新たに認識しました。
もしこれがただのむこうみずだったら困りものなのですが、しかしそんなことはないので安心して見ていられます。……別の意味で困りものな時がありましたけど、ね(苦笑)。

○しかしどれだけ攻撃をしても相手にダメージをあたえるまでにはいかないらしく、せっかく落としたゴミもまた浮遊して怪物の身体に貼りついていってしまうので、元の木阿弥です。しかも怪物による攻撃の糸はひかるちゃんにまでおよび、このままでは危険な状態に。
「ひかる、逃げろ!!」
想わずエコロンは叫びます。だけど、ひかるちゃんは――
「だめ! ――エコロンを置いてなんて、行けないわよ!!」
そう、ひかるちゃんだって、言うまでもなく持っています。友だち(仲間)を見捨てないやさしさを。どんなにちいさくても、たとえナマイキでも、ひかるちゃんにとっては大切な存在ですからね。
だからうれしかったです。いま守るべきものを理解し、大切にしてくれていて。出逢ってまだ間もないネットゴーストのために、ここまで迷いなく身体をはれるなんて、本当にすごいと想います。
その言葉に、心に、ひびいてくるものがあったのでしょう。「ひかる…」とその名前をつぶやいたエコロンは、相手の心にふれて素直になった、とていい表情をしていました。
これがきっと、エコロンの“素顔”なのかも。――何だか、そんな想いがしました。

○ひかるちゃんが武器を取られそうになっていたその時、パットが動きました。相手の頭頂を超える高ジャンプをしたかと想うと、落ちざまに敵の手(糸?)からエコロンを取りもどし、デッキブラシに巻きついていた糸も持っていたハサミでちょっきんと。あまりにすばやく機敏で、ふだんからは考えられない活躍ぶりです(笑)。
「あの化けものの正体は、ミノムシ型ウィルスです。――おそらくシステムがダウンした時に入りこんで、ゴミデータをみのにし、あの姿に!」
ふたりの無事を確認したところで、相手の正体について語るパット。ひかるちゃんが殴りかかった時にゴミの一部がはがれて、そこからのぞいた本体をすばやく分析してくれてたのでした。
よし! 相手の正体がわかったからにはもう怖がることはありません。それにしたがって対策を立てればいいだけのことです。
「ワクチンはすぐに作れますから」
パットは言うなり、ひかるちゃんが持っていたデッキブラシを取って、ワクチンに作り変えました。そして銛のようなそれをかまえて、
「いきますよ――たああああっ!!」
銛はそのままながれ星のように飛んでいき――おお、今日のパットはひとあじ違う!
……かと想いきや、しかしワクチンが当たったのは相手のみので、そのままカラランと音を立てて床に。
「……シッパイしちゃった☆」
おい!!(テーブルをげんこつで叩いて)
いくらカッコよくしてもフィニッシュへ持ちこめないのがパットのパットたるゆえんなのだといいます……お約束?(笑) おおってるみのが邪魔してワクチンがとどかないことぐらいあらかじめ考慮しておいてもよいでしょうに…。
しかもエコロン、ムンク化はげしすぎ(笑)。

○でもって状況ますます悪化(笑)。たとえきかなくても攻撃をされたことがウィルスの癇にさわったらしく、ウィルスはそのままゴミを動かして壁を作り、ひかるちゃんたちの逃げ場をなくしてしまいます。これじゃやぶへびだよ!!
「怒ったみたいですね。暴走してマス」
誰のせいだと!(笑)

○ウィルスは攻撃のための勢いをつけはじめ、もはや万事休す。
ひかるちゃんたちを押しつぶすつもりなのでしょう。前後にゆれはじめ、しだいにそのふり幅と勢いは増していき、ひかるちゃんたちが圧死を覚悟した――その時!
勢いのいい放水とともに来てくれたのは、ひかるちゃんたちが来た時に気絶していた、このシステムのネットゴーストさんでした。あれからひかるちゃんたちが処理機の中に入ってる間に眼をさまして、異常に気づき、自分もここまで来てくれたのでした。
そうして、高圧放水によって身体をおおっていたゴミをすべてはがされ、いまやウィルスはみずからの本体をさらしてもがき苦しんでいます。チャンスです。
「いまワクチンを打ちこめば!」
「まかせて!」
言うなり駆け出したひかるちゃん、落ちていた銛をひろいあげ、そのまま――
「ヒカルエキセントリックスーパーシャイニングモエモエファイヤー!!」
……死ーん。
な、何だろう、これ。耳を何度もうたがってしまいましたよ…。
自分がはなつ技の名前を叫ぶのは定番中の定番なのですが、しかしせっかくの盛り上がりのさなかに叫ばれたのがこれではどうにも放心せずにはいられません。そして盛大に肩を落としてしまいましたよ。あの単語と、そこから生じたある種の思考停止状態によって。
もうええ…。(←恒例のツッコミ)

○えー……さておき。
ワクチンが打ちこまれたことでウィルスはそのまま消滅。ゴミ処理機も、ようやく稼動を再開することができました。
このサイトのネットゴースト、クリーニーにもあつくお礼を言われて、ひかるちゃんたちは謙虚な姿勢でいますけど、
「イエイエ、ゴミ掃除やゴミウィルスを退治しようなんて、なかなかできることじゃありません。本当に、ありがとうございました」
当然のことこそ、何より大事なこと。勇太くんたちの捜索をほっぽってまで入ったこのシステムでしたけど、そこで得たものはおおきかったみたいですね。

○そして、もうひとりのネットゴースト、エコロンともお別れです。――と、ふと、
「ひかる」
「え?」
「ありがと…」
ほほを染めて、どこかきまり悪そうにお礼を言ったのはエコロンでした。
「ボクがウィルスにつかまっていた時、必死で助けてくれたでしょ? ボクは怖がってばかりだったのに…。いくら知識があったって、勇気がなくちゃ駄目だよね…」
いつものように気どったところもなく、素直に自分の中にある気持ちを出しているエコロン。ひかるちゃんはそれを聞いて、
「私こそ、エコロンに教えられたよ。――“かぎりある資源は、きちんと分別しなくちゃ”って。ね?」
もちろんひかるちゃんは、単なるフォローでこんなことを言ったのではないでしょう。すこししずんでいたエコロンの顔が、とてもあかるいものになりましたよ。
ふたりとも、いつの間にかお互いに足りないものを教えあっていたんだなあ…。いまふたりのあいだにあるのはただの友情ではなくて、じつはこんな裏打ちがあったんだよって知って、心の中にじんわりとひろがっていくものがありました。そうだったんだ……。
「また、会える?」
「もっちろん! サイトに遊びに行くよ!」
短いあいだだったけど、わかりあえたふたり。たしかにつながっていたふたり。
どこで、どんなことで生まれるかわからない。だからこの作品に見られる人間とネットゴーストのつながりって、ほほえましくて、見守っていたくなります。

○それからエコロンは頭に手をやって、
「これ、あげるよ! 友だちになれた証にね」
ひかるちゃんの指にはちょっとおおきかったその花輪は、しかしすぐにサイズを縮めて、そのままピッタリとおさまりました。
「ありがとう、エコロン!」
ひかるちゃんにお礼を言われて、照れまじりに無邪気に笑うエコロンに、こちらも何だかくすぐったいような気持ちになって、つい眼をほそくしてしまいましたよ。
いまは別れてしまいますけれど、でもいっしょにすごした時間とお互いに学びあったこと、それらをふくめてふたりのあいだにはたしかなつながりがあるんだなあって想われて、どちらもさみしげな顔ひとつしていなかった理由がよくわかりました。あたたかかったです。この時間も、ながれる空気も、とても。
笑顔でかわした約束が、いつかかないますように。――私も、祈っています。

○ところで、これは…現実世界に持って帰れるのかしら。ネット世界のものはすべてデータでできていますからもしかすると置き去りになってしまうのかもしれませんけど、あるいは、という思惑が自分の中ではやくも渦をまいています。
そのあたりが、今後の展開のカギとなる気がしますね。

○ひかるちゃんとパットがエコロンとお別れをしたそのころ……。
「おうまさーん、おうまさーん、はいどうはいどうー♪」
どこでこうなったんだろう…。(口ポカン)
この光景にあぜんとし、おどろきもし、眼をまるくもしてしまいましたけど、何よりそのイキサツが気になって気になって仕方ありませんでした。
ピットもよくやるなあ。体重そんなにかわんないでしょうに。……じつはプーの方が重かったりして(笑)。
そして最後にプーに踏まれてへばってるピット最高(笑)。

○プーはそのまま勇太くんのところへ行って、
「ゆーた、おうまさんやってv」
「えぇ、ぼく!?」
は…ははは…。
おにいちゃん業も大変ですね…(笑)。

○と、そこへノックの音がして、玄関のドアがひらきます。入ってきたのはもちろん、パットとひかるちゃんでした。
再会と無事をよろこびあっていましたが、と、ここでプーが駆け出してそのままひかるちゃんに抱きつき、
「あなたがひかるさんね。はじめまして、あたしプーっていうの!」
はじめての人と対面する時はやっぱり第一印象が肝心ですが、その点はまずクリアしてますね、プー。持ち前の天真爛漫さで接して、いきなりのことでひかるちゃんにはおどろかれながらも印象は悪くないみたい。そして、
「あなたパットでしょ? はじめまして!」
「ドモ…」
かたくなり、ちょっぴり赤くなったパットは頭からは、白い煙のようなものがぷしゅーと。
……落ちたな(笑)。

○「ふふ、これでピパプがそろったから、あとはポットだねー!」
誰が何と言おうといまでもしっかり加わる気まんまんのプー。
ふと想ったのですが、プー、ピポパプーを結成して何をやるつもりなのでしょう。やっぱり歌姫だけにバンドとか?(もちろんボーカルは自分)
この想像の妥当性はともかく、しかしピポパたちが楽器を演奏してる姿っていうのは何だかいいですね。ポットがドラムで、パットがキーボードとかシンセサイザー。ピットはギターやベース…だったらうれしいのですけど、しかしあんまりコマカイことは苦手そうなのでタンバリンとかが向いてるかしら。
そしてそこに勇太くんが、音頭に引き続き友情出演してくれたらスゴイうれしいですv ぜひギター&ボーカルでひとつ!
しかしピポパたちの性格からして果たしてこのメンバーでやっていけるかどうかははなはだ心もとないのだといいますが……(笑)。

○え〜……妄想はさておき。
もちろんピットは、プーの参入に依然として大反対。会ったばかりのパットはというと――
「イエ、私はかまいませんよ」
えぇ!?
パット出逢って30秒ちょいで陥落(笑)。早すぎるよ! えいこの裏切りもの!
……まあしかし、あんなうるんだ眼をして「だめ?」なんて言われたらたいていの殿方は落ちそうな気がします。このままだとポットもたやすそうだなあ…。これは「ピポパ」存続の危機!?

○ま、まあ何はともあれ、こうしてようやく、パットとひかるちゃんが合流しましたよ。3つのチームのうちのふたつが合流したところで、さっそくここ(プリリンさんのおうち)のことを知らないカズシゲくんとポットを探しに行くことに。
「よぉし! それじゃあさっそく、行くぜぇ!!」
「おーっ!!」
……どこへ?(せめてまず手がかりを…)

○そしていまでも、DF社のシステムがセイレーン(プー)の行動を逐一把握しています。あの社長さんはホント何を考えて…。
しかし、プーってホント何ものなんだろう。しっぽのあいだにUSBケーブルみたいなのがあるからネットゴーストだと初登場時は想っていたのですが、しかし前回、「ねっと…ごーすと?」とヤジナビに返してたところを見ると、単にその名称を知らないというだけではない、どこか違うような気がしてきました。
そのことをふくめたすべての謎を解く鍵は、10年前にあるようです。……


そんなこんなで、ひかるちゃん&パットactゴミ処理システムの回でした。
最近の課題であるエコのことが取り入れられていて、だけどあまりそちらに偏りすぎることもなく。子どもたち視聴者の人たちにまず意識してもらおうという考えのもとに作られた内容らしく、あまり押しつけがましいところもありませんでしたので、そのあたりは必要以上には気にすることなく見られました。
あと次回予告にパットがもどってきてくれましたし、それから本編には想わぬオマケもついてきたことだし(笑)。ピットも勇太くんもおつかれさまでした…。

勇太くんとピット・ひかるちゃんとパットときて、次回はもちろん、カズシゲくんとポットのお話です。いちばん心配だった組なのですが、はたしてどうなってるのかしら。牛丼の無銭飲食なんかで捕まったりしてないといいなあ。
しかもタイトル、よく見るとよけいなものが。(笑)(←ひどい)

……それにしても、パットってじつはナルちゃん…?(苦笑)
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2008/8/22

鬼太郎ニュース!  すきなものとか。


 →http://tenant.depart.livedoor.com/t/postarcarendar/item4813790.html

 →http://tenant.depart.livedoor.com/t/postarcarendar/item4816155.html

 →http://tenant.depart.livedoor.com/t/postarcarendar/item4816746.html

もちろん購入即以下同文。
どんだけ飾るつもりですかケイトさん。
いいのさ! 好きなんだから!

しかし香りか…。やっぱり臭いの?(笑)
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2008/8/22

ピポパニュース!  すきなものとか。


 →http://tenant.depart.livedoor.com/t/postarcarendar/item4815513.html

購入即決定(笑)。
絵柄まだ出てないけどどんなふうになるんだろう。ひと月にいちまいだったらいいなあ。楽しみ〜♪(^-^)
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2008/8/19

や、やっと…  

いただいたコメントすべてにお返事することができました。おかきこみくださったみなさま、ながらくお待たせいたしました…!(※自分のコメントとこの投稿の日付が違うのは感想を見やすくするためのものですので、お気になさらないでください)
コメントはいつもとてもありがたく読ませていただいてますので、これからもご遠慮なくおかきこみくださいましたらうれしいです♪
……返事がいつになるかわからないですが。(苦笑)(←駄目なんだよ、それじゃ!!)

それと、こちらで失礼してひとつ私信。
おそれいりますが、加賀美雅之先生、メールアドレス変更されましたでしょうか。何度か送信してみたのですけど、いつもエラーで返されてきてしまいまして…。
お忙しい中を大変おそれいりますが、こちらの記事をご覧になられてましたら、よろしければお時間ができました時にでもご連絡をいただけましたら幸いです。
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