2008/9/30

2008年9月をふりかえる  

暑かったなあ…、と(笑)。
最近、会う人会う人みんなから「痩せた?」と訊かれます。
本人はそんなつもりも自覚もないし、何かの病気にかかっているというわけでもないのですが、そういえば去年までふつうにはけていたジーンズがぶかぶかになってましたっけ。…サイズがおおきすぎるものではないですよ、くれぐれも。
勉強にアルバイトに駆けまわってるせいかなあ、やっぱり。ほかに想いつかないし、おかしなおじいさんにからまれた憶えもないし。(キング
毎日動いて、汗かいてますし、これでけっこうしぼられてるのかも? ダイエットいらずでいいのですが、何もしなくてよくなった時のことを考えるとちょっと怖いです(笑)。

でもって、今年の夏の自分流行語は「あっつー、どっろー」でした。
「あっつー」はおなじみ「暑い」の意味ですが、「どっろー」というのは自分の造語で、汗でどろどろの状態をさす言葉。
本当、どろどろになったままとけてしまいそうでした、今年の暑さは。
それももうすぐ終わり。あとはゆるゆるくだり坂です。
きびしい暑さはちょっとつらいけど、でもきびしい寒さは想うだけでいやだなあ。
寒いのイヤ。寒いのキライ。どっかあったかいところへ逃避したいです。タヒチとか!

     ☆

それはともかく、今月読んだ中でいちばん面白かった本は朱川湊人先生の『都市伝説セピア』です。
頽廃的でインモラルな結末がよかった「アイスマン」や、おなじくぞわりとさせられた「死者恋」など、いずれもよくできていて粒ぞろいの作品集でしたけど、何より「昨日公園」! これを抜きにしては語れません。もともと男の子の話には弱いのですけど、自分の中にあるそういった嗜好を差し引いても、これはすごくいい話だと想います。結末がおどろきだった「フクロウ男」もいいし、単行本の中からいちばんには「月の石」を推す人が多そうですけど、私的にはやっぱり「昨日公園」かな。完成度もおとらず高いし。傑作。
ほかにも、シリーズをかさねてもやっぱり怖いものは怖い『東京伝説 冥れる街の怖い話』、個人的には表題作よりも某映画を連想させるような不条理劇がムカムカしながらも好きだった「受難」をおさめた『鼻』、なじむのにちょっと苦労したけど楽しめた『サンマイ崩れ』、ほかにももっと楽しみたかった『闇の影』やアジアの楽しいおそろしい紀行をかいた『亜洲魔鬼行(アジアン・ゴースト・ロード)』など、どの作品も面白く読ませていただきました。今年のホラー小説もいい作品ばかりでした〜v (^-^)
漫画では、ずっと心待ちにしていた『ファンタジウム』の第B巻も発売されましたし。前々から楽しみにしていた『グレゴリーホラーショー アナザーワールド』も、多少の苦労がともないましたけど無事に購入することができました。もうにっこにこ♪
どちらも本当にステキな作品なので、みなさまもよろしければ、ぜひ一度読まれてみてくださいね!(^-^)

     ☆

そういえば、今月出たある雑誌に名前が載ったんですよ。ある公募企画に挑んでみて、入選かどうかはまだわからないんですけど候補としてエントリーされてました。ウレシイ♪
アルバイト先の空きスペース借りて、時間かけて一生懸命かいた甲斐があったなあ…。あの時期はホント忙しくて、郵便局に提出できたのも消印がしまわれてしまう締め切りギリの時間でした(笑)。
結果発表までもうすこし、そのあいだ、ちょっと悶々としつつもどこかうき足だった日々を送ります。(^-^)
ピポパと鬼太郎の感想かきも次回から後半に突入。どちらもますます面白いことになってきていて、片時も眼が離せません。
いったいどれだけの方が読んでくださってるのかはわかりませんが、もしよろしければあと半年、どうかおつきあいのほどお願い致します。
しかしピポパは、何の気なしにドイツ語を出してたらじっさいに守くんがドイツへ行ってしまうのでびっくりしました。本当、何があるかわからないです、この作品(笑)。

  ※ ※ ※

毎年この時期になると、 「SPECIAL THANKS」「BLUE STAR」が聴きたくなります。
前者は過ぎ去った夏を記憶をたどってなつかしむやさしい曲、後者は夏の想い出をあざやかにロマンティックに歌い上げた曲で、どちらもとってもお気に入りv 聴きながら今年の出来事を回想しては、ひとつの区切りを終えたあとのどこかもの悲しい、だけどすがすがしい気持ちになっています。
貴方管を調べたらちょうどどちらともファイルがありましたので、リンク貼っておきますね。歌詞はコチラコチラです。

来年も、またいい夏を迎えられますように。
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2008/9/29

○○○記念日  すきなものとか。

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  「このネズミがいいね」でそろえてしまったから
  9月29日はグレゴリー記念日

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2008/9/28

『ゲゲゲの鬼太郎』第74話  視聴記。

・「一反もめん! 鹿児島決戦!!」

○今回もアイキャッチは鬼太ちゃんかなとワクワクしてたら……猫ちゃんだぁv
鬼太ちゃんじゃなかったのにはちょっと肩落としてしまいましたけど、でも猫ちゃんもおなじくらい大好きですからね。見られてとってもうれしいです♪
しかし、一瞬映ってたあの不穏なシルエットは…?

○そして、今回の本編は鹿児島県から。挨拶はもちろん、この県出身で、現在帰省中の一反もめんです。
妖怪横丁では現在ちょっとした帰省ブームが起こっているらしく、妖怪四十七士に選ばれた砂かけさん・子なきさん・かわうそ・ぬりかべさん(とその家族)も一反もめん同様に、いまは自分たちの出身地でそれぞれすごしています。ぬりかべさんたちだけ、大所帯だからなのかまだ到着してないみたいですけど、でも大家族だけあってにぎやかで楽しそう。
ともあれいまは、みんなひさしぶりに見る風景を懐かしんだり、地元の友だちと再会したりして、想い想いに楽みながらすごしてるみたいですね。みんなそれぞれ、想うところあって、故郷をあとにして妖怪横丁まで出て来たのでしょうけど、やっぱり自分の生まれ育ったところがいいんだなあ。とってものびのびとした表情をしていて。
飛騨からもどったと想ったらいきなりの帰省なんてことになっててちょっときょとんとしてしまいましたけど、でも県の代表で、しかも鬼太ちゃんといっしょになって戦うだなんて、故郷に錦を飾るような素晴らしいことですからね。それに、これからはじまる戦いのために、自分の原点を見つめなおして、心機一転するという心づもりもあるのかしら。みんなそれぞれ、四十七士としての自覚みたいなものを持ったり、あるいは芽生えつつあったりしてるんでしょうね。
あーあ、私も妖怪だったらなー。
たとえ四十七士じゃなくても鬼太ちゃんといっ(お黙りなさい)

○……すみません、ええと。
ところで、この鹿児島の風景、こまかくかいてくれてていいですね! もうもうと煙をあげる桜島、その足もとや対岸にひろがる街なみ……。こまかくって、まるで写真みたいで、想わず見とれてしまいましたよ。ほんとにきれい。その風光明媚を背に、風をあびながらゆうゆうと空を泳ぐ一反もめんもとても気持ちよさそうで、背景さんのすばらしいお仕事に感謝ですv

○しかし、その鹿児島のとあるアパートで、最近みょうな出来事が起こっていました。
どういうわけだか、住人たちが原因不明の事故にあったりして、次つぎと救急車で運ばれていくのです。
ぐっすり寝(やす)んでいたところへこの騒ぎで、大家さんのひとり息子である五郎くんも起き出してきます。
やっぱり九州も南の方になると夜中でもけっこう蒸し暑いのか、寝間着はランニングシャツなんですね…。最初肩がよく見えなかったので、てっきり金太郎さんみたいな腹かけしてるんだと想ってしまいました。(…ごめんね、五郎くん)

○このままでは人が居着かなくなってしまうと、救急車を見送りながら難しい顔をしてる大家さん。自分の奥さん(五郎くんのお母さん)の具合もよくないしで、先を想いやってか表情はさえていません。
ところで五郎くんは、アパートのことよりもお母さんのことよりも気にかかっていることがあるようで、これからのアパート経営を案じている大家さん――お父さんにおそるおそる切り出しました。
「買ってくれる約束、したよね…。新しいゲームソフト…」
そしてお父さんの前には、きれいにそろえられたふたつの手が。
……………
五郎くん、それは、ちょっと、KYなんじゃない?
(※KY=空気読めない)

○「いいかげんにせんかっ、このばか者がーっ!!」
もちろんお父さんは赤鬼のようになって頭から湯気を上げ、叱り飛ばされた五郎くんはあわてて逃げ出します。お父さんのガンコ親父っぷり(アパートを背に仁王さまのように憤怒してる画がコワイ…)は友だちのあいだでもよく知られているようで、五郎くんはそんなところを見られてても恥ずかしがる気配すらありません。
(ホント、けちだし頑固だし、見た目も怖いし。あのぼろアパートと同じだ。古くさすぎるよ、うちの父ちゃん…)
どうやら五郎くんは、そんなお父さんにちょっと嫌気を抱いているモヨウ。ひとコマしか見てないからあんまりあれこれかくことはできませんけど、でもむかしながらのお父さんってこんな感じですよね。きびしくって、猛々しくって、怒りっぽくもあるし。顔も、ちょっとむすっとしているようで、およそ柔和とは言えなさそうな表情してて。
いまどきの男の子の眼から見ると、そんな父親像はやっぱり“古臭く”映ってしまうのかな。五郎くんが怒られたのは純粋にタイミングの問題なんだと想いますし、そんなに嫌な顔することないと想いますけど……ううん。
しかしみょうにかわいらしかったですけどね、五郎くん。表情やしぐさのひとつひとつがこまかくって、むくれてる顔もどこか愛らしくて「しょうがないな」っていう笑顔で見てしまいました。
何せ作画スタッフさん、ほほに紅のせすぎ(笑)。ほかのクラスメイトたちに一片たりとてのせてないのに五郎くん毎シーンのりっぱなしですよ。
眼もつぶらだしで、愛着のほどがうかがわれましたです(笑)。

○けっきょくゲームはあきらめるしかないのか、しかし友だちに前々から約束してもいる手前、いまさらナシになったとも言えず…。
落ちこむ心を抱いたまま、とぼとぼと帰っている五郎くん。――と、その背後の地面に何かカビのようなヨゴレのようなものが地面にうき出て、それはそのままするすると動いて五郎くんの服の中へ。……ズボンのすそから入ったんじゃないだけマシだと想うべきなのかな。(←そーいう問題かっ)
それはともかく、しかしこのシーンよかったです。ヨゴレの色の気色悪さや、帰り道のうすぐらい雰囲気も相まって、見ているこちらの不安もあおってくれるいい画でした。恐怖を感じてあわてる五郎くんをうしろから撮った構図が特にお気に入りv

○いっぽう鬼太ちゃんの家。
ねずみ男先生とならんで鬼太ちゃんも寝転がって、のんびりのびのび……しかし気のせいかしら、この鬼太ちゃん、みょうに手が長いような(苦笑)。
そこへ猫ちゃんが、バケローを手にあわてて飛びこんできます。聞いてみれば何と、一反もめんが天狗ポリスに逮捕されたという報せ。
「あららら、何やっちゃったの、あいつ。泥棒? それとも食い逃げ?」
ねずみ男先生の薄情なお言葉に猫ちゃんは眼をギロリとむいて、
「お前といっしょにすんニャ!!」
その言葉とともにながれ星になってる先生ステキv(笑)
猫ちゃん家の修繕のことをごにょごにょ…。

○夕飯を食べ終えた五郎くんは部屋へもどりますが、机の上を見ると、そこにはほしかった『スパイラルハンター』のゲームソフトが。お父さんが買っておいてくれたのかとふしぎがる五郎くんでしたが――そうではありませんでした。五郎くんのシャツの背中がふくれ上がったと想うと、中からよごれた布切れのようなものがするりと出て来て――って!
いやらしい! 男の子のシャツの中に入りこむなんて!
まったくもう、何てエッチな妖怪なんでしょ。
あ、天狗ポリスさんたちが追ってるのって、もしかしてせくはらの罪? それとも未成年以下略罪なの?

○……それはともかく。
出て来たその妖怪――辻神は、おびえる五郎くんにお前はとても幸運な子どもだとおだやかに話しかけてきます。顔に似合わない、やさしい口調で。
「たのみごとをひとつ聞くたびに、こんなふうにほしいものが手に入るんだぞ」
言われた五郎くんの心に、“何か”が生まれたとすればまさにこの瞬間だったでしょう。
それは欲。
それは惑。
それは乱。
それは悦。
「ほしい…ものが…」
それは――隙。
「ああ、そうとも。カンタンなことをするだけでいいんだ。とてもカンタンだぞ」
そう言う辻神の顔が、果たして五郎くんにはわかっていたでしょうか。
きゅうっとゆがんだ、卑劣で残忍そうな顔が。……

○ところでこの『スパイラルハンター』、製作会社の名前がまたこだわってくれててよかったですね。GEGEGAMEって…!!(大笑い) こういうこまかなお遊びがやっぱり大好きです♪(^-^)
それとこのゲーム、ジャケットは巻き貝にクマデの画なんですけど…ひょっとして潮干狩りのゲームなのかしら。最近のゲームはユニークなものが多いんだなあ。
(※こうかいてる筆者は、ゲームのことにはまったく疎いのでそのあたりの事情ちっともわかっていません。あしからず)

○とりあえず――。
横丁から来てくれた鬼太ちゃんと猫ちゃんが保証人になってくれて、一反もめんの無罪は証明され、釈放されることになりました。
しかしそれでも、一反もめんの怒りはおさまりきらないようで、
「ああ、もう、頭にくるばい! 誤認逮捕だなんてひどか〜、もう!」
それも道理、一反もめんは手錠のかわりに腕そのものを結ばれていたのでした。
これはひどいあつかいだなあ。けしからんですね。(笑)(てゆか、このひとこんな役回りばっかり…)
でも手錠いらずで、天狗ポリスさんたちにしてみれば逮捕も連行もさぞやりにくかったことでしょうね。

○あらためて、手配中の妖怪の写真が載ったチラシをみんなに見せる、天狗ポリスのヒゴモさん。それはあのせくはら妖怪――イエ、辻神のものでした。
辻神はこれまでのアニメシリーズにも何度か登場してましたけど(ぬらりひょんの乗りものになっていたこともあります)、逮捕までされたのは今回がはじめてじゃないかしら。それも身体つきだけで間違われて……大丈夫か、天狗ポリス!?(苦笑)

○間違われてしまった腹立たしさから、一反もめんは天狗さんたちよりも先に辻神を見つけ出して捕まえてやると息巻いて……とんだ帰省になってしまいましたね。鬼太ちゃんたちもそれに協力することに。
おとうさんによると、辻神は辻(十字路やT字路などの、道がまじわるところ)にあらわれる妖怪で、本体はとても弱いけど人間に災禍をもたらす妖怪なのだとか。
「古来から人間たちは、辻を魔界との入口につながりやすい危険なところと考えておった。だからT字路に家を作る時には、魔除けの石敢當(いしかんどう)をつける風習ものこっておる」
石敢當とは、石の板や、あるいは赤ちゃんくらいおおきさの直方体の岩にそのまま「石敢當」と彫りつけたもので、おとうさんも言ってるとおり、一種の魔除けの役割を果たすもの。いまでも鹿児島や沖縄の街を歩けば、設置されているのがそこかしこに見られます。
ちなみに江戸川乱歩にも、運命が狂ってしまった男をえがいた『十字路』という作品が……って、これは関係ないかな(笑)。

○いっしょにいるのが凶悪指名手配犯とは知らない五郎くん(まあ、妖怪世界のことですから…)は、自分のほしいものを手に入れながら辻神のたのみごとを次つぎとこなしていきます。いわく――
壁にすこしだけ色を塗る。
玄関の石の配置を変える。
地面に変なもようをかく。
こんなことだけでほしいものを手に入れていいのかと、さすがに五郎くんも良心がうずくのか不安そうな顔をしていますが、ほしいものを求める心もやっぱりあって、煩悶しているみたい。自分の方が先に品物をもらっている手前、断るわけにもいかないのかな。
ふつうに考えればおいしい話にはかならずウラがあるものなのですけど、やっぱり五郎くん、まだ年齢が年齢ですからね。そこまでは想いいたらないみたい。
子どもらしい欲求と世間知らずなところにつけこむなんて、最低だわ、こんな妖怪。

○鹿児島市内に辻なんてごまんとあるから捜してもさがしても辻神は見つからず、鹿児島の喫茶店(なのかな?)で鬼太ちゃんたちは休憩をとることに。みんなの前には名物のしろくまが置かれています。
そして食べながら捜査会議。その中で、鬼太ちゃんは辻神が出る辻とは霊道(地獄からの霊的エネルギーの出口)の上にあるのではないかと気づき――これで捜査範囲がしぼられましたね。鬼太ちゃん、冴えてる!
「もしそうだとしたら、辻神というやつはおそるべき力の持ち主じゃぞ。地獄からの道にへばりついて、力をたくわえてきた妖怪なんじゃからのう」
そう言うおとうさんの前には、自分のサイズにあったしろくまの器が。一反もめんも平気で席についてることだし、ここ妖怪さんも出入りおっけーなのかしら。すてきなところですね〜♪(^-^)
ちなみにみんなのしろくま、盛りつけられてるフルーツの種類が違っていて、猫ちゃんと一反もめんはいちごで、鬼太ちゃんはメロンでした。……わたしもいつか鹿児島へ行った時は…!!(←何を決意しておるのですかケイトさん)

○イエ、ええと。
そうして今回も五郎くんは、辻神のたのみごとをこなすため、家にはえてる木の葉っぱにハサミを入れていきます。
そこへ通りかかった鬼太ちゃん、何をしてるのかと訊かれて五郎くんはあせりますが、辻神が背後でささやいて、
「だ、大丈夫なんだよ。これぼくの家の木だし…。美術の課題なんだ。葉っぱを面白いかたちに切って、画に貼りつけようと……」
小学校は「美術」ではなく「図工」だと想うのですが……まあそこは辻神がプロンプターだからということで(笑)。
(※プロンプター…舞台の影で科白を教える人のこと)

○あとで五郎くんは、辻神から鬼太ちゃんの悪評を聞かされるのですが、
「悪い妖怪? 何かそんなふうには見えなかったな…」
「本当に悪いやつはそう見えないものさ」
まんま見えるやつに言われても(苦笑)。
しかし五郎くんの机の上にはゲームやフィギュアなどがすでに山のように置かれ、もうこれまでに辻神の依頼を相当数こなしてきたであろうことが見て取れます。つまりそれだけほしいものをあれもこれもとお願いしてきたということで……盗品なんだろうな、これみんな。わざわざレジにならんでお財布出してるすがたなんて想像できないし。(←人相だけならお客じゃなくて強盗だよ…) やっぱり、ほしいものを我慢することってなかなかできないんですよね。どこかでいけないと意識しながらも、それでも欲求と誘惑に勝てなくって。
ひどいことだなあ、と想います。万引きしたりとかみずからの意思で犯行におよんでいるのならまだしも、目当てのものを持って来るのはみんな辻神で、もとめられる見返りもいっけん他愛ないことばかりだから、なおさら罪を意識しにくいんじゃないかしら。その心理的な罠に五郎くんはかかってしまって……卑劣な話ですよ。我慢できない五郎くんも五郎くんだけど、それでもやっぱり、だます方が悪い。
お父さんもお母さんもあやしまないのかな。買い与えた憶えのないものが、おこづかいで買える範囲を超える量のものが、子どもの机の上にあるというのに。――とはいえ、お母さんはいま病気してるし、お父さんはあのとおりの性格だから子どもの部屋なんてめったに入らないのでしょうね、おそらく。無理もありませんか。

○五郎くんが眠りについたころ、辻神はとうとう動きはじめました。しっぽの先から死斑のようなヨゴレがしゅうしゅうと流れ出し、人の眼には見えないそれは、五郎くんの部屋から両親のいる居間に、アパートのすみずみに、塀を越えて通りにも出て、だんだんと、しまいには街全体にまでひろがっていきます。それは人間たちの気力を奪い、健康を損なわせ……一夜あけて街じゅうの惨状に気づいた鬼太ちゃんたちは、天狗ポリスと協力して対処にあたります。
ここのところ、天狗ポリスさんが人間を助けてるところを見られたのがうれしかったです。妖怪世界の警察ですけど、助けるとなれば妖怪も人間も関係ないんですね。街中で倒れてる人を介助してもいるそうですし、そんな垣根を越えてる活躍ぶりにちょっと感動してしまいました。しかしビル清掃の人ってふつうは命綱をむすんでるはずじゃあ……まあ、たとえぶらさがったとしても上にあがる気力がなければ危険なのは同じですが。(^-^;)

○こまかいツッコミはともかく、鬼太ちゃんたちもヨゴレを除去しようとしますが、しかし髪の毛針で縫いとめても爪を立ててもまるで効果がありません。ともかく本体を叩かなければ埒があかないとおとうさんは言い、鬼太ちゃんはそれにしたがうことに。いまここにいない一反もめんが五郎くんを見て「気になる眼をしてる」と言っていたことを想い出して、そちらへ急行します。
ちょうどそのころ、学校帰り(休校?)の五郎くんに辻神がまとわりついてるのを一反もめんも見つけて、
「やっぱり辻神がひっついとったんやー!!」
空から降りて来ざまに辻神をつかんで五郎くんから遠ざけますが、その様子を見た五郎くんは、
「つ、辻神が2ひきぃ!?」
……や、やっぱりこう見られるさだめなのかなあ…(苦笑)。一瞬のこととはいえ五郎くんの眼にはそう映じてしまったみたいですね。一反もめんの耳に入ってなくてよかったですよ。もしこれ聞いたらどんな顔するか…。

○辻神に頭突きをくらわされ、しびれ息を吐きかけられて、一反もめんは形勢不利と見たのか五郎くんを連れてひとまず退却することに。それを見た辻神は、
「くっ…逃がさん! 引き裂いてくれる!!」
それは自分と似たようなナリをしている相手がゆるせないから出た言葉……ではないですよね、そうですよね。(^-^;)

○……イエイエええと。
そのまま公園の遊具の下に隠れた五郎くんと一反もめん。五郎くんは、辻神の正体を知らされますが、
「でも、あいつは家の守り神だって……」
自分は悪いやつですよと自己紹介するヒトはいませんって(苦笑)。
しかし、一反もめんがいくら悪いのは辻神なんだと言い聞かせても、五郎くんはそれを素直に認めようとはせず、
「でも、全然カンタンなことですむんだよ。ぼくにとっては得なことしかないんだ。父さんが何度頼んでも買ってくれないものでも、辻神はあっという間に手に入れてくれるんだ。こんな夢みたいな話ってないよ。だからぼく――」
「いいかげんにせんかーっ!!」
一反もめんに怒鳴られて、ハッとなって顔をあげる五郎くん。
その時、五郎くんが一反もめんに見たのはお父さんの面影でした。仁王立ちして自分を叱っていた、あの真っ赤な顔――。
「正しいのはきみの父さんばい。本当にほしいものがぽんぽん手に入ったらろくなやつにならん。そんな虫のいい話ばかり信じてたら、ひどか目にあうとよ」
一反もめんはこんこんと諭します。五郎くんを、真剣なまなざしで見つめて。
そう、一反もめんの言うとおり。いくら悪いことなのかもしれないという疑いがあったところで、相手の話に乗せられて流されているようではいけない。相手のことを、そして自分のことを、正しく認識しなければいけない。もしひどいことになってしまったとしても、そうなった責任は誰も取ってくれないのですから。
自覚しないといけないんですね。よいことと悪いことを見分けられるようになって。自分の中で判断がついたら、それをはっきりと意識して。
ありがたいなあ、って想いましたよ。いくら子どもが好きだとはいえ、たった1回見かけただけの子どものことにここまで真剣になってくれるなんて、一反もめんって本当にすごい。相手のためを想ってなければ、叱る(怒るのではなく)なんてできませんからね。ただ説教をたれるのとは違うことで、本当に心から相手のことを考えていなければできないことですから。
だからそんな一反もめんのこと、見直してしまいましたよ。そして、そんなひとがいてくれることを、鬼太ちゃんといっしょに戦ってくれることを、とてもありがたく感じました。

○五郎くんも、自分の心の迷いを見抜いていた一反もめんのまっすぐな言葉に、何か受けるものがあったのでしょう。言われたことを心の中で反芻しているような表情をしていましたが――しかしその時、とうとう辻神がふたりを見つけます。一反もめんをビリビリに引き裂いてから、辻神は五郎くんを家までつれて帰り、最前に頼まれていたジュースのボトルを差し出して、
「飲め。――遠慮するな、五郎!」
グッタリとなって倒れている両親を、そしてその原因である相手の凶悪相を見て、さからえば何をされるかわからないと想ったのでしょう。受け取ったボトルに、まるで毒薬でも飲むような顔つきで口をつける五郎くん。
中の液体を飲んだのを確認して、辻神は最後の依頼をします。それは、洗面所の鏡を動かすこと。やはりいっけん他愛もないことのようですけど――しかし、いままでやってきたことにはすべて、魔除けの力をさまたげるという方位学的な意味があったのでした。
「お前のおかげだよ、五郎。石敢當の力を邪魔する方位にだけは、おれはものを動かせんのでね。いまの子どもはだますのが楽だな。あっという間にもらうのが当たり前になって、最後にはこんなくだらないものまで我慢できなくなる。五郎は本当に楽にだませたようははははは」
方位学やむかしからの風習に無知な部分は仕方ないとしても、口ぐるまに乗せられたまま言いなりになってしまったことを情けなく想っているのでしょうか。とうとう正体をあらわした辻神の高笑いを聞いて、五郎くんは自分のうかつさを恥じ入り、悔しがるばかり。
そんな五郎くんを見ているとつらいものがありましたけど、この反応に五郎くんの成長を見たような気がしましたよ。恐怖におびえたり、変に愕然とされたりするよりはよっぽどいい。だって、自分のことをちゃんと見つめ直しているのですから。
さすがにまだ、辻神に一矢報いるというところまではいかないみたいですけど、この五郎くんを見られただけでも本当にうれしかったでしたよ。よくやってるじゃない、って。

○「さあ、鏡を動かせ五郎!」
無理やり自分を動かそうとする辻神に、五郎くんは洗面所の入口のところで必死に抵抗し、四肢をつっぱってふんばっていましたけど、そこへげたが飛来して辻神に命中します。鬼太ちゃんが駆けつけてくれたのでした!
しかし辻神はあせるどころか哄笑して、
「だがひと足遅い! 見ろ! うははははは…!」
辻神がげたをくらった衝撃で五郎くんも飛ばされてしまい、倒れた拍子に鏡が伏せられてしまったのです。……そんなんアリ?(苦笑)

○ともかく、最後の引き金がひかれてしまったせいで辻神の力は強大になり、このままでは日本中が災禍に叩きこまれてしまいます。
「やめて! やめてぇっ!!」
お父さんもお母さんも死んでしまうかもしれないと感じたのでしょう、自分もヨゴレをあびながらも、喉が破れてしまいそうなほどに叫ぶ五郎くん。しかしそんなことなど知ったことではないらしく、辻神はそちらを見もせずに得意げに笑うばかり。
しかしその時、五郎くんの服の中から何かが飛び出して辻神に巻きつき、ぎゅうぎゅうにしめあげましたよ。それは――
「一反もめんどん!」
「あの子の服に隠れてたんだわ!」
ふたりして五郎くんの服の中に隠れたがるなんて……いよいよ似たものどうし?(苦笑)
そもそも辻神の時といい、自分の素肌と着てる服のあいだにナニカがいて、五郎くんは違和感なかったのかしら。……え、このTシャツは木綿製? ならいいです(笑)。
しかしどこぞの大根といいタケノコといい、八奈見さんの演じられる役ってけっこう根性があるんですね。ふだんぴらぴらしてる一反もめんでさえ、引き裂かれて半身になってもなお反撃のチャンスをうかがっていたなんて。声はあんなのほほんとしてるのになあ(笑)。

○辻神の首ってどこなんだろう……と、ふと(笑)。
イエともかく、半身になった身体でもそのまま辻神をしめつけていく一反もめん。鬼太ちゃんはおとうさんに言われて、ちゃんちゃんこで一反もめんの身体を補います。
たまらず辻神は、窓を破って外へ。一度一反もめんをふりほどいて、鬼太ちゃんたちを追いかけてまるで昇天するように高くたかくのぼっていきますが、それにともなって街じゅうのヨゴレも吸い上げられるようにうかんでいき……やはり辻神は辻の妖怪なのですから、自分のテリトリーから離れてはいけなかったのですね。ご大層なことを言ってた割には何だかおマヌケだなあ、と(苦笑)。
街じゅうからヨゴレがなくなったことを確認して、追いかけてきた天狗ポリスさんたちがうしろから火をはなちます。炎はあっという間にヨゴレを焼き尽くして、そのまま辻神の本体まではうようにのぼっていきます。
そして力と気持ちがひとつになったのでしょう、一反もめんの胸に四十七士の紋章がかがやいて、鬼太ちゃんの力が一反もめんに流れこんでいきます。ふたりの身体はひかりにつつまれて辻神へむかっていき――そしてちゃんちゃんこカッターでまっぷたつに!
やってくれますね、鬼太ちゃんも、一反もめんも。さすがだよ!
それに、どういうつもりでこう物語を運んでいったのかは三条さんのみぞ知るですけど、でも得意になるあまり自分の立場を自覚しなかった辻神というのは、うまく話に乗せて五郎くんを誤誘導したことへの意趣返しのようにも感じられて、何だかスッとするものがありましたです。

○辻神が燃え尽きたのを見て、ひと安心する鬼太ちゃんたち。
どうやら、鬼太ちゃんが解放された霊所のパワーを受け取るばかりでなく、四十七士が鬼太ちゃんから力をもらうことも可能みたい。一方的じゃなくて、双方協力して、って言うのがいいなあ。そのあたりの設定も早いうちに確認できてよかったでした。さすが三条さん、シリーズ構成をつとめられてるだけあって、ネタ出しはぬかりありません。おかげで今後の四十七士の物語をストレートに楽しむことができそうですね。
と、鬼太ちゃん、
「それにしても、ここ何だか息ぐるしいなあ…」
あの……
死なない方がふしぎなんですけど(苦笑)。 てゆか、息できるんだー…。へー…。
このあとN●SAでは、未確認飛行物体発見の騒動があったとかなかったとか…。

○そして、騒ぎがおさまった後日――。
県代表だと広告する一反もめんのポスターを見て、その戦いぶりに想いをはせてる天狗ポリスのみなさん。
「いや〜、一反もめんどんの勇猛果敢な戦いぶりは、薩摩隼人そのものじゃった」
「超カッコよかったッス!」
それに、その心の中にあるやさしさや想いやりも、また。
さすが四十七士ですね、一反もめんは。鹿児島の誇りです!
……願わくば私の県の代表も、こんな立派な妖怪さんでありますように。
しかし両手でぴーすしてる画は何だかおちゃめ(笑)。やっぱり一反もめんは、これがいちばん似あうかな。(^-^)

○またアパートの前では、いっしょに石敢當を掃除しているお父さんと五郎くんのすがたがありました。
「父ちゃん、ごめんなさい。あんな悪いやつにだまされちゃって、おれ…」
あやまってる五郎くんを見てると、ほほえましくなって、どこか心の中があったかくなりましたよ。
けちだし怒りんぼだしを嘆きもしていましたけど、それでもやっぱり、大好きなんじゃないのかな。お父さんのこと。だって、辻神がいなくなって、真っ先に駆け寄ってたのは、お父さんのもとでしたから――。
あの時はいまにも泣き出してしまいそうなくらい、心配そうな顔をしてましたもんね、五郎くん。きっと、今回のことがあって、はじめて自分でも気がついたんじゃないかな、って想います。怒りっぽいけどやさしい、自分のことをちゃんと想ってくれている、そんなお父さんの心に。そして、そんなお父さんのことが大好きな自分に。

○そしてお父さんは、すこししょげてる五郎くんにゲームソフトを差し出して、
「誰も買ってやらんとは言わんかっただろうが。母ちゃんの病気がなおったら、買ってやるつもりだったんだ」
お父さんのにこやかであたたかい笑顔を見て、おどろいたような泣き出しそうな顔になる五郎くん。だけど。
「でもこれ、去年出たバージョンなんだけど…」
オチ(笑)。お父さんはまた真っ赤になって怒りますけど、しかしこれは純粋にリサーチ不足だと想うのですが…。(^-^;)
でも、何にしてもよかったです。すべてまるくおさまって。
そしてこのあと交換のためにおもちゃやさんに行くことになったといいます(笑)。お母さんも出歩けるようになったんだし、家族みんなでおでかけしてくれるといいな!


五郎くんがかわいらしかった話でした。……イエ、じゃなくって(笑)。
いつも陽気でのほほんとしてる性格からか、空気をなごませたりギャグ担当だったりする一反もめんですけど(←「ひどかよー!!」って声が聞こえてきそう…)、今回はその中に秘められている勇ましさと父性とが特にクロースアップされてましたね。子どものために一生懸命になって、守るためなら強そうな相手にも立ち向かっていって、時にはきびしく叱りも諭しもして。
彼には薩摩隼人の血が流れていますね。布だけど。
一反もめんの、そんなカッコいいところを見られてよかったでしたよ。「このひとがこんな一面を持ってるなんて…」という意外性は、人間も妖怪も同じなんですね。

それとくり返すわけではないのですが、やっぱり五郎くんがかわいらしかったなあ、と(笑)。兄弟が好きなのと同じくらい、お父さんを好きな男の子というのに弱いんです、私。その前に“親の心子知らず”みたいなことがあったりするとなおさらで。
だから見終わったあと、五郎くんがお父さんに抱きついてる画がうかびました。力いっぱい抱きついて、お父さんはちょっと照れながらも五郎くんの頭をくしゃくしゃとなでている、そんな画が。これからも、怒鳴られたり叱られたりすることはあるでしょうけど、でも仲よくやっていけるかな。もう古臭いなんて感じないくらいに、幸せいっぱいに。
それから一反もめんも、ね。あのあとそのまま鬼太ちゃんたちと横丁へ帰ってしまいましたけど、もし今度帰省することがあれば、いっしょに遊んでくれるといいなあと想います。
あ、でも一反もめんは眼がちょっと弱いみたいなので、ゲーム以外のことでお願いね(笑)。

個人的にお気に入りの「〜もはん」という薩摩弁が聞けなかったのがちょっとザンネンだったのですけど、まあそれはともかく、とても楽しませていただきましたですよ! 三条さんと角銅さんに感謝vv
(※〜もはん…鹿児島地方の方言で、「〜ではない」という意味をあらわす否定形の言葉)

次回は「見上げ入道」です!
これまで何度も登場しているだけに、今期のあつかいがとても気になりますね。予告を見る限りでは登場人物やストーリィは同じみたいですけど……さて、どうなっているのかな。
どうか下手なリメイクにはなっていないことを祈りつつ、楽しみに待ちたいと想います。
2

2008/9/28

『ネットゴーストPIPOPA』第26話  視聴記。

・「@ミンナダイスキ」

○タイトルがタイトルだし第2クールの終わりだから、てっきりプーかみんなが挨拶するものだとばかり想ってましたよ。ところが。
「みんな、テレビを見る時は、部屋を明るくして、できるだけ離れて見てください。――ドイツから、進藤守でした」
だあああああっ!?
もうあわてるどころではありませんでした。完全に意表を突かれてしまいましたよ。そうくるとは想わなんだ…。
ああでも、やっぱりいいな守くんは。今回もやってたにっこり笑って小首をかしげてみせるしぐさがすてきなのはもちろん、挨拶を述べはじめる前の、眼をつむった顔もどこか優雅さがあって、不覚にもドキーンときてしまいましたよ。し、紳士だ…!!
(↑私いちおう勇太くんfanなんだが…)

○そして本編も守くんから。
DF社…もとい、セイレーンナイツが世界を支配しようと動いていた渦中にあって、何とか交通事故にもあわずに目的地へたどり着いた守くん。自然にかこまれて日当たりもよい小高い丘の上にその院はあり、廊下を歩く守くんの手には、途中で買ってきたのでしょう、うすいピンクの色をしたバラの花束が。どうやら誰かのお見舞いに来たようですが、
(これでネットの世界へ行ける。おじいちゃんなら、その方法を知ってるはずだから)
ドイツへ渡ったのはもともと何か目的があってのことでしたけど、そうかネットダイブの方法でしたか…。先の失敗で痛い目を見、勇太に負けてられないとはげしい対抗意識を燃やしていた守くんでしたけど、どれだけ研究をかさねても自分ができることは知れてるから、おじいちゃんの助力をあおぐことにしたのかしら。空港から、ホテルにも立ち寄らずに真っ先にここへ来るなんて、守くんよっぽど気が急いていたんでしょうね。会えることを楽しみにしてたのもわかりますよ。
これが望みだったってことは、守くん、勇太くんに対して忌避とか嫌悪とかそこまで悪い感情を抱いてるわけじゃないのかな。着信をスルーしたのは、あちらの世界にちゃんとしたかたちで行けるようになるまでライバル(?)である勇太くんのことを意識しないようにしようという決意のあらわれだったのかしら。あるいはガマンするとか(笑)。

○しかし守くんの意に反して――その部屋の主は全身に管をつながれ、生命管理されなければ生きていられない状態にありました。
「そんな…」
花束を落として、愕然としないではいられない守くん。Sanatorium/ "Fort"の読みはサナトリウム・フォルトで、意訳すれば「死を待つ人の家」ということだったですか…。
寝台の上に横たわるその人――守くんのおじいちゃんは、眼をさます気配すらありません。
いちおう、「死にぎわに眼をさまして“財産のすべてを守くんに相続させる”という遺言をのこす」なんていう展開も考えていたのですが、この状況ではそれはふざけた妄想に終わってしまいそうです。
驚愕は、おじいちゃんの状態ももちろんなのですが、何よりひらきかけていた扉が閉ざされてしまったことにあるのでしょう。せっかく遠路はるばるここまで来たというのに、報われないまま終わってしまうなんて、守くん悲しすぎる…。

○そのころネット世界――。
DF社サイトバブルの中核から、ひとすじの煙がながれ星のように飛び出しました。それはジェット機に変形したピットで、どうやらプーをつなぐケーブルがはずれないものだからそのまま貝ごと持ち出したモヨウ。いま勇太くんとパットが何とかはずそうと必死で格闘し、下では貝が落ちてしまわないようにポットが怪力でふんばっています。
そうして壁をぶち破ったあともびゅんびゅん飛び続け……なかなかやるなあ、みんなして。まずはケーブルを切るなり外すなりしてから脱出といくものとばかり想ってたのですが、でもたしかに、この方法がいちばん手っ取り早くていいかもですね。もちろん、メンバーそれぞれの特性を活かさなければとうていできないことですけど。
「勇太、パット、まだか!?」
「やってる!!」
「私の計算では、84.729秒で完了します!」
イヤ、計算するヒマがあるんだったらケーブルはずそうよ(笑)。
でも文字どおり最初から飛ばしていく展開に、早くもワクワクしてきましたよ。ただでさえ人数多い上に重いものを乗せてるから、なかなかスピードも出せないみたいですけど――みんな、がんばれ!

○でもってプログラム課から自室にもどった社長さん、ウィルスを差し向けながら、
「どこへ行くのかなぁ〜、セイレーン。――逃がしはしない」
危ない人みたいどころかほんとに危ない人だよ社長さん。冷静だけによけいヤバくって、何かおさない女の子を狙う変質者ってカンジ! もう声聞いててトリ肌たちました…。
矢部さんうますぎるよ! パットなのに!(笑)

○そしていまも逃げ続けるみんな。
下で貝の乗り物を支えているポットは顔を真っ赤にして歯を喰いしばり、
「重い!! チョー重いよ、もう限界…!!」
いやもう…今回のポットのがんばりは驚嘆に値します。飛行中の機体というただでさえ不安定な足場で、しかも襲い来るウィルスたちを避けながらの運行なのですから、いっぺんかたむいたらいきおいだけでもうそのまま落としてしまいかねません。そんな状態でよくもまあ…。
ひたすら感心するばかりでした。もうポットは間違いなく今回のMVPですね。アトラスだってびっくり。これが終わったら食べ放題のサイトに連れてってあげるべきだよ!
(※アトラス…ギリシャ神話に出てくる、その肩に天をかついで支えている神さま)

○そして勇太くんとパットの努力もみのり、ようやくプーのケーブルがはずれました。3にんはすぐにジェットピットの座席にうつり、これでようやくポットも重たい荷物を降ろして落ち着くことができます。が。
「あ、しまった!」
ポットが気を抜いた途端、貝の乗り物はその手をはなれてまっさかさま。
これ、ポットが最後の仕上げにとウィルスたちめがけて豪腕で投げ飛ばして、ながれ星のように次つぎと撃砕していくというのをぜひやってもらいたかったので、見られなかったのはかなり惜しいですね…(笑)。

○そうして、あらためて逃げの姿勢に入るわけですが。
「絶対逃げ切ってやる!!」
そうは言うものの、ウィルスの数は増えこそしても決して減りはしていません。飛行中のこの状態では戦うに戦えないし、人数が多くてスピードも出せないですし、襲撃をかわしながら逃げるだけでせいいっぱいです。これだけの大群では引き離すこともできず、どうしたものかと不安をかかえている勇太くんとピポパたちでしたけど……。
それを見て、プーは決然とした表情で立ち上がりました。眼を閉じて、おおきく息を吸いこみます。そして――
その喉から流れ出た歌声をあびた途端、最前まで険悪な顔をして迫っていたウィルスたちはそろって停止。あれだけたくさんいたにもかかわらず、またたく間にすべてが爆散して、粉みじんになって消滅してしまいました。
しかしそれは、ウィルスだけであればまだいいのですが、周囲のサイトバブルにまで強烈な揺さぶりをかけています。まるでやすりをかけられているようにぼろぼろとくずれていくサイトバブルを見ながら、その光景に、ただ慄然とせざるを得ない勇太くん。圧倒的破壊力にポットとパットも座席で身をすくめるばかり。
「これが、プーの…ちから…」
たとえいままでに“声”の威力を見てはいても、あくまで偶発的だったり強制的だったりといった状況下で発揮されたもの。それが自発的にとなると、やはり想い知らされるものが違うのでしょう。これはやはり、危険な力、人が持ってはいけない力、誰にも使われるべきでない力なのだということを。
そのおそろしさを、しっかりと認識してくれるようなみんなでよかったと想います。ひとつの世界をほろぼしかねないほどの強大な力を、安易に受け止めたりしないようなみんなで。いきさつはともかくとして、持ってしまったからには、その使い方を誤ってはいけませんからね。ふるえたりおびえたりといったその反応を見て、このコたちならそんな力を持ってしまったプーを安心してまかせることができるって、あらためて想うことができましたよ。

○ともかく、プーのおかげでひとまず追っ手はなくなりましたが、しかしみんなはどこかうかない顔。
プーがやったのは、もちろんみんなのためを想ってのことで、悪意があったわけでは決してありません。状況が状況だったのだから仕方のないことです。だけど、果たしてそれが、誰にも何にも決して迷惑をかけていないと言えるのかというと――……。げんに、現実世界ではさまざまな異変が起こっていました。勇太くんのお母さんたちは会社でシステムエラーの対応に追われ、街中のウェブ機器にも画像の乱れなどの異常が発生してもいます。
だから、座席の3にんはすぐには返答できないみたい。だけどピットだけは違いました。すこししょげてるプーに、お前のせいじゃないと言い、そして、
「プー、約束してくれ。いまみたいに、力使わないって」
持ち主であるプーじしんにとってでさえ、その力は使ってはいけないもの。いつか自分の身をもほろぼしてしまいかねないもの。力の危険性といっしょに、プーの心のもろさを知っているからこそ、ピットはそのことを誰よりも心配していたのでしょうね。
だから、不安を抱えているプーに、あたたかく、力強い言葉で。
「心配すんな。これからは、何があってもお前はおれたちが守ってやるよ!」
「本当に?」
「ああ。だからもう、力使うなよ!」
「うん!」
怒るのでも叱るのでもなく、やさしく言い聞かせるピット。いまは飛行中ですけど、もし向きあっていたなら、きっと眼をまっすぐに見つめて言っていたことでしょう。そして、とても男前なつらがまえをしていたことと想います。
精神年齢的に年上っていうだけではなくって、ピットはこういう意味でも、プーのおにいちゃんなんだなあ。とってもたのもしい笑顔しちゃって。
成長しましたね、ピットも。勇太くんと出逢ったばかりのころの、きかんきなガキ大将していたのとはちがうピットが、ここにいましたよ。

○プーのことはおれたちが守るというピットの言葉に、座席にいたみんなもうなずき、
「みんなでプーを守らないとね」
「はーい、お守りしまーす!」
勇太くんの言葉に、かわいらしくもたのもしいお返事。おにいさんと子どもたちを見るようでかわいらしいひとコマでした。
でも、何だかすてきですね。まるで、お姫さまを守るナイトたち、って感じで。
ピポパたちの言葉を聞いてプーもよろこび、ポットに、パットに、ピットにちゅう。勇太くんにも“ついでに”ちゅう。ついでに、って、プー…。まあ、いまは“ピポパプー”としての結束がかたまった時ですからね。水をさす必要もありませんか(笑)。
でもってさらにもう1周ちゅうしてまわろうとしてポットに口唇よせて――プー、この子、やっぱりキス魔だ…(笑)。

○でもここのシーン、力を使ったことの是非はさておいて、ちょっと感動してしまいました。プーがみんなのために立ち上がってくれたということに。
まだまだ弱いし、あやういところのあるプーですけど、それでもプーはプーなりに、誰かのために役に立ちたいと想えるようになっていたんですね。ただ守られてるばかりじゃなくて、自分にできることをしようと想えるように。もうプーは、自分の道を歩きはじめているんですね。たとえとっさの行動だとしても、そんなプーの気持ち、行動、とてもうれしかったでしたよ!(^-^)
そして最後に「ジェットピット!!」というピットの科白が入っているのが、いい感じにゆるんでいた物語の空気をひきしめ直してくれていてよかったです。

○しかし――サイトバブルが震動しながら壊れていくのを見ていて想ったのですけど、プーの“声”って、やっぱり超音波みたいなものなのかしら。震動させるっていう点では同じだし。ふつうの超音波は耳に聞こえないのですが、それを聴覚化したものと解釈していいのかな。もし同じ原理なのだとしたら、改良しだいでは高エネルギー焦点式超音波のように周囲のものすべてに迷惑をかけないようにできる方法もあるのかも…?
――イエ、何にしても、使わないのがいちばんいいのですけどね。私も、被害をできるだけすくなくすることができるという方法をかいただけで、本当は、実用なんてしなくてもいいような日々をプーがすごしていけることを、心から願っています。
(※高エネルギー焦点式超音波…波長を揃えた強力な超音波ビームを任意の一点に収束させることで、狙った部位だけを焼くことができる“音の炎”。収束点までは何の影響も与えないという利点がある)

○そのころ、ちょうど友だちと遊びに出たカズシゲくんは、大好きなゲームセンターにいてもまるで身が入らず。(何だか死んだような眼だなあ…)
ここでもやはり異常は発生していて、ノイズがはしったりするばかりか、時たまおかしな画像が映ることもあります。
「最近チョー多いよなー。どうした上舞市?」
「てゆーか、マジDF?」
やっぱりウェブシティの管理をしているし、人びとの生活に根ざしているだけあって、こういうところから信用はなくなっていくんだなあ。落日を暗示してもいるようで、どこかもの悲しさを感じましたです。
しかし、それを見たカズシゲくんは急に退席。
(勇太のヤロー…)
同じころ、おじいちゃんに呼ばれたひかるちゃんもどこかへ出かけたみたいですが、さてふたりの行き先は…?

○追っ手が見えなくなったことで、行く先に見えてきた“鮫の巣”にいったん落ち着くことにした勇太くんたち。この施設、相変わらず無残な傷跡をさらしてますが…誰か修理くらいしようよ(苦笑)。
しかし入口から入ってみると、円筒形のバリアのようなもので中へは出られず、半分閉め出しをくらったような状態。ばかりか、中に作られているネットゴーストたちの部屋さえも入口をつめたく閉ざしています。呼びかけにも応じないので、業を煮やしたピットはバリアをぶち壊して中へ入ろうとしますが――
「ちょっと待っておくんなせぇ!」
そこへ出てきたのはトラベンさん(声ひさしぶりに聞いた…)。しかし、いま勇太くんたちに向けられているその顔は、以前のように親しみのあるものではありません。まるで赤の他人に接するような態度で、
「すいやせん、みなさんをお入れすることはできねぇんです。特に、その娘さんは。――このネット世界をめちゃくちゃにしてくれた、その娘さんを入れるわけにゃあいきやせん!」
トラベンさんばかりではありません。いままでだんまりを決めこんでいたネットゴーストたちが、急に窓をひらいて、口ぐちにプーのことをののしりはじめたのです。
「そいつが何をしたか、お前たちも知ってるくせにナビ! その子の歌のせいで、動けなくなったネットゴーストがどれほどいるナビか!」
「動けなくなったなんてまだいい方で……宿無しになったネットゴーストたちもおおぜいいるんだな」
なるほど、この“鮫の巣”は現在、現実世界で言うところの、災害発生時に避難する「最寄りの学校や公園・公民館などの施設」の役割を果たしているのですね。第15話はこのためにおいた布石でしたか…。やっぱりうまいなあ、この作品の話づくり。
って、感心してる場合ではありません。非難の声は高まり、しまいには「出て行け!!」のシュプレヒコールまで起こりはじめ、それをあびせられるプーはとてもつらそうな表情になり…。
みんな、いままでぶつけようのない怒りを持て余していたんだなあ、と想います。自分の居場所が、住む世界が、きゅうに叩き壊された。それも、きわめて不条理で理不尽な出来事によって。だからその原因がよりにもよってここへ来るなんて、不快に想うのも当然ですし、不機嫌をいだく心理もよくわかります。
だからってそれを、ただぶつけるなんて愚の骨頂ですけど。ろくに話を聞きもせず、それこそ“魔女”呼ばわりしそうなくらいに責めて、ののしって、傷つけて。ひとりが言い出したらみんな止まらなくなるという集団心理の典型例だなあと、怒るのも忘れて苦笑せずにはいられませんでした。
トラベンさんもなあ…。代表として出て来てくれたのはまだいいとして、その後の態度を見ているとちょっとムッとせずにはいられず。ふだんあれだけ侠気な科白を口にしてるくせにそれでも男かとさえ想ってしまいましたよ。困ってる人を助けないなんて、そんな薄情、もとの人が泣くぞ!

○ピポパたちは必死で抗弁しますが、怒りにとらわれたネットゴーストたちは誰も聞く耳を持ってくれません。その冷淡さにプーは泣き出してしまいそうな表情をしていますけど、だけど泣かないのは、そうすることで“声”が発動してしまえばまた誰かに迷惑をかけてしまうことになってしまいますし、それ以上に先にピットと約束したからなのでしょう。「もう力は使わない」、と。まぶたをふるわせてるすがたを見てると、そのけなげさにとても胸うたれましたよ。感情の高まりによる発動でさえがまんしているなんて、プーえらいと想います。本当にえらい。
危険のないことがいまここで弱々しくも証明されてるのに、見るどころか気づいてさえもらえないのがつらいなあ…。
難しいことだな、と想います。みんなの誤解をとくことも。プーが懸命に泣かずにいることも。

○しかしその時、
「みんな待ってよ! 助けてよ、みんな。手を貸してよ!!」
そう叫んだのは、勇太くんでした。まるで訴えかけるようにみんなのいる方を見ながら、
「ネットの世界でみんなに会えて、迷惑かけちゃったこともあったけど、でも、いつも、みんな仲よくしてくれたよね。トラベンさん、守のところに行きたいって言ったぼくを、連れてってくれたじゃないか! 楽しかった。いろいろなところを教えてくれて、見せてくれたじゃない。できないと想っていたことが、できるようになって…。トラベンさんのおかげで、守と会えたんだよ。ネットの世界はいいところなんだって、ぼくはじめて想えたんだ。みんながいれば、何でもできるって、そう想ったんだ。ネットの世界なら、できないことはないって! だから…お願いだから、助けてよ!!」
いきなり守くんのことが出てくるからちょっとびっくりしてしまったのですが、イエ気を取り直して、ええと(苦笑)。
こまかい文法が気になってしまうもので、頼み方としてちょっと…と想ってしまうのですけど、でも勇太くんも必死だったのでしょう。何とかしてプーを助けたくて。これ以上、この世界に居場所をなくすようなことがないようにするためにも。
勇太くんだからこそわかるものがあるんだな、と想います。ある日突然、おかしなメールが舞いこんだために放り出された異世界は、PCが苦手でふれようともしてこなかった自分には右も左もわからないことだらけ。おかしな3にんぐみにふりまわされることもしばしばでしたし、さみしさや居心地の悪さを感じたりしたことも、何度もあったのではないでしょうか。はじめて来た時は心ぼそさのあまり泣き出しそうな表情もしてましたからね。
だけど、そんな自分にやさしくしてくれるひとたちがいた。困っていたら手を貸して、楽しい想いならわけあってくれるひとたちがいた。願いを叶えてくれたひともいた。
状況や境遇こそ違えど、抱いている気持ちはプーもかつての自分と同じ。だからきっと、いま必死で助けを求めている勇太くんの心の奥底には、プーにもこの世界に居場所を作ってあげたいという願いがあったんじゃないかと想うのです。かつての自分のように、この世界を心から楽しいと想ってくれるように。
それに勇太くんじしん、何よりなくしたくなかったのでしょう。PCが苦手だった自分が、はじめて楽しいと想うことができたこの世界で知りあえて仲よくなれたみんなとの、大切なつながりや想い出なのですから……。

○できることなら自分たちだけで何とかしたい。でももうその範囲は超えている。だからみんなの助力をあおぎたくて懸命にお願いする勇太くん。
だけど――勇太くんの心からの叫びもむなしく、みんなの前でウィンドウは次つぎにシャットアウト。トラベンさんも奥にすがたを消して、あとはいやなしずけさがのこるばかりです。
「やっぱり、プーはいちゃいけないんだ…」
プリリンさんのところ…はだめだなあ。あそこ外敵に対するそなえはしてないし。
おかげで居ごころがますます悪く。ああ、もう…。

○しかし……。
腹立たしい気持ちになりながら、その裏で疑問に想わずにはいられませんでした。
どうしてプーがすべての原因だってことがここまで知れわたってるんだろう。
ネットクェイクの原因がプー(の力)にあることは間違いないのですが、そのことを知っているのは勇太くんたちをふくめごく少数のはず。ヤジナビは記憶トンでたし、ほかの誰かの見ている前で発動させたわけでもないし。前々回、勇太くんとピットがプーをたずねて三千里してましたけど、みんなは自分のサイトの復旧と整備に忙しそうにしていたのですから、その時にこんなまずい話題を出したとも想われません。直後にサイレント・オブ・ワン・ミニットにまで発展しかねないあの騒動があり、その時はサイトバブルは壊れてネットゴーストたちもそろってフリーズしていたのですから――いくら情報伝達の速いネット世界でも、ひろまるのが早すぎるような気がします。
いやな予感に襲われましたよ。
まさか、誰かが意図的に…?

○……まあ私の予感が当たる確率なんて知れてますから、これはせいぜい気にとめておくぐらいにしておきまして。
そのころドイツのフォルト療養所では、守くんが担当のお医者さんからくわしいことを聞いています。
「うちに入院して10年になるけど、ずっと眠ったまま、意識がもどらないんだ。実験中の事故らしいんだけどね。どんな実験をしていたんだか……」
やはり鍵となるのは10年前の出来事ですか…。
守くんのおじいちゃんがネットダイブのための理論を立ち上げて、実験中の事故でそのまま入院。また、“誰か”がプログラム・セイレーンを生み出し、そしてサイレント・オブ・ワン・ミニットに発展……。
いったい何が引き金となって、一連の事件にまで発展したのでしょう。孫の代にまでおよんでることを想うと、けっこうな出来事だったんでしょうねえ…。
そして守くんは、看護師さんに車椅子を押されながら、庭を行くおじいちゃんのうしろすがたを窓からながめながら、
(おれにはわかる。ネット世界に行こうとしたんだよね――)
守くんのネットダイブ理論はおじいちゃんの提唱をもとにしたものですから、それを考えると……じつは守くんもヤバかったんだなあ。結果は失敗でしたけど、でも早いうちにセーフティがはたらいてくれててよかったでしたよ。――何だ、守くん、無事だっただけよかったじゃん!(笑)
しかしおじいちゃんは、何の目的があってネット世界へ行こうとしたのかしら。やっぱりお孫さんと同じ? だとしたら相手が気になるなあ…まさか大学時代のお友だちとか?(笑)

○……いまふと、守くんが事故にあったと聞いて、上舞市から勇太くんが飛んで来てくれるという図が想いうかんでしまったのですが、それはまあさておき。(^-^;)
その勇太くんは、ピポパプーといっしょにまだ“鮫の巣”の中にいます。外には社長さんが送りこんでくるウィルスがうようよ。動くに動けません。(別の意味で“鮫の巣”ですね…)
そんな中、先ほどの出来事がよほどこたえたのでしょう。プーはすっかりしょげかえった表情をしています。泣き出しこそしないものの、やっぱり自分が迷惑をかけたんだという意識が強いのか、すこし立ち直れないでいるみたい。
――と、そんなうつむいたままのプーにポットが手を差しのべて、
「はい、プーちゃん。――食べて。元気になるよ」
その手の上には、プーにあげるんだと持って来てたあんぱんがありました。プーはおおよろこびで受け取って、満足そうにひとくち食べて……ゲンキンだなあ。イエかわいらしくて好きなんですけどね(笑)。変に遠慮して、かんじんな時に元気がなくなってもいけませんし。
それを見てピットとパットがポットにたかりますが、しかしポットは、胸をひっぱってもう持ちあわせがないことをしめします。(ポットのアレはやはり入れものになるのですね…) するとプーは、あんぱんを分けてピットに。おなじくポットとパットにも分けて、そして、
「はい、勇太おにいちゃん」
「ありがとう、プー」
その様子をほほえましく見守っていた勇太くんも、笑顔でそれを受け取って。
ここのところ、おにいちゃんらしいところを見せて遠慮するかな、とも想っていたのですけど、物語的に見てもやっぱり受け取るのが正解でしたね。これを経て、みんなの仲がまたいちだんと深まったように想われましたよ。いいなあ…。
みんなで食べたあんぱんは、最高においしかったことでしょうね。(^-^)

○エネルギー補給もして元気になったところで、ピットたちはふたたび飛び出します。ウィルスたちもあとを追ってきて、みんなはとりあえずジャンククラウドの中に避難しますが、そのまま隠れていても0と1に分解されてしまうのでいつまでも中にいることはできず。外に出てまた逃げ続けるものの、するどい牙が迫り、もはや絶体絶命かと想われたその時――
緑のカーテンが、ウィルスたちのゆく手をさえぎりました。
左右からのびてきた植物が枝葉を複雑にからませあい、まるで網のようになってウィルスたちを受け止め、さらに生けるもののごとく蔦をのばしてからめとっているのです。
「まにあった! ――勇太くん、ひとりで行っちゃうんだもん」
その言葉とともに降りてきたのは、エコロンを肩に乗せたひかるちゃんでした。
エコロンが植物を繰り出して防護壁を作ってくれたんですね〜。ウィルスたちが次つぎとぶち当たっていって、緑のカーテンが揺れ動く様は想わずビクッとしてしまうほど迫力あったのですが、でもなかなか壊れないという頑丈さ。すばらしい。ありがとう、エコロン!
「おれが連れてきてやったんだ。ありがたく想えよ!」
……相変わらず気どった態度とってるなあ…(苦笑)。とか想っていたら、
「そう言うお前はどこのどいつだ!」
お約束(笑)。だって、パット以外は初対面なんだもんねえ。
自分のミスなんだから、責めることはできないよ、エコロン(笑)。

○しかしそれでも、緑を突き破って出て来るウィルスたちが。そのまま猛烈な勢いで襲いかかろうとしますが――すると今度は立て続けに爆炎と煙をあげて四散してしまいます。
ミサイルやらランチャーやらキャノンやらを双肩にこれでもかとばかりにかついだカズシゲくんが、やはり駆けつけてくれたのでした。そばにはおなじく武装したビボバたちもひかえています。
……って、らららら??
たしかネット世界には、〈鍵〉である勇太くんがいっしょでなければ入ることはできないはずですし、またその時に使った通信機器をインターフェイスとして通らなければいけないはずなんですけど…。ひかるちゃんといい、カズシゲくんといい、いったいどゆこと?
いまは〈鍵〉があいてるから入れるの? それとも相性のいいネットゴーストが見つかればもう〈鍵〉はいらなくなるの? いっそこれはプーのちゅうの効果なの?
うーん、エコロンやビボバたちが要請を受けて応援に来てくれて、ひかるちゃんとカズシゲくんはPCのウィンドウからその様子を(もちろん歯がゆい顔して)見守るっていうのではダメだったのかしら。そりゃあ、ちゃんとみんなを助けるためにはたらいてくれてますし、来てくれた方が心強いのは間違いないんですけど……でもなあ、と。
ああああ、何だか頭が混乱してきましたよ。ただでさえ忙しいことになってきたこのクライマックスにややこしい出来事入れないでいただきたい…。

○と も か く 。
戦闘開始(コンバット・オープン)!!
カズシゲくんとビボバたちは持っている武器の砲門を次つぎと開放し、敵に向けて一斉正射。射爆によってあたりはまるで真昼のようなあかるさになり、ウィルスたちはみんな叩かれ、潰され、破壊されて、跡形さえ残されていません。
「勇太、ここはおれたちが引き受けた。お前は、ひかるちゃんとプーを連れて逃げろ!!」
ひかるちゃんはもちろんだとして、プーのこともちゃんと言ってくれててよかったな。気づかうようにまでなってくれててうれしかったです♪ いったいどのタイミングで自分の考えをここまで改めてくれたのかはわかりませんけど、この何だか面白くなってきた時にそんなこと気にしないし、もはや過去の出来事だって忘れちゃう(笑)。最悪だった状況がだんだんと点改していくのを見るのは、やっぱり気持ちいいものですね!
それを聞いてピポパたちも、ビボバたちに声援を送ります。
「お前ら!」
「カッコいいです!」
「いまだけは!」
がく。限定かよ!!(笑)

○「ありがとう、江ノ島くん!」
駆けつけてくれたカズシゲくんに、勇太くんはそうお礼を言うのですが、
「カズシゲだ」
「え…」
「これからは“カズシゲ”でいい。わかったな、勇太!」
このタイミングでそれを出しますか…!!
呼び名にあらわれていてイマイチ気になっていたふたりの関係ですけど、ことここにいたってレベルアップに入るとはまさか想いませんでした。ずっと敵視していた、いまいちなじめなかった勇太くんのことを、カズシゲくんが認めてくれた。それだけで単純にうれしいし、こうやって言ってくれるとやっぱり盛り上がるものがありますね。しかも、カズシゲくんの方から心をひらいてくれたっていうのがね。先の肝っ玉のちいささが信じられないような男前っぷりじゃないですか!
その言葉が、勇太くんの胸にもとてもあたたかく感じられたのでしょうね。
「うん! ありがとう、カズシゲくん!」
そううなずきをかえす勇太くんが見せた、ちょっとはにかんだような表情は、コマ送りして確認できるほどの一瞬のものでしたけど、でもこの時抱いていた気持ちをちゃんと伝えてくれていましたよ――。

○そしてまたさらなる砲撃を繰り出すその頼もしい勇姿を見て感動したのか、プーはカズシゲくんに近づいてちゅう。そしてビボバたちにも、ちゅう・ちゅう・ちゅう。
まあカワイイv お姫さまから祝福のちゅうですね。これでみんなにも、何らかのご加護があるかも? でもビボバたち、気のせいかしら高度がさがってきてたような。ふぬけてると武器の山に押しつぶされちゃうよ!(笑)
「頼んだわよ、カズシゲくん!」
ひかるちゃんの言葉も受けて、カズシゲくんはさらにやる気を燃やし、
「いくぞビボバーッ!!」
「マスターさま、おまかせを」「おまかせ」「を!」
また新しい呼称が…。そのうち「マイン・ヘル」とか言い出したらどうしよ(笑)。
(※マイン・ヘル…Mein herr。ドイツ語で、意味は「我が君」)

○そのころDF社の社長室では、プログラマーさんたちに指示を出しながら、自分のPC内のファイルをどこかに移行している社長さんが。……まさか脱税の証拠とかじゃないよね、これ。裏金の不正帳簿とか。あるいは某法律に抵触するものとか。(←…)
その真偽はともかく、社長さんかなりのやり手だし、DF社日本支社をここまでおおきくするためにおよそよろしくないこともやってきたでしょうから、叩けばほかにも余罪がありそうだなあ…。
だからなのか、いまは身辺整理に忙しそうですね。それも、もはやなりふりかまってられないほどに。
「それまで追い続けてセイレーンを捕獲しろ。――いや、セイレーンをデリートしろ!!」
とうとうここまでの指示を出しました。捜査当局の手が迫りつつあることを予感してたのかしら。
相沢さんたちのチームもDF社に急行していますが、果たしてまにあうのか!?

○カズシゲくんたちの活躍によって緑のカーテンのむこうから出て来るウィルスたちは次つぎとしとめられていきます。しかし、その足もとを泳いでいく魚影が。ウィルスたちはジャンククラウドにもぐりこむことで眼の前の弾幕を通過したのでした。まるで本物の鮫のように獲物めがけて疾走していき、巨大なすがたを空中にはね踊らせ獲物めがけて飛びかかり――ましたが。
まるで見えないワイヤーの網にかかったように、ウィルスたちは斬断されてちりぢりになってしまいました。――ネットビーナスさんも駆けつけてくれたのです!
DF社サイトであれだけ動きまわってお疲れのところなのに……うれしいなあ。うれしいなあ、本当。こんなことまで言ってくれて、涙さえ出そうになりましたよ。勇太くんやピポパたちの決意が、冷淡だったネットビーナスさんの心をここまで変えたんだと想うと、なおさらでした。
「あなたたちを信じてみるわ」
その言葉を聞いて、プーはおびえもなくネットビーナスさんに近よって行き――そうしてちゅうされてほほを染めるネットビーナスさんのすがたが。
ネットビーナスさん、じつはツンデレ…? いつもクールに決めているネットビーナスさんからこんな表情を引き出すなんて、プーってやっぱりスゴイ。
やっぱり相手の心が見抜けるのかな。わかるのかな。その純粋な瞳にいま、自分を消去しようとまでしていたネットビーナスさんはどう映ったんだろう。
でもって、
「何だよ、おれだって助けに来てんだろー! わかってんのか、このー!」
ひかるちゃんの髪にしがみついたままでわめくエコロンはかわいらしいなあ(笑)。自分だけ特典がなくってちょっとスネてるようなところがね!
もちろんプーは忘れてはおらず、エコロンにもちゅう。するとエコロン大興奮して、
「おお――キター!!」
……………
……ここはネット世界なんだなあ、としみじみ。(^-^;)

○しかしそう言ってばかりもいられません。この一帯はすでにウィルス群に包囲され、確保できる脱出経路はゼロ。ばかりか、DF社ではプログラマーさんたちが全員総出になって機械を操作し、1体のウィルスがコピーされて2体に、さらにそれが4…8…16…まだまだ際限なく増えていきます。(←ディア●ロモンかよ…)
「数なんて関係ねぇ! やってやるぜ!!」
状況はほとんど絶望的。何が何でもプーを守り通す覚悟でいるピットはあきらめておらず、それが心強くもあったのですが、抵抗するしか打つ手がないいま、もはや時間の問題なのか、すり減っていくのを待つだけになるのかと想われて、心配と緊張のまなざしで見守らずにはいられませんでした…。
――しかし、その時でした。
「お待たせしやしたー!!」
上空に、まるで巨大戦艦のようにこちらへむかってくるものがありました。トラベンさんたちネットゴーストが“鮫の巣”を動かして駆けつけてくれたのです!
そのまま勇太くんたちの頭上で停止した“鮫の巣”は、吸引機能を発動させてウィルスたちをまるでゴミ掃除機のように吸いこんでいきます。先ほどまでひしめいていた凶悪な影が次つぎとなくなり、あたり一帯はみるみるきれいになっていき……。
いやもう……逆転・逆転・大逆転の連続技でしたね。

 “鮫の巣”入りを拒否されて逃げ場がない → ひかるちゃんとエコロンが到着
 緑のカーテンを突破される → カズシゲくんとビボバたちが参戦
 4にんの弾幕をもぐり抜けるウィルスたち → ネットビーナスさんの到着
 増殖し、完全包囲される → “鮫の巣”による大掃除

この痛快さと爽快感にあふれるシークエンスは本当におみごとでしたし、何回見てもワクワクさせられます。それに何より、プーのことで心に何かを抱いていたみんなが協力してくれるすがたは、もういままでのわだかまりをはるかに越えて感動的ですらありました。ただ素晴らしかったのひとことでしたよ。Grateful!
窮地に陥った時、駆けつけてくれるひとがいる。手を貸してくれるひとがいる。おしみなく、心に抱いていたものさえも越えて。それはとても素晴らしいことで。
「みんな…ありがとう…」
みんなの心が伝わったのでしょう。見上げるプーの瞳もかがやいて、いまにも泣き出しそうなくらいにうるんでいます。
これでプーも、もうネット世界に居心地の悪さを感じないでくれるかな。肩身のせまい想いをしないでいいかな。
ネットゴーストたちの気前のよさが、自分がこの世界にいてもいいことを、その眼に証明して見せてくれたのですから。

○しかしまだ、吸引をのがれて雲海の中にひそんでいた凶影がありました。それはプーめがけて飛びかかり、するどい牙をもってプーを八つ裂きにしてしまう――かに想われましたが、しかしウィルスは、プーをくわえたままで凍結。のこっていたぶんもみんなかたまってしまって、パットいわく、指令が途切れて活動が停止した、のだそうです。そう、何故なら――
「ゲームオーバー。――風間ジン、サイバーテロ特別法第3条違反の容疑で逮捕します」
もうひとつおまけの逆転劇が、ここにありましたよ。
相沢さん、やっぱりけっこうPC使えるんだ…。しっかり操作してタイミングよくまにあわせて、そのあとも何かとクールな口調で決めてくれちゃって、カッコいいったらありゃしません。第9話のアレは腕前を隠すためのフェイクだったんですね。相沢さんコノヤロー!(笑)

○相沢さんによる口上を聞いて、社長さんは、
「弁護士は呼んでもらえるんだろうね」
悪役の科白だなあ…(笑)。
しかし、その顔にうかぶのは、すべてが無に帰したことからくる自嘲の笑みでも、諦観からくるあきらめの表情でもありません。
(まだ終わらんよ。はははははは…)
落日を見ながら、まるでおとろえていないその眼のかがやき。ネット世界の支配者になりたいと言う社長さんには、どんな起死回生の秘策があるというのでしょう。
じつは、この番組を見はじめた当初から予想していることがありまして、うちひとつがネット世界で社長さんの邪魔をしているのが勇太くんであるということが露見して、DF社の社員であるお母さんが人質に取られてしまう――クビにされるとか、身柄を拘束されるとか――というものでして…。社長さんの逮捕でひとまず事件は完結したかに見えましたが、まだまだ何かが起こりそうでこの悪い想像も捨てるに捨てれません。
それにちょうどいま、勇太くんのお母さんは社長室からもどってきた一行の中に相沢さんのすがたを見つけていましたけど……このあたりも何かの伏線になってくれるのかな。息子の身の危険を感じたお母さんが助けを求めに行ってくれるとか。
……いずれにしても、勇太くんの受難は続きそうです。いろんな意味で。お母さんは今日も残業みたいだし。
あ、そういえば相沢さんと秘書さんのご対面はなかったですね。惜しいなあ(笑)。

○さておき、ネット世界にもセキュリティ・プログラムが派遣されて、ウィルスたちの大掃除。あのままだとネットゴーストの存在も見つかってしまうところでしたけど、みんなは“鮫の巣”に避難して、その場を早々に離脱していたので無事でした。
ひと安心したところで、トラベンさんたちみんなはプーにむかって、
「それより、すまなかったねぇ。はずかしいすがたを見せちまってよぉ」
「ぼくたちが悪かったんだな」
「悪かったナビ」
「ごめん――」
“鮫の巣”への入室を拒否された時は、冷淡で薄情だとさえ想って、私もちょっと、みんなのことうらみもしましたけどね。でも、
「みんな来てくれて、プーうれしいよ!」
「そういうことだ、気にすんな!」
プーがよろこんで、ピポパたちも気にしてないんだし。不安になっておびえてしまうあまりあんな態度をとってしまうのは仕方のないことだって、私じしんちゃんとわかってますから、すべてを水に流せますし、責める気はもとよりこれっぱかしもありません。(ホントよ)
だから、終わりよければすべてよし、ってことで!(^-^)

○そしてプーの前には、ポットが落としてしまったあの貝の乗りものが。あれから回収してきてくれたのでした。ベッドメイクも得意な雪谷亭HPのネットゴーストたちが整備してくれたのか、いまはふかふかベッドに仕上がっています。
……しかしこれ、大丈夫なんかしら。たしかプーをさらった時は中に何かいたはずですし、いちおうDF社ご謹製のものなのですし…。髪かざりみたいにワームとかいるともかぎらないのですから、そんなカンタンにベッドにしちゃっていいのかしらとちょっと心配に……ってプーすごいよろこんでるし!(笑) ま、いっか。
でも、何にしてもよかったでしたよ。
ピポパたちだけじゃなく、いまはネット世界のみんなからも受け入れられて、こうして笑うこともはしゃぐこともできて。
無邪気によろこんでるプーを見て、ようやく胸をなでおろすことができましたよ。
ここが、プーの居場所なんですね。大好きなみんなといられる、ここが――。
よかったね、プー!(^-^)

○「また会いましょう。秋川、勇太くん」
意味深な言葉をのこして、ネットビーナスさんも去りました。
そして、いまは疲れて無防備な寝顔ですやすやと眠るプーを見ながら、
(守…。ネットの世界って、すてきだね。いつか、守といっしょに来られるよね――)
勇太くん、それはノロケ…?
もう聞いてるこっちが恥ずかしいって!(照)

○そうして、すべては一件落着したかに見えました。しかし――
(また上舞市…勇太の仕業かな。勇太はネットの世界に行けるのに、おれは…。おじいちゃんの力を頼って、ここまで来たのに……)
携帯電話を手にそう悲観する守くんを、暗闇が閉ざしました。
ドイツにあるサナトリウムの一室、その中に誰かの声が響き渡ったかと想うと、すべてのひかりはさえぎられ、いままでパルスを表示していた医療機器はノイズとともにぶきみな稼動をはじめ……
『守。お前の望み、叶えてやろう――』
ローレライの伝説ただようライン川、その支流にひらかれた街で、守くんの身に何が起きようというのか。
そして、いまメフィストフェレスのように語りかけてくるその声の主とは――。


病院で携帯電話を使ってもいいのかというツッコミはともかくとして。(←あんたっちゃぶる…)
やはりひとつのクールの終わりだけあって、整理するところは整理しておいて、次の展開へむけてしっかりと道を作っている、そんな印象を受けましたね。次回予告で「新番組みたい」とまで言ってることですし(笑)。
そして今回も、やっぱりシメだけあってかネットゴースト総まくり。このクールに入ってから出逢ってきたネットゴーストたちもちゃんと入っていて、いよいよにぎやかになってきましたね〜。団結力もあるし、和気あいあいとしていて、こういう雰囲気はとっても好きですv
しかし、そんな空気さえも一変させてしまうような、おそろしく不穏な幕切れ。先の勇太くんと守くんの心のうちがまったく対照的でもありましたし、うち片一方はここから急転直下したもようで、やはり油断を許していません。最初と最後が守くんでうれしかったのですが、しかし本当、このまさかの暗転にはぞわりとこずにはいられませんでした……。(そういえばフランクフルトa.M.は、ゲーテの出身地でもありましたね…)
勇太くんと守くんは、次のクールでこそ直に会うことができるのかな。最悪な状況になっているだろうとは想いますが、最終回までとっておくなんてことがないといいなあ。(←ありそう…)

そういえばそろそろ情報出まわっているみたいですけど、次回からテーマソングが変わるみたいですね。某通販サイトではCDの予約受付もはじまってるみたいです。
とりあえずいま流れてる「Get On Up」が9月までというのは杉本姉妹さんのHPを見て知っていたのですが、OP・EDともども新しくなり、歌われるのも杉本姉妹さんとCOONさんの続投みたいで。半年間、これまでずっとなれ親しんできた曲が見られなくなるというのはちょっとサミシイ気もしますけど、でも新しい展開へ向けて気分一新されますし、それに同じ方が歌われるというところにひとまず安心してます。
でもってまさかあの曲が復活するとは…!
ピポパfanのあいだではいまだに人気の根強い曲であるだけに、こうしたかたちで復活するというのはうれしくもあり、期待も高まろうというものです♪ 頼みましたよ!

あー、次の物語がますます楽しみですよ。どんな展開が待ち受けているのかな!
……まさか7年後からはじまったりしないよね?(グレンラガン)
予告見るかぎり大丈夫だと想いますが、どうか年単位で間が空いたりはしませんよーに。どうか翌日、せめて2学期で!
しかし予告のピットは初デートを前にあーでもないこーでもないとデートコースやプランに悩む男の子にしか見えなかったといいます(笑)。
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2008/9/24

もちろん即げっとv  すきなものとか。

双子じゃないですよ…っていうネタは前にもやりましたっけ。ええと。
杉本亜未先生の『ファンタジウム』B巻が発売されました!

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今回の長見くんは白いスーツで登場。個人的には黒スーツが、スラリとして見えるので好きなのですが、でもいい男は何を着ても似合う!(笑) やっぱりカッコいいですvv

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せっかくなので遊んじゃいましょう(笑)。
長見くん、空間を越えてソシオちゃんを紹介するの図。
ソシオちゃとは何ものなのかは、ぜひ本編を読まれてたしかめてみてください。おどろきの正体が見られるはずです。
ほかにも、おどろき、感動し、そしてとても味わいの深い作品が収録されていますよ。
そしてこの単行本のお話は、そのまま今月発売された『モーニング2』(写真に出てるぶんですね)に掲載されているお話へと続いていますので、ぜひぜひ、どちらもそろえて、続けて読まれてみてください。(^-^)

しかし、最近あとがきがないのがさみしいなあ。本編だけでじゅうぶん面白いのですけど、でもやっぱり見たいなあ、と。杉本先生のあとがきまんがはとっても好きだし、映画紹介の時の記事漫画もいっしょに収録されてほしいのにー。……ちょっとゼイタクですかね。
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2008/9/22

おとうさんグッズ  すきなものとか。

写真を整理していたら、こんな画像が出てきました。おみやげに買ったものなのですが、すっかり出すタイミングを逃したままだったのですね。
せっかくなのでご紹介。お椀に入って売られていたクッキーです。

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中の顔は、鬼太ちゃん・猫ちゃん・ねずみ男先生・一反もめん・ぬりかべさんの5種類。各2まいずつです。

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そしてお椀の側面にはこのような画がありました。
おとうさんと、大好物のさくらんぼv
♪とーなりどうし あーなーたーとー あーたしさくらん(強制カット)

もちろんクッキーは美味しかったです♪
全部食べた後で、これにお湯を入れて待ってると、おとうさんが入りに来てくれるかな…?
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2008/9/21

『ゲゲゲの鬼太郎』第73話  視聴記。

・「妖怪四十七士の謎」

○まず見てびっくり。
おおおお、冒頭のアイキャッチが変わってる…!! しかも鬼太ちゃんvv
「のんびりいきますか」
のんびりいきましょう!(←なのに眼に異様な力がみなぎってますねケイトさん)

○え〜、それはさておき…。
今回の物語は、飛騨山中にある天狗たちの修行場からはじまります。
修行場といってもそこは滝業やらをするようなところではなく、空手や柔道をやる道場のようなつくり。「佑心論」とかいた看板まであります。“心を佑(たす)ける論”……何だか深みのある言葉ですね〜。
で、その庭にいま、一様に黄色い道着を身につけた、黒い翼を持つ鴉天狗さんたちが整列しています。
教官として前に立っている黒鴉さんの話から推察するに、ここにいる鴉天狗さんたちは天狗ポリスに入る前の研修生らしく。なるほど、天狗ポリスの世界にもじっさいのお勤めの前に研修段階があって、天狗さんたちはまずここで心身をきたえているわけですか…。
こんなシステムまであるなんて、奥深いんだなあ。妖怪世界でも、分けるところはやはりちゃんと分けてるんですね。
天狗ポリスにはほかにも、警部とか警視とかの階級制度もあるのかしら。見はり役をする警察庁みたいなところとか、メン・イン・ブラック公安課とか(笑)。うーん、気になってきた…。

○で、その鴉天狗研修生たちの中にひとり、同じ道着を身につけながら、羽をもっていない女の子のすがたが。修行でここに来た猫ちゃんです。
前回の予告を見た時は「出たーっ、拳法だあ〜ッ!!」とひとりでみょうにはしゃいでしまいましたけど、しかしこの場にいて何かを学び取ろうとする猫ちゃんの顔つきもまなざしも真剣そのもの。ここでの修行が厳しいことを黒鴉さんに念押されても、わずかなひるみさえも見せていませんでしたよ。そして、それが決してハッタリではないことは、その後の修行で証明されています。鴉天狗さんたちには翼を使う訓練もあるのでしょうけど、いまやってるのは猫ちゃんも参加できるメニューなのかな。それでも大変な荒行を、持ち前の瞬発力や負けん気の強さなどでみごとにこなしていました。
(閻魔さまからいずれくだるあらたな使命のために、腕をみがきたいというそのこころざし。鬼太郎どのの力になりたいというその想い。何とけなげな…)
黒鴉さんの言葉に、ひとつひとつ、うん、うん、とうなずいてしまいましたよ。……変にはしゃいじゃったりしてごめんなさい。(反省)
それに、ほかの研修生さんたちとも気兼ねなくやりあえているみたいで、そこのところに安心しました。俗世間から離れたところにあるし、何だか男くさそうな修行場ですけど(女のひとの声ほかに聞こえないし…)、あかるくてチャーミングな性格をしている猫ちゃんだから、きっとここでみなさんとうちとけるのも早かったでしょうね。休憩時間に顔を洗ったり汗をかいた身体をふいたりしながら、おしゃべりしたり、技のコツを教えあったりして。……女っ気のなかった天狗さんたちには花のようだったりして?(←教官のこぶしが飛んできそう…)
ま、まあそんなベタな青春ドラマみたいな妄想はともかく、猫ちゃんがこうして何ごともなく一心に修業にはげんでいるすがたが見られてうれしかったでしたよ♪ それだけ!(笑)
しかし気のせいかしら、黒鴉さんミョーに気合い入ってるような。かけ声の教え方からしてかなり厳しく入ってましたからね…。あと見守るまなざしにも、やっぱりじゃっかん熱があるような。
猫ちゃんの指導にあたれるのがうれしいのかしら、やっぱり。(ニヤニヤ笑い)

○あと道着の背中の文字が「亀」じゃなくてほっとしました。(東映つながり

○……それはともかくとして。
妖怪横丁では、みんなに見送られて抜け道へ入って行く鬼太ちゃんが。行き先は、ちょうど飛騨までです。
猫ちゃんに会いに行ってくれるのか…v よろこんでくれるでしょうね、きっと。
鬼太ちゃん、差し入れはちゃんと持った? 手ぶらじゃダメだよ? またたびもちか何か用意しないと!

○その道みち、おとうさんが鬼太ちゃんに話してくれたところによると、つるべ火が行き先をしめしてくれる“抜け道”はもともとは地獄と現世をつなぐ1本道で、妖怪横丁はその上にあとから作られたものなのだそうです。横丁のメインストリートを舗装する石畳は、もとからあった道を整備したものだったんですね…。
でも、どうして街をひらいて住むようになったんでしょう、わざわざここに。あの世にいちばん近い場所だからくらしやすかったのでしょうか。それとも何かほかに理由があるのかな。気になるな…。
シリーズ構成をつとめられる三条さんの構想では、このシリーズは大河ドラマ的なものになるみたいで、これはまだのちの展開につながってくる要素のひとつなのかも。だからもしかすると、妖怪横丁にも、もっと奥の深い秘密とかがあるのかも…?
挨拶で鬼太ちゃんも「すこしだけ」と言ってたことですし、そのあたりが物語といっしょになってあきらかにされるであろう今後の展開に期待大です♪

○でもって飛騨山中には、天狗ポリスにつかまってるねずみ男先生のすがたも。留置場(っていうのかな、妖怪世界でも)で黒鴉さんに釈明してる時の話を聞けば、知り合いの妖怪が作家になりたいと言うから出版社さんに紹介して、雑誌に掲載された作品が大ヒットしたものだから、たくさん出た原稿料のその大部分をかすめ取ったのだとか。それ横領じゃねーか!
単純に横領っていやだと想うし、作家という職業にあこがれを抱いてもいるので、顔がいつもの3割増しで苦々しいものに。仲介人の立場を利用してこんなことやってるなんて、んもう…。
でも、こんなことやってるのに憎めないのは、どこか愛嬌があるからなのかな。黒鴉さんを買収しようとまでしてるし、甘えるような声なんて出しちゃって、見てるこっちは怒りなんて感じる間もなくあきれちゃいますよ。まったく、ちゃっかりしてるというか、お得な性格してますよね。ふふふ。(^-^)

○そのころ、街中にある寿出版の雑誌編集部では、編集長が怒声を上げていました。
どうやら事情があって作家さんの原稿を取れないらしく、担当の編集者さんたちを怒鳴りつけているみたい。ふたりもついてるなんて、よほど大切にされている作家さんなんですね…。編集長さんがここまで怒鳴るってことはじっさい雑誌の目玉であるのでしょうし、何より白いページを載せるわけにもいきませんしね。編集者さんってやっぱり大変なお仕事なんだなあ…、と深々と想いました。全国の出版社にお勤めのみなさん、いつもお疲れさまです。
それにしても…眼鏡率の高い編集部だな、ここ(笑)。

○原稿を取って来いとたたき出されたものの、相手が相手だから途方に暮れる編集者さんたち。その前に魔女のザンビアがあらわれて……眼をさました時にいたのはどこかの山の中で、地面には魔法円(マジカル・サークル)がえがかれています。
ふしぎがるふたりのまえにあらわれたのは、黒雲(妖怪ホバークラフト)に乗ったひとつ眼の妖怪――ひでり神です。
原作では漫画家でしたけど、今期は作家、それも怪奇小説家なんですね。やはり文人らしい風格を出すためなのか、ベレー帽のかわりに羽織袴なんて着ちゃってます。このテの作品が大好きな私としては、もうかなりうれしい設定でした♪ わー、わー、どんな作風なんだろう。めさ読んでみたいんですけど!
伝奇性を取り入れたホラー小説か、幻想味もあるものか、あるいは純和風に怪談ものか。平山夢明先生みたいな実話系っていうセンもありかも?
それとも「ひでり神」だけに日野日出志先生みたいなのかしら。(←何その脈絡)

○とにかく、編集者さんたちにほめられたこともあってひでり神はノリノリで、
「本も売れるかなー。アニメとかにもなるかなー。――実写映画にもなるかな〜」
みょうに事情に詳しいですね…。てゆか、それってまんま『鬼太郎』なんですけど(笑)。
でも、怪奇小説のアニメ化かあ…。見たい!
脚色はぜひ小中千昭先生ご指名でお願いします(笑)。

○妖怪警察に注意されたのに、すっかり機嫌をよくしたひでり神。第2回の出だし(あの厚さはもうほとんど初稿なんじゃ…)を手渡そうとしますが、その時、上空にいたザンビアがみょうちきりんな機械をひでり神にむけて発射! それはどうやらアンテナのようで、手持ちのコントローラーを操作するとひでり神は大激怒。眼を血走らせて顔から炎を上げ、その手の中の原稿はめらめらと燃えてしまい……。(←ああ、何てもったいない…)
ひでり神は『今昔画図続百鬼』の雨の巻に登場していて、そちらでは「魃」という文字を当てられているとおり旱魃(かんばつ)の妖怪。水気にはまったく縁がない、熱と炎の妖怪なのです。おそらくそれだけに、頭が熱くなるのも早いのでしょうね。いったん怒ると、とても冷静でいられなくなるタイプ。そしてまわりの人も手をつけられなくなるタイプ。(笑)(炎だしネ☆)
しかし、気に入らない、気に入らないとさかんにわめきちらすひでり神を見ながら、いったい何がそんなにこのひとを怒らせたのか、ザンビアがコントロールしてるにしてもどこをそんなに刺激されたのか、気になって見ていたですよ。そしたら。
眼の前で燃えていく原稿を前に、事情がわからず何か失礼でもあったのかとおろおろするばかりの編集者さんたちに、ひでり神は憤怒そのものの形相で、
「お前ら何でどっちも同じような顔してんだよおおおッ!!」
大笑いしてしまいました。もう大爆笑。それ言っちゃいけないって!

○無事に飛騨山中に到着した鬼太ちゃん、ちょうど休憩時間らしく、猫ちゃんとお話中です。鬼太ちゃんに会った見た猫ちゃんの顔、見たかったなー。きっと顔をかがやかせてよろこんでたことでしょうね。
猫ちゃんはさっそく、たくましくなったところを見てもらおうと腕まくり。鬼太ちゃんの役に立とうとがんばってるんだなあ…。
でも、どうか無理はしないでほしいな、とも想います。あんまり勇み立ったり気負ったりしてると、はりきりすぎるあまりどこかで何かがありそうで、ちょっと心配になってきちゃいまして。
――こんなの、当の猫ちゃんにしてみれば余計なお世話かもしれませんけどね。猫ちゃんなら何かあったとしても乗り越えていけるでしょうし、それに私じしん、ただちょっと気になっただけのことで、猫ちゃんのことはいつも落ち着いて、あたたかく見守りたいですので。(^-^)

○そしてねずみ男先生は、いまももちろん留置場の中。うーん、猫ちゃんがこんなにはりきってるのに、ねずみ男先生は相変わらず、ですか。トコトン対照的なふたりだなあ…。
でも、変わろうとするのももちろんすばらしい心がけですけど、変わらずにいるっていうのもじつはとても大切なことなんじゃないか、って想うのです。変わってしまうために失くさざるを得ない何かを、いつまでも持ち続けられることができますから。そしてもしそれが誰かのためになるのならとてもいいことですよ。
たとえ無意識であっても、それができるなんて、ひとつの才能なんじゃないかって。
ねずみ男先生と鬼太ちゃんの相変わらずな関係を見てると、最近ふとそんなことを想ってしまったのでした。鬼太ちゃんはそんなところに安心してるし、ねずみ男先生もだからこそ気安くいられるのかな、と。

○と、そこへひでり神に追いかけられてる編集者さんたちがおおあわてで飛びこんできます。鬼太ちゃんはちゃんちゃんこをひろげてひでり神の吐く熱波からみんなをかばい、わけを訊くためにひとりひでり神の前に立ちます。が。
「何だテメェ、青い服着やがって!! 気にいらねぇぇ!!」
そのまま熱波を吐き出してきたひでり神の攻撃に、あわてて鬼太ちゃんは身構えますが……あのう、鬼太ちゃん、「え!?」というのはとつぜんの攻撃にただびっくりしただけなのでしょうか。それとも、ひでり神の言葉がいささか衝撃的なものだったからなのでしょうか(笑)。

○鬼太ちゃんはすぐさま髪の毛針をはなちますが、ひでり神の猛熱の前にはことごとく燃えつきてしまい(イヤ、予想できてしかるべきでしょう、これは…)、ちゃんちゃんこを使えないいま、リモコンげたを出しても結果は同じでしょう。
そこへ黒鴉さんが来てくれて、鬼太ちゃんの頼みでそのまま近くの池まで。鬼太ちゃんは中へ入るとその水をどんどん飲みこんで、あとを追って来たひでり神にむかって発射! みごと消火に成功しました。
あとでちゃんとちゃんちゃんこを持って来てくれてる猫ちゃんがかわいらしかったな〜vv 両腕にかけてるしぐさにどこか奥ゆかしさもあるし。さすがです!(^-^)
しかしまんまるにふくらんでしまった鬼太ちゃんを見てると、そのまま飛びつきたくなってしまいましたよ。感触、ウォーターベッドみたいで気持ちよさそう〜v そのおなかの上を、想うまま寝ころがりたいですね。

○スミマセン、益体もないモウソウはこれくらいにして。(←んもう…)
とりあえずひでり神はしりぞけたものの、当人の機嫌の悪さはおさまっておらず。このままで終わりそうもないと鬼太ちゃんも想っていたようですが、あんのじょう、岐阜の街中では、黒雲があらわれて局所的に雨を降らせたり雷を落としたりをするという事件が発生しています。黒鴉さんもその報告を、猫ちゃんの携帯電話から受けていますが、ここ山の中ではとは間違っても気にしない(笑)。
この変事に、牢内から出されるねずみ男先生。原作では一定の気象条件が満たされたことでひでり神は登場してましたけど、今回はねずみ男先生みずから呼び出してたとのことで。
うーん、やっぱりこの先生がふつうにひでり神の才能を見出して紹介なんてするわけないと想ってたんだよなあ(苦笑)。きっと姑獲鳥の時みたいに興味本位とかで呼び出しちゃって、それでひでり神の作家志望を知っていっしょに才能あることも確認してから出版社さんに紹介したのでしょうね。まったく困ったモンだ(笑)。

○けっきょく猫ちゃんの脅しもあって、長井風天…じゃなかった、ねずみ男先生はしぶしぶながら協力することに。さっそく、復元した魔法円(あれ、ザンビアがかいたものじゃなかったんですね)の中央に立つと、そのままおかしな動きをとりつつもごもごと呪文をとなえて、
「ひんでりー・ひんでらー・ひんでんぶるぐの、ぱ!」
……そんなんでええんかい。
第12話の妖怪ポストといい、妖怪さんって、失礼な話、ずいぶんいんちきくさい召喚で出て来てくれるんだなあ…。
あ、ねずみ男先生が協力をしぶった理由って、ホントはもしかしてこれなの!?(笑)

○……イエ違いますよね、ええと。
しかし何かが出てくる気配はまるでなく、飛騨の山奥は鳥の声が聞こえるほど清閑としています。
「……じゃあ帰ってメシでも、ね?」
岐阜県といえば、あのあたりはたしか飛騨牛がおいしいんだよなあ…、と、ふと(笑)。
あとほお葉味噌! 薬味をまぜてから“ほお葉”っていう葉っぱの上に乗っけてコンロであぶったお味噌を、そのままごはんといっしょに食べるんですけど、これがもう絶品。ほお葉の香りと焼き味噌のこうばしさがあわさってまじんまです。
民宿とかに泊まったら朝ごはんにけっこうな確率で出てくるメニューなので、飛騨地方に行ったことがないという方はぜひ!
……てなことを、ねずみ男先生の言葉を聞いたらついいろいろ想い出してしまいました。食べものばっかでスミマセン。

○と、その時、みんなの前にひでり神の妖怪ホバークラフトが出現。ねずみ男はそれを見るや飛びついて、
「ごめんよ〜、ひでリン! おれはただひでリンの才能を世にひろめたかっただけなんだよ! 本当だよ、ひでリンv」
ななな何ごと…?
え? え?
えええええ!?
ビックリしました。おどろきました。知らないあいだに異次元へのトンネルをくぐってしまったのかとさえ想ってしまいましたよ。だってねずみ男先生いつもの3割増しでかわいらしくなっちゃってる…。(ぽかーん、と…)
「だから怒んないで。ね? ね?」
ねずみ男が…ねずみ男が…。
くらあ、ときてしまう頭を押さえずにはいられませんでした。
三条さん今回何かと悪ノリしすぎ!(笑)

○――とりあえず。
面くらった状態から気を取り直したらしい(?)鬼太ちゃんがつかつかと歩みよって、黒雲の障子窓を無造作にあけますが……中はもぬけの空。文机とペンと原稿用紙、あとゴミ箱とかき損じのくしゃくしゃ原稿があるばかりで、誰もいません。
じゃあ岐阜の街中の一件は、妖怪ホバークラフトの暴走と見ていいのかしら。エンジンかけたまま乗り手がいなくなったから、勝手にあちこち行っちゃっただけなのかな。その制御を失ってしまったために気流に流されたりとかしてあちこち移動したのだとしても、ふしぎはないですし。
ひでり神は上にもかいたとおり旱魃(かんばつ)の妖怪ですけど、もしかするとこのホバークラフト用に雲や雷雨を吸収していて、結果あらわれた土地に雨が降らなくなるのかな。
本編に出てなかったので真偽のほどはわかりませんけど、もしそうだとすると、こまかい設定だなあと感心します。

○じゃあひでり神はどこに? 鬼太ちゃんたちがそれを疑問に想った時、
「あんたたち、ひでり神をさがしてるのー?」
妖気を感じるとともに聞こえてきたその声に鬼太ちゃんたちがふりあおぐと――上空にはほうきに乗ったザンビアのすがたが。そのすがたを認めるや、みんなはいっせいにそちらをにらみつけます。
しかし、鬼太ちゃんがその名前を口にすると、あろうことかこのこむ…ザンビア、
「あら、名前も憶えててくれたのね。でも恋しちゃダメよ? カレシが日本妖怪なんて、ダサくてみんなに笑われちゃうもの!」
にゃにおう!!
こんなステキな男の子が世界中のどこをさがして見つかるってンだよこんちくしょー!(ていうか、誰が誰の彼氏だってェ!?)

○ザンビアにそのまま、ひでり神に何かしたなと問う鬼太ちゃん。それに対してザンビアは悪びれもせず、手の中に持ってる機械を見せびらかすようにして、
「これ、あたしたちの知恵袋が作った秘密装置なのよ」
それは妖怪を凶暴化させる機械で、アンテナを取りつけた相手の感情を持っているコントローラーで刺激してしかも自在に増幅させることができるものらしく。ひでり神にこれを取りつけていたのでした。ひとの感情を好き勝手に変えてしまうなんて、なかなかに悪魔的な発明ですね。
ここでふと想ったのですが、それじゃあ編集者さんたちを連れて来たのはどうしてなんだろう。まさか親切心ではないと想いますが…。はじめて使う装置の出来ぐあいをためす実験台に使うつもりだったのかな。ここに鬼太ちゃんたちが来ていたのはあくまで偶然、ってことで。
しかし知恵袋か…。それはひょっとしてひょっとすると…?
何にしても、うまい隠し方をされてるなあ、と。このあたり、きっと今後の展開につながってくることでしょうね。じっさいに対面した時が見ものです♪(ワクワク)

○「さて、それじゃ最大出力でいってみようかしら」
その言葉とともにザンビアがコントローラーをいじると、鬼太ちゃんたちの足もとで地割れが発生して、ひでり神が出現。その身体はとてつもなく巨大化し、まるで山火事のような業炎につつまれています。
「あ、あれがひでリン!?」
「地中深くもぐり、地熱や溶岩を吸収したんじゃ!」
おかげでひでり神の身体はふくれにふくれあがって、いまや地磁気や気流に影響しそうなほどに。
そりゃこっちで大雨洪水注意報が出るし雷注意報も継続されるわけだよ…。(※リアルタイム気象速報)

○天を焦がすほどのその大熱から逃げ出す鬼太ちゃんたちにひでり神は声をかけますが、
「お前ら! 何でちっちゃくなってんだ!?」
「イヤ、ひでリンがおっきくなったのよ!」
「許せねェ、あったまきたーッ!!」
何そのメチャクチャな論理!(笑)
もはやわけわかんないまま鬼太ちゃんたちは逃げまわりますが(笑…いごとじゃないな)、ザンビアが魔法でトゲだらけの鉄球(なのかな?)を出現させて退路を断絶。上空から助けようとした黒鴉さんはそのまま邪魔され、左右は木立でヘタをすれば山火事になる危険性もあるし――逃げ場はありません。
「だったら戦うしかない!」
鬼太ちゃんはそのまま駆け出し、ひでり神の身体に帯のようにしたちゃんちゃんこを巻きつけて押さえようとします。しかしすさまじい熱波に襲われながらの作業はなかなかままなりません。
熱波にまかれてかなり苦しそうな鬼太ちゃんでしたけど、やっぱり火取魔の時(第17話)よりもすさまじいんでしょうね、これ。何せ通常で900〜1100度もある溶岩の熱を吸収しているのですから、くらべものになりません。そのぶん鬼太ちゃんの消耗だって早いし、ていうか身体が溶け出さないのがふしぎなくらいですよ…。
ひでり神はこうしてここにいるくらいだから平気なんでしょうけど、しかしやっぱり多少の熱さは感じるのかな。この再登場時が、何だか熱い湯からあがったあとみたいに見えました(笑)。

○このままでは鬼太ちゃんがやられてしまう――。その時、猫ちゃんの中で変化が起こりました。
(そうだ。そうよ。こんな風にいつもなすすべなく鬼太郎を見てるのが嫌で、それで飛騨に修行に来たんじゃない!)
そのまま自分にできることを考え出した猫ちゃんは、行動に出ました。まず逃げ出そうとしていたねずみ男の顔を踏み台にして(ナヌ!?)上へ跳ね上がり、黒鴉さんがそれをレシーヴしてさらに高く跳躍させれば――おお、翼のない猫ちゃんでもザンビアにとどきますよ! そしてそのまま、
「おみごと! 飛騨流天狗飛び蹴り!」
うん、うん。
猫ちゃん、本当におみごとでした!
鬼太ちゃんを助けるために、その役に立つために、つらい修行をかさねてきた。そしていまこうして敵に報いることができた。
自分の力を燃やして、自分にできることを達成した、この時の猫ちゃんの顔は、とても強くりりしく見えました。かけ声に気づいて息をあわせてくれた黒鴉さんもよくやってくれましたよ…。
あと何より、足でやってたっていうのがね。あのモーションだとてっきりグーパンでいくものとばかり想ってたのですが、手の力の3〜5倍はある足の力の方で攻撃してくれて、ちょっとスカッとしました。鬼太ちゃんのためなら手加減ナシ、ということなのでしょうか。猫ちゃん、やるう!(笑)

○ともかくも、顔面に蹴りをもろにくらって、ザンビアは木の上に落下。
「あの女よくも…! こうなったらひでり神を――」
憎悪の炎を燃やしながら機械をいじるザンビア。しかし。
レバーはもげ、煙が出、装置は壊れ、そして結果――暴走オチかよ!
うわあ、こりゃ大変なことになっちまったですね。どこか苦しそうに暴れるひでり神を止めようにも止められず、依然として爆発的に放出される熱波も途轍もないものに。周囲の木々だって一瞬で炭化してもおかしくありませんよこれ。
こんなことになるんなら、ザンビア蹴らずにそのまま組みついて装置を奪い取るべきだったかも…?
イヤ! そんなことはありませんし、考えない。これはあくまでザンビアが勝手に招いた結果なんだし。何より、猫ちゃんのせっかくのがんばりを無駄にするわけにはいきません。(^-^;)

○「だ、だめだ…」
熱にもうろうとして意識を失いかける鬼太ちゃん。足取りもふらついて、よろめくまま炎に呑みこまれてしまいそうになった――その時!
空の彼方から一反もめんが登場。その腕にかかえられたかわうそがひでり神の頭に水を吐きかけ、ぬりかべさんは鬼太ちゃんたちの前に出て防火してくれます。一反もめんの背には砂かけさんと子なきさんもいっしょで、
「よくわからんが、鬼太郎の危機を感じたんじゃよ」
「おれもだよ。何か身体がうずいて」
「とにかく加勢じゃ!」
いったいどのタイミングで危険を感じてくれたのかはわかりませんが(笑)、それにしてもよくぞ来てくれました! 到着早々から自分の仕事をしっかりしてくれてもいて、やっぱりたのもしく想います、鬼太ちゃんにこんなすてきな仲間がいること♪

○鬼太ちゃんもその察知と増援に感動していましたが、するとどうしたことか、来てくれたみんなの身体がきらきらとかがやきをはなち、そしてそのひかりはそのまま、鬼太ちゃんのもとへ流れるようにそそがれていきます。
(何だこれは、みんなから力を感じる…ぼくにみんなの心が集まっている…。そうだ、この力で――このみんなの気持ちで、戦うんだ!!)
そのまま上へ飛びあがった鬼太ちゃんが、出したのは、何と特大ちゃんちゃんこ! 巨大化したひでり神さえもつつみこむほどの、ひかりかがやくそれはまるで天幕でした。
みんながそれにしがみついてひでり神をおおってから、ぬりかべさんがその上からかぶさって炎のいきおいをとばし、さらに子なきさんがかさなることでとどめ。――やりましたよっ!
やっぱりみんなでいっしょになってシメてくれるっていいなあ。協力を受けて最後に鬼太ちゃんが、っていうのももちろん大好きなのですけど(カッコいいしv)、そろってやればまた別の爽快感みたいなものがわいてくるのです。何ていうか、空っ風が吹きぬけたあとみたいで、そのまとまりが気持ちよくって!
結果、アンテナは壊れて落ち、ひでり神も暴走による疲労はあるものの無事でした。
でもって、
「よかったよお、ひでリン!」
どこぞのバカップルじゃあるまいし…。

○一件落着をよろこびあっていましたが、その時、かわうそが自分の身体に何やらおかしなものを見つけました。かわうそばかりではありません、砂かけさんや子なきさん、一反もめんにもぬりかべさんにも、それぞれ頭や腕や眼もとやしっぽに、漢字の「四十七」をくみあわせた紋章のようなものが、かがやいてうかびあがっています。
ふしぎがるみんなの前に、閻魔大王さまがすがたをあらわして、おごそかに告げました。
「みごとだ。――鬼太郎、そしてその仲間たちよ。それこそがこの日本を守るための力の持ち主の証、妖怪四十七士の紋章だ」
ちょうど地獄十三王の会議(だったと想っていいのかしら?)を終えたらしい五官王さんと宋帝王さんが出向していて、鬼太ちゃんたちはあらためて、天狗ポリスの官舎の中でくわしい話を聞くことに。
大天狗さまの話すところによると、日本には古来より霊的パワーを発動させる地獄のエネルギーの出口が47ヶ所あって、
「現在の都道府県は、その上に人間たちがしぜんと街を作ったものなのです」
「この国のいとなみそのものが、すべて47の霊所を基点としておるのだよ」
かさねて言う宋帝王さんと五官王さん。
それじゃあ、明治維新の廃藩置県はまさかそれをもとにしたものなのでしょうか…? 何か考えるだけで伝奇的ですね。うわあ私好きかも…!!

○新設定が出てきたところへ変なこと想いついてさらに眼をかがやかせてしまいましたが、まあそれはともかく、いま日本をつけ狙っている大敵たちからこの国を守るためには、霊所からエネルギーを解放することのできる47にんの妖怪を見つけ出さなければなりません。それが妖怪四十七士。そして彼らをたばねるリーダーが地獄の鍵を持つ鬼太ちゃんで、捜し出す役目が猫ちゃんとねずみ男先生というわけです。
ここまで話したところで宋帝王さんは、鬼太ちゃんたちに一巻の巻物をさずけます。中身は日本地図で、代表が覚醒した県だけ、色が変わって赤くかがやいています。……この巻物、ほかにも何か使い道があるのかな。霊所のポイントがわかるとか、四十七士の方へ向けると反応するとか。地図だけだとちょっと味気ない気もするので(ゴメンナサイ)、何か機能ついててほしいなあ。
しかし、妖怪四十七士か…。
四十七士と聞くと、やっぱり赤穂浪士(忠臣蔵)がとっさに想いうかびますけど、あちらは仇討ちものですからね。身体にうかびあがる紋章といい、気分的には八犬士に近いかも。
いったい誰がどこの代表になるのでしょう。その中には鬼太ちゃんにすすんで協力したり、この大任におよび腰だったり、あるいはちょっとソリがあわないようなひともいるのかな。
いったいどんなひとたちが出て来てくれるのか、どんな物語がくりひろげられるのか、いまからとても楽しみにしています♪
「まずは、5にん!」
のこり、42にん――。

○そのころ、どこかの洞窟の中で――。
「こぉらぁーっ!! よくも欠陥品つかませてくれたわねーアンタ!!」
大激怒するザンビアの前には、頭をひねりつつ何やら薬品をいじくってるヨナ――ヨナルデパズトーリのすがたが。うしろにはのこりの仲よしふたり(笑)もいます。ヨナってけっこうおっきかったんですね…。初登場時はほとんどひとりカットだったので対比がわからなくって、てっきり手まりサイズだとばかり想ってました。それはそれでかわいらしいけどね!(笑)
で、ハードゲ…じゃなかった、狼男のワイルドとドラキュラV世は、わめきちらすザンビアを見てもいたって冷静で、
「知らなかったの? ヨナルデの妖怪アイテムはよく壊れるので有名よ」
「若いやつを実験台に使うんだ」
ふたりとも経験があると見た!(笑)
わー、いったいどんな目にあったんだろう。薬を飲んで息が緑色になったのかな。どこか冥王星へでもワープさせられたのかな。それともオーソドックスに爆破オチとか?
ワイルドのいまの性格が実験台の副産物だったら面白すぎるんですけどね(笑)。

○しかしヨナは製作がまるでだめなのか、そうか…。しかも「次の作戦こそは必殺必勝」とか言っておきながらまさかこれとは。ちょっとかるく脱力してしまいました。イエ、好きなんですけどね。こういうおみごとなまでの肩すかし感は(笑)。ヨナの設定「知恵はまわるのに作るのはダメ」っていうのも面白くって、ついふき出してしまいました。
それに、今回の西洋妖怪たちの動きはあくまで“実験”。対象を観察し、必要なデータをとるためのものにすぎません。
「ああいやいや、成功でありますよ。やはり日本の霊所には秘密があったようですな。その謎を解きあかせば、次こそ地獄を制圧できるはずであります。うひょひょひょひょひょ……」
笑えるオチをつけながらも、やはりすすんでいる不穏な動き。それだけにかえって空恐ろしいものを感じさせます。
いまも地獄を虎視眈々と狙う西洋妖怪たちは、果たして次にどのような動きを見せるのでしょう――。

○横丁が四十七士の話で盛り上がっていたころ――。
鬼太ちゃんはねずみ男と、ひでり神の書斎(って言っていいのかな?)に入りびたっていました。ふたりは相変わらずの関係で、寝っころがってだららんとしながら、
「とうさんものすごくはりきっちゃってるんだ。でもけっこうプレッシャーだなー…。日本妖怪のリーダーだなんて言われると…」
「つーか、あきらかにおれに向いてねーよ、セイギノミカタだなんて」
いいですね、こういうの。
いい意味でのんべんだらりとしてて、とりとめのないおしゃべりをして。気がねがないからちょっとグチっぽくもなれて。
妖怪ホバークラフトに勝手に上がりこんですっかり自分たちの空間にしちゃって、ひでり神先生の執筆のお邪魔にならないのかしらと心配もしてしまいましたけど……でもやっぱり、こういうゆるゆるした空気ってスキv (^-^)

○と、下からおとうさんの呼ぶ声が。
「おーい鬼太郎、そろそろ夕ご飯じゃぞー」
どうやら今夜の晩ご飯はおとうさんが作ったモヨウ。やっぱりお祝いごとですからね。豪勢なんだろうなあ…。鯛の尾頭つきとか用意してそう(笑)。
しかし鬼太ちゃんたちは、ひでり神が仕上げたばかりの作品(第2話はけっきょく灰になっちゃったままなのかしら…)から眼が離せないモヨウ。読みふけり、そして、
「怖い…」
読みてぇ〜!!(>_<)


妖怪さんたちが怖がるものって何だろうなあ、とふと想ってしまいましたけど、それはさておいて。
映画公開までのこり3ヶ月のカウントダウンを切って、いよいよこの企画が動きはじめましたね、「妖怪四十七士」!
番組公式HP上で実施された投票結果をもとに選出・決定されたそうで、日本全国47都道府県から、その地域出身の妖怪がひとり、代表として登場します。まずは、

 かわうそ(石川県)
 砂かけばばあ(奈良県)
 子なきじじい(徳島県)
 ぬりかべ(福岡県)
 一反もめん(鹿児島県)

この5名が決定。ゲゲゲファミリーとしても横丁の住人としてもおなじみですし、うち4にんは原作のころから何かと協力してくれている最古参のメンバーでもありますけど、彼らがはえある四十七人のうちに選ばれたなんてあらためて心強いものを感じます。
かわうそが入ってくれてるのがうれしいなあ…。前にもかいたことですけど、かわうそ、鬼太ちゃんのいい友だちというか弟分というかみたいで大好きですので!(^-^)
それに子なきさんは、先日出身地が〈怪〉世界遺産に認定されもしたんでしたっけ。酒のみのふだんからは想像できない存在感ですね。(笑)(ごめんなさい…)
みんな、鬼太ちゃんのこと、よろしく頼んだよ!

そういえば番組の最初の方で地獄の出口を見せた日本地図が出て来た時、私が住んでる街のあたりにも光点がありましたよ。ここが霊所? マジ? マジ?
たとえ霊所じゃなくてもいいから舞台にえがいてくれないかなあ…なんて期待しちゃったり(笑)。スタッフさんお願い!

次回は一反もめん…ではなく、もどきの「辻神」です!(笑)
鹿児島といえば、黒酢・黒豚・しろくま・トウキビ・軽羹・いも菓子・薩摩揚げ・桜島だいこん……うかぶの食べものばっかですみません。あ、あと『灰の迷宮』!(笑)
ふだんはひょうきんな一反もめんが、もめんスピリッツでどんな勝負を見せてくれるのか、楽しみにしています♪
(※しろくま…練乳かき氷に、ゆであずきやフルーツをふんだんに盛りつけたもの)
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2008/9/21

『ネットゴーストPIPOPA』第25話  視聴記。

・「ピポパ@ピポパプー!」

○今回のOP挨拶は相沢さんが担当。1週間、感想かくためにさんざん見返したおかげで、このスタイルにもなれてきました(笑)。やっぱり個人的には、キリッとしてるよりラフスタイルの方が好きなんですけどね。とか想っていたら、
「え、お前の正体は何だ…ですか? もう、わかってるクセに〜」
こういうソフトで気さくなあたりが世の奥様がたに受けてる理由なのだなあと再認識(笑)。

○そして本編。
いよいよプログラム“セイレーン”が覚醒し、ネット世界に破滅の歌が流れる中、現実世界では次つぎと異変が発生していました。
フランス、オーストラリア、アメリカ、ブラジル、シンガポール……世界各国にあるDF社支社のシステムが、次つぎとハッキングを受けては乗っ取られていくのです。
そして、緊急事態の中、いよいよみずからの背任をはっきりと表明した社長さん。
「これより、世界中のネットワークは、われわれセイレーン・ナイツが支配する」
そのネーミングの是非はともかくとして、語るところによれば、欲望と悲しみにみちているネット世界を修正し、正しい方向へ導くのが自分に課せられた使命である……と。
そのあたりの内容、できればもうちょっとくわしく言っていただいた方が、迫真性があっていいのではないかと想います。ただ、朝の子どもアニメでそれはまずい気もするので、これはそのあたりを考慮してのことなのかな。何にしても、言ってることは誇大妄想でありやってることはテロ行為なのですが。
でもってクーデターか…。やることダイタンですね社長さん。

○しかし世界各国にある支社の建物を見てフいてしまいましたよ。
……どこもおんなじ建物ばっかじゃん!!(笑)
じっさいに出てたのは上の5社ですけど、ほかの国(おそらく全部で9社)にもあるのでしょうか。あのフ●テレビまがいの建物が。円すいをタテ半分に割って球体を入れた建物が。
ひと目でわかって便利なのは便利なんだけど…いくら何でも統一しすぎじゃよ…。創始者どのはどんだけこのデザインを気に入ってるのだろう。

○誰にも気づかれないまま、世界征服はおこなわれます。――ごく一部をのぞいては。
相沢さんの勤め先では“セイレーン”による世界中のシステム乗っ取りをキャッチ。DF社がすすめていた極秘研究の最終目的も、ここであきらかになりました。
「まずいですね…。このままでは、世界は風間社長に支配されてしまいますよ。みんなが気づかないあいだにね」
社長さんターゲットにされてたのか…。てっきり、捜査の手入れはDF社全体に入るものだとばかり想ってましたが。いつから標的をしぼっていたのか、いずれ捜査過程もあかされてくれるといいなあと想います。
またひかるちゃんのおじいちゃん・祖父江博士も、自室のPCで世界規模のネットクェイクを観測して、サイレント・オブ・ワン・ミニットを予感していました。ばかりか、モニターにうかんだ【program seiren】の文字を見て、
「完成したのか…“セイレーン”が…!!」
おじいちゃん、どこまで知ってるんだろう。DF社の研究に参加しないからには、社長さんが検索拒否までしてる秘密をおいそれと話すとは想えないのですが…。
もしかすると、社長さんじゃなくて、それよりもっと前……おそらく10年以上前に、創造者の人から話を聞いてたのかな。おじいちゃんなら、ふとした拍子にその話をする機会があったとしてもふしぎではありません。何にしても、まだまだ語られていない過去がありそうですね。
上舞市では、ふだんと変わりない生活が続いています。
すくなくとも、いまはまだ――。

○社長さんによる世界征服がしずかに進行していく中、DF社のサイトにむかって急ぐ勇太くんとピポパたち。一度は衝撃波に巻きこまれたものの、プーがくれたちゅうのおかげで無事でした。
そのままサーバーにやって来ると、果たして周囲にはウィルスがうようよ。プー(セイレーン)がいるし、世界制服がかかっている時だけあって、やはり警戒態勢もいつになく厳重なようですね。しかもそこにはすでに先客がいて、
「通してもらうわよ。セイレーンのところまで」
ネットビーナスさんはそのまま、持っているムチを手ばなして身体のまわりを旋回させ、みずからも回転することでまるでトルネードのようになって、そのままウィルスの中を突っ切って行きます。
まさかこんなワザ持ってようとは…。やっぱり、人間ではないみたいですね、ネットビーナスさん。

○ネットビーナスさんが突っ切って行くのを見て、自分たちも急がなければプーがデリートされてしまうとアセるピット。しかしパットが言うには、ピットのパワーでウィルスの中を突っ切っていくのは無理で、ほかの入口も厳重に守られているから無理だろう、と。
ネットビーナスさんのあとについていく…というのは駄目なのかしら。もちろん、他人の尻馬にのっかるなんてピットが納得しないでしょうし、せっかくのありがたみも半減してしまうんですけどね。ただ、手段のひとつとして考えなかったのかしら、というまでのことです、ええ。
とにかく、ネットワークを使っての侵入は不可能。絶望的で、もはや上のようにあとを追いかけて行くしかないのか……と想っていたら。
「じゃあ、使わなければ? ネットワーク」
こんな何気ないひとことが問題解決の突破口になったりするから面白い(笑)。ポットの存在って、じつはとっても貴重なんだなあ。いいチームワークですね。

○ところで……DF社のプログラム課では世界征服が進行していますが、ほかのフロアではふつうにお仕事中です。勇太くんのお母さんもいつもと変わりなく。キーボードの上をすべる手も快調で、
「今日は早く帰れそうねー♪」
そんな時にかぎってトラブルが発生してるのは何故だろう…しかも息子さんがらみで…(笑)。
ちなみに、ヒラメ花火部長補佐はやっぱり夏限定だったようで、いまは新しい職場で割烹着を着て手ぬぐいをかぶり、ゴム手をはめて、DF社の床をせっせせっせと。……首ちょんぱされなかっただけマシなのかな(苦笑)。朱の盤じゃありませんけど、なかなかどうして、悪運が強いですね、この人も。

○勇太くんたちのとった作戦は、お母さんの携帯電話に入って、そこからDF社に入ろうというものでした。お母さんの携帯電話は会社ではパスのかわりにもなっているから、認証システムにかざす時にアクセスが生まれるだろう、と。なるほどこの手があったのですね。さすがパット、今回もえらい!
ちょうど課で使ってるPCに不具合が出たらしく、お母さんはさっそく、携帯電話を持って動きます。……が、現在は“セイレーン”の活動によりシステムダウンしているのでアクセスは不可能。なので作戦も失敗。……あらら。(^-^;)
しかし、お母さんがずっと仕事しっぱなしで席を立たなかったらどうするつもりだったんだろう、これ。さらに携帯電話をいつ使うかとなるともう確率的になってくるし、やっぱりそのあたりは純粋にタイミングの問題になってくるのかな。じゃあ今回すぐに立ってもらえたのは、勇太くんたちの日ごろのおこないがよかったってことで(笑)。
そういえば見ていて想ったのですが、お母さんの携帯電話の中、壁の色があわいベージュでしたね。勇太くんは純白でしたけど、やっぱり持つ人によって違うのかな。お母さんらしくてやさしい色あいだなあと、ふんわりした気持ちになりましたです。
……守くんの携帯電話の中を見てみた(以下略)

○それはともかく、侵入に失敗してほかに手段はないのか、どうすればいいのか、今度こそもう絶望的かと想われますが……その時、勇太くんがDF社につながる1本の外部リンクを発見します。じつはそれは、かつて相沢さんがDF社に潜入した折にセットしてきたおきみやげ。ピザ型のUSBメモリがつなぐほそい“糸”だったのでした。
なるほど、これがここでこういう機能を持ってくるですか…。DF社の内部捜査のみの使用アイテムと想っていただけに、想いもよらない使われ方に感心してしまいましたよ。へえ…。
ヒラメさんは降格して花火部長補佐になったというのにいつまで差しこんでいるのかとか、新しく就任した人ははずさないのかとか、そういったことはいまは考えない。ピットたちは迷わずその中へ飛びこみます。
ただし、それは相沢さんが所属する機関のものであるのだから、データの通過としてではありますが当然観測されていました。
「こんな状況下で、何のデータが通過したんだろう…」
ほかの人は社長さんの逮捕状請求に“セイレーン”の経過観察にと忙しくてかまわないようでしたが、ただひとり、するどいまなざしでそのことを気にかけている相沢さん。
……これ、やっぱり記録にのこってしまうのかなあ。相沢さんが秘密を守ってくれるようないい大人だったらいいなあ。やたらめったら捜査されないといいなあ。
今後の展開に影響…してくるのでしょうね、やっぱり。それが悪い方へむかうものではないことを祈りたいです。

○ひかるちゃんのおじいちゃんも、依然として経過を観察中。愛する孫娘がプリンに呼ぶ声も聞こえません。
ふしぎに想ったひかるちゃんは、部屋まで呼びに来て、そのままドアの外からネット世界での出来事をうかがい知ることに。
……今回の隠しタイトルは「ひかるちゃんは見た!」なんですか!?(←んなわけない)

○とにかく、こうしてDF社のサーバーにたどり着けた勇太くんたち。ようやくスタート地点に立ったって感じですが、じっとしているひまはありません。ネットビーナスさんも来ていることですし、一刻も早くプーを見つけ出さないと!
しかし、こんなカンタンに入っちゃって大丈夫なのかしら。サーバー内の見取図もないのに入ったりして、迷子になったりしないのかなあ。プーが幽閉されている場所もわからないのに、ただ闇雲に動きまわっても仕方ないでしょうに。同じことはネットビーナスさんにも言えるのですが……あらかじめ調べてきたのかしら。それとも知悉してるのかしら。あるいは、警備が厚い方へ行けばプーがいる、の読みで行くつもり?

○サーバー内を駆ける勇太くんたち。その前に、ピンクの色をしてるにもかかわらず凶暴なウィルス群が出現します。相手の性質をいままでとは違うと見るパット。何か特殊なチューンナップかカスタマイズでも受けているのかしらと想っていたのですが、ピットはウィルスが発する声を聞いて、
「まさか、プーなのか…?」
この狂声からあの歌声をよく連想できるな…。イエおっしゃるとおりなのですが。
ここのところ、ちょっとよくわからなかったのですけど、このウィルスたちはプーに似せて作られてる、ってことなのかしら。プログラムの組成がほぼ同じだから、“声”がひろがっているいまも壊れたりフリーズしたりすることなく活動をすることができる、と。そう解釈したのでいいのかな。
まあ、いまこの時にサイト内を哨戒させてるウィルスまでフリーズさせてしまってたら、あまりにもオマヌケですからね…。(隙だらけの叩きどころだらけ)

○世界規模のネットクェイクがひろがり続ける中、DF社のセイレーン・ナイツは、画面に4つの点を確認。
「来たか、ネットゴーストども。――排除しろ!」
そりゃあたしかに、これまで捕獲しようとしていろいろしかけてきましたし、そのつど痛い目にあってきましたし、だったら逆に何かしようとした時に介入されるのも予測されてておかしくないですけど。
……社長さん、じつはうすうす感づいてるんじゃないかしら?(笑)

○同じくそのころドイツ(いま、何時なの?)では、空港を出た守くんのすがたが。
守くんやっぱりひとりで来てたのか…。子どもひとりの海外旅行なんて、かどわかされないのかとかとても心配になってくるんですけど。何があるかわからないこのご時世、海外にだって危険はいっぱいですし、誘拐目的だって身代金めあてとは限らないし。相手が天才プログラマーとなればなおさらです。
日本で別れてきた親御さんの反応がとても気になるのですが、まさか黙って出てきたわけじゃないよね…?(ハラハラ)

○まあ、とりあえずすぐにタクシーに乗りこんでくれた守くんですが、運転手さんに行き先をしめすために差し出した紙きれにはこんな文字が。

 Sanatorium/ "Fort"
 17916 Frankfurt am Main

日本語に訳せば「マイン河畔フランクフルト17916 Fort療養所」ということですけど…療養所? はて?? いちおう辞書で調べるとsanatoriumには「保養地」という意味もあるのですが。(ちなみにマイン河とは、ドイツを流れる大河川・ライン河の支流です)
あとFortという単語も読みによって意味が違って、「フォー」と読めば要塞や砦、「フォルト」と読めば去る・行ってしまうなどを意味します。要塞や砦なんて、療養所もしくは保養地につけるにはぶっそうな名前ですから、やっぱり後者になるのかしら。……守くんがこれから会う人ってそんなに余命いくばくもないの!?
しかしまさか、むかし習ったドイツ語知識がこんなところで役に立とうとは(笑)。人生何があるかわからないなあ。
ただこの行き先ひとつ疑問があって、17916というのは郵便コード(ドイツ国内において、特定の地域や住所をしめす5ケタの数字。日本の郵便番号のようなもの)なのですが、17000番台はフランクフルトではないのですが…。正しくはノイブランデンブルクのもので、まるで逆方向です(笑)。

○襲いくるウィルスを相手に奮闘するピポパたち。装甲ががんじょうでいくら殴ってもどれだけ蹴ってもまるで歯が立たないのですが、でも勇太くんが倒れたら、ピポパたちみんながそろって心配して来てくれるのがうれしかったな。自分たちが苦戦しているのもかまわずに「勇太!!」ってわざわざそばまで駆けつけてくれて(笑)。
ネットビーナスさんもここであらわれて、ムチをふるっていっしょにウィルスを退治していきます。しかしその目的はやはり違い、自分と違って効果的なダメージを与えられずにいる勇太くんたちに警告。
「帰りなさい! あなたたちじゃ、この先に進むのは無理よ!!」
気づかいの言葉をくれるのは、まだ余裕があるからなのかな。それともこれがネットビーナスさんなりのやさしさなのかしら。
しかし勇太くんとピポパたちも強い意志があってここに来ている身、ひきさがるわけにはいきません。
ここでパットが、カジキのかたちをしたプログラムを即席で作り上げてはなちウィルスたちを停止させるという意外な活躍。いつのまにウィルスの組成を読んでたんでしょう。すごいよパット!
さらにポットが怪力ジャイアントスイングでピットを投げ飛ばし、飛ばされたピットは特攻のようにウィルスたちを次つぎと撃破。
おおおお…!!
このシーンは何だかソニック・ブームを見るようで、しかも先ほどまでの苦境を突き破るような爽快感もあってとてもカッコよかったでした。さすがだぜv
(※ソニック・ブーム…空気中を移動する物体の速度が音速を超えた時に発生する衝撃波のこと。切り裂かれた空気の圧力が変化してかたまりとなって波及し、その威力は5000m先の家屋の窓を粉砕するほどと言われている)

○「おれたちは、絶対プーを助け出す!!」
強い意志を、決意を秘めた眼をして、そう言うピット。ポットもパットも勇太くんも、みんな同じ気持ちでいます。先にネットビーナスさんに言い返せないでいたことを想うと、ピットのこの言葉はすごく胸にきました。
その気持ちも一蹴してしまうネットビーナスさん。プーは、セイレーンはネット世界を滅ぼす魔女だと言って、消去しようとする考えを決して変えようとはません。
でも、勇太くんは。勇太くんは。
「そんなの…関係ないです! ――プーは、ぼくたちの友だちなんだ!!」
よく言った…!! 
友だちを助けるためにここに来た。友だちを守るためにここにいる。
意志の力をみなぎらせてそう言う勇太くんに、言い切ったそのすがたに、この時は素直に感動しましたよ。ジンときました。人間だからピポパたちほどたいした活躍はできない勇太くんですけど、ひかず・ひるまず・ひるがえらず。たとえ一戦まじえるのさえ辞さない覚悟です。その気持ちだけで、もうじゅうぶん。うれしくてうれしくてたまりませんでした。勇太くんもピポパたちも、こんなにもカッコよくなって…。(ホロリ)

○しかしそうしているあいだにもウィルスの猛攻は止まりません。次つぎとひきもきらずに押しよせてきて、みんなもう息もたえだえです。
さすがのネットビーナスさんも肩で荒い息をしていましたが、その時、ウィルスの1体が襲いかかってきます! これはとてもよけきれないかと想われましたが――窮地のネットビーナスさんを助けたのは、勇太くんでした。
心配そうに自分を見ている勇太くんに、ネットビーナスさんは何故助けたのかを訊きます。
「どうしてって…放っておけるわけないじゃないですか!」
その言葉に、ちょっとあっけにとられたようなネットビーナスさん。自分がセイレーンをデリートしようとしていることを忘れているかのような勇太くんに、重ねて言いますけど、
「そうだけど…ネットビーナスさんには、何度も助けてもらったし…。それに、せっかく知りあえた人が危ない目にあうのを、黙って見てなんかいられないよ!」
きっと、気づいたら身体が動いてたんじゃないかしら。素直で、自然で、勇太くんらしいですね。
生まれたつながりと、その相手を大切にしている。勇太くんにとってそれはふつうで、当たり前のことで、きっと相手が人間であれネットゴーストであれ同じことなのでしょう。プーだってそうだし、そしてネットビーナスさんも、また。
ひょっとしたらおさない想いなのかもしれない。でも、それでいいじゃないか、って想い直します。利害を捨ててただ無心になって誰かを助けられるなんて、ステキなことですよ。

○そんな勇太くんの言葉を聞いて、ネットビーナスさんの中によみがえるものがありました。
「黙って見ているなんてできないわ。大切な場所が、危ないっていうのに――」
それは、自分が誰かと話している過去の光景。遠い、遠い記憶。
(この子たちも、私といっしょなんだ…。大切なものを、守りたいだけなのね…)
目的は違えど、目標は同じ。
それに気づいた時、ネットビーナスさんが動きました。勇太くんたちみんなにムチを巻きつけたかと想うとそれを盛大にふり飛ばして彼方へやり――自分はひとりで、襲い来るウィルスたちに立ち向かっていったのです!
勇太くんがネットビーナスさんの心を動かしたというのも見どころでしたけど、ネットビーナスさんの行動の方にやはりおどろかされましたよ。だって、あの無尽蔵のウィルス群の相手をたったひとりでしようだなんて、並大抵の決断ではありません。それを一瞬で決定し、ばかりか4にんを先に行かせるなんて。さっきまでは何を聞いても馬鹿馬鹿しいと睥睨するばかりだったのに…。
しかもその顔に何の感慨もうかべずに飛びこんでいくすがたを見たら、もうこの時ばかりはいままでのあれやこれをみんな忘れてしまってました。
知りませんでしたよ…。
ネットビーナスさんって…ネットビーナスさんって、こんなにも情熱的な人だったんだ…。

○世界征服はいまもすみやかに進行中。各国における交通管理や証券取引、発電所などのシステムが次つぎと制圧されて(守くんが事故らなくてよかったなあ…)、すでに世界の9割がたが社長さんの支配下に入ってしまったことになります。
ここでようやく、勇太くんたちがセイレーンの間へ到着。……出来事と経過を考えると、ずいぶん早すぎる気がするのですが。
たとえばDF社サーバーの中、プーだって脱出するのにあんなに時間かかってたんですから、そのあたりもうちょっと工夫をこらしてくれてもいいんじゃないかしら。ウィルスだけじゃ警備として手薄で、サイトとしてどうなのかと想いますし、セイレーンの重要性をちょっとうたがいますし、何よりせっかく危険をおかしてまで助けに来てくれたありがたみも半減です。社長さんも、自分が世界を征服できるかどうかがかかってる瀬戸際なのに、これでよかったのかしら。だとしたらスゴイ見くびってたことになるなあ、これ。現に勇太くんたちは、包囲網を突破してプーのもとにたどり着いてしまったのですから。
最短距離だったと言われればそれまでなのですが、しかしそれでも、せめてたけし城くらいの数のトラップは用意しておいていただきたい…。

○……何だかまた年齢をうたがわれるたとえを出してしまいましたが、まあそこはそれとして。
セイレーン(プー)はまた緊急停止させられたのか、それともただ歌い疲れたのか、いまは歌うことをやめて、かたい貝の中に閉じこもっています。
みんな駆けよって声をかけますが、プーはうっすらと眼をあけるぐらい。反応してくれたことにはよろこんでいましたけど、でもプーが、自分を呼んでる相手が誰なのかわからず、何もうつさない瞳で問うのを見てると、ちょっと泣きそうになってしまいました。無邪気でかわいらしかったプーが、陽気で人なつこかったプーが、こんな顔をしてしまうなんて、って…。
強制プログラムのせいというよりも、やっぱり心に負った傷の方が深いのかな。自分のせいで誰かが傷ついてしまうのが、つらくて、悲しくて、見てられなくって。プー、とってもやさしい子だから。
ひとりぼっちでいたDF社を抜け出して、はじめての外の世界ですごす時間を満喫して、ピポパたちや勇太くんたちとも出逢えて、せっかく仲よくもなれたのに――どうしてこんなことになってるんだろう。自分がいなくなってしまえばいいなんてまで想いつめてしまうなんて、とうてい耐えられる心じゃないのに。
悲しかったでしたよ。ただひたすら。
かたくて厚い貝の殻が、そのままプーのやさしさで閉ざされた心を見るようで……。

○勇太くんたちはみんな、急いでその貝に駆けよります。しかし社長さんのコンソール操作でみんなは電撃をあびて昏倒し、画面上の光点も消失――。もう希望はなくなって、このまま世界は支配されるのを待つばかりに想われました。
だけど――
「…いつまで、よぉ…。そんなところに、閉じこもってるんだよ、プー…!」
痛むその身を、ぼろぼろになった身体を、必死になって起こしたのは、ピット。
「まだまだ行ってないサイトバブルが…あるだろ…っ、だから! 遊びに行こうぜ、プー!」
そのまま貝のそばまで歩いて行って、ピットは呼びかけます。中にいるプーにむかって。
「ピットの言うとおりです…、こんなところに閉じこもってるひまは、ありませんよ…。あなたは、まだまだ勉強しなくちゃいけないことが、たくさんあるんですからね…」
ピットだけではありません。慎重に行動すべきだと主張していたパットが、いまはなりふりかまわず貝にむかって行きます。
「プー、おいしいもの、いっぱい食べに行こう…」
そして、怖いのはイヤだと逃げ腰だったポットまでもが、いまはみずからの意志で立ち上がって。
みんな、立ち上がりそばによっては電撃をくらって倒れてしまって。それでもまだあきらめないで。
信じられないものを見てる時の想いに似ていました。何て言えばいいでしょう。この時、心の中に生まれた気持ちを。
ピポパたちはみんな、プーを助け出そうとしてる。だけどそれは、さらったDF社の中からだけじゃない。傷ついて閉ざしてしまったたプーの心まで、暗闇の中からひっぱり出そうとしている。おそれず向きあって、自分たちが傷つくのさえためらわずに呼び続けて。
みんなの懸命な言葉がとどいたのか、プーにも変化がありました。その瞳に、さざなみのようにゆれる感情があって、そしてすこしだけひかりがもどって…。
わかってたんですね、ピポパたちは。ただ助けただけじゃいけないってことを、自分の意思でもどってこれるように心をひらかせないとことを、ちゃんと。
だから叱って、強くはげまして。ひとりぼっちじゃないことを、居場所がここにあることを教えて。伝えて。
いま世界で何が起こってるかなんてまったく知らず、たったひとりのためだけに、ここまで奮闘して、尽力できるなんて、すごいと想います。正直に。ある意味、あきれてしまうほどに。だって――
“友だちを助けたい”――ピポパたちは、ただその一心だけで動いているのですから。

○そしていま、同じ心を抱いた勇太くんも加わって貝の上蓋に手をかけ、みんなでいっせいに気合いを入れて持ち上げようとしています。社長さんが電撃の出力を上げますが、それでもひるまずに、細腕も折れよとばかりにこめた力を抜かないでいると、かたく重たい上蓋がすこしだけ持ち上がりましたよ。
「みんな…どうして…」
聞こえてくる声に、差しこんだひかりに、問いかけるプー。その答えは――決まっています。
「ぼくたちは!」
「おれたちは!」
「ピポパプーだろ!!」
「いっしょに帰ろう!! プー!!」
わかったのでしょう。とてもわかったのでしょう。その言葉の意味も。こめられた気持ちも。いなくなってしまえばいいと想っていた、そんな自分のためにここまでしてくれるみんなの心、すべて。
そして、いまもふんばり続けているみんなを見たら、感情がよみがえったプーの眼から、涙があふれ出して……。
勇太くんとピポパたち、みんなの心がいまこうしてプーの眼をさまさせたんだと想うと、自分も涙が出そうになりましたよ。
どこまでもつきあっていた。気のいいところを見せてくれた。一途な想いだけで助けに来た。ちいさな身体なのにあきらめなかった。プーのことを受け止めるくらい何でもなかった。
よかった。本当に、よかったです。

○社長さんの操作するコンソールが電撃をあげて壊れたのは、プーの想わずあげた声が作用したからなのかな。プーの気持ちが、プーの願いが、ここにしっかりとこめられていましたよ。
そしていま、勇太くんたちの見ている前で貝の上蓋がひらいて、夜明けのようなまばゆいひかりがあふれ出したかと想うと……そこには、プーのすがたがありました。
「プー!」
「――みんな!」
自分をむかえに来てくれた人たちのところへ、顔をかがやかせて駆け出していくプー。だけどしっぽ(?)がケーブルにつながれたままなので、そのままつんのめってしまって…。起き上がると、ちいさく舌を出して、あわてたみんなにちょっとはずかしそうに笑います。
笑顔をむけられる相手がいるって、大切なことだなあと想います。当たり前のようで、なかなか気づきませんでしたけど、プーの笑顔が、それをあたたかく見守るみんなが教えてくれましたよ。
そうして、パットがあずかっていた貝の髪かざりをつけてあげると、
「おかえり、プー」
「みんな!」
プーが笑うと、みんなも笑う。
消耗や疲弊なんてまるで感じさせない、みんなのやさしくて気のいい笑顔に、プーもすこし瞳をうるませて。
もう、何があっても大丈夫。
本当のやさしさを知ったプーは、今度こそひとりぼっちじゃないですよね。
だって、ピポパプーなんですから!

○じつは…ちょっと恥ずかしい話になるんですけど、最初の電撃をくらって倒れてるところを見て、苦笑せずにはいられませんでした。だって、みんなそろって、ノびたみたいなうつぶせなんですもん。せめて誰かひとりぐらい、横むきになるとかすればいいのに、って。そう想わずにはいられませんでした。
でも、これを見るとそんな想いは間違いだったってことに気づきましたよ。
自分のなりふりなんてかまっていられない。そんなことはどうだっていい。ただ、友だちを助けたい。――勇太くんもピポパたちも、不器用で、不恰好だけど、その想いだけにむかって、ひたすらまっすぐで、一生懸命で。
カッコ悪い。でも、だからこそカッコいい。
そんなことを想いながら見直してみると、胸に迫るものがありましたよ。
世界を救ったのは、ただひとりの女の子を助けたいという男の子たちの願いだった。
チクショウ、いい話じゃないですか…!!(感涙)

○プログラム“セイレーン”が無効となったことで、セイレーンウィルス(←名づけとる)も消失。ネットビーナスさん無事でした。よかった!(^-^)
また相沢さんのお勤め先でも、ちょうどタイミングよく、
「逮捕状の着信を確認! いけます!」
いまでは逮捕状もメールでやりとりできる時代なのだなあ…。ハンコとかどうするのかしら。

○セイレーンの効果はすべて消失し、画面上の世界地図はまっさらに。いままで支配下に入っていたシステムは、すべてもとにもどっていきます。
「何故だ…コントロールは完璧だったはずなのに…!!」
容赦のない現実を前にして、ガックリとうなだれる社長さん。いまその顔にうかぶのは、みずからの野望がついえたことからくるすさまじい動揺と、容赦のない現実を前にした苦悶と、ありえない光景を前にした驚愕のみ。
“セイレーン・ナイツ”というこの名前をつけたのはいったい誰なのかは存じ上げませんけれど(ま、おおよその察しはついてますが)、しかしためにためて出てきた割には…意外にザコかったなあ…。活動時間にしてたったの数10分。あきらかに名前負けしてます(苦笑)。
社長さんが成功してたらどんな世界になっていたのか、プランだけでも見てみたかった気もするのですが、けっきょくそれさえも見られずじまいでしたね。
……もしかすると今後、「ギャクシュウ@セイレーン・ナイツ」なんて話があったりなかったり?(←どーだろう…?)

○やっぱり、これ全部責任なすりつけられるんだろうなあ…。事態は表面化こそしていませんけど、DF社上層部がスキャンダルをまぬがれるためにあれこれと手を尽くし、社長さんをほうり出してすべての矢面に立たせることは眼に見えてます。みずからの背任を先にはっきりと表明してもいるのですし、いずれにしても社にいられなくなることは確実ですね。ヒラメ花火部長補佐ほど悪運も強くなさそうですし(笑)。公園のベンチにいっしょにならんで腰かけて人生について話してるすがたがうかぶよ!
しかし、いまでこそ正体が露見してないものの、もしこれやったのが勇太くんだとわかったらどうなるのかな。キッドナッピング(児童誘拐)にでも走りますか? 拉致監禁してしまいますか?
勇太くんのこれからの登下校時がとっても心配になってきた…。お父さんお母さん、送り迎えお願いしますよ!

○もしかすると、日本支社の新しい社長には守くんが就任するのかも――?
いま、そんな考えがふとうかびましたよ。
小学校にかよいながらもバリバリ経営をすすめる新進の若手社長・進藤守。社のネットワークの運営をしっかりこなし、プログラムの開発もお手のもの。手がけたIT製品も人気で日本支社の業績はいつもトップを独走して他の追随を許さず、第2支社ができるくらいますます発展していくことでしょう。しかも守くんのグラビアが載った経済誌はバカ売れして増刷がかかり、そのうち写真集まで発売されたりして。……たまりませんな!(笑)
秘書さんは…やめなくてもいいかな。そのクールなキャラクターでしっかり進藤社長を支えていただきたいので、とりあえずいまのままで継続です。(←「とりあえず」て)
「進藤社長」……何だかいいひびきですね〜。(照)
もしそうなったあかつきには、ぜひ勇太くんを社長室に招いていただきたいものです。何のために? ――御想像ニ、オ任セシマス。

○え〜……クダラナイ妄想はこのくらいにして。(何かいろいろスミマセン…)
とにかくこうして、プーはプーになって、またみんなのところへもどって来ました。ここからまた、歩いて行けますね。みんなといっしょに。
しかしまだ安心はできません。プーはがんじょうなケーブルでつながれたままですし、社長さんがセイレーンを手ばなしてなるものかとはなったウィルスたちもぞくぞくと押しよせてきます。(あきらめの悪さだけは認めてやる…)
しかし、誰の眼にもおびえはひとかけらもありません。あるのはみんなで帰るんだという強い意志。ピットは怖がるプーをその背にかばい、
「おれたちにまかせとけ。――みんな、脱出するぞ!!」
カッコいいじゃん!(笑)
そう、冒険は、来る時よりも帰る時の方が危険なもの。
勇太くんとピポパたちは、果たしてプーを連れて無事に帰れるのか――!?


いい話です。いい話でした、けど…。
ほんのちょっとだけ、不満ののこる回だったなあ…、と。
勇太くんとピポパたちが来てくれたのはもちろんうれしいですし、プーのために奮戦してくれているのもとてもありがたい。たどり着いてその眼をさまさせてくれたことにも感謝しているのですけれど、ただそのカタルシスまでの盛り上げがどうにも不足しているような気がしたのです。
時間の配分を、前回ダイジェストを短くするとか展開整理するとかすれば、まだ何かできることあったんじゃないかしら。今回の眼目がそこにないのだとしても、結末にいたるまでの過程が過程なのでちょっとだけ不完全燃焼の感が生まれてしまいました。
生意気なこといろいろとかいてしまいましたけど、とにかくこういうわけでもうちょっとだけ盛り上がりがほしかったなあと想ったしだいです、ハイ。――楽しむぶんにはぜんぜん問題なかったですよ!

しかし次回予告を見て、感動せずにはいられませんでしたよ。はじめて見た時、何もかもを忘れて、まるで強い風が吹きぬけたあとのような気持ちになりました。
いつものように勇太くんがタイトルを読みあげ、ひとこと言うのですが、
「ぼくたちも、プーのこと――」
そしてみんなでいっしょに、
「だいすきだよ!!」
ピットも、ポットも、パットも、勇太くんも――みんな、とびっきりのいい表情。ほほを染めて眼をかがやかせた、はちきれそうなくらいの笑顔たちが画面いっぱいになって、誰もが純真に、まっすぐに、自分の中の気持ちを口にしていて。
何回も見返しました。そしてそのたびに感動してました。
プー、聞こえた? ちゃんととどいた? おにいちゃんたちが言ってくれたよ。涙が出る…。

次回はいよいよ、第2部の決着みたいですね。ちょうど第2クールの終了でもありますし、ネットビーナスさんの過去風景や守くんのドイツ行きなど、次の物語のための布石ももう出はじめています。
いろいろ気になるところもありますが、ひとつの節目としてどんなことになっているのか、まずはそれを見守りたいです。どうか大団円をむかえられますように。
……まだ半分なんですよ、半分。くれぐれも。(^-^;)
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2008/9/20

お前が信じるお前を信じろ!――『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』  視聴記。

下の記事にあるとおり、2回みてきましたよ、2回!
物語はTVシリーズを再編集・増強したもので、およそ7割方が放送されたものと同じ展開をしていました。
それじゃあただの焼き直しかというととんでもない。
そう、とんでもなく、面白かったです…!!

(※以下、何かとネタばらししてますのでくれぐれもご注意を!)

はじまりは、TVシリーズと同じようにどこか戦艦の上から……かと想いきや、意外にも神話の時代から。……「神話の時代」とは私が勝手にそう呼んでいるだけのある一定期間のことでして、くわしくはひとりの人間が戦い、傷つき、絶望して、果てに螺旋王となるにいたった時のことです。
いきなり強烈な映像からはじまり、背景には「"Libera me" from hell」がラップ抜きで流れていて、演出の意図するところがわかって早くもふるええしまいましたよ。

で、それが終わると、物語は我らが主人公・穴掘りシモンとカミナのアニキにうつります。ここからは、ほとんど同じかな。何箇所かこまかいところで新カットがあったり、展開を整理して見やすくするためのアイキャッチもかきおろしで入ってますけど(3つめのがスゴイかっこよかったです…!!)、ストーリィに目立った変更はありません。
でも見ていて退屈するなんてことはありませんでした。TV版で見どころとなったシーンはほとんど収録されてますので、もともとのfanだという人は大画面でそれをふたたび楽しめるでしょうし、劇場ではじめて見たという人も心ひかれるものがあるのではないでしょうか。

ちなみにこの劇場版、くわしくはTVシリーズの第1話〜第11話までをまとめたものです。今石監督によると「物語としては第15話で切るのが適当だけど、ドラマの盛り上がりとしては第11話がピークなので、そこで切ることにした」とのこと。見ていると、流れがそこへむけておおいに加速していくのがわかりましたし、じっさい入ってからはあふれんばかりのスピードと迫力にひたすら眼を見はるばかり。すさまじいまでのオリジナル展開で、もうとにかく翻弄されっぱなしでした。
しかも「happily ever after」が入ってたのが何よりうれしゅうて…!!
物語最大のクライマックスにさしかかった時、聴きなれたあのイントロが聞こえてきたと想ったら、「♪君に会うまでの〜」ですからね。このあたりからはもう興奮と感動がとにかくはげしくって、ふるえながらスクリーンに見入ってました。
ちょっとぶかっこうながらも力強くてかっこいいシモンの口上や、それに見入っているみんな、うなずいてるリーロン、さらにあがる大グレン団の咆哮…。
それらをおおいに盛り上げてくれて、やっぱり挿入歌はこの曲じゃないとなあ、とあらためて想いましたよ。うん。実感して、深くうなずきました。
ほかにも四天王が総力戦をしかけてきたり、大メカどうしがとっくみあいをしたりと、とにかく眼が離せない展開、展開、展開の連続。中でも特に見のがせなかったのはヨーコさんとアディーネさまによるキャットファイトで、恋した男の艦をかけてほとんどなりふりかまわずぶつかりあう様はスゴイ心ふるえましたよ!! でもって作中のふたりは胸もかなりふる…って、そんなことはどうでもよろし。

……イエイエええと。(イキオイあまってとんでもないことを口にしてしまうところでした…自省自省)
獣人が夜間に活動できない理由とか、細かい設定が入ってないのが気になったのですが、この流れなら無理して入れる必要もなかったでしたし、あるいはのちのちにあかされていくのかな。それとも「DVD見てネ☆」ってことなのか(笑)。
作中にはTVのOP映像も使われていてうれしかったでしたし、のちのギンブレイと想しき少年も登場してましたし、敵将のグアームがTV放送時に言っていた「あれ(螺旋王)とは長いつきあいでな」という意味もここでわかったりして、スタッフさんの遊び心も随所にうかがわれました。
あといきなりK川T也さんの語りではじまるものでビックリしました。反のひとがこんなに早くに登場するとは(笑)。

1回めと2回めのあいだに、写真を撮影しておいたですよ。
こちらはロビーに飾られていたメインビジュアルポスター2種で、今石監督と中島先生、主演のみなさんによるサイン入り!

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でもってパンフレットといっしょに買っちゃった大グレン団あめです。あのマークをここまで再現するなんて、日本の製菓技術はすごいなあと感心することしきり。(ちなみにソーダ味)

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物語は来年GW公開予定の『螺巌篇』へ続きます。しかしこんな展開をしてしまったのでどうなることかわかりません。これは2部で終わるのか!?(笑)
何にしてもすごく楽しみですよ。きっと見に行くぜぇ!!


◎公式サイトはコチラ
 →http://www.gurren-lagann-movie.net/
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2008/9/18

そろそろ  

来年映画の情報が流れはじめるころ。
公式サイトもオープンしましたね。予告編も見られます。

 →http://doraeiga.com/2009/

脚本はあの方が再び登板。先の映画で会社が味を占めたのか、それともリメイク担当が決定したのか。(苦笑)(←何てことを…)
監督さんは失礼ながらお名前を存じ上げなかったのですが、でもこれまでのお仕事をチェックしてみると、見たことのある作品がいくつかあったのでちょっと興味がわいてきました。

先代シリーズをじゅうぶんすぎるほどに楽しんでいるので、リメイクになるとどうしても渋い顔をせずにはいられないのですが……変になってさえいなければいいです。
お願いしますよ!
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