2009/2/22

『ネットゴーストPIPOPA』第46話・そのいち  視聴記。

・「フシギノクニノ@カリン」

この日きっと私は神の奇跡にふれました。
イエ本当、じょうだん抜きですごかった。まさにHEAVENでした。
……いきます。

○今回の挨拶はコースケくんとシュウゾウくんが担当。ふたりそろって漫才コンビ! というわけではないのですが、でも持ち前のあかるさといい意味でのかるさがいつも見ていてたのしいですね。……この作品を知った当時にキャラ表を見て「何か、根暗そうなのがいる…」とか想ってたのはここだけの話(笑)。
「「うぃーっす、みんな! TVを見る時は――」」
「部屋をチョーあかるくして!」
「できるだけ、マジ離れて見ようぜ!」
ワキをしっかりかためてくれてる、なくてはならないふたりですv

○だけどサブタイトルがしめすとおり、今回のお話は雪谷さんメインのお話。なので本編も、《雪谷亭》の奥にある自室からはじまります。
「HPに入れる写真、どれにしようかな…」
旅館のHPを更新するための作業を、PCにむかってすすめていた雪谷さん。どの写真を掲載しようか、フォルダの中にあるたくさんの画像を前におなやみ中です。マウスを操作しながら、露天風呂や客間などを撮影した写真を見つめ……って、選考していた画像、何気に自分がうつってるのばっかだったような(笑)。雪谷さんって、おっとりしてる性格だから露出はひかえる……というかあまりやりたがらない方だと想っていたのですが、うーん、そうでもなかったのですね。
ふだんひかるちゃんという強烈な個性といっしょにあるからかすんでしまいがちになるだけであって、自分をアピールする力ちゃんと持ってたんだなあと。いまさらながらそのことを再確認した想いでした。

○と、さっきまで正常だった画面のぐあいがとつぜんおかしくなりました。何の前ぶれもなく切れて暗くなり、すこしみだれながら回復したかと想うとそこには、赤や青や緑や黄色の玉を封じこめたガラス玉のようなものがたくさんうかぶふしぎな空間の光景が映し出されたのです。
その中央には、サンゴの小枝に見えるおかしなものがうかんでいるのが見えていて……。
けげんに想って画面をのぞきこみ、手をのばしてふれる雪谷さん。
すると――次の瞬間、まばゆいひかりがPCからあふれ出します。
あわてて離した雪谷さんの指先は、まるで蛍光塗料がついたようにつややかにひかっていて、それはみるみるひろがって身体じゅうをつつみこんでいって……。
ちょうど近くを通りかかったサヤカちゃんが、室内からもれてきたまぶしいひかりに気づいてあわてて中へ駆けこんだのですが、そこにはもう、誰のすがたもありませんでした。
予告を見た時、雪谷さんのPCの中に〈オリハルコン〉のかけらがあるのかな、と想ってたのですが、ネット空間に落ちてたものがPCにつながってあらわれたのですね。いきなり出てこられたので、その唐突さにちょっと「?」と想ってしまったのですけど、これって何か意味があるのかしら。単なる偶然なのか、それともかけらに何か意思のようなものがあって保護を求めてきた、とか。あるいはイタズラ心があったとか(笑)。
でも、じっさいこれまでに出たプログラムにも自立型のものがありましたから、〈オリハルコン〉にももしかすると何かそういったものがあるのかも…? いずれにしても気になります。

○そうしていま……ネット空間に、雪谷さんのすがたはありました。眼の前にはサンゴの小枝――〈オリハルコン〉のかけらがうかんでいて、Y字の一辺が短いかたちをしたそれを、雪谷さんは、まだ仮想重力になれてなくてちょっと動きにくいながらも、身体をせいいっぱい動かしてつかみ取ることに成功します。何だかわからないふしぎなものを、それでも愛しそうに手の中ににつつみこむすがたがかわいらしいなあ…。自分のPCにとつぜん出てきたそれが、天使の落としもののように映ったのかな。雪谷さんの心を想わせてくれる、いいワンシーンでした。
だけど直後、自分がいまいる場所に気づくと、とにかく何だかわけのわからないこの状況にとまどいの声をあげる雪谷さん。たしかに気づいた出た先があんな何もない空間じゃ、いきなり虚空に投げ出されてしまったようなものですからね…。自分の部屋じゃないし、知らない場所だし、しかも自分宙にういてるし。苦手な高いところにいたというのもあるでしょうし、驚愕するのも無理ないかも。
ふだんおっとりしてるだけに、ほかとくらべたら感情の起伏のあまり見られない雪谷さんですけど、やっぱりあわてることはあわてるし、おどろくところはおどろくのですね。
今回はじめから、こんな感じでふむふむと見てしまいました。考えてみれば雪谷さん、これまであまり出番なかったですからね。出てもふたこと・みことしゃべってるくらいのチョイ役だったし。(そのぶんの割当てか、秘書さんの出番が多くなってるわけですが/笑)
なのであらためて見る雪谷さんという女の子に、ちょっと興味をおぼえつつ注目してしまいましたです。

○ところで雪谷さんの服、これってたしか春モデルじゃ…? ネット世界に入った時のスタイルって、はじめてネットダイブした時の服装で決まるのかと想ってたのですけど、そうでもなかったのですね。雪谷さんがこれ以前にダイブしたことはもちろんないし…。
いったいどうやって決まってるんだろう。これも何かの伏線だったりするのかな?(←どんなだよ)

○それはともかく、いきなりのことに当惑・混乱していた雪谷さんから離れたところを通りかかったものがありました。ジェットピットと、それに乗ったポットとパットです。どうやら〈オリハルコン〉のかけらの反応をキャッチしてやって来たらしいのですが、目的のものが見当たらなくってきょろきょろ。
と、彼方にいる雪谷さんに気づいたピポパたち、人間の、それも知らない女の子がネット世界にいることをけげんに想い、
「何でこんなとこに…」
「さあ…?」
「うーん、どっかで見たことある子だなー…」
口ぐちに言いつつ、たしかめるためにピポパたちは近くまでよってきました。そしてじろじろ見られてとまどってる様子の雪谷さんを3にんでしげしげとながめていましたが、
「あー! 想い出したーっ!」
言うやポットは、雪谷さんの名前を呼びながら身体にガバと抱きつき、というよりひしとしがみつき、その身体に顔をうずめるように押しつけて、
「花梨ちゃんっ――よく来たねえぇ〜!!」
あの、ポットさん、いくらあなたが人なつこくても、初対面の女の子相手にサカっちゃいけないと想います…(苦笑)。しかも顔押しつけてるせいかくぐもってオッサン声に聞こえてしまうのがまたアイタタタで。
おまけに、必死ではがそうとしてる雪谷さんに、さらにおいうちをかけるように、
「どうして私のこと知ってるの!?」
「…それハねエ…!!」
顔、怖すぎ(笑)。おかげで雪谷さんすっかりおびえちゃって、いくらひきのばしてるのが雪谷さん本人とはいえこれじゃほとんどへんたいさんだよ…。
まったく、何だか最悪なファーストコンタクトでしたが(苦笑)、でもポットって、意外に女の子好き? ネットビーナスさんといいひかるちゃんといい、そういえばこれまで女の子が出てきた時は例外なくほっぺた染めてましたっけ…。年若い幼稚園の先生に甘える男の子みたいな、そんな感じがあります。
きっと本質的に甘えっ子なんだろうし、ふだんまわりが男の子ばかりだからめずらしいのもあるのかな。だから女の子を眼の前にするとうれしいしはしゃぐし、熱烈に歓迎もして。
でも今回は……いったい何がポットにここまでさせたのだろう(笑)。本人まるで無自覚だからなあ…。とりあえず「このけだもの!! けだもの!!」とかって足蹴にされなくてよかったです(笑)。

○と、ここでピットが、おびえてる雪谷さんの手の中に〈オリハルコン〉のかけらがあるのを見つけました。ピットは顔によろこびをうかべて、はしゃぐように、
「それ、おれにくれっ!」
「え? ど、どうして?」
「どぉぉしても必要なんだよ!」
力いっぱいにお願いするピット。だけど雪谷さんの答えは、
「い、イヤっ!」
人見知りがはげしいというわけでもないでしょうけど、知らない世界でいきなり出逢った、それも人間じゃないナニカに言われたら(しかも先にサカられてたら)、警戒心がすくなからずはたらいてしまうのも無理ないですよね(苦笑)。
だけどそっぽをむかれるほど明確に拒否されたことは、当のピットにしてみれば怒りの種以外の何ものでもありません。赤い顔をさらに赤くし、こぶしをにぎりしめていまにも飛びかかっていきそうなほどのいらだちをピットはあらわにします。
雪谷さんのわからずやっぷりが気にくわないで(本当は自分の説明不足なのに)ぎりぎりと怒りをつのらせていくピットですけど――これでもまだガマン強くなった方…なのでしょうね、きっと。前だったら前置きもなしにぶんどってたことでしょうから。しかし雪谷さんの手にあるかけらを見つけて手をぶんぶんとふるピットはどう見てもおもちゃをほしがる男の子そのものでした(笑)。
でも視聴者がよく知ってる(=なれてる)ピットの短気な性格も、はじめて接する雪谷さんにしてみれば好意を持てないものだったでしょう。ふだんからおっとりしてものしずかな性格ですから、圧迫や威嚇といったものは、程度の大小問わず、それを用いる人もふくめて嫌いでしょうし。
なので一触即発な様子のピットに、雪谷さんはおびえて身をよりかたくし、態度をいっそうかたくなにしてしまって、
「イーヤーっ!!」
途端に、その手の中からまばゆいひかりが生まれて――そして一瞬の後には、雪谷さんのすがたは跡形もなく消失していました。何ものこさずに消えてしまって、ピポパたちはそろってきょろきょろとあたりを見まわすばかりです。

○「花梨ちゃんってかわいい女の子が、例のかけらを持ってるってハナシでい。ネット探偵団の名にかけて、何が何でも見つけるぜえ!」
プリリンさんの家――ネット探偵団の集合場所では、トラベンさんが集まった探偵団のみんなに事情を説明していました。ピポパたちから連絡を受けたのでしょう、召集によって集まったみんなも、声をあげて応じます。
「はいよ、出てらっしゃい」
いつも集会所に使われてるプリリンさん、お疲れさまです…。だからみんなが出て行く段になってうれしそうな顔してもバチは当たりませんよね(苦笑)。
そして――そうやってぞろぞろと出てきたネットゴーストたちを、しげみの陰から雪谷さんは見ていました。
「妖精さんみたいなのが、いっぱいいるのね。この前読んだ本のせいかな。こんな夢見るなんて……」
すると、またかけらのひかりが雪谷さんをつつみこみ、今度はアカシック・レコードもかくやと想われるような、大量の蔵書がおさめられたサイトへワープ。
「わあ…。すてきな夢になってきたわ…!」
雪谷さんすっかりご満悦(笑)。よかったです、とりあえずは楽しそうで。
この出来事を夢だと想っているという点ではカズシゲくんと似てますけど、あちらがただ決めつけてかかっていただけのいわゆる“観賞型”であったのに対して、雪谷さんの場合はふしぎさを受け止めているって感じかな。まずおどろきはしててもすぐにすんなりとなじんでる。言ってみれば“体感型”ですね。
勇太くん・ひかるちゃん・カズシゲくん――その誰とも似てるようで違う、そんな雪谷さんの反応が、何だか面白く感じられました。ふわふわしていて、どこかやさしい感じのする、そんな感覚ととらえ方が。

○ふと想ったのですけど、雪谷さんってどんな本読んでるんだろう。
や、むかしから本が大好きなもので、それが高じたのか、本やさんや電車の中なんかで本を読んでる人を見かけたり、ひとさまの「日記」に何か読書の話題が出てたりすると、その方がどんな本を読まれてるのか気になるようになってしまいまして…。ついにはそれがフィクションであっても反応してしまうようになってしまいました(苦笑)。
雪谷さん、むかしは身体が悪くてよくお休みしてたそうですから、病床ですごすそのあいだに読む本はきっといいお友だちだっただろうなあ。
で、つらつらと考えてみたのですけど、とりあえず、あんまり刺激が強いもの…人死にの出てくるミステリとかホラーはまず読まなさそうですね。
じゃあやっぱりファンタジー系かなあ。あと文学系や名作もの。たぶん今回のサブタイトルのもとネタになってる『不思議の国のアリス』は読んでるでしょうね。まず間違いなく。
じつは時代小説とか読んでくれてたらうれしいのですが……どうでしょうか。歴史に憑いて調べてたからアリかなあ。おばあちゃんの影響だったりするとなおのことうれしいです♪

○まあそれはさておきまして。
「花梨ちゃんが、ネット世界に!?」
「どうして…」
雪谷さんがネット世界へ来ていることを、先に来ていたネットビーナスさんとピポパたちから知らされた勇太くんとひかるちゃん。持っている〈オリハルコン〉のかけらによるネットダイブだろうとも聞いて、心配そうな顔になって安否を気づかいます。
ピポパたちもその行方を案じていて、
「どこ行っちゃったんだろう…」
あなたのいないところへ……うそですよ、ええと。(ポット、ごめん…!!)
しかしこれは本当、ポットのつぶやく科白じゃないと想いました(苦笑)。見ながら似たようなことツッコんだ方、いったい何人ぐらいいらっしゃるかしら…。

○と、ここでエコロンがひかるちゃんの頭から、
「まったく人間って――面倒なことばっかしてくれるよなー」
肩の上に降りてきて言いました。
いっけんただの面倒くさがりともとれるエコロンのこの科白、聞いてちょっと、ひっかかるものを感じました。そのキャラクターがどういった想いや経緯があってその言葉を言ったのか、作品を見ながらつい考えてしまうことが自分にはあるのですけど、この時エコロンはどんな想いからこれを口にしたんだろう、って。突発的に口をついて出たのではなくて、何かずっと積もっていたものがあってそれがあらわれたように想われたのです。
いまはひかるちゃんとほとんどいっしょに活動していて、この一件で次から次へと起こるやっかいごとにかかわってきたから、多少ウンザリした気持ちもそこにはあったでしょう。いいかげんイヤになってくる、みたいな。
でもそれだけじゃなくて、もっと以前のこと――環境問題とか、エコロジカルなこととか……。ふだんエコサイトにいて、人間と自然環境とのかかわりをつぶさに見聞きしてきただけにエコロンには想うところあって、このひとことに背景的なそれがわずかにでも反映されてるんじゃないかなあと。そんな気もするのです。
あくまでこれは私見です。考えすぎだと言われたら、それまでの。
ただ言ったのがエコロンだし、何より、科白ひとつがどんな意味をふくんでいるかわからないこの作品だけに、どこかそんな寓意もあるようにエコロンの科白は想われてなりませんでした。

○とにかく、勇太くんたちは、雪谷さんを捜そうと方針をかためていましたが、それと同じころ《ディバイン号》では――
「何だ!? この反応は…」
「安定していないようですね…」
四天王たちが01コンパスをのぞきこんで眼をまるくし、ディバインは玉座からその様子を見ていました。わきにはこれまでに集めたかけらがくみあげられて、〈オリハルコン〉の本来のかたちがもう9割がたととっています。
いまものこるかけらを早く探し出そうと、四天王たちが01コンパスで新しいかけらの反応を追っていたところだったのですが……おかしなことにコンパスの中のひかりは、これまでと違った反応をしめしていました。ひとつところにとどまっておらず、サイトバブルをあちらへこちらへ次つぎに飛びまわっているのです。
「いかがいたしますか、ディバインさま」
この変事をどうしたものか、北アフリカ支部長モハンマドはとまどって指示をあおぎましたが、玉座のディバインは身じろぎもしないままでいます。その姿勢は、いつものように背もたれに身体をあずけているゆったりとしたものではなく、前かがみ――疲れてるような、何かをこらえているかのような。
ディバイン・フォレストという人物が守くんとおじいちゃんふたりの人物から成り立ってる以上、その片方を封印してしまっては、平常でいることがむずかしいのでしょうか。めずらしく顔の下半分がマスクでしたし、隠さないといけないものでもあったのかな。まさかコッソリ居眠りしてる……わけではないでしょうね、ええ。(←アンタ…)
ともかく、どういう理由かは定かではありませんが、あれだけ積極的に行動していたディバインはいま動くに動けず、
「新たな秩序に、その身をゆだねたければ、意志をしめせ――」
手を動かしさえせずにそれだけ言いました。
「おまかせを。ディバインさま」
仲間内で目線をかわし、そう言って妖艶に一礼してみせたのは東アジア支部長。
この瞬間から心中はもっとも相手にしたくない人が出てきたなあという不安なのですが(←正直者)、さてどうなるでしょう…。

○しかし、あのかけらってたしか〈オリハルコン〉への地図になるんじゃなかったっけ…? もう真ん中の珠まであるし、このぶんだと地図の意味がなくなってしまいそうでちょっとあわあわです。
これはあくまでかたちであって、発動させるためにはまだナニカが必要になってくる、ってことなのかな? どうかそういった感じのことでありますよーに。

○「――というわけでございまして、マスターにも大至急来ていただきたくあるわけでございまして」「まし」「て」
「わかった。すぐ行く!」
ビボバたちにも雪谷さんの一件は伝わっていて、カズシゲくんも携帯電話から事情を聞いていました。了解して、すぐにネット世界へ行こうとします。いちおう現在お店番中の身で、出かけてはいけないはずなのですが、
「おぼっちゃま、お出かけになるのでしたらお気になさらず行ってくださいませ。店番でしたらこの平目がお引き受けいたしますノデ〜」
奉公人体質(笑)。時代が時代だったらいい幇間(たいこもち)になってたろうなあと、つくづくと想います、この人を見るにつけ。
ともかく、その申し出をちょっととまどいながらもありがたく受けて、カズシゲくんはジャンパーをつかんで店を出ました。が。
「何がわかったのー?」
「どこ行くってわけ?」
この寒空の下ずっと店先にいて営業妨害にならないのかなあと、風邪ひかなかったのかよりもそっちの方が心配になってしまったのですが、とにかく、コースケくんとシュウゾウくんが、表には待ち伏せていたのでした。どこにも行かねェよと憤然となるカズシゲくんの、うっとうしげでどこかウンザリしてるような様子を見てると、ここ最近ずっとこんな調子だったのかな。始終つきまとわれて。だからめずらしく店番なんかしてたのか…(笑)。
でもカズシゲくんの不機嫌そうなのにもかまわず、ふたりはくまれた腕にあごを乗せて、
「最近カズシゲ、チョーあやしい…」
「マジ、隠しごとしてるって感じ…」
左右そろってジト眼って怖いよ…。(特にシュウゾウくん、眼が見えないからなおさら…)
何もないと強く言いはるものの、不信の眼つきは変わることなくむけられたままで……いままでのツケがここで一気にまわってきたって感じだなあ。ある意味自業自得かも。
でも、こうやってつきまとってくれるだけまだマシな方なのかな。電話に出てくれなくなったり知らないうちに世界の敵にまわってたり、あまつさえ自分をコピーしたにせものを置いておかれたりされることにくらべたら。(ああああ……)

○で。
ネット世界がたのしくなってきた雪谷さんは、それからというもの、カラオケのサイトへ行って4人で歌ったり(まさかこんなショットが見られるなんて…サイコーン!!)、偉人のサイトで握手してもらって感激したり(それが西郷さんとは…)、グルマンにお料理をごちそうになったり(洋食もイケるのですね)、オツカレさまに肩をもんでもらったり(てゆか、いたんだ本人)。夢のようなこの世界で、想いのままにたのしくすごします。
雪谷さん歌うまいなあ…。演じてらっしゃる高垣さんの歌声ってけっこう好きで、これまでにも番組内で流れてるのを聴いてはほれぼれとしてしまってたんですけど(高垣さんのお名前はセイレーンの歌としてもクレジットされてます)、雪谷さんの歌声として聴いてもつい耳をかたむけてしまいます。
秘書さんもじつは歌うまいのかな? 聴いてみたいなあ…。堅実そうな性格されてるのでカラオケに行くのはおろか人前で歌ったりもしなさそうですけど。
でも何だか、ひさしぶりにネット世界のたのしいところを見られた気がします。最近はただでさえ殺伐としているし、勇太くんたちがこの世界にいる光景もいい感じになじんできてからずいぶんたつので、そんな時に、ふと初心にかえったような感じ。ネット世界がどういうところなのかを、あらためて見つめなおしたような。
はじめてやって来た雪谷さんがたのしさのあまりはしゃいでしまって、そのまま心まかせにあちこち飛びまわっていく様子に、忘れかけていたものを想い出したような、見ていて新鮮な気持ちになることができました。この作品を見はじめたころ、自分はどんな想いで視聴していたのか、って。
なのでそういう意味でも、雪谷さんが今回ネット世界へ来てくれたことはうれしかったですね。(^-^)

○しかし、その一方で……。
勇太くんとピポパたちは、その光景をきびしい顔で見まわしていました。
そこは大量の蔵書がおさめられていたサイトなのですが、そびえ立っていた本棚はめちゃめちゃになぎ倒され、きれいに整頓されていた本は床に散乱してぐちゃぐちゃ。まるで暴風の直撃を受けたあとのようなひどいありさまです。
サイト内を捜しまわっていたひかるちゃんとエコロン、そしてネットビーナスさんがもどってきて話してくれたところによると、ここにはもう雪谷さんはおらず、いなくなったあとでデカブツの貝――ディバイン一味御用達の巻き貝が突っこんできて、これでもかといわんばかりの狼藉をはたらいていったのだとか。まったく派手にやってくれちゃって…。
起きたことのひどさはもちろん、本が好きなだけに、このあまりの暴虐には感情のたかぶりを通りこして気が滅入りそうになります。本当、とてもつらいです、こういう光景は。
悪いことに、あとからやって来たビボバたちからはさらによくない報せ。
「探偵団情報によりますと、花梨どののおとずれたサイトは、ことごとくデカブツの貝に襲われ、半壊以上・全壊未満のありさまなんでございますわ」
ビットの言うとおり――雪谷さんがいままでにおとずれたサイトは、どれも荒らされ、壊され、傷つけられ、踏みにじられて、惨状としか呼びようのない様相を呈しているのです。中にはサイトバブルが赤く変色して、存続の危機にさらされているものまであって……ネットゴーストたちがどうなったかは出てませんでしたけど、せめてみんな無事でいてくれるといいなあ…。(特にカラオケサイトのひとたち…)
「イヤ〜、迷惑千万、かつ、災害少女でございますわねえ」「ですわ」「ねえ」
「まったくだ」
さもなげかわしそうに言うビボバたちにエコロンも同調して。
……何だか、かなしくなってきました。
たしかに、今回の一件は雪谷さん(と、雪谷さんが持ってるかけら)をめぐって起きている。あっちこっちへおもむいてはいっしょに破壊も引き連れてくる女の子は、ネット世界がわにしてみれば降ってわいたトラブルメイカーのような存在で、こうして多くの被害が出ている以上はそういうとらえ方をするひとが出てくるのもある意味では当然なのかもしれません。
でもだからって、雪谷さんのせいにするのはやっぱり違う。雪谷さん本人はただ無邪気に遊んでいるだけであってそんなふうに言われることは何ひとつだってしてないんだし、来たタイミングが悪かっただけであってそもそも〈オリハルコン〉のはたらきがなければネット世界とは無縁だったのですから。
それに、そんなこと言われたら自分がさっきまで感じていた想いや感覚さえもいけないものになっていくようで、沈痛なものが心にありました。
……きっと、ひどいことが続いてばかりでどこかすさんでるんだろうな、って想います。そうでもなければよく知りもしないひとりの女の子を悪く言うことはないと想うのです。本当ならネットゴーストって、タイプのあうあわないはあるだろうにせよ、人間と仲よくなれる存在なのですから――。
だから、かなしかったです。そんなふうに考えてしまうネットゴーストたちの心も。そんなふうにとられてしまう状況である、いまのネット世界も。

○だけど、
「花梨は悪くない!」
そう言ってけわしい顔でムチをかまえるネットビーナスさんに、エコロンはあわてて隠れ、ビボバたちもおののいておびえ……
ネットビーナスさんの言葉に、うれしさのあまりつい顔がほころんでしまいました。むかし、これと似たような光景があったっけ、って。
雪谷さんはもうちゃんと、守るべき“大切なもの”なんだなあ。(^-^)
ひかるちゃんも同じ心づもりでいるみたいですし、よかったです。本当に。
雪谷さんにもこうして心強い“味方”がいてくれて。

○とにかく、それだけの猛威にねらわれているのですから身の安全があやぶまれますし、これ以上のまわりの被害を防ぐためにも、いまは一刻も早く雪谷さんを見つけなければなりません。しかし勇太くんが持つ〈オリハルコン〉のかけらは明滅するような反応を見せるばかりであてにならず、ひかるちゃんもネットビーナスさんもその表情をちょっとひきつらせたものにして、
「歴史に、オツカレさまに、カラオケ…。花梨ったらたのしんじゃって…」
「知らなかった…。花梨にあんな趣味があったなんて…」
奔放というか、ハメをはずしてるというか(笑)。ここまで好き放題に飛びまわられたら、ふたりとももう苦笑するしかありません。たしかに、ふだんの雪谷さんからしてみればかなりはしゃいでますもんね今回…。
こうなるとふだんから仲のいい女友だちふたりの心あたりがたのみになってくるので、パットも訊くのですが、長年の友人であるひかるちゃんでさえも雪谷さんの自由気ままなネットサーフの前には次の行き先なんて見当もつかずに、ただひたすらに困り顔です。
考えるに……ふだんおっとりしてる雪谷さんのことだから、個性の強いふたりの前では自分を出すことなんてめったになかったんじゃないかしら。イエ決してふたりが悪いわけでも雪谷さんが無理にあわせてるというわけでもなくて、自分じしんもたのしんでるのでしょうけど、ただひかるちゃんはあのとおりぐいぐいひっぱっていくタイプだし、サヤカちゃんの場合は面倒とか見なくちゃだからそっちの方が優先になるし。じっさい、雪谷さんつきあいよさそうですからね。……それって、じつはすごいことなのかも(笑)。
ところでネットビーナスさん、お言葉にあった「あんな」趣味というのは、雪谷さんの趣味全般のことなのでしょうか。それともある特定のものをさしてのことなのでしょうか……オツカレさまとか(笑)。

○ところでまだ来ないカズシゲくんはというと、けっきょくあれからずっとコースケくん・シュウゾウくんにつきまとわれて、いまは3人でゲームセンターへ来ていました。いっしょにレーシングゲームをやっていたのですが、途中で携帯電話がふるえて(台の上をちゃんと動いているのが、こまかくていいですね)出ると、
「マスターさま。てな感じでございまして、情報をばもとめ」
通信ブッチ。……って、え?
もうこのままふたりにつきあってアリバイ作りに専念することに決めたのかそれってどーなんだ、いくらカラミがないからっていちおう相手はひかるちゃんの友だちでもあるんだぞ、まだ雪谷さんの身にたいしたこと起こってはいないけど自分の都合を優先するなんてそれでも男か……といった想いが一瞬のうちに頭をよぎりましたけど、不機嫌そうな表情を顔をうかべながらもトイレにたってくれていたので安心しました。
しかしふたりもいっしょに連れ立って行こうとして、カズシゲくんはゴーヤを生でかじったような苦々しげな顔になり、
「お前らぁっ…!!」
「いーじゃん、男同士の友ジョウ!」
「そぅそぅ、おれたちいつもいっしょ!」
私はこのあたりよくわからないのですけど……そういうものなのでしょうか?(←訊かれても)
でも、いったいいつからこんな調子なのかわかんないですけど……本当、つきあう方もつきあう方なら、つきあわれる方もつきあわれる方ですよねー。おたがいようやるわ、と。こうなればほとんど根くらべです。――それとも、カズシゲくんも自分に非や落ち度があるのを認めてるから、怒るに怒れないでいるのかな。だとしたらよく耐え忍んでてえらいなあと想うところなのですが。カズシゲくんにしては(笑)。

○「さてと、次はどこに行こうかなー♪」
ネット世界をかける少女(笑)。本当、たのしんでるなあ雪谷さん。声がはずんでていい笑顔してて、この世界を満喫してるって感じ。いいなあ。
だけどそんな雪谷さんに、影がさすように聞こえてきた声がありました。
「やっと見つけた――」
眼をこらして見ると、すこし遠くにばけもののような巨大な貝があるのが見えます。しかもおそろしいことに、それは確実に自分の方へ近づいてきているのです。
身の危険を感じた雪谷さんはあわてて逃げ、リンクロードの陰に隠れてやりすごそうとしますが、しかし東アジア支部長は貝をロードに突っこませて破壊。お顔に似あわずやることが豪快でおそろしい…。ていうかとってもダイタン☆
しかしこれって、まんま悪女の子どもいじめじゃん…(笑)。それもここまで暴力的なことしてくれるくらいなら、名前いっそ「カーリー」でよかったんじゃね?
(※カーリー…ヒンズー教に登場する神性のひとつで、破壊の女神)

○そんな悠長なことを言ってる場合ではなく、隠れる場所も隠れる意味もなくされた雪谷さんは、追ってくる脅威から必死に逃げます。その顔からは、先ほどまでのたのしそうな様子はぬぐわれたように消え、かわりにうかびあがってきたおびえや恐怖にいろどられています。貝が近づいてくるにつれ、それはどんどん濃くなっていきます。
本当、間が悪かったとしか言いようがありません。いまのネット世界へダイブしてくるなんて。たしかにインターネットはいいことばかりじゃない。よくないサイトだってあるし、自分でも遣い方を間違えばとんでもないことに発展してしまう危険性だってある。かかわるからにはたのしいことばかりでなく、いずれそういったことも必要性から知っていくことになるでしょう。だけどそれを、いまこんなかたちで知る必要が雪谷さんにはあったのでしょうか。こんな想いを味わわされてまで。何より、まだ入ったばかりなのに…入ったばかりだったのに…。そう考えたら、くやしさのようなものがわきあがってきました。
雪谷さんは、手にした〈オリハルコン〉のかけらにすがりつくようにして、
「こんなのイヤ! もう――うちに帰してえぇっ!!」
途端、身体がひかりにつつまれて――。
そのころ《雪谷亭》サイトでは、双子の仲居さんネットゴースト、ホルルン・テルルンが雪谷さんがネット世界に来ていることをちょうど知ったところで……まばゆい金色のひかりともに雪谷さんがあらわれたら、「花梨ちゃん!」とよろこんで駆けよりました。
雪谷さんは家に帰ってこれたんだとよろこんでいたというのに、
「来てくれたんだね!」
「え? あ、あの…え?」
あきらかに人間じゃない、自分が想うところの“妖精さん”みたいなふたりを前にして、雪谷さんはとまどうばかりの表情をうかべますが……だって「おうちに帰して」なんだもん。「夢からさまして」じゃないんだもん(笑)。せっかく安心していたところだったのに、雪谷さん残念でした。……でもたとえこれが夢だったとして、自室で寝ていたはずが眼をさましたら露天風呂にいっていうのは……どんだけ寝相悪いんですかアナタ(笑)。
雪谷さん、果たしてあなたの中でこの出来事は、どこからどこまでが夢なのでしょうか…?

○といったところで今回のアイキャッチです。
前半はコースケくん・雪谷さん・シュウゾウくんと出て、サブタイトルにちなんだイラストになりました。雪谷さんがアリス、コースケくんがチェシャ猫、そしてマッド・ハッター(帽子屋)にシュウゾウくんです。みょうに似あってるなあ…。特に男子ふたり(笑)。
雪谷さんのアリス服もかわいらしいですv クッキーやきのこ、紅茶セットといった、おなじみのアイテムをそれぞれが持ってるのもポイントですね。
そして後半は、スロットがひかるちゃんに変わって……何だかすんげえハートのクィーン(笑)。あの胸が、ただのハートなのかそれとも純粋にムネなのか、みょうに気になって仕方ありません。ここまでくるともはや応援したくなるなあその道での活躍を(笑)。
ともかくそういうわけなので、ピポパたちのトランプの兵隊さんの方を見たのは画面が本編に切りかわる寸前でした。ちなみに絵柄は、ピットがクローバー、ポットがハート、パットがダイヤのそれぞれエース。さてスペードは?
てゆか。
どうして勇太くんの時計ウサギがいないんだ…!!
わーんわーん見たかったよー。うさみみつけてうさ手袋はめて懐中時計気にしてる勇太くんをー。

  (続く)
0

2009/2/22

『ネットゴーストPIPOPA』第46話・そのに  視聴記。

  (続き)

○ざれごとはさておき、本編。
いまがまだ夢の続きだと知ってとまどっていた雪谷さんでしたが、しかしやっぱり順応は早いもので、勇太くんたちが(〈オリハルコン〉の反応が一定になったのを見はからって?)来た時には、仲居服を着て玄関口へ出、にこやかにおむかえの挨拶をしてくれました。
「いらっしゃいませ。《雪谷亭》にようこそ!」
あまりにいつもどおりのその様子に、みんなぽかーんとなるばかり。
先ほどまでの恐怖もいまはもう消えたみたいで、ひと安心ですね。……雪谷さんって、意外に大物なのかも?(ヘタすれば死んでたかもしれないのにもう立ち直ってるとは…)

○「それより――」
と、雪谷さん、すこし腰をかがめてひかるちゃんをのぞきこみます。
「勇太くんと仲がいいとは想ってたけど、私の夢の中にまでいっしょにあらわれるなんて」
ちょちょちょちょい待ち!
あの、あのですね雪谷さん、ひかるちゃんは一般人には説明できない事情から勇太くんと行動をともにしてるわけであってですね、たまたまその機会が多いというだけであってですね、いくら何でもそれを男女の仲にむすびつけるというのはチト強引であり誤解というものであってですね、勇太くんにはれっきとした(ハイ終了ー)

○……スミマセン、ええと。
ひかるちゃんもあわてて否定しますが、その肩にネットビーナスさんが手を置いてささやきます。
「夢だと信じているなら、その方がいいわ」
たしかにそう想っていてもらった方が、あとあとで「想いこみから生まれたもの」として処理してもらえるでしょうしね。ネットビーナスさん、ナイス!(笑)
と、ここで雪谷さん、その存在に気づいて、
「あのう…あなたは?」
「私は…ね、ネットビーナス…」
「ネット、ビーナスさん、ですか…」
勇太くんたちといっしょに見知らぬ夜のおねえさん(笑)までが出てきたことをどこかおかしく想っているのか、それとも眼の前のその人が知ってる子の面影に似ているのですこし怪訝なのか。とにかく、ふしぎそうに見つめてしまう雪谷さんなのでした。
「たしかに夢のままにしといた方がよさそうねー。それに、サヤカちゃんだって言っても、信じてもらえそうにないし」
ここぞとばかりにイジワルな顔になるひかるちゃんがちょっと憎v でも本当、これが夢でサヤカちゃんを投影したものなら、いろんな意味でモノスゴイ曲解だと想う(笑)。

○「〈オリハルコン〉のかけら、くれよ! 持ってンだろ?」
ピットは上がりかまちのところにどんと片足を置いて雪谷さんに要求……って、や●ざさんの取り立てじゃないんですから…。
おびえて身をすくませる雪谷さんを見て、勇太くんはあわてて止めに入ります。
「だめだよピット、そんな言い方しちゃ! ――ごめんね、おどろかせちゃって。ピポパっていうんだ」
「ピポパってまとめて言うな!! ――おれはピットだ」
それに続いて、ふたりも自己紹介。
「私パットです」
「ボク、ポットですv」
いまさらかわゆうしたって…したって…。(←ゆれるな)

○ともかく、あらためて紹介を受けて、雪谷さんは初対面時の印象などさっぱりなくなったかのように、名前のめずらしさに手をあわせてよろこびます。
「本当にピポパなんだね」
「だからピポパってまとめて言うなー!!」
やっぱり新入りには言っとかんとね……基本基本!(笑)
ただ、ふつうなら笑って流せるピットの剣幕も雪谷さんには効果的すぎて、せっかくいい感じだったのにまたおびえさせてしまうことに。雪谷さんあのとおりの性格だから、ピットも接してるうちに毒抜かれちゃうかなあと想ってたのですけど、案外そうでもなかったですね…。そのあたりはピットも、ゆずれないものがあるのかな?(笑)
だけど、勇太くんはピットに言い方がよくないと指摘し、ピットはピットでじゃあどう言えばいいんだと反発し……その様子がおかしかったのでしょう、そっと見ていた雪谷さんはまたくすりと笑って、
「勇太くんとピポパって、兄弟みたいね」
弱々しくって繊細で、たおやかに見えるけれど、雪谷さんってこれでけっこう気丈な子なんだなあ…。切り換えや立ち直りが早いのは、その芯がとてもしっかりしているからなんだと想います。いままでの印象はあらためないとですね。
雪谷さんにそう言われて、勇太くんとピットは、
「そうかな…」
「ちがーう! てゆーか、ピポパって言うなってばー!!」
そこまでムキにならんでも(笑)。片方はまんざらでもないのに、兄弟じゃないならどう見てほしいんだとかんぐりたくなっちゃうぜーv
それはともかくこの場面、本当なら初対面の時にすませておくべき自己紹介や相手にあわせた挨拶の仕方などの必要性がちゃんとあって、教育的な意味でもいいなあと想いました。
人間の子どもたちといっしょにいることを通じて成長してきたピポパたちですけど、まだまだ学ぶこと・教えられることはいっぱいあるんだなあ。そしてきっとそれは、これからもずっとそうなのでしょうね。もちろんこれからもその折おりには、やっぱり、勇太くんがいっしょにいることと想います。(^-^)

○うーん、でもじっさい、怒鳴る以外の言い方ってないのかしら。いくらピットが短気でも、あんまり感情たかぶらせてばかりじゃ神経すり減っちゃいますよ。どこぞのキレキャラ芸人じゃあるまいし。身体にもよくない。
なのでいろいろと考えてみたのですが――
「♪ピポパって〜呼ぶな!」……いつかの歌ですけど…ちょっと色モノっぽいなあ。
「ピポパと言わないでください」……パットオンリーになりそう。
「ピポパゆーな」……これもどうだろう。ちょっと間のびしてる感が。
「ピポパと呼ばないで」……少女漫画のタイトルみたい。
「ピポパって呼んじゃイヤ」……サヨナラ。
結論:やっぱり、多少は乱暴でも強く言ってる方がいいのかもです。(^-^;)

○けっきょくあれから、《雪谷亭》にしばらくとどまることに決めたらしく、勇太くんたちはいまは用意してもらったお部屋でくつろいでいます。……大部屋でよかった(笑)。
両手におせんべ持って食べてるピポパたちがかわいらしいなあ…。バリバリという音を聞いてたら、私も食べたくなってきちゃいました♪(なので「雪の宿」出しました/笑)
「力を抜いて。仮想重力なんだから、大丈夫よ」
「で、でも…」
「ほら。いい? むずかしく考えないこと」
とそこへ、廊下からしてくる声があったのでみんなが顔をのぞかせてみると、そこにはネットビーナスさんがいて雪谷さんに芸をしこんでる……わけじゃありませんね、ええと(笑)。どうやらこの世界のしくみやすごし方について教えているところらしく、仮想重力とのなれあい方のわかりやすい例として、4つかさねたお膳を指1本で持ってみせていたみたいでした。ネットビーナスさんはひとさしゆびの腹の上にお膳の脚を置いて見本をしめし、そのまま渡された雪谷さんも、おっかなびっくりながらも成功。そばで様子を見守っていたホルルン・テルルンも、うれしそうに手を叩きます。
ネット世界でも仲よくしてくれていて、ほほえましいですね。雪谷さんがまたどこかへ行ったりしないためのいい見はり役にもなるでしょうし、勇太くんたちにしてもこれで落ち着いて見守っていられるというものです。

○エコロンが「ネット空間まで来て仕事とは、熱心だねぇ〜」と言ってひかるちゃんがそれに答えた時、いっしょにふたりのおさないころの想い出でもかいま見られるかしらとちょっと期待してたのですけど……あいにくとありませんでした。残念!
ともかく、雪谷さんについてはひとまず安心です。ただ、まだ不安が消えたわけではなく、〈オリハルコン〉があるのならここにもばけものの巻き貝が襲来してくるだろうという懸念がまだのこっているのですが……それについてはパットが手配ずみ。
「それなら大丈夫。ネット探偵団が、周囲をパトロールしてくれてます。万一何かが接近してきても、すぐにわかります」
そりゃあ…こういう時でもないと活躍する機会がないんだし(笑)。いままでディバイン一味に先んじて〈オリハルコン〉のかけらを探すためにあれこれ協力してきてくれてはいるものの、あんまりアテにならなかったり、ガセネタつかまされたり、目立った活躍がまるでなかったですからね…。へたすれば結成した意味にかかわってくる。(←痛…)
ただ、これだけ警備がにぎやかだと「ここにいますよー」って言ってるようなものじゃあ……まあ、敵には01コンパスという便利道具があるから、そう遠くないうちに気づかれるでしょうけど。それにトラベンさんたちネットゴーストのみんなが哨戒に専念しているということは、その時の手はずもちゃんとととのえてあるのでしょうね。よしよし。

○そうして当面の心配はなくなったところで、ひかるちゃんはまた腰を上げてどこかへ行こうとします。
「どこ行くんだ?」
「決まってるじゃない。お風呂よ」
みんなが「ええーっ」と叫んでる中で「おおおおおお」と声をあげてるひとが約1名(苦笑)。やっぱりきみか…。

○《雪谷亭》が何だかただならぬ雰囲気になってきた(笑)そのころ、サイトの外ではトラベンさんたちがしっかりと警備にあたってくれていました。
やがて、あの巨大な巻き貝がやって来ます。トラベンさんたちはすかさず身をかたくしてかまえるのですが、しかし貝は、どういうわけか《雪谷亭》サイトを通りすぎてそのままあさっての方向へ。
「? どこむかってやがるんでい…」
トラベンさんのいぶかりを受けてヤジナビが行き先を検索していたそのころ――サイト内の《雪谷亭》に、ひとりの訪問客がありました。
「お部屋、あるかしら」
「もちろんです」「どうぞこちらへ」
「ありがと」
褐色の肌をしたその女の人が、そう言って妖艶にほほえみかけると、出むかえたふたりの仲居さんはまるで催眠術にかかったように眩暈を起こし、ゆっくりと意識をなくしていくにつれてその身体に植わっていた“悪の種”が起動をはじめ……。
なかなか狡猾というか、あざむく術にたけてますね、この東アジア支部長というひとは。たしかにあれだけのおおきさをほこる貝は何かと眼をひくもので、それをうまく囮に使ってまんまと潜入するなんて、悪女なばかりかけっこうな知恵者。敵味方はともかく、この時ばかりはその上手さに拍手をおくりたくなってしまいましたですよ。さすが!
しかも催眠術まで使うなんて……もうミスラくんもびっくりのインド魔術(笑)。
(※ミスラくん…本名マテイラム・ミスラ。芥川龍之介「魔術」を参照のこと)

○温泉につかって、ひかるちゃんは極楽極楽。第13話以来かな、ここで入浴するのは。
いつ危険が迫るかわからないし番組ももう終盤だっていうのに、こうして折おりでとってもゆるやかでのんびりしていて。いいですね、この作品らしくって。(^-^)
「お背中、ながしましょうか?」
そこへやって来たのは雪谷さん。うしろにはネットビーナスさんもいっしょにいて、様子を見に来たみたいです。
ひかるちゃんはいっしょに入ろうよとさそい、雪谷さんは仕事中だからとお断り。夢の中でも仕事意識をもってのぞんでるなんて、雪谷さんまだ小学生なのにしっかりしてるなあ…。お友だちからのさそいでものらないなんて、自覚で言えばほとんどプロですね。
と、不意にひかるちゃんは雪谷さんの顔めがけてぶっかけ!
「…お客さまぁ…困ります〜…」
さらにとなりでふくみ笑っていたネットビーナスさんにもバシャン!
「………」
おかげでふたりしてずぶぬれで、顔から白いしずくをぽたぽたとしたたらせることに。
ええと……これ特に深い意味はないんですよね? そう想っていいんですよねすたっふさん。信じていいんですよね。私の邪推なんですよねくれぐれも。
や、だって…だって…ごにょごにょ。(しりつぼみ)

○竹の仕切りをはさんだ反対側で、勇太くんとピポパたちも入浴中。……って、勇太くんの入浴シーン…!! ちいさいけれど入浴中! 入浴中! ひかるちゃんがせいぜいで勇太くんはお部屋でおるすばんでもしてるものと想ってましたけどまさかまさかまさか…!!
しかもささ鎖骨がー!! うすい胸板といっしょにー!! ――ひょっっ、わー!!
今回となりに母タマがいていっしょに視聴してたので、もういますぐ盛大にのけぞってそのまま床の上をゴロゴロ転げまわりたい衝動をおさえるのに必死。つとめて平静をよそおいながら視聴してましたよ。これは何の苦行ですか(笑)。
えー…『ジョーズ』ごっこしてるポットはかわいいなあv(←とってつけたように言うな)

○と、とにかく、ゆっくりつかって疲れを落としていた勇太くんたちでしたが、
「かっ、花梨…!」
「…私、着やせするタイプみたい…」
「そ、それにしても…」
男の子なら反応せずにはいられない会話だなあ…修学旅行みたい(笑)。
いちおう子どもむけアニメな『ネットゴーストPIPOPA』ですけど、果たして視聴者してる低年齢層のいったい何割がここで次つぎと起きてる出来事の意味をわかってるか!?
……って、待てよ。
てことはつまり、つまりポットは着やせしてたものに顔を押しつけてたわけで……ひえええええ!?

○仕切りのむこうから聞こえてくる声に、ポットは「たのしそうだね!」とはしゃいだ声で言い、ピットとパットもちゃんと聞き取っていました。
「気になるな…」
「ええ…」
え〜、すみません。天然なふたりですみません。本当に何にも知らないふたりですみません(笑)。しかもピットはしまいに見に行ってくるとまで言い出して、勇太くんはあわてて止めようとするものの言葉がとどいていないようで、
「どうした? 何かあったのか!?」
そう言って、仕切りを飛び越えようとして――
「関係ないっ!!」
お約束(笑)。さすが女王さま、相手が精神的に低年齢の男子であってもやっぱり容赦ないのですね…。不意打ちの電磁ムチはかなりきつかっただろうなあ、ピットご愁傷さま。
しかし勇太くん、湯船にタオルつけちゃいかん……え、そう? じゃあいいです…(笑)。

○ところで、エコロンはどこ? こっそり女湯のぞきしてるわけじゃないよね?(笑)

○そして――
「なっ、何だと!! ほっホほ本当なのカ…?」
「はいでございます。みなさま湯船につかって、お気楽気分を満喫中で――」
「ひかるちゃんも、カ?」
「はい」「ネットビーナスも!」
聞いた瞬間に何やらおかしな絶頂をむかえてる人がここにひとりいるのですが、ここに雪谷さんが加えられてなかったのは幸か不幸か。(←幸ですよ、幸!)
てゆか、眼がキモい…。鼻の下のびすぎ…。妄想にふけってるためお顔が全体的にネットリしてますカズシゲくん。これ以上おかしなことになってどうするですか(笑)。
だけど左右を見れば、女3人ならぬ男ふたりが両脇からガッチリ腕をつかんで確保。
「ぬうう〜っ、行かねばならんのにぃぃっ!!」
コースケくんシュウゾウくんぐっじょぶ!(^-^)

○ホルルン・テルルンのふたりは《雪谷亭》の廊下にいました。だけどその眼は、悪意をみなぎらせたかがやきをはなっていました。あきらかに異常です。
うなずきあって走り出したふたりは、がっきと腕をくんで空中に舞い上がり、
「ホルルン!」「テルルン!」
「「スパスパクロス!」」
……バロームクロス?(なつかしい)(誰も知りません)

○ともかく、舞い上がったふたりはそのまま合体し、シンガポールにあるマーライオン像にケバく彩色したようなネットモンスターへと変身しました。
「源泉かけながし!」
いつのまにか楽しいお湯のかけあいこになっていたひかるちゃんたちの頭上から、大量のお湯が滝のような瀑布となって降りそそがれました。
ネットモンスターに気づいた勇太くんたちはあわてて出ようとするのですが、ひとりパットは顔を赤くしてふらふらと。
「はあ〜…はん…のぼせちゃったみたいです…」
長湯しすぎだコノヤロー!(笑)
ええいまったく緊張感のない…と、いっそこの作品らしすぎて苦笑していたのですが、
「のぼせには冷泉!」
その言葉とともに、眼をまわして倒れてたパットにつめたい水がドシャドシャと。
……意外に親切?

○ネットビーナスさんとひかるちゃんは、雪谷さんに逃げるよう言います。雪谷さんはみんなをのこして自分だけ行くことをためらいますが、ひかるちゃんが強い調子ですすめるので承諾。
「わかった…。でもひかる、せめてバスタオル巻いて…」
指摘されてひかるちゃんは、いまの自分の状態に気づいてあわてて手で前をおおいますが、
「させるかーっ!」
ネットモンスターはひかるちゃんにむかってアームをのばし……。
……意外に親切…って言うのかなあ、これ(苦笑)。

○しかしこんなこと言うなんて、ホルルン・テルルンってじつはおか……イエええと、そんなこと気にしてる場合じゃないですね。ていうか当然違いますよね。ええと。
ネットモンスターがアームをのばしてひかるちゃんを捕まえようとしたところを、ジェットピットが体当たりとともにひっぱってむきをそらさせ、そのまま自分たちにひきつけます。……これまさか、見えてないですよね?
イエ本当にそんなこと言ってる場合じゃなくてですね。ええと。(あわあわ)
「ピット、追ってくるよ!」
ポットとパットとともに同乗していた勇太くんがうしろを見ながら言うのですが、森林(サイトの《雪谷亭》って秘湯の宿だったのですね…)をかきわけながら追いかけてくるモンスターの攻撃を、赤い機体は飛び続けるまましっかりかわしていきます。さすがピット! そして勇太くん、時間がなかったのはわかるけどそんなカッコのままで湯ざめして風邪ひかないように!(笑)
と、モンスターは動きを止めて、背後からドリルのついたチューブのようなものを出して地面に突き立てました。深く地面にもぐりこませたそれは、力を加えることで《雪谷亭》サイトをめぐっている地下水脈に作用して――
「必殺・間欠泉!」
ジェットピットの行く手に、次つぎと湯柱が噴きあがりました。まさかサイトの特性を利用して人工的に間欠泉を作り、逃げる先ざきで攻撃してくるなんて…。
さっきまでゆったりしていた調子だったのに、バトルになると空気が変わるのはもちろんのこと、その技や緊迫感を出す調子のとり方やモンスターの勇太くんたちの意表をついてくる作戦への切り換えなんかもいいので、見ながらおおうと感心してしまいましたです。

○そうこうするうちに間欠泉のひと柱がジェットピットを直撃! 安定を失った機体はそのまま遠くへ飛ばされていき、それを見て叫んでいたひかるちゃんたちには、灰色の泥が流されてきました。
「お肌には……泥湯ギガ!」
次から次へとよくもまあ…。
ひかるちゃんが突き飛ばしたおかげでひとり無事だったものの、雪谷さんはこの惨状に息をのみ、顔をこわばらせずにはいられません。
たとえこれが夢であっても、自分の家とよく似た旅館であり、自分のはたらいていた場所。だから日常ですごしているのと同じように、雪谷さんはここを好きになっていたはずです。それがこうしてけがされ、荒らされていくのは、ひどくつらい出来事だったに違いなく……。命の危険にさらされたばかりかこんな光景まで目の当たりにしてしまうなんて、その心中を想うと心が痛みました。たのしくすごしてたのに、ただそれだけなのに、どうしてこんなことになってしまうんだろう、って。
このところ勇太くんたちを相手にしてばかりいたネットモンスターですけど、ここまでひどいことをされると、あらためてその存在がかなしくなってきます。しかも今回はもとがホルルン・テルルンで、自分で自分のいるサイトを傷つけてもいるのだからなおさらに。

○「ちょっと! マスター! 大変にして一大事にございまする! ネットモンスターめが、あらわれましたです!」
あわてて連絡してきたビットの報告に、カズシゲくんの顔色も変わります。早くネット世界へ行かなければ! しかし自分の背にはまだ、ひたひたと貼りついているふたりがいて、
「何かチョーやばそうな感じ…」
「何がマジやばいんだ? 言ってくれりゃいいのに…」
「なー?」
コースケくんとシュウゾウくんにしてみれば、友だちなんだからひと言でも言ってくれればしっかり協力を惜しまない気でいるのでしょうけど……おかげでカズシゲくんいろんな意味でギリギリ(笑)。この場合は「いいよ。行けよ」とかって遠慮してもいいものなんだぜえ?
ふたりそろってちょっとKY(笑)。
(※KY=空気読めない)

○そうこうしているうちに大ピンチ。泥湯にまかれていたひかるちゃんとネットビーナスさんが、ネットモンスターのアームに捕らえられてしまったのです。
「パット、ウィルス・コアを探して!」
勇太くんの言葉にうなずき、パットはメガネを透視モードに切り換えて検索を開始します。しかし――
「ミストサウナ!」
ネットモンスターから、大量の温霧が噴き出されました。それは自分の周囲一帯をおおい隠し、パットのメガネをもくもらせて、位置の特定をできなくさせてしまうのです。
狡猾な東アジア支部長が用意しただけあってか抜かりのない…。もちろんおかげでここ最近なかったバトルシーンの醍醐味というものを味わえてるのですが、本当、かなり手こずらせてくれますよね、今回のネットモンスター。
きっと温泉旅館のサイトだということもおおきく関係しているのでしょう。本来の本体はここのネットゴーストなんだし、攻撃に活用できる資源も豊富だから、地の利ありまくり。やることなすことおおがかりな上にホームグラウンドでの戦いということで、勇太くんたちが苦戦するのもうなずけます。

○「勇太くん! 花梨をつれて逃げて!」
ひかるちゃんがアームの中から叫びますが、しかしふたりがつかまったままでは、その身が心配ですし、人質としてかけらとの交換を要求されることにだってなりかねません。勇太くんもそのことを懸念しているのでしょうか、なかなか踏み切れないでいます。
「私…どうすればいいの…」
サイトを荒らされるばかりか友だちふたりがつかまりまでしてしまって、顔を青ざめさせる雪谷さん。何もわからないまま渦中に放りこまれたから、事情も経緯も当然知らないですし、ましてやすべての原因が自分の手ににぎられているちいさなかけらにあるだなんて想いもよらないでしょう。東アジア支部長もなぁ……破壊活動がお好きなのかもしれませんけど、せめて「そのかけらをお渡し」とでも言っておけばここまで手間をとらなくてよかったのに。問答無用でかかってくるものだからおかげで雪谷さん困りっぱなし(苦笑)。
でも、とつぜんの出来事でわけがわからないながらも、それでも何とかしたいと想っているし、おびえっぱなしだったりヘタに自分を追いつめたりしないのが、雪谷さんのいいところなのですけどね。自分はいまどうすればいいのか、こんな中でちゃんと考えをめぐらせているのですから。
こういう弱々しく見えてもその実しっかりとしているところ、私は好きですよ。(^-^)

○その時でした。
「おれのひかるちゃんとサ…じゃなくて、ネットビーナスを離しやがれ!!」
いきなり自分に投げかけられた(何だか余計なひとことをふくんだ)声にネットモンスターが振り返ると、そこには自分をはるかにうわまわる巨大な男の子のすがたが。
「離さねえと踏み潰すぞ!」
それはカズシゲくんでした。山のようにおおきなカズシゲくんが、ネットモンスターをはるか高みから見下ろして威嚇しているのです。
ネットモンスターがカズシゲくんに気を取られた瞬間、
「いまだ、勇太! ピポパ!」
「うん!」
「ピポパってゆーな!!」
ジェットピットがいきおいをつけて、アームに体当たり! 衝撃に泥のすべりも相まってか、つかまっていたふたりは飛び出るようにして解放されました。
何とか助かったひかるちゃんとネットビーナスさん、あわてて雪谷さんのもとへ駆けよります。もちろん〈オリハルコン〉のかけらを持ってるからとった行動なんかじゃない。さっきまでキツい目にあっていたというのに、ふたりとも真っ先に動いて、たどり着いたら肩に手をやったりして安否をたしかめるほど、友だちのことを最優先に考えてくれていて。その想いの深さがよく伝わってきたいいひとコマでした。

○そして――
「ぬふふふ…。どーんなもんだい!」
「さすがでございますですわv」「です」「わ」
ひかるちゃんたちが声のした方を見ると、破れた仕切りのむこうには、感動してるビボバたちを前に得意顔のカズシゲくんがいました。でもって、
「つーかさ、おれのおかげじゃね? おれさまの発明、No.87〈拡大投影機〉のさ。湯気をスクリーンにして拡大投影しちゃうあたり、チョーほめてほしいね!」
うしろから出てきて自慢げに言ったのはコースケくん。手にしたおおぶりの懐中電灯のような機械がその〈拡大投影機〉で、あらかじめ撮影しておいたカズシゲくんの映像を、ネットモンスターの出した水蒸気にあてて再生することで、まるで映画を上映するようにうつし出したのでした。メカいじりが趣味なコースケくんならではの発明品です。設定が活かされたのはこれで2度目だなあ…。てゆか、よく持ってたな(笑)。
「おおう、そうだった。ありがとう、わが右腕よ」
「使えるように調整したのは、おれだよ!」
同じく反対側で得意げに言ったのはシュウゾウくん。PCおたくという設定でしたけど、こういうこともできるんですね…。自分でマシンくみたてたりもしてるのかな?
「感謝するぞ、わが左腕よ」
「…おれ、左腕だっけか?」
「忘れちまったなー」
そういえばそんな設定、あったんでしたね…。(笑)(ちなみに、逆です。第3話参照)
でも…巨像のトリックは何となくわかってたのですが、それがこのふたりの助力があってこそのものなんだと想うと、何だかとってもうれしかったでしたよ♪ ワクワクしてくるような感じで。そしていまカズシゲくんが笑顔でいるのは、その感覚がどこかなつかしいからなのかな。勇太くんが転校してくる前、3人でつるんでいたころのことが。カズシゲくんたち3人の、いい意味での“悪ガキ”っぽさが想われるひとコマでした。(^-^)
しかしコースケくんもシュウゾウくんも、ふたりそろってみょうにかわいらしくなっちゃって…(笑)。新OPで見た時からいつかこういう機会がおとずれるだろうとは想ってましたけど、じっさいにネット世界に入られて動いたりしゃべったりしてるのを見たら、何だか愛しく想われてきちゃいましたv 頭ナデナデしたいです。
てゆか、ふたりともこの世界になじむのチョー早すぎ。
シュウゾウくんのTシャツはネット世界でも動くのかマジ気になります。

○人質を奪い返されて怒ったのかあせったのか、ネットモンスターは大量に蒸気を出しはじめました。パットはとてもやりにくそうで、おかげでコアの特定はますます困難に。
それを知って、前に立ったのはビボバたちです。
「できんのかぁ? ビボバに」
「お黙りなさい! ピポパ! 信号機!」
言われちゃった…(笑)。
ともかく、ビボバたちは手をあわせて――合体!! ガスタンクのような球体の胴に、手足とボットの頭をつけた新型へと変身します。その名も、
「ボッター・ツー!」
おお…。とうとう、秘密の2番が出てきますか…!!
ボッター・ツーはアームの先についたドリルをぐるぐるとまわし、さらにアームそのものも回転させて風を発生させ、
「ドリルタイフーンアタック!!」
その風で敵のまわりの蒸気をはらおうというのですが、これってけっこう時間かかりそうだなあ…と想ったのは私だけでしょうか(苦笑)。ポットがひとり降りて、第42話の時みたいに手をファンにして風を送った方が早いような。しかもすぐにネットモンスターになぎはらわれてしまったから、何だかたいして効果なかったような。(←言ってはならん…)
アームをぐるぐるまわしてるだけの画とか一歩間違えればギャグスレスレだった今回のビボバたちでしたけど、まあバスター・スリーよりかはいくぶんマシか(笑)。
今回はほぼ全員に均等に見せ場とチャンスがあったことですし、いいところをつめあわせたような贅沢感がありましたv これだけ人数が多いとバトルシーンで動かすのひと苦労だと想うのですが、よくやってくれてたなあ…。脚本の滝さんのいいお仕事ですね。

○とはいえ――やまない攻撃と止まらない破壊に、雪谷さんの心は痛んでいくばかりでした。とてもつらそうな、心を引き裂かれているような表情をしています。
耐えられなかったのでしょう。この場所が荒らされてしまうのも。これ以上誰かが傷つくのも。自分が傷つくよりもつらいことに涙を流す、雪谷さんはそういう子ですから……。
「イヤ…お願い…。もうやめてえぇぇぇっ!!」
その瞬間、奇跡が起こりました。
雪谷さんが悲痛の叫びとともに〈オリハルコン〉のかけらをにぎりしめた時、あたりを染め変えるほどのかがやきが生まれ、そのひかりに照らされると、いちめんをおおっていた温霧は嘘のように晴れてしまいます。雪谷さんの必死の叫びが、願いとなって〈オリハルコン〉のかけらに聞きとどけられたのでした。
おかげでボッター・ツーの奮戦がちょっとうすれてしまった感があるのですが(苦笑)、しかし雪谷さん、あの状況でどんな心中だったのかは察するしかありませんけどよくこれだけのことを引き起こせましたね…。「もうやめて」だからネットモンスターが金縛りにあうか何でも言うことを聞くようになるか、いっそもとのネットゴーストにもどってしまうのか…という考えも脳裏をよぎったのですけど、そうはならずに霧が晴れるという結果になったのは、〈オリハルコン〉の受け取り方によるものなのかな? 誰かが傷つくのがいやだったり、この場所が破壊されるのを止めたかったり、どうしてこんなことになってるのかわからなかったり、これ以上ひどいことになるかもしれなくてかなしかったり、何とかして状況を変えたかったり……そういった、持ち主の複雑に錯綜する心といまのこの状況を照らしあわせた結果、いい解答をみちびき出した、みたいな。
その真相はともかく、ただ、このとてつもないひかりの強さは、雪谷さんの想いのあらわれのような気がしました。かなしいことやつらいことを止めたいと必死に願う、ひとりの女の子のけなげな想いなんだろう、って。
だから、それがつうじて、実現した光景は、瞬間に起こったこともあってとても劇的で、奇跡のようにまぶしく映りましたよ…。

○で。
ひかりが蒸気をはらってくれたことで、パットのメガネも正常に機能するようになり、
「見える…見えるぞ…!」
らぴゅたネタかい…。(むすか)

     ◆

○まあとにかく、そうしてネットモンスターが、もとのホルルン・テルルンにもどったあと――。
すっかり泥だらけになってしまった露天風呂の掃除も終わらせてから、あらためて、みんなでゆっくり温泉につかって汗と汚れを落とします。こんな時でもまだちゃんと仕事意識を持ってる雪谷さんはさすがだなあ。
「ありがとう、カズシゲくん」
「助かったわ」
「い、いやぁ〜…」
仕切りのむこうからあらためてお礼を言われてカズシゲくんデレデレ(笑)。入浴を聞いた時はエロガキ全開だったのに気まずそうにないのがらしいというか。数分前の映像(妄想ふくむ)を女の子ふたりに見せてみたい…。(笑)(←半分じょうだんです)
そういえばあのネットモンスター、もとがふたりだからスタンパーも2回必要になるのかな、って想ってましたけど1回ですんじゃいましたね。ふたりでひとつ、ってこと?

○「はじめからピピッときたのさ!」
巨大カズシゲくんを見た時のことを話しているのでしょう、ピットは湯桶の上に腰かけて得意げです。たしかにあの時、以心伝心したみたいにけっこういい反応してましたもんね〜。ふたりともナイスプレーでした!
「ふうん。じゃああらためて、これ受け取って」
話を聞いていた雪谷さんは、そう言って、ピットに手の中にある〈オリハルコン〉のかけらをしめします。
「何で、おれに…?」
「だって、おれに渡せって言ったじゃない」
顔を赤らめてしまうピットとそう言ってくれた雪谷さんとのあいだに、いい温度が流れているのを感じました。この瞬間に、このふたりのことがとても愛しくなりましたよ。
顔を赤らめてしまったのは、雪谷さんの申し出が唐突で不意打ちだったのと、あとときめいてしまったのもあったのかな。自分に心をひらいてくれたことがうれしくて。
雪谷さんも、そういう描写こそなかったですけど、でもきっとピットのことをちゃんと見ていてくれたんですね。そして、わかってくれたんですね。
はげしいバトルのあとだからというだけではない、ふたりのあいだにあるたしかなあたたかさに、つい笑顔になってしまったひとコマでした。
いまどう映っているのかしら。雪谷さんの眼にピットは、ピットの眼に雪谷さんは。

○ピットは、すこし照れながらも笑ってかけらを受け取ろうとします。しかし――
「ありがと」
取られた雪谷さんの手と空ぶりしたピットの手がふれあってパッと離れたところを見て、何だかういういしい恋人同士のようだなあ…と想ってしまったことはさておいて。
赤い爪をした褐色の指がふたりのあいだにのびてきたかと想うと、こころよく渡されようとしていたかけらをつまみあげて、横取りしてしまったのです。
手の主は、表情をけわしくする勇太くんたちを、仕切りの上で見おろして笑います。
「これはいただいていくわね」
艶然とそう言って、虚空へ消えていく東アジア支部長。ピットは怒りとともにそのあとを追おうとしますが、
「ダメだよピット、ひとりじゃ危ない!」
勇太くんにそう言われて、降りてこざるをえませんでした。
「くっそおぉぉ! かけら取られちまったんだぞ!?」
「いいんだよ。みんな無事だったんだから…」
くやしがるピットに、なだめるように言う勇太くん。相手をこれ以上追うのであれば、戦闘は避けられない。そしてそうなれば、こちらもただではすまない。ネット世界へ来たばかりの3人をさらなるごたごたに巻きこむわけにはいきませんし、勇太くんにしてもそのあたり、抵抗があったのでしょう。……何より、みんな服も着てないことだし。(苦笑)(みんながみんな勇太くんのようにはいかんのよ…)
みんながあと片づけを終えて温泉でひと息ついているところへ、隙を突くようにあらわれて。本当、知恵者です。私も今回は守られてよかったなあと安心していたところだったので、このタイミングはまさに不意打ちでした。まんまとしてやられましたよ。……このひと、油断がならないという点ではディバインさんといい勝負かも。
ネットビーナスさんが手袋はずしてるから電磁ムチ出せないのは惜しかったなあ…。ひそかにキャットファイトも期待してたのですが。
かけらをとられてしまったことはくやしいし、本気でむかむかしてきましたけど……ただ、そんな中でピットが怒ってくれてたことが、わずかでもたしかに救いでした。
きっとピット、ただかけらを取られたからというのではなく、雪谷さんが自分を信じて託してくれようとしていたのだから、くやしさも半端ではなかったことでしょう。言葉に、表情に、にぎられたこぶしに、その心がとても出ているように感じられました。
あらためて私、雪谷さんがネット世界へ来てくれてよかった、って想います。
人間とネットゴーストの歩みよりを、この瞬間にかすかだけれどたしかなつながりが生まれていたことを、いいかたちで見せてくれていましたから……。

○雪谷さんも、かけらをとられたとはいえこれ以上ひどいことにはならなかったことに安心したのかな。たのしそうに笑います。どこか、とても満たされたように。
「この夢、さめないでほしいな…」
そう言った雪谷さんのすがたはひかりとなって、ひかるちゃんたちがおどろく前で空気へとけこむようにして消えていきます。〈オリハルコン〉のかけらが手を離れたから、ネット世界にはいられなくなったのでした。
仲のいい友だちや、にぎやかな男の子たちがいて、新しくできた友だちも加わって。
消えていく時の笑顔を見てたら、もしかしたらこの光景は、雪谷さんがいつからか想いえがいていた夢そのままだったのかもしれないな、って想われてきました。
けっきょく最後まで夢だと想っていた雪谷さんでしたが、ひかるちゃんがそう言うとネットビーナスさんはその方がいいとほほ笑みます。
説明などの手間がはぶけるし、怖かったことやつらかったこともいっしょに想い出させてしまうし、それにしあわせな夢を無理に現実にしても、それが必ずしもいいこととは限りませんからね。だから雪谷さんにとっても、その方がいいのかもですね。

○そして、そんなやりとりを聞いていたら何だか半信半疑になってくるコースケくんとシュウゾウくんですが、
「夢なのかねえ」
「さあ…?」
そんなふたりに、ささやきかけるようにカズシゲくんはよって来て、
「夢だ。これは夢だ。夢だからいつか――さめる!」
ガツン!!
気がついた時、コースケくんとシュウゾウくんは、もとの海辺にいました。痛む頭をなでさすってるふたりを尻目に、カズシゲくんはビボバたちと成功の笑みをかわします。
これは、危険のあるいまのネット世界にふたりを巻きこむわけにはいかないという、カズシゲくんなりの想いやりと見なしたのでいいのかな。知る人数が多くなれば秘密ももれやすくなるものですけど、でもふたりはカズシゲくんの友だちなのですから、いつまでも秘密にしておく必要もないでしょうし。これから先、何が待ち受けているかわかりませんからね。……そういう思惑からくる行動でありますよーに。(カズシゲくんは友だちを粗末にするようなやつじゃないと想いたい…)
だから、いつかまた、ネット世界に平和がもどった時に、あらためて招待してくれればいいなあと想います。(^-^)

○ところで、エコロンはどこに行ってたの?(笑)
しかもボルゾンは? ずっと首に巻きついてたけど、おねんねでもしてたのかしら。もしかしてお湯が怖くて首にしがみついてたとか……って狂犬病だよそれ!

○《雪谷亭》の居室――。
PCの前ですやすやと眠りこんでしまっている雪谷さんに毛布をかけて、サヤカちゃんはそっと部屋を出て行こうとします。だけど、数歩進んだところで自分の名前を呼ばれてしまいました。サヤカちゃんは「起こしてしまったか…」とすまなさそうに振り返りますが、
「すごくたのしい夢を見たの」
まだすこし眠たさののこる声で言って、雪谷さんはおだやかにほほ笑みます。
その言葉に、サヤカちゃんは笑顔でうなずいてから出て行こうとして、ふと想いついたように振り返って言いました。
「花梨、今度カラオケ行かない?」
「いいけど…どうしたの、いきなり」
「イヤ、その…1度、行ってみたいと想っていたから」
「あのね、さっき見た夢でも、カラオケに行ったの! 聞いてくれる?」
屈託なく笑って夢の話をする雪谷さんの様子を、サヤカちゃんはやさしくあたたかいまなざしで見つめています。
第44話でさみしい想いをしてしまったサヤカちゃんでしたけど、ここにもまた大切なものがあることが想われたのでしょう。眼の前で笑っている、友だちであり、きょうだいや家族のようである、とても愛しい存在。
たのしそうに妖精さんたちの話をする雪谷さんを見ながら、自分もほほ笑むサヤカちゃんは、あたたかくてやさしい、しあわせそうな顔をしていましたよ――。


そしてこのあと、ネットビーナスさんのこともいっしょに想い出されて、内心ヒヤヒヤしたとかしなかったとか…(笑)。

しみじみといい回だったなあ…。雪谷さんのネットダイブをメインにすえて、ネット世界のたのしいところや魅力的なところ、いまの危険な状況などをよくかいてくれていましたし、おまけにコースケくんとシュウゾウくんまでネットダイブしちゃうなんて! このふたりが入ってくると物語がとっても愉快になるから大好きですよv
そういったことのほかにも、ストーリィに面白い部分たくさんありましたし、バトルシーンもよかったし、いろいろあって、何だかとっても得した気分♪ ……あと、温泉殺人事件もね(笑)。
そして同時に、〈オリハルコン〉についてもその特性と驚異をかいま見せてくれていましたね。パットの科白「見える…見えるぞ…!」にちょっと笑ってしまいましたけど、でもじっさい、今回の話はらぴゅたが隠し味になってるのかも。ふとしたことから雪谷さんが手にした〈オリハルコン〉のかけらは、シータが持つ飛行石のペンダントのようなもので……作中でおじいさんの言ってた「強い力を持つ石は人を幸福にもするが不幸にもする」という科白がよみがえり、ふと考えこまずにはいられませんでした。
ネットダイブを実現させたり、想うだけで移動できたり、願えば状況を変えてくれたり。ほんのひとかけらだけでも持つその力はあなどれません。
〈オリハルコン〉は、伝説のプログラムは、果たして何をもたらすのでしょう…?

そして次回予告。守くんを差し置いてデビューするとは…!! でもほっぺた染めてるのと後輩気質がかわいらしいのでチョーゆるせます。てゆーかマジこれっきりだろうし(笑)。
ピットに言われて返してる勇太くんはノリいいなあ(笑)。アタマかきむしってる勇太くんの横でほくそえんでるピットがニ・ク・いv
てゆか、勇太くん赤ちゃんの真似うまーい! しかもとてもかわいらしい! 何ごと! いますぐだっこしておしめでも何でも(以下略)(自主禁)
最後にあの4にんのショットをもう1度見られてうれしかったです♪(^-^)

といったところで次回は、赤ちゃん話です!
ピポパで赤ちゃんって……かわいらしさ∞じゃね? じゃね?(2度言う)(大事なことだもんね!)
ふだんもじゅうぶんかわいらしいけど、それとはまた違ったかわいらしさですごいほんわかした気分になれそうですv
それに赤ちゃんってことは、関連していっしょに勇太くんの“あれ”についてもあかされるのかな。なので何かと楽しみにしています♪

――さて、お待たせしました。(誰も待っちゃいないって)
第34話の時のように自分の趣味に走った(≧煩悩まみれな)箇所になりましたので、本来なら◆のところに入る部分を、例によって抜き出して以下にうつしてあります。1度ならず2度までもすみません。
ちなみにこのような措置をとるくらいならどうして隠さないかと指摘されそうなのですが、それはあれです。かいた量が長すぎて隠せないからなんです。(←アンタ…)
興味のない方、そういうのが苦手な方はいますぐまわれ右。
読んでやろうかいというご奇特な方は、15行ほど下を御覧ください。……いいんですか?(笑)















○そして勇太くんはいつものようにスタンパーの準備に入るのですが……いつもと違うところが1ヶ所だけありました。眼をうたがうその光景に、想わずまぬけな叫びをあげてしまいましたよ。「はんらー!!」って。
え、シャレにもなんないこと言ってんじゃねえ、ですって?
そうです、シャレになってないんです。
だって勇太くん…タオルいっちょ…!!(愕然)
しかもお、お、お、おなか! お、お、お、おへそ! ちゃんと鎖骨も!
おどろきと注視とでもう眼ギンギンです。いつものスタンパーバンクシーンがカッコひとつでこんなに色っぽいものになるとは想ってませんでした。ぎゃーっていうおどろきでした。今度という今度はたまりませんでした。母タマが席はずしてくれてて助かった…。
さらにピットがスタンパーになったらなったで、それをことさらのようにかまえてわざわざポーズつけてくれてるし。加えてそのあととった攻撃方法が、第33話のようにファイヤースタンパーを撃ち出すのかと想ったらおおきくふりかぶって直接アタック…!!
ひょっわー!!
ちょちょちょちょい待ちよ勇太くん…。このカッコじゃロクに動けないし動かないだろうと想ってたのに何やってんの!! 場にいたみんなに見えちゃってるよ特に女子に!
いやもう…どんだけおどろかされたかわかりません。たった数秒のあいだに次から次へと出されて打ちのめされっぱなし。どうなのこのやたらいいサービスvv
これまでずっと見守ってきた勇太くんでしたけど、そのナチュラルさが時どきどこまでのものなのかわからなくなります。鮮烈? 強烈? 猛烈? つうか激烈? もうこわくてビデオ見返せません。(見返したけど)(しっかりコマ送りもしたけど)
うん、やっぱり旅館といえば温泉、温泉といえば殺人事件! むすびめのスリットからのぞく脚のセクシーさまでたまりませんvv(ふとももー) いまにもめくれてしまいそうで、もう鼻といわず全身の穴から血を噴いてしまいそうです。まったく何このいっそけしからんほどのチラリズム大作戦。スタッフさん命かけてるとしか想われないよ!
……でもしっかり燃えたというより燃えまくったんですけども(笑)。すみませんまんまとやられてましたすみません。
見えそうで見えないからなおのこと焦れるし。こんなことを勇太くんがやってくれるとは。もう温泉につきものの“ポロリ”があってもおかしくないような気さえしています。
嗚呼…いますぐあの露天風呂へ突撃したい…。ていうか勇太くんのタオルになりたい…。
水分をタップリふくんであの肌に密着したいとか考えてしまった私はしょせん負け犬、コマ送ってしまった時点で石投げられて当然です。いっそひらきなおって超能力だろうがHGPだろうが持てる力総動員したい気分でしたと告白しますハレルヤ。
……もともとそのナチュラルさにひかれたというのに、こんなことしてくれちゃうから勇太くんのどこを好きになったのかわからなくなるなあ…。
でもおかげでブルーになってしまったのかといえばそうでもなく。勇太くんのこと、もっと知りたいと想うようになったし、さらに好きになりました!(^-^)
0

2009/2/15

『ネットゴーストPIPOPA』第45話  視聴記。

・「バレンタインデー@ト」

ところでコミック版では、去年のチョコ総数は勇太くんが5こ・守くんが4こだったそうです。内訳は――

 勇太くん=お母さん+先生+義理+おばあちゃん+近所のおばさん
 守くん=お母さん+先生+義理+いとこ

ヤスエちゃんや伊藤さんからは……もらえなかっただろうなあ(苦笑)。
でも、ヤスエちゃんって誰? 伊藤さんってどんな子?

○といったところで、まずはいつもの挨拶です。今回はエリ子先生のご担当。
「おはよう、みんな。わかってると想うけど、TVを見る時は、部屋をあかるくして、できるだけ離れて見てくださいね。いい子には先生と――エリエリからのプレゼントがあるかもよンv」
変わり身早いなあ…。服装だけじゃなくキャラクターも(笑)。
でも、エリ子先生ってどうしてネットアイドルやってるんだろう。単純にご趣味なのかしら。それとも自分チェンジ? 自己顕示欲のあらわれ(いい意味で、です、くれぐれも)とか、もとは歌のおねえさんになりたかったからとか……ついいろいろ考えてしまいます。
イエ、何にしても特に気にはせず、ふつうに応援してるんですけどね。かわいらしいし。もらうコメントへのレスポンスのよさはあこがれだし。(^-^;)

○でばいんさんがまた出たアバンタイトル(最初だけでいいと想うんだけどなあ…)も終わり、本編は2月13日の風景から。
「平岡のやつ、去年マジ3こだっけ」「チョーたしかに」
朝、学校の廊下で話をしているシュウゾウくんとコースケくん。いっしょにいた勇太くんが何のことか訊くと、去年のバレンタイン・デーの話でした。平岡くんというのは、勇太くんのクラスにいるよく言えばとってもオシャレ、悪く言えばただカッコつけてるだけの男の子なのですが、その子が女の子からチョコレートを3こももらったというのです。
うーん、家がお金持ちだから、とかなのかな。じゃあみんな玉の輿ねらいか…。(←ホワイト・デーに期待してるんだってば) でも、私から見ればイチバンもらえなさそうなタイプなのに、どうしてチョコが、しかも3人ぶんも集まるんだろう。「平岡さまーv」だし。謎です。
このクラスには、他にもけっこういい男の子そろってると想うけどなあ。たとえば青いシャツの子とか、髪をたばねた子とか。まわりを見ればあちこちにいるでしょうに。
私だったら真っ先に勇太くんにあげ(却下)(←つまりはそれが言いたかっただけなんでしょケイトさん…)

○すみません、それで。
勇太くんも、好きな子にチョコレートをというこの日のイベントにはやっぱり心動かないわけはないらしく、この話には素直に感心。重要な点が3こという記録にあるのか、それとももらった平岡くん当人にあるのかは謎ですが(笑)。
しかしカズシゲくんはそれをくだらないと一蹴。自分はほしくないのかと訊かれてもたいして興味なさそうなそぶりです。コースケくんとシュウゾウくんからバレンタイン当日のイベントにさそわれても、生返事を返すばかりで……またスランプか、さもなければお父さんから和菓子やにチョコレートなんて言語道断だとでも言われているのか、とにかくいつものような元気がないのでおかしいなあと想っていましたよ。ところが。
その眼はふたりの女の子を見つめていて……
(チョコレート、ダブルゲット希望!)
どうやら太陽と月両方からもらおうという魂胆らしく。重症健在ナリ、か…(苦笑)。
考えてみれば、おかしいのはいつものことでしたね。心配して損した。(笑)(←ひどい)

○ちなみにコースケくんとシュウゾウくんがさそったイベントというのは、バレンタイン・デーにおこなわれる、ネットアイドルのエリエリが出演するという当日限定イベント。上舞市ではこんなのもひらかれてるんだなあ。
とにかくふたりは、学校のPCで情報を確認しておお盛り上がり。
「ヒュウ! チョー楽しみィ!」
「マジ、エリエリキタァー!」
大人の世界をのぞいてるしエリエリの足もとにもおよばない子たちには興味ないふたりなら、もう同級生からのチョコレートはいらないかな?(笑)
でもってふたりは、イベント当日に配られるというチョコレートもめあてみたいで……
「あぁ〜、エリエリのチョーイベント限定チョコv」
「データ配信――ケータイでマジゲットだぜ!」
ポ●モンですかい…。(そりゃたしかに、この番組はじまる前は『ポケ●ンサ●デー』が流れてるけどさ…)

○いっぽう女子は女子で、誰にわたすのか盛り上がり中。サヤカちゃんによると、ロシアでバレンタイン・デーは、恋人どうしでいっしょにすごす日なのだそうです。お父さんお母さんの邪魔をしないように、この日はいつもの甘えっ子も遠慮してたりしたのかな。
私はあげることに縁がなかったし(対象はいつも2次元だったし…)、ほかの人のあげる/あげないにも特に興味はなかったのですけど、でも当日を前にみんながだんだんとウキウキしてくるその空気が好きで、話によく加わったりしてたものでした。真剣に想いつめてる子がいたら、緊張をといたり応援したりして。みんなが持ちよるお菓子がめあてというのもありましたけどね!(笑)(チョコレート大好きっv)
でもとにかく、いいなあと想います、こういう雰囲気。みんながふだんよりもかわいらしく見えるからふしぎ。もとは製菓会社の拡販戦略とはいえ、好きだし悪くないし、どうかこれからもあり続けてほしいなあ。

○で、エリ子先生もイベントへむけての最終準備に追われながら、PCの前で作業中。イベント用の衣装を選んだり、データチョコの用意したり。ぜんぶ個人作業なので、何かと大変そうですね。(バレンタインメイド服ってすごいなあ…)
しかしふと、ひかるちゃんに言われた言葉――先生は誰かにチョコあげるの?――が想い出されると、連想するように「ほわ〜ん」と相沢さんのお顔があらわれて…。
ギョッとなったエリ子先生、すぐにほっぺたをぺちぺちと叩いて作業にもどりますが、顔が赤く染まってたし、笑い飛ばすのでもため息をつくのでもなくこういうあわてた反応をするってことは、やっぱりそういうことみたいですね。ふふふ。(^-^)
これまで相沢さんの想いのほどをうかがうことはあっても、エリ子先生の方がどんな想いでいるのかはわからなかったのでどうなることかと想ってましたけど、そうかー、そうなってくれるのかー…。うれしいぞ!(笑)
きっと相沢さんのようにひと目ぼれとかじゃなくて、何かきっかけがあったんでしょうね。そこから印象づいたんだろうな。何だったんだろう。やっぱり密室?(笑)
でも本当、ピポパスタッフさんは伏線をはっておくのがお上手だなあ。つくづく感心です!

○で、その相沢さんはというと、夜になっても地味にお仕事中。ずっとPCにむかっていたのですが、ちょっとひと息入れるためか肩の力を抜いたところ、ドアをノックする音がして秘書の人が入ってきました。
「バレンタインの義理チョコでございます」
そう言ってデスクに置いたのは、赤ちゃんの手のひらにもおさまるほどちいさな「ピロレチョコ」ひとつ。明日はお休みなので前わたしということだそうで、
「本命チョコは、明日もらってください。失礼します」
そう言って、さっさと出て行ってしまいました。わざわざわたしていくなんて、ヒラメもと社長の時はこういったでしょうか。(←あんたっちゃぶる…) 風間もと社長さんは…どうだったんだろう。秘書さんといい1日をすごしてくれてたらよかったのですが。
それはともかくとして――あとにのこされた相沢さんの、秘書の人に言われたその脳裏には、「ほわ〜ん」とエリ子先生のお顔が。ふたりとももういい大人なのに、ういういしい感じがしてほほえましいですね〜。いいなあこのフィーリングカップル(笑)。
相沢さんのひと目ぼれからはじまったこの恋、ひそかに応援してるものとしてはうれしき限りです。秘書さんとデキてたなんていう過去を考えてしまったこともありましたけど、イエイエ、それでもやっぱりこのふたりには、むすばれてほしいなと想ってましたよ! じっさい何もないらしいことも証明されてましたし、いい関係になってくれるといいなあ。

○そしてバレンタイン・デー当日――。
「ありがとう、ママv」
「どういたしましてv」
朝一番でハート型のチョコを受け取る、勇太くんのお父さん。わたしたお母さんも、おみかんを食べながら笑顔です。『ネットゴーストPIPOPA』いちのラブラブ夫婦はまず無難にクリアですね。
……しかし。しかし、ですよ。
おみかんがすっぱいってことは……すっぱいってことは? わわわわ!?(とたんにあわてふためいて)
わー、わー、まさかこんなにおわせぶりなことしてくれてるなんてどうしよう。たまらずソワソワしちゃいます。どっちなんだろう。女の子かなー。個人的には弟希望なんですけど、でも女の子になりそうな予感がします。まだ生まれるとも宿ってるとも決まったわけでもないのにドキドキ。ほんとうにただのすっぱみかんだなんてオチはナシよ!(笑)
やっぱり、第34話なのかしら。それは間違いないとして、名前はどうなるのかな。優子と健太で「勇太」だったから……次は健太と優子で「健子」?(←ストレートすぎていかがなものかと)

○バレンタイン・デーというものの何たるかをパットは知っているらしく、携帯電話の中にいるピポパたちの話を勇太くんは笑って聞いています。
好きな子にチョコレートをあげる日なんだと聞いて、ポットはプーからのチョコレートほしかったと、しみじみとした調子で言いました。ピットはそんなのいらねえやとそっぽをむいてしまうのですが、そうしたら、
「じゃあピットのチョコもーらった」「イエイエ私が」「じゃあぼくが」
勇太くんにまで言われてピットあわあわ。こうなったらもう強がってなんかいられず、
「プーのチョコはおれのだ!!」
望めないものなのに躍起になっちゃったりして、想いが深くていいですね〜。
お菓子サイトで雲をおこしてたプーが果たして立派なチョコを作れたかは謎ですが、手作りでもお買いものでも、わたしたものをピットはよろこんで受け取ってくれるでしょうね。だけどそれを素直には出さず、「もらっといてやるよ」みたいな感じで、ちょっと意地をはりながらも受け取って。照れ隠しだけど、ちゃんとほっぺたが染まってたりするんだろうな〜。(^-^)
ピットとプー、ふたりのいいシーンがこの日に見られなくて、残念じゃないといえば嘘になります。だけど、こうして想ってくれてるだけでじゅうぶんうれしかったでした。

○と、ここで勇太くんに話がふられます。
本人いわく、今年はお母さんからひとつもらったきりで、ちょっぴりさみしい、とのこと。ポットに「ひかるちゃんからほしくないの?」と訊かれたら、
「それはその…もらえないより、もらえた方がうれしいけど…」
ドキッとなってほっぺた赤くしちゃって、勇太くんも男の子だなあ…。反応がとっても素直でよろしい(笑)。

○勇太くんがそのままピポパたちにさそわれてネットダイブしていたころ、カズシゲくんは《江のしま》でお店番。その店頭には「バレンタイン大福」なるシロモノが置かれていて……。スゴイ商品考え出すなあ、お父さん。商魂たくましいというか…。
カズシゲくんがカウンターに伏せってたのは、大人の手のひら大はあるこれを「売れるワケねーよ…」と想ってるからなんだと想ってました(笑)。

○じっさいはチョコをわたしに来てくれる人がいないので憂鬱になってるだけなのですが。とそこへビボバたちが出てきて、メールの着信を知らせてくれました。迷惑メールだろうと想っていたら、発信者は――
「ひかるさまからですけど」「ですけ」「ど」
(ひかるちゃんっ!?)
とたんに元気になる、このわかりやすさよ(笑)。純情もここまでくると瞬間湯沸し機なみですね。
あと鐘の音の演出、いい音つけていてうまいなあと想いました。おかしな軽さみたいなのがあって、ついフき出してしまいましたよ。ぐっじょぶ!

○《雪谷亭》でもバレンタイン・デーを意識してるらしく、カゴに入れたチョコレートを男性のお客さまに配っています。雪谷さんといっしょに、サヤカちゃんも仲居服を着てお手伝い。かわいらしい仲居さんふたりから、男の子たちははしゃいだり、どぎまぎしたりしながらチョコレートを受け取りました。
雪谷さんからもらっていた子、かわいらしかったなー。おめかししてたけど、どこかのおぼっちゃんなのかしら。お礼を言ってるところなんかとっても無邪気で、よくできたいい子だなあとついにこにこしちゃいましたよ。(^-^)
金髪の仲居さんから受け取った男の子はどんな気持ちだったろうなあ…。かなりドギマギしてたみたいでしたけど(笑)。お顔見せてくれればよかったのにー。
そういえばサヤカちゃん、お着物もけっこう似あってますね〜。ふだんは青系で統一してますけど赤いのもなかなかイケてるし、仲居さんのお仕事もしっかりこなしてます。
接客の作法はもちろん、着つけから教えてもらったんだろうな、これ。ちょっと照れくさそうに教えてほしいと頼んで、それによろこびの笑顔でうなずいて――そんな様子が自然にうかんできます。うれしいですね、女の子ふたり、仲よしで。……何だかたおやかなものを感じる関係ではございますが(苦笑)。

○と、サヤカちゃんの携帯電話がバイブレートしてメールの着信を知らせてくれました。物陰に入ってからひらくと、画面にはメールをくわえてしっぽをパタパタさせているボルゾンが。
やっぱりネットゴーストらしく、携帯電話やPCへの出入りは自由にできるんですね。忠犬してて、いい子だなあボルゾン。

○勇太くんとピポパたちは、差出人がふせられてるあるメール(もっともピポパたちは、ちゃんと承知してるみたいなのですが…)にさそわれて、チョコレートの立方体でかたち作られたサイトへとやって来ました。
中へ入ってびっくり仰天! そこには何と、
「チョコの川だぜ!」
つややかな茶色の流れる小川や、
「チョコの木だよ!」
チョコレートの実をつけるチョコレートの木、さらに、
「チョコの家です!」
マーブルチョコのちらばる庭に建つ、かわいらしい一軒家。色やかたちの違う各種チョコレートをあざやかにくみあわせ、チョコクリームなども使い分けてかわいらしく作り上げています。まるで、童話のお菓子の家のよう。
もう本当、夢にまで見た光景がここにありましたよ。
これを見た瞬間お口の中がうるおったのは絶対に私だけじゃないはず…!!

○と、チョコハウスの扉がひらいて、中からひかるちゃんが出てきました。
「今日はバレンタイン! ひかるのチョコレート・パーティーに、ようこそ〜♪」
そう言って、かわいらしくお辞儀してみんなを招き入れました。
中に入ると、もちろん内装もチョコレート。たぶんチョコレートじゃないソファやテーブルも、家の色を邪魔しないように設計されていて、調和がとれてていいですね〜。
ネットビーナスさんも招待を受けて、ひと足先にボルゾンといっしょに来ています。
「さあみんな、席についたついた!」
エコロンの案内でテーブルについたら、みんなの前にはチョコレート料理がズラリ。チョコ・フォンデュやチョコレートケーキはもちろんのこと、チョコレートパフェ、チョコレートムース、チョコレートドリンクなんかも! 何て豪勢なんでしょ、まさにチョコレートづくしです。
「ぜんぶひかるの手作りだぞ! 心して食べるように」
ちょっと胸をそらしてみせたエコロンのかわいらしさもさることながら、こんなことを計画してたなんて、すごいなあ、本当。たいていのことができるネット世界ならではのことを実現してくれてて、自分がその場にいるみたいに感激しちゃいました。ひかるちゃんやるゥ!(^-^)
あとこの企画を実現するにあたって、洋菓子研究家であるお母さんにレシピを聞いたらしく……ひかるちゃんのお父さんとお母さん、この日はふたり仲よくしてくれてるといいな。してくれてるよね!(^-^)

○と、そこへ気あいの入ったかけ声がして、カズシゲくんとビボバたちもやって来ました。
が。
ええと、キャバクラの呼びこみならお断りですよ…?(←ひどい)
袖口にフリルのついたタキシードを着て、首にはおおきな真っ赤の蝶ネクタイ。髪はしっかりととのえて……気あいの入れようはわかるんだけどねえ。(^-^;)
で、そのスゴイカッコした呼びこみのにー…じゃなかったカズシゲくん、部屋の中にひかるちゃんとネットビーナスさんのすがたを認め、
「夢叶わずに土俵際 うっちゃり逆転 チョコ・ダブルゲット! ――ごっつぁんです」
おすもうさん言葉が入ってるポエムってどうなんだろう…(笑)。
てゆか、ごめんなさいカズシゲくん。
せっかくきれいに整髪されてますけどそれリーゼントにしか見えな…。(ソリコミはどこだろうと本気で探してしまいました)

○しかしそのばら色も一瞬のことで、反対側の座席にいた勇太くんとピポパたちを見つけたら即暗転。
(おれだけ呼んだんじゃないのかよ……がくし)
そもそもフタマタをゆるしてくれるほど恋愛は甘くないぞ〜。純愛路線ならなおのこと!

○しかし勇太くんだけメールの差出人を知らなかったのは、ピポパたちが気をきかせたのか、それとも…?

○街へお買いものに出てたエリ子先生、チョコレートの街頭販売にふと足をとめます。
「愛の告白に、いかがですかー?」
「愛の、告白…」
販売員のおねえさんに言われたら、また「ほわわわ〜ん」と相沢さんのお顔がうかんじゃって……けっきょくエリ子先生、おねえさんが差し出したひとつつみを買っちゃいました。
「ありがとうございましたーv」
おねえさんとっても商売上手(笑)。

○そのまま洋服やさんに入って、例のバレンタインメイド服を頼むのですが(こういうのを買う時の心境って、どんなふうなんでしょ?)、そこの試着室には相沢さんのすがたが。
種類は同じだけどいつもと違う黒系の服でピシッと決め、身のまわりのことを確認中。ハンカチちり紙やふところぐあい、携帯電話の充電などを丹念に想い返してはたしかめ、
「ヒゲもよし…」
……無精ヒゲじゃなかったんだ…(笑)。
相沢さんって、もうちょっと苦みばしったお顔してて身体もたくましかったら、十兵衛先生みたいになのにな〜。
――あ、こんなことかいてしまってますけど、ご本人のやわらかいふしぎな雰囲気は私も好きですよ。何ていうか、ふんわりとしていて。だから対照的なのに似てるなあとちょっと想っただけであって、両者をくらべてどうこうというつもりは毛頭ありません、くれぐれも。
(※十兵衛先生…山田風太郎原作・せがわまさき漫画『Y十M‐柳生忍法帖‐』を参照のこと)

○と、ここで相沢さん、かんじんのエリ子先生をさそっていないことに気づきます。それどころか携帯電話の番号やメールアドレスさえもご存じなく……いまになって想い出すのが相沢さんらしいというか(苦笑)。
しかしそこでくじけるような相沢さんではありませんでした。家は知ってるので直接アタックしてみるつもりらしく、心を決めていきおいよくカーテンをあけ、
「いまからエリ子先生の家にっ!!」
……くれぐれも言っておきますが、ここは洋服やさんの店内です。
ちょうどその場を通りかかったエリ子先生も相沢さんに気づいて眼をまるくしちゃって……これが天下のDF社の新社長だとご存知の人はこの場に何人いるだろう。

○そのあとファミレスに入ったふたり、相沢さんがいつもよりオシャレなのを見て(やっぱりそのあたり、ちゃんと見てくれてるんですね〜)、このあとの予定があるんだろうとエリ子先生はあきらめたような表情になりますが、相沢さんからこのあと空いていると言われ、自分もフリーであることを言うと――みごとに一致。
(やった!)
(そうなんだ!)
おおおお…!!
ええと…あの、ワタクシ、ふだんこういうことはやらないんですけど、とにかくうれしいこの時ばかりは、まさかまさかのまさかまさかにそうも言ってられませんでした。ピポパたちじゃないけど本当、もう、もう……
キタ―――(゜∀゜)―――!!

○はじけたような大声あげちゃったのでご近所迷惑になってないといいなあと想いつつ、さておき。(ガラにもないことするもんじゃないよね…)
そのあと相沢さんとエリ子先生は、街を歩きながら、ゲームセンターで遊んだり、雑貨やさんである《バラエティショップ ノン・キ》に入って芸人魂のあるところを披露したり、PCを見に入った電気やさんで販売員さんを困らせたり。
そうやってゆるやかに流れていく時間の中で、気のあうところを見せてくれていて、これといって特別なことは何もないのに、だけどそんな何気ない時間を、ふたりでとても楽しくすごしていて。海岸線をいっしょに歩きながら話をしてる、ふたりのあいだに流れる温度がとてもあたたかく感じられましたよ。背景に流れるラブソングがまたいい感じに、甘さと、ちょっとしたせつなさを出してくれています。
おかげで自分も、見守りながらゆったりとした気持ちでした。
(何か、これってデートみたい。…デート? 相沢さんと私が? ――まさかね)
「共通の趣味…いいことです。先ざきの話」
想ったり、そっとつぶやいたりしながら、すこしずつひかれあっていって。堅実タイプであるらしいエリ子先生も、意識するところが変わっていて、ふたりがすこしずつつながっていく様子がわかりました。
先のコマでういういしくていいなあとかきましたけど、じつはふたりとも正真正銘の初恋だったりして? すくなくとも、エリ子先生についてはそんな気がします。ずっとふれたかったものにふれてるけど、確信が持てないからちょっと踏み出せないでいる……そういう感じなのかしら。やさしく見守っていたくなりますね。

○ひかるちゃんのチョコハウスでパーティーは続きます。
自分たちの顔そっくりに作られたチョコレートをもらって、ピポパたちはおおよろこび。もちろんビボバたちにもあります。ポットがチョコを取る時に「ホチョー」って言ってて、つい『おばけのホーリー』想い出しちゃいました。(かわいらしかったなあ、あのチョコレートおばけ。ピートンとかトレッパーとかもお気に入りでした)
ボルゾンには骨のかたちのクッキー。犬にはチョコレートはよくないですからね。ネットゴーストもそうなのかは知りませんけど、ちゃんと気をつけていていいなあと想いました。
勇太くんももらいましたよ、ハート型のチョコレート! エコロンには感動がうすいぞと指摘されたのですが……だって、ねぇ?(笑)
カズシゲくんもちゃんともらって……もらえたのはいいのですが、感動のあまり涙ぽろぽろ。まるで雨漏りのように止まりません。
「食べずに一生とっときます……」
「また来年あげるから食べて」
「来年のもとっときます〜…!」
しまいには蛇口が壊れたように。チョコの意図がどういうものだったのかはわかりませんけど、もらえただけでも満足ならいいですか。コマカイコト、気ニシナイ!(笑)
そしてネットビーナスさん――サヤカちゃんにも。友チョコということらしく、仲のよさがうかがわれますね〜。(^-^)
そういえばサヤカちゃんはお料理得意なのかなあ、とふと。自分は誰かにあげないのかしら。たぶん不得意な気がしますから、深くはツッコみませんが。

○その時でした。
勇太くんがポケットに入れている〈オリハルコン〉のかけらが反応をしめし、同時に地響きがしたかと想うとネットモンスターが出現! 板チョコをいじわるロボットにしたようなモンスターが、チョコハウスの屋根をはぎとってしまったのです。
いったい誰が準備したのかは知らず、しかしわざわざこの日にちなんだのを出してくるなんてよくやるなあ。まさかもらえない(orあげれない)の腹いせではないだろうとは想いますが…。(←それって何てハタ迷惑な…)

○といったところで今回のアイキャッチ。
前半はピポパたちが出て、そっくりチョコをもらってうれしそうな様子がかかれていました。顔だけじゃなく全身を作られたのをもらって、画面いっぱいに映し出された3にんとも、満面の笑顔でかわいらしいです。絵柄そのものもとってもラブリーv
そして後半は、そのおよそ1.5秒後のオチ(笑)。とられてあわてふためくふたりが満面の喫驚でおもしろいです。(^-^)

○そうそう、忘れてはいけません、この人もいます。
現実世界ではひかるちゃんのおじいちゃんが、孫から贈られたプリンチョコをよろこんで食べ、プリリンさんからも愛のこもったデータ画像を受信。しあわせなバレンタインをすごしているようです。
ここのところ出番がなかったですけど、プリン好きともどもご健在のようで何より(笑)。

○と、それはさておいて。
勇太くんたちの前にあらわれたチョコレートモンスター(チョコモンとは間違っても言えない…)は、チョコハウスを破壊したかと想うと、
「ギブミー…チョコレート!!」
チョコの木や実、落ちてる石にいたるまで、ここのサイトにあるあらゆるチョコレートを吸収しはじめたのです。とつぜんやって来てのこの狼藉に、のんびりやさんのポットもさすがに憤慨。想わずこぶしをにぎりしめて、
「この、食いしんぼうめ!!」
…って、えーっ?(眼をまるくして耳をうたがって)

○だけどかわいいポットにお前が言うなとは言えません(笑)。
とりあえず壊された家から逃げ出せはしたものの、勇太くんたちはみんな、サイトが暴虐されるをほとんど呆然となって見つめるばかり。ボンヤリしてないで何か手をうって止めようよと想ったのですが、そこまで気のまわる状態じゃなかったのかしら。
しかし、飛んでいくチョコレートにまじってカリフラワーのような〈オリハルコン〉のかけらがあるのを発見。カケラはそのまま、モンスターの鼻先(?)にとまります。これでようやく戦いに……なるのかと想いきや、ネットモンスターはさらに、勇太くんとカズシゲくんがひかるちゃんからもらったチョコまでも吸収。ついにサイト内のチョコというチョコを食べつくして、どこかへ飛んで行ってしまいました。
追いかけるぞというピットの言葉に、とられたチョコをとり返そうと、勇太くんとカズシゲくんは涙眼でうなずきあってかたく決意。
……うん、男の子らしいや!(笑)

○そのころ《ディバイン号》でも、01コンパスが〈オリハルコン〉のかけらの反応をキャッチしていました。ディバインは玉座にかけたまま、ひかえている3にんにまかせます。
「このモハンマドにおまかせを!」
進み出たのは北アフリカ支部長。一礼すると、そのままあの巻き貝に乗って出撃します。
チョコレートの日だけにチョコレート色の肌の人が行ったのかな?(←んなわけない)
てゆか、あの巻き貝ディバインさんの専用機じゃなかったんですね…。

○風見鶏のあるおしゃれな海辺の喫茶店に来ていた相沢さんとエリ子先生、見はらしのいい外の席について、コーヒーを飲んでいました。
「ここのコーヒーは、オールドビーンズを使っていれるので、おいしいですよ」
私はコーヒー飲めないのでよくわからないのですけど……ワインとかと似たようなものなのかしら。年月をかけた方が熟成される、みたいな。さいわいエリ子先生にも好評だったようで、相沢さん、誰にも教えない自分だけの穴場につれてきた甲斐がありました。
どうしてそれを自分に教えたのかとエリ子先生が訊くと、相沢さんは、心を落ち着けるように自分もひと口飲んで、
「エリ子先生は、特別ですから」
その言葉に、想わずほほを紅潮させるエリ子先生。
「と、特別…?」
ストレートなようなそうでないようなお答えにどぎまぎしてますけど、でも好意的に返されて、自分の中で何かが高まってるみたい。
想わずこぶしをにぎりしめちゃいましたよ。おおおお、何だかとにかくいいムード〜!!(^-^)

○ネットアイドルのイベントへむかっていたコースケくんとシュウゾウくん。生返事をしていたカズシゲくんはもちろん同行しておらず……
「カズシゲのやつ、チョーすっぽかし!」
「最近、マジつきあい悪いよな」
さそわれた憶えさえないと想うなあ、あの調子じゃあ…。こうやってどんどんまずいことになっていくのは本当に見ていてつらいです。カズシゲくん、好きな女の子にはいきすぎてるくらい注意してる方なのに、友人関係はおざなりというかいいかげんというか。
ふたりの言いようからすると前はそうでもなかったのでしょうし、本人にも勇太くんたちといっしょにネット世界を守るという重要ごとがあるのですけど……やっぱり、ネットに夢中になってばかりいるようではいけませんよということで。

○そして、街が夕やけ色に染まるころ……。
DF社をのぞむ展望塔の上に、相沢さんとエリ子先生のすがたはありました。
まぶしくあわい色あいの夕日が、ふたりにもさして、やさしく照らし出しています。
(祭りもおしまいか…)
くれゆく空をながめながら、相沢さんはすこし残念そうに想い、
(相沢さんにとって、私は特別? 相沢さん、私のこと……)
となりにある横顔をそっと見つめて、エリ子先生も相沢さんへの意識が変わりつつありました。
その眼と眼がふとあうと、ドッキリとなって近かった身体が離れ、そのままむかいあうかたちになります。
「きょ、今日はありがとうございました」
「わ、私こそ……」
「…楽しかったです…」
「私も、楽しかったです……」
ちょっとあらたまっててぎこちないけれど、しめくくりとしては無難な方かな。そう想って見ていたら、
「本当に、いいデートでした」
そう言われたとたんに、エリ子先生の心臓がはねあがり、顔が真っ赤になります。
「!! で、で、で、で……」
「ぼくは、そのつもりでしたけど…」
「で、で、で、デート…!?」
その衝撃に声がうわずり、エリ子先生はまともに返せなくなるほどに。その動揺を、ショックを受けたのだと取ったのか、
「ぼくのカン違いでしたか。ひとりではしゃいじゃって…みっともないですね」
そう言って、相沢さんはすこしかなしげに苦笑します。だけどエリ子先生は、そのまま自嘲しているのを「違います!!」と力いっぱい否定しました。
「私も、デートだったらいいなと…ずっと想ってました!」
そして、安堵する相沢さんに――
「…相沢さん…どうぞ…!!」
まるで何かにお願いするように、深々と頭をさげて、チョコレートを差し出すエリ子先生。その顔は真っ赤に染まっています。身体が、どうしようもなくふるえています。眼はかたく閉じられ、口もぎゅっとむすばれて……。
きっと、これがせいいっぱいだったのでしょう。自分の気持ちも相手の気持ちもわからなくて、なかなか踏み出せずにいて。はっきりと知ったら、今度はそのかつてない衝撃に、照れるのを通りこしてあわててしまって。
そして、心の壁をひといきに飛び越えたような興奮――。
あまりに急で、何をどうすればいいかという段取りはおろか、覚悟を決める余裕さえなかったですからね。まわりに置いていかれまいとしているかのように、自分でも落ち着くひまもなく動いていましたし。だから、きっとこれが、エリ子先生がいま自分の気持ちを相沢さんに伝えているんだっていう、せいいっぱいのすがたなのでしょう。
そうして出した言葉は、何の飾り気もないとてもストレートなもので、自分の気持ちをまっすぐ相沢さんに伝えていていいなあと想いました。笑顔じゃないし、気のきいた言葉もないけれど、すてきでした、エリ子先生。

○そして相沢さんは……そんなエリ子先生の気持ちを、身体ごと抱きとめました。
その腕の中で、何もかもがあたたかく、気持ちよくなっていくのを感じていたのでしょうか。エリ子先生の身体のふるえはとまり、とまどいも迷いも消えていました。深いまなざしに見つめられたら、ときめいていた心はすべて相沢さんへむかっていました。
(あ、相沢さん…)
(エリ子先生…)
そして、夢に落ちていくような感覚の中、ふたりはそっと口唇をあわせ……られませんでした。相沢さんの携帯電話が鳴ったところで我に返ってあわてて身を離し、それはどうやら仕事先からのものだったらしく、すぐもどると言って通話を切り…。
うーん、やっぱりこれ以上の展開は望めなかったかー。初デートにしてはあまりにうまくいきすぎてますもんね。残念!
まあ、ベタなオチですが、結末としてはいい方なのだから、ここがタイミングということで。それに、たまには人間とネットゴーストのつながりでなく、人間と人間のつながりを見られるのもいいなあと想いましたよ。
……携帯電話、充電してこなかった方がよかったんじゃありません? 相沢さん。(笑)

○まあこの展望塔、ほかにも人いたみたいだし、未遂に終わった方がよかったのかな。だからといってチョコをもらい忘れてきたなどというオチもなく(笑)。よかったですね!
(これからが、本当の戦いだ)
そうして外へ出る相沢さん、その顔には先ほどまでの余韻もなく、自分の仕事にもどった男の人の顔になっています。
でも相沢さん、「本当の戦い」というのはお仕事のことなのでしょうか。それとも今後の恋愛のことなのでしょうか…。イエ前者だろうとは想うのですが(笑)。

○あとにのこされたエリ子先生は、まださめやらぬあたたかさの中にありました。
(やっぱりデートだったのね…。相沢さん、私のこと…)
さした赤みがひかなかったのは、きっと頭も胸もこのことでいっぱいになっちゃってるからなんだろうな。相沢さんといっしょにすごしたことで自分を包みこんでいたものが忘れられず、いまものこるそのぬくもりにとろけたような表情をして……
『バレンタイン・ネットアイドルまつりは、本日開催です』
……そして場内アナウンスにふと我に返りました。
「いっけない、忘れてた!!」
そうして走り出すエリ子先生、その顔には先ほどまでの余韻はなく、あわてて仕事にもどっていく女の人の顔になっていたといいます(笑)。

○ネット空間を行くモンスターを追いかける勇太くんたち、ジェットピットに乗って飛びこんだ先は、ネットアイドルまつりの準備が進められているサイトでした。モンスターは主催サイトと協賛(なのかな?)であるDF社とのリンクに不具合を起こし、現実世界の会場にも被害を出します。(事態にあたっていたあのオペレーターさんは、きっとシュウゾウくんのいとこですね/笑)
そんなことを知ってか知らずか、勇太くんとパットは飛び降り、ポットはジェットピットの上からチョコを出して、ネットモンスターの注意を自分の方へ。
「ほーら、チョコだよ〜」
モンスターじゃなくても飛びついてしまいそうな声出してくれちゃって…(笑)。
そうやってひきつけている隙にパットがウィルス・コアを見つけるため走査します。しかし配信用に用意されていたチョコレート(データチョコ)の山を見つけると、モンスターの注意はそちらにいき、またもやいきおいよくチョコレートを吸いこみはじめました。たくさん盛られていたチョコレートはあっというまになくなり、おまけに場にいたひかるちゃんとカズシゲくんまで巻きこまれてしまい……って、あの吸引ってチョコレートだけに作用してるのだと想ってましたけど、違うの? 先にチョコハウスのあるサイトで、あたりを丸刈りにするほどチョコを吸収しても勇太くんたちは微動もしていなかったから、てっきりそうなのだとばかり考えてたのですが…。ちょっと整合してなくてむむうと。

○ふたりがネットモンスターの胸に貼りついてしまった時、カズシゲくんに呼ばれてビボバたちが出ました。三位一体、ひとつになって、
「合体!! ――完成、バスター・スリー!!」
ビッターワンに続くひさびさの合体、今回はバットを頭にしたドリルつき戦車。ツーはどうしたのかというツッコミはさておき、バスター・スリーはアームでネットモンスターを持ち上げ、威勢よく言います。
「さあ、ふたりを離せ!!」
おおおお、これは前回同様、活躍を期待できるかも!?
しかしネットモンスターは、せせら笑うように眼をひからせると地面に足をおろし、バスター・スリーを逆につかまえてぶんまわしはじめます。
「まわ」「され」「たー!」
そしてそのままぽいっと捨ててしまいました。
「飛ば」「され」「たー!」
「お前ら何しに来たんだよーっ!!」
カズシゲくんは怒鳴り、ひかるちゃんもかなしげに彼方を見つめ……あーあ。
せっかくの腕の見せどころだったのに、と想わずにはいられませんでしたけど……まあ、ビボバたちですけん(苦笑)。てゆか、それを言うなら今回ただ捕まってただけのカズシゲくんはもっと(以下略)(自主禁)

○そういえば、ビボバたちが合体をはじめた時のマークって、バイオハザードマークに似てたなあ、とふと。(←ケイトさん何のフォローにもなってないから…)

○と、のんきなことを言ってる場合ではありませんでした。ネットモンスターの身体に貼りついていたふたりが、そのままゆっくりと沈みはじめたのです。ずぶずぶと音を立てて、やわらかな泥のようなチョコレートの中にとりこまれていくふたり。手も足も動かせずに、なすすべもありません。
と、このまま埋もれてしまいそうになったその時、ネットビーナスさんがムチを使ってふたりをはじき出し、落下したところへボルゾンがすべりこんでクッション状になって受け止めました。ファインプレー!
「助かったぜ…」
「ボルゾン、ありがとう」
ふたりはちゃんとお礼を言って、ボルゾンもそれにこたえて。自分のパートナーとはもちろんですけど、それ以外の人とのカラミが見られるのもやっぱりうれしいなあ♪(^-^)
あとここのひかるちゃん、めずらしくぎゃあぎゃあ叫んでないで、スタッフさんの愛を感じましたです。そそがれてるなあ、と(笑)。

○パットもそのあいだにウィルス・コアを見つけ出し(あそこ、胸じゃなかったのね…)、勇太くんはピットと用意をして、スタンパーを叩きつけました!
そうしてネットモンスターは、ワクチンの炎につつまれてもとのネットゴーストにもどっていくのですが……とけてなかったですね。チョコなのに。今回はそういう描写になるのだとばかり想ってましたけど、うーん、あのネットゴーストがその結果としてとけてる状態だったのかな?

○モンスターがもとのネットゴーストにもどったことで、これまでに吸収されていた無数のチョコが雨のように降ってきます。
カズシゲくんはその中を、ただ一点を目指して飛び上がり、しっかりと目標のものをキャッチしました。すなわち――
「ひかるちゃんのチョコ!」
……そして〈オリハルコン〉のかけらは、黒い手袋をはめた手によってつまみ上げられました。ま、こうなる気はしてたのですが…。(ええ、カズシゲくんはこういう子です)
「待てぇーっ!!」
「ご苦労さま!」
ジェットピットに乗りこみ、サイトを飛び出してネット空間まで追いかけましたが、せせら笑うモハンマドを乗せた巻き貝に追いつくことはついにできず、相手もじょうじょうと音を立てながらひかりをあげて消えてしまいました。
勇太くんたちモハンマドのこと知らないんじゃなかったっけ? と想いましたけど、ディバインさんの巻き貝に乗ってたことで判断つけたんだろうな、きっと。あのおばけ巻き貝にはそういう意味もあったんだなあ。

○そうしてネットアイドルまつりは、予定どおり開催されました。エリエリも無事、出演にまにあったようで、会場は早くも大盛り上がり。集まったfanの人たちには、投げキッスとともにデータチョコが配信されます。
「うおー、チョーキター!」
「バレンタインチョコ、マジキター!」
コースケくんとシュウゾウくん以外にも、観客を見るとずいぶんと子ども率が高いような気がしますが、とにかくイベントは大盛況。大ビジョンに映し出されたネットアイドルたちに歓声がやみません。
ネット世界でも、ネットゴーストたちがサイト内に集まって、声援を送っています。ピポパたちもエリエリのことがお気に入りらしく…どういうところが好きなのか、ぜひ聞いてみたいですね(笑)。
しかし、うーん、やっぱりエリエリのファンは低年齢層が多いのだろうか。小学校の先生ならではの魅力?

○勇太くんもみんなといっしょに見物していましたが、エリエリがやっぱりエリ子先生に似ていることに気づきます。それを話したら、
「名前だけだろ?」
「そうよ。もしエリ子先生なら、そんなバレバレの名前はつけないわよ」
カズシゲくんとひかるちゃんに言われて、勇太くんはいったんは納得しかけます。だけど、
「裏の裏は表――」
そう言ったのはネットビーナスさん。
「えっ? じゃあ、やっぱりエリ子先生なの?」
「さあ?」
ネットビーナスさんは、そう言ってにっこり笑うだけ。
「もう、からかわないでよ…」
まあ、知らない方が面白いこともあるということで。サヤカちゃんはたぶん知ってるんだろうなあ。女の直感と、あと似たものどうしみたいな感覚とで(笑)。
しかしこれ、うしろのひとの邪魔になってないのかしら? ひとりだけ背高すぎじゃよサヤ…ネットビーナスさん(笑)。

○そしてDF社では、知ろうとして真実に近づきつつある人がいました。
(ふりだしにもどる――。やはりすべての答えは、ここですか)
こういう日だけはお仕事のことも何もかも全部忘れてくれればいいのになあ。…でも、やっぱりそうもいきませんか。
いまは沈黙しているスーパーコンピューター“セイレーン”を前にした相沢さん、恋の方はみごとにハートの真ん中を射止めることができましたけど、果たしてこちらの一件では真実を射止められるでしょうか。
「あっ…。おいすぃ〜…」
相沢社長のひそかなたのしみ(笑)。
……ところでここ、お菓子持ちこんでいいのか?


勇太くんにあげないなんてクラスの女の子の価値観は壊れてるとしか想えない! ――なんて想ってましたけど、しかしよく考えてみたら勇太くんは「魅力的な子」のひとりだったのでした。(※第29話参照)
ああそうかー、じゃああげる気が起きないのも無理ないよねー。ナルホドナットク!(笑)

しかし、前回までいろいろな出来事があっただけに今回は息抜きの回かと想っていたのですが、なかなかどうして、そればかりでは終わりませんでしたね。
すっぱいおみかんに、ふたりの恋の物語、悪ガキ3人組の仲、そして“セイレーン”――。
いろいろと意味深なサブタイトルの下で、物語はちゃんと進められていました。
これらがメインのストーリーとどうからみあって、どんな結末へむかっていくのか、ますます楽しみになってきますね。(^-^)

といったところで、次回は…おお、雪谷さんもついにネットダイブですか!
トラブってたり順応したり夢だと想いこんだり、これまで初ダイブ時の反応はさまざまでしたけど、雪谷さんはどんな反応するのかな。おっとりしてる子だから新鮮なもの見られるんじゃないかと期待してるのですが。どうなるだろう。
《雪谷亭》サイトへも行ってくれることでしょうし、楽しみにしています♪
0

2009/2/14

時間がなくてもこれだけは。  

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

こちらへおいでくださるみなさまへ、心をこめて。

Happy Happy Valentine!
0

2009/2/8

『ネットゴーストPIPOPA』第44話  視聴記。

・「ラビリンス@ディバイン」

○OP挨拶はひかるちゃん。ひさしぶりの単独出演なので、うれしさにはりきって口上を述べます。が。
「みんな、TVを見る時はぁ」
「部屋をあかるくして」
「できるだけ離れて見てください」
雪谷さんとサヤカちゃんに両サイドから出てこられて科白を取られ、おいてけぼりになるまいと自分もあわててお願いすることになってしまうのでした。どうやら3人の中から頭ひとつ抜きん出ることもできていないらしく、ヒロインの座はまだまだ遠いみたいです。ガンバレ…!!
もっとも、もう別の人に座られちゃってる気もしますが(笑)。

○どことも知れない闇の中――
「…守? 守。守なのか?」
勇太くんは眼の前にたたずむ人影にそう問いかけていました。ふりむいたその顔は守くんのもので、たしかめて勇太くんはうれしそうに顔をかがやかせます。
だけど眼の前にいるその人は、自分の知ってる人と似ているようで違いました。何故なら、自分が想わず止まってしまうほどの、ひどくつめたい眼をしていたのですから……。
守くんは勇太くんを一瞥すると、くるりと背をむけて歩き出しました。
「待ってくれよ守! いろいろ訊きたいことがあるんだ!」
引き止めようと、手をのばしてあとを追いかける勇太くん。だけど、どれだけ追っても守くんは歩みを止めず、ふたりのあいだはどんどんひらいていってしまって……
「守!!」
消えていった闇の奥へむかってそう叫んだ時、勇太くんはベッドの中で眼をさましていました。もう朝になっているらしく、カーテンのしたからひかりがさしています。
本当であれば夢に見るほど守くんのことを想ってることにおおよろこびしたいところなのですが、だけど状況が状況なのでそうも言ってられません。
勇太くんがどれだけうれしそうでも、守くんがそれに笑顔でこたえてくれることはない。勇太くんが守くんの名前をどれだけ呼んでくれていても、それは通じていないし、おかげで現実を想い知らされてなおのことむなしくなる。
最後まで追いすがろうとする必死の叫び声が、とても悲痛に聞こえましたよ。
出てきてくれないのと、出てきてくれてもかなしいだけなのとでは、どちらが残酷なのでしょう。夢の中でくらいしあわせなふたりでいさせてほしいのに、それもゆるされないなんて……。

○夢であったことを安堵したのかかなしく想ったのか、勇太くんがそっと息をついた時、枕もとの携帯電話が鳴りました。発信者の名前は――「進藤守」。
だけど勇太くんは、その着信にこたえることはついになく、やがて切れてしまった携帯電話を手に、いまにも泣き出しそうな顔をして身体をふるわせます。
「…ごめん…守…!!」
……いまでも想います。どうしてこんなことになっちゃってるんだろう、って。
まったく別の、それもぶつかりあう道を、知らないうちに選んでいたふたり。しかもあいだに、いつの間にかよく似たにせものが入っていて、いいように翻弄されていた。
それだけひどい出来事があって、勇太くんもひどく苦しめられたわけですけど、だったら――どうしてこんな顔してしまうのでしょう。電話のむこうにいるのはコピー。作られたにせもの。勇太くんもそれはいやというほどに承知しているはずです。じっさい、サヤカちゃんに知らされただけでかなりいためつけられたのですから。
だけど想うに、勇太くんにしてみればそれが複製でも分身でも、やっぱりつらいのでしょう。ただ電話に出なかっただけのことならこれまでにもありました。だけど、今度はつながりを絶とうとしているのですから。
第10話でもありましたけど、勇太くん、人とのつながりをとても大切にする子だと想うのです。デジタルな関係ですませない、リアルな面でのつながりを。だから、いま自分がしようとしていることがとても残酷なことだと、痛いくらいにわかっているのだと想うのです。にせものだとじゅうぶんわかっている上で「ごめん」だなんて口にする勇太くん、守くんを助けると決意しても冷然と切り捨てるほど非情にはなれないし、しかも相手は守くん本人とよく似た、分身ともいえる存在であるだけに、絶とうとすることからくるつらさはなおさらなのではないでしょうか。
……いまでも想います。どうしてこんなことになっちゃってるんだろう、って。
ふたりがすれ違わずに信じあえていれば、想いあえていれば、たとえ夢の中でも、うしろすがたを見ることはなかったはずですから…。

○しかし早朝にモーニングコールとは…。どんだけ勇太くんと話したいんだよ。ほんものは自分から電話することなんてめったになかったのにv(逸脱しまくり!)
しかも私服ってことは、これひょっとして徹夜あけだったのでしょうか。部屋の電気もあかあかとついてるし。メモリーキューブ(あの立方体はくめどもつきぬ宝の源泉ですよ…)を前に夜どおしダウンロードしてたのでしょうか。勇太くんと想い出を語りあうためにあれこれ仕入れていたのかな。あるいは以下略?
にせ守くんはまめまめしくてけなげだなあ(笑)。

○さらにOP――
眼の前の扉をあけられてフきました。盛大に。(まあ、あるのではないかと想ってましたが…)
タイプが新しくなっても変わらない、ぐらびああいどるのようなぽーずに苦笑が止まりません。てゆか、ムネ強調しすぎ。(笑)(おまけに投げキッスまでされちゃったよ…)
でも前タイプはうしろの登場人物一覧の中にでも保存しておいてもらいたかったかも。プーがいたところが一部わんこに変わっちゃってるのも、ちょっとさみしいですけどやがて愛らしく映るようになるのかな。
あとディバインさんの素顔が出るようになってましたね。仮面はもう本編でもかぶらないのかしら。あの鴉のように不吉な影はけっこう好きなのでもったいない気もするなあ。てゆか、仮面ナシでマントにくるまってるのってごにょごにょ…。
アッシュがまだいるってことは、再登場の機会あるのかな? 陽気なアメリカン好きなので期待したいです。

○そして――勇太くんが苦悩していたころ、守くんもまた、どこかおぼつかない心のまま精神世界をさまよっていました。ひかりさしてくる方をめざして、どこまでものびる螺旋階段をひたすらのぼり、のぼり続けて、やがて先にひとつのドアが見えてきます。
あけてみれば、そこは自分の部屋。入ってみれば、中にいたのは――
「おかえり、守」
勇太くんでした――……。
「守、ずっと待ってたんだよ」
「どうして? 勇太は上舞市に引っ越したはずじゃ…」
「そんなのカンタンだよ。だってぼく、どこにでも行けるんだから。――ネットの世界を使ってね!」
気づけば勇太くんのすがたは自分のPCの中にありました。三面鏡のようなモニターを、楽しそうに駆けまわっている勇太くんがそこにはいます。
「ほら! ほら! どう、守。すごいだろう?」
しかもそこには、勇太くんのそばには、ピポパたちが……。
「どうした? 守」
「早くおいでよ〜!」
「あ〜、守さんはネットダイブできないんでしたっけ」
そして、画面のむこうからあびせられるみんなの嘲笑が守くんの心をさいなみます。
見ながら聞きながら、もうとにかく「うわあ…」という想いでした。あらわれた勇太くんの笑顔がかげっていて黒いことから、これから何かよくないことがはじまるのだろうとは察していましたけど、まさか集団イジメとは…。勇太くんいつもどおりの無邪気な笑顔ですが、ひとつ間違うとこんなことになってしまうんだなあ。何てアンファン・テリブル。
しかも青色メガネっ子の言葉がまたひどく痛い…。言い方といい、何かいかにも「いやみな優等生」然としていて、守くんかなり気に障ったろうなあ。お気の毒に…。
あのモニターをぐるーっと移動して見せる図はいっぺんやってみてほしかったので、実現してくれてうれしいし、勇太くん妖精さんみたいでかわいらしかったのですけど、それはそれ、これはこれ。たとえイメージでも守くんの心が勇太くんに嘲弄されてるのはものそい見てられない感がありました。
……勇太くん会いたさにネットダイブ研究にいそしんでいたはずなのに、守くんの中ではこんなことになってるのか、って。そうなってしまってることがつらかったです。

○もちろん、これらはすべて守くんの中にあるイメージであって、勇太くんもピポパたちもそんなことは想っていません。(そもそも中へ入ることはできてもそのまま外へ出ることはできないのですし)
だけど……守くんにしてみれば、ずっと苦しんできたのでしょう。勇太くんの無邪気さが、ピポパたちのあかるさが、たまらなく苦痛で。友だちさえ、大切な人さえ、自分を傷つけてくるように感じられるほどに。眼を閉じ耳をふさいでも容赦なく入りこんでくるあざけりに、守くんの心はだんだんとみだれていきます。
(どうして…。勇太はネットダイブできるのに…どうしておれだけ…どうして…!!)
あびせられる嘲笑。愉快で楽しそうなむこうがわ。
苦しめられる自分。ひたすらみじめなこちらがわ。
そして……
「――!!」
キーボードにこぶしを叩きつけたら、画面はブラックアウトして、見下しもあざけりも何もかも消えます。
だけど、心は追いつめられたままでした。傷つき、みだされたままでした。とてもひどく。
PCの技術は自分が何より誇れることなのに、勇太くんにできて自分にできないということは、衝撃的で、耐えがたい苦痛だったに違いありません。自分よりも上をいってるのが大切な親友だったなんて、守くんにしてみればそれこそ、恋人が自分の友だちと腕でもくんで楽しそうにしてるのを目撃してしまったようなものですからね…。
そのことを受け止められるほど、強くはないし、素直にはなれなかった。だから――
(だからおれは、おれでなくなった……)
(もうひとりのおれ、ディバイン・フォレストになった……)
(ネット世界を意のままに飛びまわり、強大な力を自在にあやつり、この力を駆使して、ネット世界を手中におさめる)
そうすることで、鬱積していたものを晴らすように。みたされなかったものを埋めるように。心の中にあるものに身をまかせて、ディバインは、守くんは、ずっと悪事をはたらいてきたのでしょう。“進藤守”でいないあいだは、そうであった時のことなんて考えずにすむ。そんな想いもあったのかもしれません。――だけど、
(これが、おれの望み…?)

○しかし……せっかくのところすみません、ちょっとツッコませてください。
ディバインさん、くるくるまわりながら上昇しているのは、EDのプーの真似なのでしょうか。見ながら、ちょっときょとんとしてしまったんですけど…。
ペットは飼い主に似るといいますが、創造物も作り手に似るのかも?

○とにかく。
ふと自問する、あるいはいつからか自問し続けてきたディバインの中の守くんでしたが、その心にさしこまれる声がありました。
『そうだ』
声の主は、ひとりの老爺。悪魔のように笑っている。
『お前はあの時、そう願った』
あの時――祖父を見舞いにおとずれて、自分の望みが叶わないことを悲観する守くんを、暗闇が閉ざした時のこと。
ドイツにあるサナトリウムの一室、その中に誰かの声が響き渡ったかと想うと、すべてのひかりはさえぎられ、いままでパルスを表示していた医療機器はノイズとともにぶきみな稼動をはじめ……
そしてモニターに映し出されたのは、眼の前で眠りについているはずの祖父、アレックス・フォレストのすがただったのです。
ジイサンがモニターの数だけあらわれておおうつしになっているという(ひとつやふたつあればじゅうぶんでしょうにあんなにも用意して演出家なんだから…)、あきらかに異様な光景なのですけど、それでも逃げ出さなかったのは、心が追いつめられていたからなのでしょうか。あるいは声をあげるひまもなくさそわれたからなのでしょうか。
『守。ネット世界へ行きたくはないか?』
『ネット世界を意のままにあやつりたくはないか?』
ビデオファイルの再生ではありません。画面の中の人物は、あきらかにいまここにいる自分にむかって語りかけてきています。モニターごしに、直接的に。
『親友に勝ちたいか、守』
かけられる言葉に、心はゆれて。
そして守くんはうなずきました。
やはり、自分の意思だったのですか――……。
きっともう、心はあやういくらいに追いつめられていたのでしょう。「どうしても勝ちたい」ではなく「負けてられない」だったのですから。
夢を叶えるために。親友に勝つために。
他には何もなかったから。
『よかろう。さあ、こちらに来るのだ守よ』
そうして守くんは、夜へ近づきました。
自分の心も、勇太くんへの想いも、すべて抱いたままで。

○でも――
どうして守くん、そんなにも勇太くんに勝ちたいんだろう、って想います。ふたりで仲よくしてるだけじゃダメなのかな、って。どうしてそこまでこだわるのか、運動会の話を聞いた時からずっと気になってました。まさか生まれる前から遺伝子にプログラミングされてたわけでもあるまいに。(←何そのドロドロしたの…)
きっと……怖かったんじゃないでしょうか。自分の居場所を失うことが。
運動会のころは、きっとまだ「カッコいいところ見せたい」ぐらいのかわいらしい感情だったのでしょう。好きな子の前でいいところ見せたいのと同じように。PC以外にもすぐれているところがあることを認めてもらいたかったのかもしれません。
だけど、はなればなれになることでふたりのありようが変わってしまった。勇太くんはネットダイブできるようになって自分の世界をひろげ、守くんはそれが叶わずに心をくじかれてしまい、あたりまえのようにそばにあったものがなくなろうとしている。
受け止めようにも、素直にも強くもなれなくて。――本当に好きだから、怖くて。
事実を受け入れてしまうことで居場所を、心のよりどころをなくすことが、この時の守くんにはとても怖いことに感じられたから。そんなおびえすら意識すまいとするかのような、必死の心が出した「負けてられない」で、おいてけぼりにされたような孤独感や、自分だけできないことからくる疎外感もそこには加わって、拍車をかけてたんだと想います。
失いたくなかったのでしょう。たとえ、世界の敵に身を堕としても。
『ともにネット世界を制するために!』
(ともにネット世界を――でも、これが、本当に望んでいることなんだろうか……)
のぞむディバインがいる反対で、わからないディバインがいる。
……はかないな、と想います。
想う心が純粋だから、深刻にとらえてしまって、ひとりでどこまでも想いつめて。融通をきかせることもできなくって、どうにもならないところまできてしまう。好きだから。好きなのに。自分にとっての大切なものを想う心は、はかないくらいに純粋すぎて。
だからきっとその結果、想いもよらないことをしでかしてしまうのでしょう。それこそ、世界を崩壊させてしまうようなことを。

○荒廃した、真っ暗なネット世界に、気づけばひとりたたずんでいた守くん。
サイトバブルはすべて崩壊し、ネットゴーストはみんな凍りついている、破壊のかぎりをつくされた世界が眼の前にひろがっています。
眼に映るもののひとつひとつが滅びさらばえ、死に絶えていて、あまりのおそろしさに言葉も出ません。しかも、その光景の中では、ピポパたちも、勇太くんも、固まって石のようになってしまっていて……。
「これが…おれの望んだこと? そうなのか…?」
手に入れたあまりにも強大な力で、とんでもない災厄を引き起こしてしまった。
ひかりのない、生きてるもののない、勇太くんがいない、世界。
「おれが望んだのは、こんな…こんなっ…!!」
この悪夢のような凄惨な光景は、ひろげられた作りもの。しかしそれを力を望んだ自分にやがておとずれる未来として突きつけられ、いま守くんは、否応なくそれを目の当たりにさせられています。守くんをおとしいれようと、ひそかにほくそ笑むものによって
おびえて、ふるえわなないている守くんを見るのは忍びなかったでしたけど…でもよかったと安心しました。守くんが、ただ自分の野心をみたすためだけにまわりのことを何もかえりみなくなってしまった、そんなものに成り果ててしまったんじゃないことがわかって。自分のことといっしょに見つめなおしてくれていて、うれしかったでしたよ。
だから、ゆらゆらしたり、ふるえてたりしてないで、勇太くんに会いに来てほしい、って想います。ネットダイブに失敗したあの日以来ずっと、会うどころかロクに話もしてないふたりでしたから、そんなことしていないで、って。もう一度会えたなら、のばした手をにぎり返されるように、笑いあえるし、傷ついてたことだって忘れられる。そしてまた勇太くんのことを、ありのままに信じることもできるはずですから…。
しかしジイサン笑い方がすげえ邪悪…。つーか顔怖えーよ。

○「守!」
さいなまれていたその時、眼の前で凍りついてる勇太くんの像から声がして、守くんは安堵しかけました。だけど、それは邪悪な罠でした。足もとからくさりがからみついてきて守くんの身体を縛り上げてしまったのです。気を抜いていたところをなすすべもなくとらわれてしまい、もはやどうすることもできません。
「愚かな。ネット世界の王となれるのに何を迷う? 何ゆえに情にまどわされる?」
消えてしまった勇太くんに変わって、眼の前に降りてきたのは、祖父。守くんをじっと見すえ、冷然とした調子で言ってきます。
「おじいちゃん、これは――!!」
その言葉はとどかずに、不破の縛鎖に巻かれたまま、守くんは彼方へやられてしまいました。もはや孫さえ切り離した祖父は、悲鳴のような叫びを背に悪魔のように笑います。
きっと…もともと利用するつもりだったんだろうなあ。使えるだけ使って、途中で不要になったり終わって用済みになったりしたらあとはもう捨てるつもりでいたのでしょう。だから、守くんがいま勝手に苦悩しているのをいいことに、おびやかすようなものを見せて、心を弱らせていって、油断した隙を突いて意識の彼方へ封じ去って。自問が出た時点でこのあたりが潮時とか想ってたのでしょうか。外道め…。
きっと――守くんの心に、隙間ができていたんだろうな、って想います。いまも、そしてあの時も、そこにうまいことつけ入られてしまったのでしょう。
だいたい、それまで特にお話したわけでもないのにいきなり「親友に勝ちたいか」ってことは、ですよ。もしかするとこの人、ずっとネット世界から守くんのことに眼をつけていたのでしょうか。いつか利用するつもりであちらの世界から機会をうかがっていて、いざ守くんがネットダイブできなくて勇太くんに傷ついたとなれば時は来たれりと……何ていやらしいじじいだ。

○てゆか。
守くん…くさり…!!
まさか日曜の朝アニメ、しかも子どもむけ番組でこのようなものが見られるとは想ってませんでした。眼ェひんむかずにはいられませんでしたよ。専門的な巻き方でこそないものの(←あってたまるか…)、まさかのくみあわせにもう驚愕。見ながら完全に落ち着きをなくしてました。すごすぎます。いろんな意味で。
よもや公式がこんなことやるたぁ……いいぞもっとや(以下略)(自主禁)
……すみません。
でも、うーん、おかしいなあ。私まかり間違ってもそういうシュミなかったのに。……守くんだからなのか?(←キショいこと言うな…)

○そうして、いま玉座についてるディバイン・フォレストはひとり笑いをもらします。
その様子を見て、下にひかえていた四天王はふしぎそうな顔をしますが、
「気にするな。私の中のバグを隔離しただけだ」
そう言って、ディバインは左手の甲を見せます。そこには「守」の字をくずしたようなかたちをしたしるし。エメラルド色にくっきりとうかびあがっていたそれは、しかしすぐに沈むように消えました。
「すでに問題は除去された。――いや、問題はまだのこされている」
ディバインの言葉で画面に表示されたのは、これまで数々の場面で怪物をたおしてきたひとりの少年の勇敢なすがた。
「うるわしきわが親友・秋川勇太、か…」
まさか勇太くんも縛る気…?(ごくりと固唾をのみこんで)
…って違う! 勇太くん逃げて逃げて逃げてェーっ!!

○休日の上舞公園――。
そこにあるベンチのひとつに、勇太くんのすがたがありました。となりにはカズシゲくん。うしろにはひかるちゃんとサヤカちゃんもいます。
勇太くんとカズシゲくんの手には携帯電話があり、ふたりで対戦ゲームをしているもよう。女の子ふたりはその様子を観戦し、ピポパたちとビボバたちも画面にあらわれて、邪魔にならないよう応援しています。
その状況はというと、ゲームは目玉のついたブロックのようなものが下からだんだんとせり上がってくるというものなのですが、落ち着いてプレイしている勇太くんのがなかなか半分から上へ行かないのに対して、必死でとりくんでいるカズシゲくんのはほとんど天井スレスレ。そして――勇太くんが勝利しました!
「やったぜ勇太!」「すごいです勇太!」「ゆーたゆーたぁ!」
かつてカズシゲくんに勝負を挑まれた時に反射神経系のは苦手だと言ってましたけど、パズルゲームならちょっと得意なのだそう。落ちゲーとかもけっこうできる方なのでしょうか。それにカズシゲくんは、逆にこういうちまちましたの苦手そうですもんね。心はあんな繊細なのに(笑)。
勇太くんにとって、ゲームはさそわれたらやる、程度だと見ています。家でも学校でも、自分からしてるの見たことないですので。ソフトとか本体とかも、もしかすると持ってないのかも。うーん、何だか親近感を感じるなあ…!(笑)(本ばかり読んでました)
……勝手なこと抜かしちゃってスミマセン。
でも、勇太くんにゲームって新鮮なので、今回のことはかなり意外な一面でしたよ。へえ、って、ちょっと感心してしまいました。すごいじゃん!(^-^)
ほかにはどんなゲームやったことあるのか、パズル以外に得意なものはあるのか訊いてみたい気もします。RPGとか、アクションとか…。あ、たぶんシミュレーション系はまずやってないだろうな。恋愛は見るよりもするものでしょうし(笑)。

○勇太くんの快勝を見て、ひかるちゃんはうしろでおおはしゃぎ。サヤカちゃんも完璧に近い解答だとおどろいています。
何かコツがあるなら教えてほしいとひかるちゃんは頼み、カズシゲくんもそこのところを知ろうと迫ってくるのですが(片意地はらず素直に教えをこえるのがカズシゲくんのいいところだなあと想ったり)、
「教えてと言われても…。ぼくも、守から教わったんだ」
それはむかし、まだ北海道にいたころのこと。
そのころは勇太くんも、パズルが得意な方ではなくて、守くんと勝負しては、カズシゲくんみたいにあくせくして、いつも大敗していたのでした。
「もー、どうやったらうまく解けるんだよぉ〜…」
そうしょげる勇太くんに、守くんはやさしく笑ってアドバイスします。
「どんなに難しいパズルでも、答えは絶対にあるんだよ」
「どんな、パズルでも?」
「ああ。それを捜すのがコツだよ」
そう言う笑顔は、とてもあたたかくて。こんなにこやかに言われたら、勇太くんじゃなくても素直に受けてしまいますね。
しかしなるほど、勇太くんのパズル強しは守くんじこみでしたか…! それじゃあカズシゲくんもかなわないわけだ(笑)。でも、当時の勇太くんが1分半でオーバーだったのに対して2分以上もってたんだから、これでけっこう健闘してる方なのかもですね。
まあそれはともかくとして――
ゲームしてるふたりがかわいらしいなあ…v 中でも勇太くんのひざこぞうがじつに愛らしい。たまらんです。半ズボンバンザイv(笑)
イエでも、これまで出てきた想い出は虫とりにジャングルジムに…と、何かとアウトドアだった勇太くんと守くんでしたけど、けっこう家の中でのものもあるんですね。そしてそうやって、勇太くんの中で守くんとのひとつひとつはいまもあたたかく息づいているし、いっしょにすごしてこなければいまはなかったものもあるんだなあ。
いまそのことを想うと、うれしいようなさみしいような気持ちになって、胸がぎゅっとなりましたよ。ふたりがなかなかつながらないでいるだけに。

○勇太くんの話を聞いて、ピットとパットもおおいに感心。
「じゃあこいつにも答えがあるんだな?」
「どんなパズルにも答えがある、ですか。さすが守さんですね!」
先にあんな場面があっただけに、入れてくれててうれしいカバーでした。特にパット。いくらイメージとはいえこのままじゃ人気がガタ落ちしかねない。(ただでさえ人気投票最下位だったのに…/笑)
しかしその時、ポットが背後にあった積木のお城の一部をひっこぬいてしまったために大雪崩が。いくらキミが無邪気でも「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」で選んじゃイカンよ…(笑)。でもゆるしちゃうけどv

○むかしのことを想い出してしまって、つい気が沈んでしまう勇太くん。カズシゲくんたちも知らなかったとはいえ余計なことをしてしまったかと、しずかになってしまいます。
その気配を察して、勇太くんはあわてて顔をあげて笑い、
「大丈夫だよ。守が、どうしてディバインになったのかは、わからないんだけど…。ぼくは、信じてる。あれは、本当の守じゃないんだって」
そう言って、また気持ちを前むきに切り換えていきます。すくなくとも、精神面ではもう問題ないみたいですね。
しかし、うーん……この科白を聞いて、ちょっと心配になってしまったのは私だけでしょうか。どうしてもぬぐいがたい不安があります。
今回先にあかされたように、守くんは自分の意思でディバインになった。経過はどうあれ間違いなく本人の意思であって、じしんが「もうひとりのおれ」と言ってるように、ディバインもまた守くんなのです。そういったところへは眼をむけずにただきれいな部分だけを信じているようでは、ダメな気がするというか、たとえ救出したところで本当の意味で守くんを助けたことにはならないうと想うのですが…。
しかもそもそもは勇太くんに関するあれやこれがあっていまがあるわけですから……このままだと、いざディバインになった理由を聞いたらひどい衝撃受けそうで怖いです。とりあえずコミック版はそのあたりもキッチリとらえていてくれてたから、多少展開早くても安心できる作りになっていたのですが…。大丈夫かなあ、そのあたり。
うーん、どうなるのかなあ、これから。特に意味はないのでしょうか。これもひとつの局面へむけての伏線になったりするのでしょうか。どちらにしても、いい場面のはずなのに表むきのことみたいで、いまからすごいビクビクさせられてますよ。うー、うー…。
――あ、そういえばこの公園、守くんのことでいさかいになってしまった場所でしたっけ。ベンチもちょうど同じところみたい。
あの場所で同じ4人がまたこうして仲よくできているということが、とてもうれしいこととして眼に映りましたよ。いいロケーション設定ですねー…。ここに決めてくださってありがとうございます♪(^-^)

○気を取り直したところでカズシゲくんは再戦を挑むのですが(ビボバたちが勇太くんに直接もの言ってるのはじめて見た…)、そこへエコロンがひかるちゃんの携帯電話に飛びこんできました。ネット探偵団からの情報で、何と〈オリハルコン〉のかけらが見つかったというのです。
みんなはさっそくネットダイブ! まずカズシゲくんが指をあてて、
「ネットダーイブ!」
「「「めんそーれ!」」」
北千住の次は沖縄…やりますな!(←何が?)
ひかるちゃんもエコロンと指をあわせ、サヤカちゃんもNDシステムを起動させてゆっくりと沈んでいきます。勇太くんもまた、ひかりの中で0と1に変換されていきました。
そうしてみんなで、情報のサイトへむかいますが……しかしよくよく考えてみれば、何だかおかしな光景だなあ。半眼で昏睡状態のような女の子のまわりに携帯電話が3つもちらばっているっていうのは(苦笑)。

○勇太くんたちがやって来たのは、何だかおかしな外観をしたサイトでした。バブルの中には茶色い立方体がうかんでいて、その表面にはミゾらしきものが縦横に走っています。
「迷宮サイトですよ。いろいろなパズルや迷路がぎっしりつまったサイトです」
迷宮(labyrinth)と迷路(maze)は違うはずなのですが……ま、それはともかくとして。
ちょっとややこしそうなここに〈オリハルコン〉のかけらがあるらしいという情報なので、みんなはがぜんはりきってきます。
「よーし、誰が〈オリハルコン〉のかけらを見つけるか、競争だぜ! 今度は負けねーぞ、勇太!」
「ぼくだって!」
そのとなりでも、
「負けませんわよ〜」「せんわ!」「よ!」
「「「こっちだって!」」」
さらに、
「あたしだって!」
「おれだって!」
ネットビーナスさんも笑ってその様子をを見守り……つい、ふふっ、て笑ってしまいました。〈オリハルコン〉のかけら争奪戦も、みんなにかかるとまるでゲームですね。
でもいいなあ。こういう、変に堅苦しくならない雰囲気。世界のためとかいうよりもよっぽど子どもらしくて、ストレートに楽しいです。あんまり肩ひじはってぎくしゃくするより、こんなもんでいいんだと想いますよ。

○瞬間、ネットビーナスさんが何かを感じてムチをくり出しました。ムチはこちらに飛来してきたパズルピースのような板を割って爆散させます。
「あいにくだが、ここに〈オリハルコン〉のかけらはない」
その言葉とともにあらわれたのは、ディバイン・フォレストでした。不敵な表情で笑ってみんなを見下すその背後には、巨大な目玉に紫と黄色の外装、まるで中世の遍歴楽士のような身なりをしたネットモンスターをしたがえています。
かけらは「もうない」のではなく「ない」――そう、入ってきた情報はにせのものでした。すべては勇太くんたちをさそい出すための罠だったのです。
まだ結成したばかりで不完全な部分もあるので、そこのところをうまいこと突かれましたね…。ネット探偵団の情報網を利用するとは、なかなかあざといことしてきてくれます敵さんも。こういうことももしかするとどこかであるかなあと想っていたので、そうそうにやってくれたうれしさとおどろきはけっこうなものでしたよ。こういう期待と意外性を裏切らない作品です、『ネットゴーストPIPOPA』は。

○でもって、ビットにそのことを責められて「お、おれが悪いんじゃないやい!」とかって言いはってるエコロンの意地っぱりようがまたいいなあ。
こういうグサリときてても小生意気なところ、やっぱりエコロンならでは。ついつつきたくなっちゃいますねv (^-^)

○それはともかくとして……。
勇太くんは眼の前のディバインを見すえて守と言いますが、それを聞いたディバインは声をあげて大笑しました。その様子はまるで、あまりにおかしいじょうだんを聞いてしまったと言わんばかりです。
「進藤守ならもういない。いまの私を支配しているのは、ドクター・フォレストの意識だ」
その言葉に勇太くんやネットビーナスさんの顔色が変わり、ひかるちゃんも油断なく相手を見ているのですが、
「どーゆーことだ?」
「はてさて」「はて」「さて」
……そういえばカズシゲくんたちは、ドクター・フォレストが何ものかも知っているんでしたっけ?? いちおう話くらいは聞いてるものと想いますけど…。おそらくこの時のために第36話であの場にいなかったのでしょうけど、せっかくの局面でまた気の抜ける…(苦笑)。わざわざ解説してくれるディバインさんは親切だなあ。
「進藤守と、ドクター・フォレストの意識が融合して生まれたのが、この私、ディバイン・フォレストだ。ふたりの意識がかさなった時、奇跡が起きたのだ」
若いのと老いぼれが融合した結果じゃないかとじょうだんに予想してましたけど、まさかそのとおりだったなんて…。よろこぶというより、ぽかーんな心況でした。でも本人にも具体的なところはわかっていない様子を見ると、ふたりの融合は意識して実現したものではなく、あくまで偶然の産物だったのですね。すくなくとも、いま判明している時点では。
この呪われた奇跡は、DNAデータのなせるワザか、ふたりの心が一致した結果か。あるいはこれもまた運命のいたずらなのか。
しかしいずれにしても融合するその瞬間をかかなかったのはとっても正解だと想いました(笑)。

○「しかし、守の意識はすでに封印した」
そう言って、ディバインは左手の甲を見せびらかすようにしめしました。「守」の字をくずしたようなしるし――よわよわしくかがやいて、消えていきます。
「進藤守は消えた。もはや――どこにも存在しない!」
その言葉を、どこか遠いもののように聞いていた勇太くん。相手から眼をそらさずにいながら、しかし、ディバインの告げた事実をなかば呆然の態でくり返します。
「守が、消えた…」
それは、自分たちのつながりが絶たれてしまったということ。
「嘘だ嘘だ!! そんなの嘘だ!!」
たまらず、勇太くんは叫び出していました。
守くんを助けると決意し、みんなの支えを得ることで想いを強くたしかなものにしていた、その矢先だっただけに、受けた衝撃ははかり知れないものだったのでしょう。
もちろん信じてなんかいない。だけど泰然とできないのは、ずっと守くんの身を案じ続ける中で生まれていた不安や心配が消えないから。つながりが絶たれてしまうのが何よりつらいことと知っているから。
それはよほどおおきかったんだと想います。ただ言われただけで、勇太くん、ここまで取りみだしてしまうなんて…。

○憎々しげにディバインを見ていたピポパたちも、勇太くんの悲痛を眼にして叫びます。
「よくわかんねーけど、勇太をいじめるな!! ディバイン!!」
「そうですとも!!」
「キーッ、ゆるさないよ!!」
叫んで、魔術師のように手をひろげているディバインにむかってピポパたちはかかっていきます。しかし――
「やれ。――ギガラビリンス」
その言葉に、背後の怪物がひかりをはなちました。
眼を射るような閃光があたりをつつみ、みんなは一瞬にしてその中にのみこまれてしまいます。そうして――やがてひらめきがおさまっていったあと、そこには誰のすがたもありませんでした。勇太くんたちは迷宮サイトに封ぜられてしまったのです。
「そこでさまよい続けるがいい。決して抜け出すことのできない、永遠の迷宮でな」
手足をジタバタさせるほど身体いっぱいにピットが怒ってくれていたのはうれしかったでしたし、パットとポットもそれに続いてくれてたのがまた頼もしかったのですけど、やっぱりこうなってしまうのですね…。出オチみたいでちょっとカナシイ。
自分がとうとうと解説する余裕があるならピポパたちの三位一体攻撃くらい見させてくれたっていいのにねー。ディバインさんのけち。

○そういえばドラえもん映画にギガゾンビっていたよなあ…、とふと(笑)。
ホラー系サイトのネットゴーストが怪物化すればそんな名前つけられたりして? ディバインさんそれ著作権侵害だよ!

○といったところで今回のアイキャッチです。
前半は勇太くんのお父さんにはさまれて竹川クリスティーヌアナのご登場。お父さん、じつはお好きなのかしら。しかしどうしてまた南米…。
後半は――って!! 心臓が止まりましたよ。想わぬものの登場にもうおどろいたの何の…。
しかもそれがまた、夜のおねえさんなんか軽く超えちゃってるエロス。あまりのなまめかしさに鼻血さえ出そうになりました。
すげえ…。やっぱすげーよこの人!!(おもに左)

○石づくりの迷宮の中を、勇太くんとピポパたちは走りまわっていました。息をきらしては角を曲がるのですが、行けども行けども次の道がひらけているだけで、扉も穴も部屋も見えてきません。
「あーもう疲れたァ」
「さっきから、同じところを走ってるような…」
「じっとしてても出口は見つからねーぞぉ!!」
そのまま走り抜けていった通路の脇から、ひかるちゃんが出てきます。
「もー、出口はどこなのよー」
「しっかり探せよ、ひかる」
こういう時エコロンはお得だなあ(笑)。ただ髪の毛に寝そべってればいいんだもの。
「マスター、疲れました…」「疲れ…」「ました…」
「休んでるひまはねーぞぉ!! 早くここから抜け出して、ディバインと勝負だ!!」
こちらはスパルタ(笑)。天井からやって来て、カズシゲくんにせかされてもはや“青色吐息”のビボバたち。
そのあとで壁面を歩いてきたネットビーナスさんもさすがにお疲れぎみ。ご本人、数学的なことは得意みたいですけどお手上げ状態らしく、わんこのなきごえも心細げです。
「まさに迷宮ね…」
いちおう左手を壁につけたまま歩いて行くと出口まで行けるという解法があるにはあるのですが、それはある特定の様式で作られた迷宮にのみ通用する方法であって、オールマイティというわけではありません。というかこの迷宮、勇太くんたちは気づいてないみたいですけど、壁や床が絶え間なく上下左右に動いて刻々と変化しつつあるようなのです。
物理的のみならず空間的にもはられた罠。ただでさえややこしい迷宮の構造が常にくみかえられているとなれば――脱出できる可能性は限りなくゼロに近い数値。絶望的です。
そんな迷宮の中をみんなひたすらさまよい続けながら、だんだんと悲観的になっていきますが、でも勇太くんはひとりだけ、それでも希望を捨てることなく声をかけました。
「出口のない迷路も、答えのないパズルもないよ。がんばろう、ピポパ!」
「「「がんばるけど、ピポパって言うなー!!」」」
意気を取りもどさせる意味もこめての呼びかけだったのかな。――うん、その元気があれば大丈夫!(^-^)

○とりあえず歩き続けていたひかるちゃん、やがてひとつの扉を見つけました。出口かと想ってあけてみれば、そこは――
「きゃーっ、オツカレさまーvv」
中空にかかった肖像画、棚いっぱいのグッズ、何度も再生される声……そう、そこはオツカレさまばかりで統一された夢の園です。
何をやってるんだと呼びかけるエコロンにもかまわず次つぎと、グッズを手に取り画を鑑賞し、あっちを見てこっちを見て、果ては真ん中にある等身大のオツカレ像に抱きつきまでして…。ほとんど酔い痴れてるようなひかるちゃん。
「ずーっとこのままでいいー。オツカレさま〜…vv」
ひかるちゃんが攻撃時にくり出すワザの名前にあの単語が入ってるのはきっとこういういきすぎたfan心理の中ではぐくまれていった結果なんだろうなあと心底から想われました(笑)。
ピポパたちの言葉じゃないけど……「ハイお疲れ!」。

○「春近し これが夢なら さめないでええ〜!」
籐の椅子にゆったりと腰かけて一句詠むカズシゲくん。その足もとにはおおぜいの女の子たちが身に身にかわいらしい衣装をまとって集まり、壇上のダイナゴンさんにむかって嬌声を送っています。さらに両サイドには、
「ダイナゴンさま。ひかる特製プリティプリプリプリンケーキ、食べて〜v」
「ううン、ダイナゴンさまぁ。サヤカ特製の、ロシアンチョコケーキ、食べてぇv」
どうやらカズシゲくんは、おおぜいの美少女にかしずかれて太陽と月をそばにはべらせ、洋菓子を心ゆくまで食べるのが積年の願いだったらしく……間違いなく夢でしょう、これは。(きっぱりと) 本人すっかりうかれちゃって…。あんなに内緒にしてたんだから、自分のことをダイナゴンと呼んでる時点で気づいてしかるべきだと想うけどなあ。てゆか、こんなこと間違ってもありえないし。(←かわいそうなこと言ってやるなよ…)
「マスターったら…。つかえる人、間違えちゃったかしら…」「間違え…」「た…?」
ほくられっぱなしのビボバたちはしょんぼりとなって嘆息し、直後、
「気づいたぁ〜?」
お言いやるなよ…(笑)。

○ネットビーナスさんが扉をあけると、そこはダイニングルームでした。暖炉にはあたたかな火がともり、あっけにとられていた自分をやさしい空気が包みます。
そして、テーブルからやさしくむかえてくれた男の人は――
「寒かったろう。早くお入り、サヤカ」
「パパ…」
サヤカちゃんのお父さんって、何ていうかもっとこう、代表的なコサック兵みたいな人かと想ってたのですが……さすがにあのお母さんにそのくみあわせはありえなかったかな(苦笑)。「わがはいたちのアイドル」にヒゲ面マッチョじゃ美女と野獣ですよね…。
でもお父さん、細身ながらけっこうしっかりした、ロシア紳士らしい人なので、その性格その他はサヤカちゃんにしっかり影響しているみたいですね。女の子は父親に似るって言うし。お母さん子なサヤカちゃんですけど、うれしいおどろきの声をあげたところをみると、お父さんのことも大好きであるみたい。ご両親を大切にして、いい子だなあ。
となりにはもちろん、あたたかな湯気をたてているおなべを持ったお母さんもいます。
「おかえり、サヤカ。――早くご飯にしましょう。今日はサヤカの大好きなシチューよ」
ボルシチかと想ってたのに…(笑)。
ともかく、大好きな両親と、何よりの家庭の味――日本では望めないふたつのものに、サヤカちゃんはおおよろこびで席に着きました。
「サヤカ、お父さん、週末に休みが取れてね。遊園地でも行かないか?」
「本当? パパとママと遊園地なんてひさしぶり〜!」
サヤカちゃんが遊園地…何だかすてきないいくみあわせ。でも、冬のロシアってたしかブリザードが吹き荒れることもたびたびで、外の施設は営業停止してるはずなんですけど…。屋内遊園地なのかしら。よくわかんないけどとにかくかわいらしいからにこにこ。(^-^)
だけど、楽しそうなうれしそうなサヤカちゃんを、わんこはかなしげに見つめていて……。

○そしていま、みんなが封ぜられた迷宮サイトを、悪魔の笑みでながめる影があります。
「いまごろ連中は、迷宮をあてもなくさまよっているはず。フフフ…」
そう、すべては罠。ディバインが用意した卑劣な罠でした。みんながそれぞれに望んでいるものを用意し、歩き続けていいかげん疲れ、思考能力もにぶってくるころをねらって発動させているのでしょう。つつみこむようにあらわれる幻惑の前に、みんなの心はとまどいさえうかばないまま翻弄されていきます。
そして、最後に引き戸をあけた勇太くんとピポパたちの前にあらわれたのは――
「あっ、勇太くん、おはよう〜」
「何て顔してる、勇太」
「わかった! 勇太朝メシ食ってこなかったんだろー」「チョーさえてねーじゃん」「マジだらしねー」
それは、上舞小学校の教室でした。ひかるちゃんやサヤカちゃんがいて、カズシゲくんがじょうだんでからかいコースケくんとシュウゾウくんがそれに同調する……学校で見られる、いつもの平穏な光景でした。
迷宮の中をさまよっていたはずなのにどうしてここへ出たのか、何よりネット世界の住人であるはずのネットゴーストが現実世界に存在できるのか、不可思議な出来事にとまどうばかりの勇太くんでしたけど、ひきかえるようにピポパたちは、ものめずらしそうにあたりを見まわしています。おどろきながら、よろこびながら、声をあげて。
「すっげー! ――ここ、勇太の学校だろ?」
「どうして私たちが現実世界に……」
「でも、ぼくちょっとうれしいかも〜v」
勇太くんがネットダイブすることはあっても、ピポパたちがリアライズすることはなかったですからね。ネット世界には学校の管理システムやお勉強サイトなんかもいっぱいあるから、たいていのことはまかなえますけど……でも、やっぱりあこがれてたんだろうなあ。百聞は一見に如かずっていうし、それに友だちって、おたがいに行ったり来たりしてこそ楽しいものもありますからね。
それに、陽気でにぎやかなのがまぶしく映ったんじゃないかしら。ネットゴーストには学校も試験も何にもないし(笑)、義務教育なんてものもない。だからネット世界の方が気楽でいいようですけど、でもお勉強サイトにクラスメイトや担任の先生なんていないから、それがどこか楽しそうに見えたのかな。時には勇太くんが友だちと楽しそうなのを嫉妬とともにながめたりして?(←それじゃコミック版のピットさんだ…)
でもとにかく、ここに出たのが、出たのがここである理由が、わかる気がしました。
いままでお勉強サイトが何度か出てきてたのも、ピポパプーのお勉強という以外に、もしかするとこういう対比もあってのことだったのかも?

○そうしてこの不可解を受け入れはじめたピポパたちの前に、さらにあらわれたのは……
「みんなおそーい! ――もうすこしでチコクだよ? しっかりしなくっちゃ!」
白イルカのような髪、あどけない笑顔、ちょっと舌ったらずな声……プーです。間違いなく、プーです……。
その出現を、さすがにおどろき疑うピポパたちと勇太くんでしたけど、それはつかの間に消えてしまいました。集まってきたクラスの女の子たちが、ピポパたちを見て口ぐちに黄色い声をあげたからです。
「やめろってぇ…」
「いやあ参りましたね…」
「もっと言って…」
たくさんの女の子たちみんなにはしゃがれてピポパたちデレデレ。ピポパと言われて怒っても、その様子をよけいにはしゃがれて…ええい3にんそろってだらしのない…!!(笑)
……こういう状況に耐性のないピポパたちにしてみれば、仕方ないのかな。とりつくろうのがうまいなあ、まぼろしも(笑)。たしかにもしこんなかわいいコたちがやって来たら、私だって女の子たちの中にまじっていっしょにはしゃぎたいですもんね。それにさわったりヒザにのっけたりお菓子あげたりぎゅーしたりしたいですv
それにしてもパットはやっぱりナルシスト(笑)。おめーはどこぞのエセ紳士ですかい。

○それに――プーが出てきた時、私も「まさか…」っていう想いでした。あの声を聞いただけで、どんなにこみ上げてくるものがあったか知れません。たとえもうさみしくなくても、もし叶うならまたすがたを見たいし声も聞きたい。そんな感情がやっぱりあって、もうこのまま想い出だけになっていくのかという心の流れを感じてしんみりとなっていただけに、出てくれて本当にうれしかったんです。どれだけ信じられなくても胸がぎゅうっとなりました……。
「勇太おにいちゃーん――」
まだとまどっていた勇太くんも、プーにちゅうされたら、迷いも疑いも消えさっていきます。しあわせな気持ちが心をみたしていきます。

○そうやって、かりそめのしあわせの中で――
「オツカレさまぁ…vv」
「あーん。――うん、おいちい〜♪」
「ママのシチュー、やっぱりおいしかったー」
実体化したオツカレさまの胸に抱かれるひかるちゃん、美少女と洋菓子を堪能するカズシゲくん、しあわせな食卓で家族とすごすサヤカちゃん――みんな次つぎとあまやかな幻影におぼれていきます。
「おろかな人間どもめ…」
嘲笑するディバイン。一部に否定しようのない部分があるのも事実ですが(苦笑)、しかしいつになくあくどいことしてくれちゃって…。甘えや悦びや恋しさにしっかりつけこんでるから、おかげですでに3にん、まるでカンヅメの桃ように、どっぷりと、ぐじゅぐじゅになるまでひたりきっちゃってます。ネットゴーストたちの声もとどかないし、もうにくいくらいに見る者のツボをついてくれてますよ、このまぼろし。現実でむくわれない夢やみたされないものをかかえていれば、なおのこと、手に入れたそれをどうしてもうしないたくなくなるものですから…。
夢見る心というのは、利用されやすいもの。もてあそばれやすいもの。もはや人でないディバインにしてみれば、そんな時としてやっかいなものを持つのはおろかなことで、ただ滑稽でしかないのでしょう。
だけど、笑う神の隙を突いて、左手でしるしがかがやきを取りもどしたのなら……もしかすると人のおろかさというものもあながち捨てたものではないのかもしれません。

○そういえばネットビーナスさんの相方をつとめてるわんこの名前、エサのお皿にありましたけど「ボルゾン(Борзон――英語でBolzon)」っていうんですね。これまで「ボルゾ」とか「ボルドウ」とか聞こえてしまってたのですけど、ここでようやくはっきりしました。――よし、おぼえたぞ!(^-^)

○「はーい、みんなー。今日は転校生を紹介しまーす!」
ホームルームの時間(なのかな?)、教壇に立ったエリ子先生の言葉にクラスのみんな元気よく返事して――って!
ご、5年生の教室に幼稚園生がまぎれこんでる…!!
いちばん前に、4つならんだちっちゃな机と、そこについた4にんのコたち……い、いいながめだなあ…!! もうこみあげてくる興奮をおさえられなくって、ついくふくふ笑っちゃいますv
『となりのト●ロ』とかでもそうでしたけど、おにいさんおねえさんばかりの中にちっちゃな子がいるのって、楽しくって面白そうで、いまにも何かが起こりそうなくらいすごくワクワクしてくる、ついはしゃいでしまうシチュエーションです。うわー、うわー…。
楽しくお勉強しなよ!(^-^)

○そして教室の中へ入ってきたのは、黒髪に黒眼をした、どこかおとなびた雰囲気の男の子でした。見るなり勇太くんが顔をかがやかせたのも当然です。
「北海道からきました。進藤守です」
「守――!」
かがやく顔でとたんに染まるほほがかわいらしいなあ…v しあわせ大爆発ですね!(笑)
ここでもうシーン変わっちゃったんですけど、席はどこになったんだろう。ぜひまた勇太くんのとなりに座ってほしいなあ。でもひかるちゃんがいるし……。
だけどたとえどこに座ったところで、勇太くんがまんできなくって授業中に守くんのことをそっと見てそうです。で、眼があうと守くんはやさしくほほえみ返してくれて、そんなふたりだけの時間にささやかなしあわせを味わって。
いいなあ。らぶいなあ。見てもないのに照れちゃうなあ(笑)。
あーもう勝手にうれしくなっちゃうよ。ビバこのふたり!

○遠くにDF社をのぞむ上舞市の海に、勇太くんたちは来ていました。
「ぷっぷプーv」
砂浜を、声をあげて楽しそうに駆けていくプー。そのあとをピポパたちが追いかけます。
「待ぁてぇ」
「モウ、走らないでェん☆」
「食ぁべちゃうぞ〜」
そのまま笑い声をあげながらどこまでも……って、これは何ていう青春の1ページだ(笑)。
まさかピポパで「渚で追いかけっこ」を見られるとは想ってませんでした(笑)。もうこれは声優さんたちのノリがいいのか、それともピポパプーみんなのノリがいいのか…。あまりにもよくハマっててわからなくなります。特に矢部さん/パット、何て科白を…。私がプーだったらもう、待つし、走らないし、よろこんで食べられたいです(笑)。
いいなあ、こういう愉快な光景。無邪気な光景。見ながらついにこにこです。(^-^)

○そうやって渚を駆けていく4にんをよそに(笑)、勇太くんと守くんもいっしょに砂浜に腰をおろして、話をしていました。
海から吹いてくる風が、やさしく髪をなぶり、気持ちよく肌をくすぐっていきます。
「おれも上舞市に来たよ。勇太に会いたくて」
「守…」
「これからは、ずっといっしょだ」
「うん…!」
今回のダイナゴンさん御句はこういう場面でこそ詠まれるべきだと想います真剣に。勇太くん会いたさ(だけ)で転校してきてくれるなんて……守くん何ていいやつ!(笑)
しかしそのまま「ちゅーしろ、ちゅー!」とか野次を飛ばしそうになってしまう自分がかなしい。(←おっさんですか、私)(-_-;)

○とにかく、そうやってうしなわれた時間を埋めていくかのように、勇太くんは守くんといっしょにすごしていました。守くんを見つめる、やわらかく笑ったその顔は本当にうれしそうで、もうほかに何もいらないかのようです。じっさい、これ以上のしあわせは勇太くんにはないのでしょう。
だけど。
――勇太ぁぁぁぁぁっ!!
その時聞こえたのは、幻聴だったでしょうか。遠い波間に見えた、蜃気楼のようにうかぶ人影は、果たして眼の錯覚だったのでしょうか。
ハッとなって勇太くんは、いささかの困惑をおぼえながら、となりの守くんを確認します。
守くんはちゃんとそこにいて、別に何ごともなさそうに海を見ていました。
「? どうかしたのか、勇太」
「――ああ、何でもない…」
様子に気づいていぶかしんで訊いてくる守くんに、勇太くんはとりあえず返事をします。
だけど見のがしていませんでした。波間の人が自分にむかって左手をのばしていたことを。
気づいてしまったのです。眼の前にいる守くんが、左手を強く押さえつけていたことを。
うれしかったし、興奮してしまったのですけど……すごい出来事だなあ、これ。何せ声がとどいてるし、想いをすがたにして映し出してるし、しかもそのタイミングがまたあわてて割りこんできたとしか想われないほどの上出来モノで(笑)。守くんの叫びに気づいた勇太くんもさすがでした。
勇太くんがいま守くんを助けようとしているように、その中で困ったことになった時に助けてくれるのはやっぱり守くんです。離れていた心がまた近づいていっているようでいいなあ。……ほんとに負けてられないなんて想う必要があったんだろうか(笑)。

○ちなみにここで同じくにせの守くんが「勇太くんに手を出そうとしてこちらをむかれたのであわててひっこめて押さえている」などと考えてしまった人は筆者とともに猛省しなければなりません。

○驚愕にいろどられていた勇太くんの眼が、やがて、かなしげにふせられました。
「どうした、勇太」
「勇太おにいちゃんあそぼー」
心配してくる守くんの声。かさねられるプーの声。
いっしょに遠くへ行っていたピポパたちももどってきます。
「何する? 勇太!」
「やっぱりサーフィンだよねー」
「とりあえず、バーベキューだよねっ!」
あかるい顔。陽気な声。なくしたものをまたなくすばかりでなく、それさえも壊してしまうことになるのかと想うと、よけいに心痛んだことでしょう。つながりを絶つことのつらさは、勇太くん、いやというほどに想い知っていますから……。
だけど、心をおしつぶしてくる感情をこらえながら立ち上がります。
そして勇太くんは、しぼり出すような声で言いました。
「守は…上舞市に、転校してこない…。それにプーは…もう…いない…!!」
真実は無情で、つめたくて、凍みついてくるほど容赦がない。だけど、それでもそれを選んだ、選ばなければならなかった勇太くんの心は、どんなに苦痛にあえいでいたか知れません。ネット世界の悲惨な事件も、守くんがディバインであることも、ふたりがはなればなれになってしまったこともみんな夢で、眼をさましたらまた愛しい1日がはじまって。――そう願ったことも、もしかすると一再ならずあったのではないでしょうか。
だから、必死で耐え抜いている勇太くんの表情を見ていると、何かがさめていくような感覚といっしょに、心がひどく落ちこんでいきました。
涙をにじませた眼が、つらくて、かなしくて。うめくように言われた言葉に、どうしようもなく、やりきれないものを感じます……。

○「な、何言ってんだよ、勇太。プーは…」
ピットは困惑して声をあげました。…きっと、疑いなく信じていたい気持ちだったことと想います。その最期を見とどけたのが、いちばん別れたくなかったのが、ほかならぬ自分だから。もう一度会えたなら、離さないし、やり直したかったことでしょう。
だけど、まぼろしはやはりまぼろしでした。
「ごめんね。ピット…」
プーはほほえみに涙を流してちりぢりになり、
「勇太…」
守くんもまた、かなしそうなすまなさそうな顔をしたまま消失していきます。
どんなにつらくても、認めるしかない事実がある。どんなにかなしくても、受け止めなければならない現実がある。
いまやすべてのまぼろしは、大音響をあげてくずれおちました。
あとにはただ、殺風景な袋小路で立ち止まっていただけの自分たちがあるばかりです。

○しずかな迷宮の中に悄然となって立ちすくむ、勇太くんとピポパたち。
「くっそぉぉぉぉ!!」
「…何て卑怯な! プーや守さんのまぼろしを見せるなんて…!!」
「ひどいよ……」
もとにもどったりは、決してしていません。魂のひえるような現実感に、熱くたぎる怒りに、身体がふるえ、どうしようもなくわななきます。
気づけばただ手のひらの上でもてあそばれてただけだったなんて、とうてい耐えられないことだったはずです。望めないものを出してきた上に、心にのこるもう会えないひとの面影を利用してつけこんでくる――いまのみんなにはいちばん残酷なことだったでしょう。
それに私としては、あのプーも守くんも、みんなをだまくらかすためだけに生まれてきたのだと想うと、不憫でなりませんでした。うれしそうな勇太くんやピポパたちを見て、自分もまたうれしくなっていたのも事実ですから、そこへひと役かっていたのだし最期にこんなこと言われたら…。
どんなものにも、いつかかならず終わりはやってくる。それはしあわせも同じこと。
わかってはいましたし、そもそもかりそめのものだと気づいてもいましたけど、それでもやっぱりつらいです。勇太くんたちも、まぼろしたちも、こういうかたちで終わりをむかえなければならなかったのは。
第38話以来だなあ、こんなふさぎこんでしまいそうな気持ちになるの。ディバインさんのにせもの作りには定評ありますからね…。

○「……答えは絶対ある。どんなパズルでも。出口だって」
心の中にあるものを押さえこんで、問題を解決することにした勇太くん。まぼろしを破っただけではいけないし、いつまでもここにいてはやりきれなくなるだけだからと、気持ちを当面の問題に切り換えることにしたのでしょう。まだその顔はうつむいたままですけど、それでも守くんが教えてくれたことをはげみにしながら耐えて。
強い子です、勇太くんは。きっと心は、メンバーの誰よりも強いと想う。
「そんなのどこにあるんだよぉっ!!」
「出口なんかないですよ…」
ピットはくやしさの反動もあってやけになってるし、パットはほとんどあきらめの様子です。ポットにいたってはもう気力もないらしく…。
だけど、出口なんかないというその言葉を聞いて、勇太くんはハッとなりました。
「出口がない…。出口がないのが、このパズルなんだ!」
何かに気づいたようですけど、そう言われてもますますわけがわからないピポパたち。だけど顔をあげた勇太くんは、確信にみちた表情で言います。
「ないなら、作ればいいんだよ!」
直後、迷宮サイトに破壊音がひびきわたりました。1度ではありません。2度、3度――何度も断続的にひびいてはサイトをゆるがします。
みんなを乗せたピットカーが迷宮に風穴をあけていく音でした。
「なければ出口を作る――それがこのパズルの答えだ!」
答えも何も……いちばん手っ取り早い方法だと想う(笑)。
しかしあの迷宮の建築資材、意外にもろいんですね…。ピットが次つぎとぶち抜いてるのを見て、爽快ではあったのですけどその裏で「あれってじつはウエハースでできてるのかしら」とか想ってました(笑)。
でもいい構成してたと想います。ピットカーの文字どおりのブレイクスルーはもちろんのこと、その後の攻撃ではパットの走査もポットの捕獲もスムーズにいってたし、いつものスタンパーのバンクもみじかめにかりこまれていて、それまでのうっとうしいものを飛ばすようなスカッとしたつくりになっていましたしね。うん、おかげでちょっと気分が晴れた感じでした。
だけどギガラビリンスの脚を見てちょっとおえっぷと。いやな後味のこしてくれるよね…。

○ネットモンスターがもとのネットゴーストにもどったことで、のこる幻惑も次つぎと消えていきました。
「わーっ、何よこれぇーっ!?」
ひかるちゃんはうすよごれたへのへのもへじに抱きついてた自分に気づいて驚愕します。ただのイリュージョンかと想ったらこんなもの用意してたのか…(笑)。
「なっ…、何じゃこりゃ!?」
カズシゲくんもいいかげんハーレムの夢からさめました。おおぜいのかかしにとりかこまれて、食べてたケーキは土くれです。…馬糞だったりして。(笑)(むかし話的なオチ)
「そろそろ、次のマスターを捜した方がいいのかしら…」「いいの…」「かしら…」
ビボバたちがかわいそう! こんなにマスターをしたってるってのに!
もうカズシゲくんにとっての美少女は「美しさのすくない女の子」でいいと想う(笑)。

○そして……
「大丈夫よボルゾン。ちょっと、ホームシックになっただけ…」
つとめてあかるく言うけれど、声のふるえはごまかせても心のふるえはどうにもならないみたいです。願望や迷妄だったほかのふたりはただ幻滅するだけですむからともかくとして、サヤカちゃんの場合は純粋にこがれてるものだったからつらいなあ…。
たしかにつながっている。だけどそれだけでは埋められないものがある。どうしても。
きっと、いろいろがまんしてるんですね、サヤカちゃん。いまもまだ“ネットビーナス”であるように……。

○迷宮サイトを出たところで、ようやくみんなはひとあんしん。勇太くんのおかげで助かったとひかるちゃんは感謝しますが、
「守だよ。――守が助けてくれたんだ。あの時」
そう言った勇太くんは、信じる心をより強くして、取りもどしたみたい。
「守は、消えてなんかいない。絶対に守を助けなくちゃ。それがぼくの…ぼくの答えだ!」
……何だかとっても“言わせた感”のある科白ですけど、とにかく守くんを想って強くなるその心にしたがって、風むきもいい方向へ変わったみたいですね。
心を決めても、そこから先は勇太くんにとってさらにつらい道のりになることでしょう。どんな責苦を味わい、痛みを受けるかわかりません。だけど、くじけるために誓ったんじゃない。あきらめるために決意したわけじゃない。こんなところで負けてるようなら、しょせんそれだけの心でしかないのですから。
展開がいささか急で、まだゆれるところのあった勇太くんの想いですけど、今回のことでそれはもうなくなり、よりたしかなものとなった。――たしかに感じる、守くんの存在を抱きしめることで。
そして、遠くにひかる星を見あげるようにして“答え”出した勇太くんには、やっぱり支えてくれるみんながついています。
「そうこなくちゃ。なあみんな!」
「おーっ!」
ピットの言葉に、みんな同調して声をあげて。
すっかり勇太くんの恋の応援だ(以下略)(自主禁)
……スミマセン。

○ピポパたちの言葉ではありませんが、そのころ――
ひとり玉座にいたディバインは、しるしがうかんだ自分の左手をじっと見つめていました。
「友情か…。面白い」
その手首にひとすじの赤い光条が巻きついて、赤い宝石がついた黄金のブレスレットになります。左手のしるしは、まだすこしのあいだかがやいていましたが、やがて闇にのまれるようにして消えていきました。
「それもはかなくもろいと、想い知る日が来るだろう。その時まで眠るっているがいい。守よ」
託宣のようにおごそかに言って、ディバインは笑います。その手の中には、いまも縛鎖にとらわれてグッタリとなっている守くんのすがたが……。
あー、何かダメだ。ヤバいの見てるとこっちまでヤバくなっちゃうよ。ヤバい。
力なく弱っている守くんのすがた、見ただけでもう何かあったのかと気が気じゃなくなります。イエいまの時点でじゅうぶんあってるんですけど。しかしだからといって折檻でもされたんだろうかとまで想ってしまう自分が痛々しいです。(←…)
えー…イエ、とにかく。
いまだに心も身体もとらわれて、のがれられないでいる守くんですけど、どうか早いところ助かってほしいです。助けられてほしいです勇太くんに。まもる夢ここにあるよ!!
しかし、どうして左手なんだろう。いまさらながらちょっと疑問。
『神の左手 悪魔の右手』? ……まさかね。


まさか夜のおねえさんがただの前哨にすぎなかったとは…。油断してました。甘く見すぎてました。とにかくいろいろすみませんでした。
ワタクシ、この作品の主眼がようやく見えてきましたよ。
放送コードの限界への挑戦ですね!(※大間違い)

しかし…どうなるんだろうなあ、本当。このふたりの行く末は。守くんはあの状態だし、勇太くんの強さも守くんを想ってこそのものだから、いまのこの状態、どちらもすごくすごくあやういように感じられます。この作品、「勇気と友情の物語」ってうたわれてますけど、それはきっと勇太くんにとってだけじゃなくて、守くんにとってもなんだろうなあ。
ううう、いまにして第1話の勇太くんの科白「…守? また、会えるよな」がどれだけ重要な意味をふくんでいたかがよくわかりますよ…。いったいいつになったら会えるんだろう。笑いあうことができるようになるんだろう。
つながろうとしたところへ何かと邪魔が入るし、心理的な問題やまっとうしないといけない責任なんかもまだのこされているものだから、本当、内に外に気が抜けないところだらけ。見ながら、いつもスゴイ力入ってしまいます。つい歯くいしばっちゃう。ここまで想ったのこのふたりがはじめてかもですよ。
……しあわせになりなよ!!

さてさて、次回は! 次回は!
待ってましたのバレンタイン話ですよ奥さん!
勇太くんと守くんはどんなふうにすごしてきたんだろう。わたしたくてソワソワしてる様子とか、もらいたくてドキドキしてる様子とか、かかれてるといいなあ。ちょこれいとでぃすこ!
そしてカズシゲくんのまつげ最低v(笑)

……今回ぶん、いつになくすみませんな記事ですみません。

  ※ ※ ※

ところで、前回からDSゲームのCMが流れるようになりましたね! 今月26日の発売にあわせて、しっかり宣伝中。公式HPでもキャラクターの紹介が増補されたり、サンプルムービーが公開されたりしています。
私としては、守くんが出てきてくれるのでまずひとあんしんかな(笑)。前はメインの4にん以外は特に紹介なかったですから、パッケージ画だけ見てどうなることかとハラハラしてました。あとは黒くならずにたくさんお話とかしてくれるよう祈るばかりです。
ストーリィは…どうなるんだろう。本編との整合性がとれた合間バナシなのか、あるいはもういっそパラレルでいっちゃうのか。個人的には前者希望なんですけど、どうも後者になりそうな気配ですね。
ゲーム初心者で本体持ってもいないクセにあまじょんのボタンをぽちっと押してしまったので、あとはただ楽しみにするばかりです。とどいても当分のあいだプレイできないだろうけど。DSは親戚に持ってる人がいるので、ひと段落したら頼みこんで借り倒すことにしました☆(笑)
攻略本はどんなのが出るかな。こっちも楽しみだな〜♪(←ながめるのが好きという以前に、なければにっちもさっちもいかなくなるへっぽこタイプ)
0

2009/2/5

衝撃  




泡坂妻夫先生のご冥福を、心よりお祈りします。


0

2009/2/4

こないだのピポパを  

記事をかくために見返していてふと気づきました。

サヤカちゃん母娘の名前って、M田S子さんからとられてる…?
あちらも娘さんの名前が「さやか」だったよなあ、たしか…。

うーん、やっぱり、スタッフさんの中に好きな人がいるのかな。まさかおじいちゃんの科白「わがはいたちのアイドル」がヒントになっていただなんて…。
いまさらながらおどろいています。これだからピポパは気が抜けないよ!(笑)
0

2009/2/4

どんのうわっつかみなっぷ  

ここ数日に起こったこと。

 ・PCのモニターのぐあいがおかしくなった。
   →対処:明度これでもかと上げて使ってます。でも危機的状況に変化なし。

 ・雨の日に携帯電話が水死。
   →仮死状態であったことが判明。しかしサイレント・オブ・×・アワー。

 ・エレエレふたたび。
   →再発かと恐怖しましたが、1日寝てるとなおってくれました。

……何ごと?
漫画家の某先生が某作品の執筆中に祟られたというのは有名なエピソードですが、私のまわりで起きてるのもそのたぐいなのかなあ。ネット関係・妖怪関係の記事なんかかいてるから、とか。うーん、楽しくなってきた(笑)。

そんなこんなで予定がズレこんでしまいましたが、ピポパと鬼太郎の感想をアップしておきました。前回と前々回のぶんですが、それでもまだお待ちくださってた方(いらっしゃいま…す…?)、もしよろしければどうぞです。

しかしいちばんふしぎなのは、年末年始が終わってもいそがしさに変わりがないこと。
……何で?(泣)

  ※ ※ ※

そろそろ次の仕掛けが動き出すころ…。
山吹色のきりもちならぬ、白いせんべいやもも色のお菓子が、楽しそうに空を飛んでいって、お邪魔することと想われます。お心当たりの方、お待ちくださいませ。……先に仕掛けておいてよかった(笑)。
春に来てほしいのは、受験生だけじゃないですよね。(^-^)

  ※ ※ ※

以下は私信です。…だんだんメッセージボード化してきたなあ、このブログ(苦笑)。
ちゃんとしたお返事はまた後日にでも。いつもいつもスミマセン…!!

未来さま。
先日はメール、どうもありがとうございました! 反応遅れてしまって申し訳ございません、無事に到着してますです…!
こちらこそ、わざわざごていねいに、どうもありがとうございました。某所でのお言葉ともども、とってもうれしかったですv (^-^)
何かと大変かとお察ししますが、未来さまもどうかお身体にはくれぐれもお気をつけてくださいませ。すてきな春がおとずれますように。

だごん様。
メール、どうもありがとうございました! わざわざいただけるだなんて想ってませんでしたので、ちょっとタイミングもあってビックリしちゃいました(笑)。
遅くなってしまいましたけど、退院、おめでとうございました。かなり大変だったとうかがいましたが、その後、ご健勝でいらっしゃいますでしょうか。大丈夫ですか?
どうか今後ともお大事になさってくださいね。ご快復を、心からお祈りしています。
0

2009/2/1

『ネットゴーストPIPOPA』第43話  視聴記。

・「ネット@タンテイダン」

○Too Many Netghosts.(ネットゴーストが多すぎる)
というわけで、今回は代表してプリリンさんがご挨拶。
「みなさん、TVを見る時は、部屋をあかるくして、できるだけ離れて見てくださいv」
そう話してるうしろでみんなもっと映ろうとしたりピースサインおくったり、プリリンさんもウキウキしてるみたい。ネットゴーストたちはみんなはしゃぐのや遊ぶのが大好きなんだなあと、あらためて認識されたゆかいなひとコマでした。(^-^)
うーん、私もネット世界行きたいなあ。行っていろんなサイトをめぐりながら、ネットゴーストたちと仲よくなりたいなあ。住人たちを見るにつけそう想います。

○でばいんさんの消えたアバンタイトルも終わって(あれは特別出演だったのですね…)、本編は放課後・下校中から。
勇太くん・ひかるちゃん・カズシゲくん・サヤカちゃんの4人は、帰り道をどこか急いでいました。どうやら勇太くんから〈オリハルコン〉についての話を聞き、ネット世界中に隠された手がかりのかけらを集めるためにひかるちゃんが何か想いついたみたいで、善はいそげで実行にうつそうと気がはやっているのでした。ひかるちゃんはよほど自分の想いつきが気に入ったのか、いまからもうおおはりきりです。
ただし、サヤカちゃんはまだNDシステム復旧が叶わないためパス。いまだにメドも立っていないみたいで、そのことを話す顔は、さみしそうで、つらそうです。
「そっかぁ。残念ねー、猫の手も借りたいくらいなのに」
「私は猫ではない。それに、どちらかというと犬の方が好きなのだが」
もちろんこれはもののたとえ。いそがしい時や人手が足りない時にもちいられる慣用句なのですが、しかしサヤカちゃんの取り違えはほほえましかったとして、ひかるちゃんもうちょっと気を使ってもいいんじゃあ…。ネットダイブできないことからくる感情はあなただってよく知ってるでしょうに…。これじゃあ「ネットダイブできないこと」ではなく「手伝ってもらえないこと」を残念がってるみたいです。(…事実そうだったりして)
サヤカちゃんヘタに同情されるのは嫌いかもですしそもそもひかるちゃんに期待する方が無理なのかもしれませんが(苦笑)、にしてもこれちょっと物言いがストレートすぎやしないかなあ、と。自分でもいちいちこまかいなあとは想いつつも、やっぱりちょっとツッコまずにはいられませんでした。別にひかるちゃんのアラさがししてるわけではないのですが……うーん……。
けっきょく、
「ごめん。力になれなくて」
「なおったらすぐ来てね!」
「うん…なおれば、行く…」
ひかるちゃんはそう言って、男の子ふたりをひっぱり、はりきって行ってしまいましたけど……あとにのこったサヤカちゃんは気落ちしてため息をつくばかりです。アイデアの実行を前に気持ちがはやるのはわかるのですが、せめてフォローするとかさあ…。(む〜…)
勇太くんが挨拶してくれてるのがせめてもの救いでした。

○そのころ、ネット世界では盛大な悲鳴があがっていました。
トラベンさんはじめ、グルマン、ルーアン、コスモン、ヤクスン、アイスン、エレキン、ヤジナビ、オリオリとヒコヒコ、チャリコインに、こないだ出てたストトンまで……これまで登場してきたネットゴーストたちがみんな、プリリンさんのおうちの居間にあがりこんでいるのです。
「お願いだからさわらないでえ!! どれもこれもジュウさまとのだいじな想い出なのおおおお!! 早く出て行ってよおおぉぉおおお〜!!」
ひとりぐらしの家がパーティーでもないのにこんなにぎやかなことになってしまい、しかもあちこちさわられてあらされてるからもう大変。前ぶれもないこの出来事にプリリンさんはいまにも気がふれてしまいそうなくらいに顔を青くして、何かと神経をすりへらしながら(グルマンって、つまみ食いや盗み食いは注意してたはずじゃなかったのかなあ/苦笑)、悲鳴をあげるばかりです。
たしかにプリリンさんって、静穏なのを好みそうですもんね。欧米の田舎でくらしてるおばあちゃんみたいで、庭の手入れとかしながらひとりしずかに1日をすごして、たまに親戚や遠来の客なんかが来るとお茶をいれてあかるくむかえてくれそうな、そんな感じ。じっさい、いままでくらしてきた環境が環境ですから、ごみごみして落ち着かないのは苦手なのかも。それにここは本来自分とジュウさまの特別空間なのですから、そこへ見ず知らず(おそらく)だったひとたちにおおぜいあがられてあちこちうろちょろされるなんてことになってしまえば……そのおそろしさはたとえてみれば潔癖症の人がGにたかられるようなものだったと想われ(←またマニアックなたとえを…)、悲鳴も狂乱も無理ないです。
とにかく、いまプリリンさんはちょっとしたノイローゼ状態で、しかもこの大集合を呼びかけたのがひかるちゃんだと知った時といったら……もう発狂寸前だったかも。
「ひかるちゃんん早く来ておくれええええ〜!!」

○そこへようやく、この会合の張本…イエ、発起人がすがたをあらわしました。いならぶネットゴーストたちをひととおり見まわし、満足そうにうなずいてから、
「それじゃあさっそく、ネット探偵団の作戦会議をはじめましょ!」
「ねっとたんていだん!?」
みんな頓狂な声をあげますが、ちなみに看板まであります。おうちの屋根にでかでかと。
いきなりこんなもの出されるからこっちまでツッコミも忘れて素っ頓狂になってしまったのですが、しかし見せ方のうまさに感心している場合ではありません。
ええんかいな、これ…。プリリンさんのおうちはこれまでもみんなの集合場所とか作戦室がわりとかに使われることはありましたけど、どうやらひかるちゃんはこれからここを探偵団の拠点にして活動する気マンマンらしく。もともとこういうノリが好きなのか、お膳立てはほとんど自分ひとりでやってしまってました。……探偵団の看板、これ絶対勝手につけたんだろうなあ…。きっとおじいちゃんにも無許可で。(プリリンさんがこの会合の意味を知らなかったくらいだもの)
第17話からはじまり、第21話をへて第29話でひとつの結実を見せていた流れが……まさかこんなふうになるなんて。ちょっと唖然でした。
……プリリンさん、いくら大好きな人の孫娘だからって、ここじゅうぶんに怒ってもいいところですよ?(笑)

○プリリンさんの悲劇はさておき(←イヤおけないけど!)、ひかるちゃんがこうしてみんなに集まってもらったのはほかでもない、伝説のプログラム〈オリハルコン〉への手がかりとなるものを集めるため。その一部が、前回勇太くんがディバイン――守くんからわたされたサンゴの小枝のようなもので、ネット世界にちらばる手のひらにちょんとのっかる程度のそれと同じものを、みんなにも見つけてもらおうと協力を要請したのでした。
しかしそんなことは、砂漠の中からたったひとつぶの砂金を見つけ出すようなもの。手がかりも目印もないまったく途方もない作業で、トラベンさんたちネットゴーストのみんなはそのつかみどころのなさと持ちかけてくるひかるちゃんにほとんどあきれています。
目標と目的があってもこれだし案の是非をめぐっていざこざが起きそうな気配もあるし、そんな様子を見かねてピットは、自分たちだけで探した方が早いと出て行こうとしました。だけど、ひかるちゃんはそれを止めて、いたって落ち着いた調子で話しかけます。
「待って。あてもなく探しまわって、ディバインより早く見つけられる?」
「見つけてやるさ!」
「ひとりで探すより、みんなで探した方が早く見つかると想わない?」
そう言われてしまっては、ピットに返せる言葉のあるはずもなく。いつも感情的に行動するピットだけに、説得には弱くなってしまうものなのでしょうね。それにいまのひかるちゃんみたいに、相手に終始落ち着いた態度をとられると怒るに怒れなくなってしまうものですから、効果のほどはなおさらだったと想います。
第16話の時もそうでしたけど、ひかるちゃんうまいなあ。ピットの性質をよくわかった上での説得行動なのでしょうね、もちろんこれは。言ってることは正論だし、冷静に友好的に出られてるからわがままを通すわけにもいかなくなって。計算的だなあ。
ひかるちゃんはきっと口ゲンカでは負けたことがないんだろうなあ…と、ふと(笑)。

○ひかるちゃんの企図するところはわかったものの、それでもやっぱり漠然としすぎているからネットゴーストたちはみんな消極的。いくら気がいいのが特徴だからって、ここまで見通しの立たない作業ではとうてい力になってくれそうにはありません。
するとひかるちゃん、今度は態度を変えて、みんなを前におおきく出ました。
「何言ってるの。みんなそれぞれすごい力を持ってるじゃないの! それをひとつにあわせれば、できないことはないわ! ――ものはちいさいかもしれない。でも! ネット空間のどこかにかならずある! あたしたちが力をあわせれば、絶対に見つけられるわ! みんなのネット世界なのよ? みんなで守るの。そのための、探偵団なのよ!」
熱い調子で身ぶり手ぶりをまじえ、机があれば叩きそうないきおいで、ひかるちゃんは演説をすすめていきます。……そんな様子を見ながらまたおかしなことになってる人のことはさておきまして(←ひどい)、こうなるともうひかるちゃんの独壇場。演説内容と熱っぽい口調にのせられたこともあって、ネットゴーストたちはみずから指示をあおぐほどすっかりやる気になってしまいました。ピット単体ばかりか、複数を相手にしてもこの調子・この熱気。弁舌によどみもなく相手をだんだんとのせていって、まるでどこかの政治家さんみたい。ようやるわ…と、感心のあまり拍手さえしてしまいましたよ。すごいと想います、率直に、こういう“能力”はいったいどうやって身についたんだろう…。
でも、こういったものを結成しようという想いつきがほほえましくっていいですね。無邪気なようでいて、その実しっかりと目的をもって作られた集まりですし。うったえかけてくる演説の内容もあって、異論をとなえるひとはもう誰もいませんでした。……〈オリハルコン〉へのかけらを捜索するためだけの集団なんだから探偵団というより特捜団といった方がいいような気がしますけど、まあこまかいことにはこだわらないことにします(笑)。
ところで、この探偵団の団長は誰? やっぱ自分?(笑)

○そのころ、ファンデーションのようなやさしい肌色をしたあるシステムの中に、雪白色の光条とともにひとりの女の人があらわれました――って、
……誰?
イヤ何となく感じでわかるしクールな眼もとも金色の髪も特徴的だから、そんなの訊くまでもないことだと想ってますよ、想ってるんだうんほんとにほんと。
でも……誰?
すみません、あまりの変貌ぶりにポカーンとならずにはいられず…新しくネットダイブするにあたってアバターの方もいろいろとバージョンアップさせたのかもしれませんけど、これもういっそ別人ですよ…。
胸と肩と背中がおおきくあいた、ぴったりとしたディープピンクのミニワンピースを着て、両手には白い長手袋、履物もヒザまである白いロングブーツ。おさげ髪をほどいてラベンダー色のカチューシャをつけ、口唇には紅もひいて。ボディコン服はおろかそんなかっこうまでしてるものだから、月のひかりどころか歌舞伎町のネオンが似あいそう……って、は、まさか日本でまだ勉強したいのってそっちの世界のことだったのか!? 驚愕の真実!

○で、その夜のおねえさん(笑)はシステムの内壁に手をかけ、左右にひらこうとするのですが…その扉は、めいっぱいの力でためしてもかたく閉ざされたままでした。
「まだだめなのか…」
しかも声はやっぱりネットビーナスさんなのな(笑)。前のすがたとのギャップがありすぎるからどうしても苦笑してしまいます…。
けっきょくサヤカちゃん、今回も不機嫌そうに眉をしかめてあきらめ、現実世界にもどってきました。装置をとりはずしながら、あちらの世界で気のあうパートナーたちと楽しそうにしているみんなのことがうかびます。でも自分はそうじゃない。だから、すこしさみしさを感じずにはいられません。
(私にも、ネットゴーストがいてくれれば……)
本来ならここでその気持ちに同調とかするべきなのでしょうけど、しかし何ぶんあんなすがたを見た直後ですからギャグにしか想われません(笑)。NDシステムがバグってこんなことになってるのかとも想いましたけど何の不具合もないそうで、素でこれだなんてサヤカちゃんどこかズレまくり…。
サヤカちゃんのお母さんはこれを見たらどう想うかなあ……そういえば緑の髪の方も見てないんでしたっけ。
お母さん、本当にサヤカちゃんの滞在延長を許可してよかったんですかー?(笑)

○でも……自分もいっしょに連れて行ってもらえばいいのに、サヤカちゃんがそれでもNDシステムの使用にこだわり続けるのは、プログラマーとしての矜持というよりもやはりゆずれないものがあるからなのでしょう。お母さんが開発したこのシステムを使ってネット世界へ入ることにこそ意味があるのですから…。
それに連れて行ってもらったところで、勇太くんたちみたいに仲よくなれるネットゴーストがいなければいちいち勇太くんを介してはいらないといけないでしょうから手間ですしね。本編ではあかされてませんけどいちおう身体ごとのネットダイブのしくみとしては、まず〈鍵〉である勇太くんといっしょにネット世界へ行くことが絶対条件。それ以降の必要条件として、あちらで仲よくなれるネットゴーストにめぐり逢うことというのがあり、このふたつを満たせば将来的に自分ひとりでフリーダイブができるようになるのだそうです。そのおかげで現在はひかるちゃんやカズシゲくんも単独ダイブが可能になっているのですけど(情報提供:k.o.さま。どうもありがとうございましたv)、でも勇太くんに連れて行ってもらうのはいいとして、自分と気のあうネットゴーストを捜すとなると、いつのことになるかわかりませんし、いまだって気長でいられる状況じゃないですしね。やっぱり、当面はNDシステム復旧につとめる方が妥当な選択かしら。
ここへきてテーマ比較とかされたらどうしようとかあやぶんでいたのですけど、いちおうそんな気配はないみたいでほっとしました。……まあもっとも、単純に素の自分で活動したくないだけなのかもしれませんけどね、サヤカちゃん。

○しかしほんと……何なんでしょう、これ(笑)。すみません、変に面白すぎて苦笑が止まりません。
いちおう世にはライトエッチという要素があるそうですけど、でもこのパターンはたぶん違うよなあ。エッチというにはあまりになやましすぎるし(笑)、だからといってエロスと呼ぶにはまだ軽いし…。
じゃあ…ライトエロス? 通常よりも軽めで、雰囲気的にもまだあかるい感じのエロス――おお、これはいいかも。よし、さっそく使いましょう!(←誰が使うんだ、誰が)

○って、何このネタひとつを深く追求しようとしてるんでしょうね私。ええと。(汗)
そのころDF社では……相沢さんが社長室で、水槽の中身を見つめていました。
やがておもむろにエサの袋を取り出し、中で泳いでいるものにあたえようとするのですが、
「エサならあげました」
そこにいたのはスーツを着こなした女の人。言われた相沢さんは、とたんに気まずそうな表情になり、部屋を出て行こうとするのですが、
「どちらへ? 社長」
えーっ……?
サヤカちゃんのアレほどではないものの、こちらにもまたおどろきの動きが。社長更迭といっていたから誰かと入れかわりになったのだろうとは想ってましたけど、あらあら、まあまあ…。いったい誰が決定してるのか、DF社は異例の人事が続くなあ。……いいの?
そして女の人は社長づきの新しい秘書の人……というよりお目付け役。きびしい目線で監視をして、ぼうふらのような相沢さんにはピッタリですね(笑)。
秘書さんどうなっちゃったのかなあ、退社しちゃったのかなあ。
せめてどうか、また登場してくれますよう…!(悲願)

○ちなみに水槽の中身、今度はクラゲに変わっています。ふわふわしててどこ行くかわからなくて、あまりにイメージどおり(笑)。
で、相沢さん――もとい相沢社長は、机の上に山積している書類を片づけていきながら、
「前の社長も、こんなにはたらいてたの?」
「はい、もちろん。――先々代は、ひじょうにまじめだったと聞いております、先代は…秘書課でも悪評ばかりでしたわね」
たしかに、お仕事は秘書さんが一手に引き受けてたようなものでしたからね…。本人が気合いを入れて参加してたのイベント関係ぐらいだし。まあ、せくはらしなかっただけよかったんじゃない?(笑)

○評価を聞いて、相沢社長の脳裏にはいまも眼をさまさない風間もと社長さんのすがたがうかびます。
真っ白な髪、魂のぬけがらのような身体、いまももどらない意識……
「ああはなりたくないねぇ…」
相沢さんにそう言われるともと社長さん過労で倒れたみたい…(苦笑)。

○そういった周辺のことはこれくらいにして、探偵団です。ディバインに先んじてかけらを集めるため、さっそく活動を開始しました。
その内容はいたってシンプルなもので、自分たちのいるサイトとプリリンさんの家とのあいだにリンクをはり、それを通じて〈オリハルコン〉に関する情報をこちら流してもらうというもの。探偵団以外のネットゴーストたちからも協力を得るため、いっしょに貼り紙やビラ配りもしてもらって、捜索の範囲をひろげていきます。
「ついでにディバイン一味を見つけたら連絡してって頼んであるから、むこうの動きもわかって一石二鳥ってワケ!」
どうして“一味”とわかるのかが疑問なのですが、それはともかくとして、何ぶん敵は強大ですからね。足りないところは数だけでもおぎなわないと、先手に出ることはできないし。集まっていたネットゴーストたちは三々五々ちっていきながら、リンクをはり、要請もして、協力を呼びかけていきます。――なかなかいいねらいどころですひかるちゃん。
ただ、これだと特に“団”を名乗る必要もない気がしますが(笑)。うーん、けっこう自由律なんですね、ネット探偵団。
あと魚人のマダムを見られたのがうれしかった…v (^-^)

○しかしこんなにたくさんネットゴーストが集まっていただなんて、おじいちゃんのPCの中は大丈夫だったのかしら(笑)。データでぱんぱんになって処理速度が落ちたりとかしなかったのかなあ。
そういえば、メンバーの中にダガシンさんらしいひとがいたような…。ディバインに襲われてたあれはどうなったんだろう。何だか色が変わってるけど……ひょっとして、ディバインがほどこしてたのは体色チェンジの術だったの? 配色が気にくわなかったから自分が腕をふるって修正したの?(笑)
まさかスパイではないとは想いますが……どうなんだろう。いとこだったりして(笑)。

○やたらいてやかましかったネットゴーストたちが帰っていったので、プリリンさんはようやく家の中をお片づけしながら、
「やっとすくなくなった…ほんとにもう…」
「す、すいません…」
「勇太くん! 口より手を動かして!!」
誰のせいだと!(笑)(…えないなあ、あまり…)
サヤカちゃんのことといい、何かと気を使ってくれる勇太くんはいい子。

○てゆか、ここでまたしてもあまりの出し方のうまさに呆然とさせられるカットが。
家が…家が…。(ああああ…)

○糸電話のようなリンクを通じて送られてくるデータをヤジナビが解析し、勇太くんとピポパたちは謄写版印刷機(やすり板の上で、ロウをひいた紙に鉄筆で字や画をかいて、それを原版にして印刷する器械)でひたすらチラシ作り。すべてがデータでできてる世界ですから紙きれ1まいのコピーなんてカンタンにできるものと想ってたのですけど、わざわざ刷らないといけないだなんて意外にレトロなのですね……イエほほえましくなる光景なのですけど(笑)。
だけどこういう単純かつ地味な作業はピットの性にあわないのか、印刷に使うローラーをたまってたうっぷんといっしょに投げ出し、
「やってられねーよ! 勇太、おれたちも探しに行こうぜ!」
「そうだね。みんなにまかせっぱなしというのも悪いしね」
とそこへ、ふたりの言葉を聞きつけたひかるちゃんとカズシゲくんが入ってきました。行こうとしていた勇太くんを止めて、
「出て行きたい気持ちはわかるけど、それを終わらせてからにしてほしいのよねー」
「お前は出るな!」
ビボバたちもいっしょにピットを止めます。そしてひさしぶりにどっちもどっちないさかいに。(言い返すピットの姿勢がかわいらしかったv)
勇太くんはみんなにまかせっぱなしでは悪いからと言うのですが、それでもふたりは、
「けど、ねぇ…」
「とにかく。お前は出るな!」
……ひかるちゃんもカズシゲくんも、勇太くんのあつかいがあまりにぞんざいじゃないかい?(苦笑) もちろんこういった雑務も必要だし立派な仕事だとは想うのですが、しかし引きとめ=押しつけになってるとイメージよくないなあ…。勇太くんも、言われながら納得いかないような釈然としない顔だし。
てゆか、カズシゲくん、きみ止めるなら止めるですこしはアドリブきかせようよ(笑)。変に加担してるようで、ただでさえ印象悪いのがさらに悪くなるよ!

○と、そこへ《雪谷亭》サイトのネットゴースト、ホルルンさんとテルルンさんがやって来ました。ふたりはお願いごとがあるそうで、それは前回《雪谷亭》に迷いこんできた犬のお世話。ひかるちゃんはこれならちょうどいいだろうと、勇太くんたちにまかせてしまいます――ってもはや〈オリハルコン〉探しからはずされてるじゃんこれ…。(ガクリ…)
もちろん犬のお世話も立派なお仕事だとは想うのですが、しかし実質的にハブられたようなものでこれが主人公のあつかいかよと想って気落ちしてしまいそうになるのですけど。
でも犬そのものはかわいらしいです。とっても。(笑)
毛色は白で、人語は話せませんけど、解することはできるのかな。ピポパたちネットゴーストと同じようにあめ色をした宝石がひたいのところにはまっていて、おおきめの赤い鼻がどこかピエロを想わせて愛嬌あります。前回見た時は中型犬くらいの身体つきかと想ってたのですけど、じっさいはトイプードルくらい? ピポパたちよりもちっちゃいんですねーカワイイ〜vv
てゆか、ネット世界にも犬がいるのですね…。イエ別にいてはいけないという決まりはないし、ペットショップや動物愛護関係なんかのサイトに行けば鳥だって馬だっていると想われるのですが、ネットゴーストのような独自のデータ生命体としての犬はここへきてはじめてだったのでちょっと意外でした。
まあポストペットとかだってあるんだし。いてもふしぎはないですよね。(^-^)

○ふしぎなのはむしろ、どうしてこのコがここへ来たのかということです。自分をやしなってもらえそうなサイトならほかにもたくさんあるでしょうし、よく見えないですけど首輪してるみたいだから野良ってわけでもないでしょうし…。いまもピポパたちと遊んでる最中にとつぜん駆け出して、サイト内の特に何でもない一室まで行ってしまったりして。
いちおうわんこは、何かを期待してここまで来たみたい。だけどはずれちゃったし、ピットに怒られてしょげ返っちゃって……わんこカワイソウ。しょげてる様子にきゅんときちゃって、つい頭なでなでしたくなっちゃいました。
でも……《雪谷亭》サイトは現実世界にある旅館の《雪谷亭》をまるごと模したつくりになっているのですけど、部屋割りや内装なんかもそっくりそのまま再現されてるのだとすると、この部屋は誰かの居住空間であるみたい。さて、誰のものだったでしょう…?
もちろん答えは見えているのですが、ただどういうつながりなのかが見えないしこのわんこじたい何ものかわからなかったから、解答出せずに予断どまりで、ちょっとじれったい状態でした。答えだけ先に出してても、そこにいたるまでの道すじをはっきりさせられないでいるととけていないのと同じような気がしてくるものですから…。何だかとにかくもどかしい状態。製作スタッフさんもそのあたりちゃんと計算して作ってるんだろうなあ、脚本とかコンテとか。「犯人の名前だけ当てられても痛くも痒くもないぜ」(by有栖川有栖先生)ってやつ? 違うか(笑)。
全体的に見てみたらほんのささいな「問題」なのでしょうけど、でも手抜かりないということがわかると、やっぱり笑顔になってしまいますね。そのお仕事ぶりに。

○しかしまさか犬とたわむれるピポパたちが見られるとは想ってませんでした…。特にポット。お顔なめられてわひゃひゃひゃとか、ピットの方がなつかれてるのを見て「いいな〜」とか。もうポットかわいすぎるv 反応がいちいちたまりません。自分がすでに小動物みたいにかわいいのに(笑)。
パットはどうなんだろう。接してるところまったくなかったですけど、とりあえず犬は大丈夫みたい。飛びつかれたらあわてて声あげたりするのかな。見てみたかったなあ(笑)。
あとピットが背中に乗られてるのを見てちょっとデジャヴ感じたりも。…なつかしいなー…。

○そのころひかるちゃんたちは、プリリンさんの家で待機していたのですが(ちなみに印刷係はビボバたちに交替。1まい1まい端正な仕事してくれそうです)、ひかるちゃんがどこか申し訳なさそうにつぶやきました。
「勇太くん、怒ってるかなあ…」
「気にしない。これもあいつのためだ」
「…そうだよね…。勇太くんとディバイン、会わせたくないもんね」
「友だちなのに会ったら戦うしかねえとはよぉ…。そんなのつらすぎるぜ」
そうだったんだ…。
さっきの場面では勇太くんいつから雑用係になったんだよと、ちょっとイラッときて心中ブチブチつぶやいてしまうものがあったんですけど、そうかあ、そういう思惑があったんだー…。ごめん、誤解してました。よく考えもせずに即断即決してしまった私が悪かったと反省です。
そしてふたりのその意図を知ったら、うれしくて、どこかほこらしくさえなってしまうような気持ちになりましたよ。ひかるちゃんもカズシゲくんも、かたちはどうあれ勇太くんのことを想ってくれているのですし、きっと第38話のこともあって気づかってくれてもいるのでしょう。たとえ自分たちが、あまりよくない役を演じることになっても。
ちょっと感動してしまいました。いま勇太くんのそばにいるのは、いてくれるのは、こんな子たちなんだ、って。

○といったところで今回のアイキャッチです。さてさて…。
前半はひかるちゃんのカズシゲくんサンドかと想いきや両端がコースケくんとシュウゾウくんに変わって、3人の下校風景に。シュウゾウくんがリコーダー吹いてるのが本人のどこか軽快なイメージとあっていて、その様子ともども愉快でいいですね。
そして後半は、そうやって帰りながら道の反対側を見てしまったの図です(笑)。また2コマ漫画的なオチが見られてうれしいなあ♪(^-^)
もしまた機会があれば、やっていただきたいですね。あったとしてあと1回ぐらいかもしれないですけど。できれば今度はピポパたちがいいなあ。ネットゴーストでは全然やってないですからね。それに、ちょうど女の子3人・男の子3人ときているので、ここはネットゴースト3にんで、というぐあいに…ならないかなあ。
あと、勇太くんと守くんを…(笑)。

○そして後半は、そのコースケくんとシュウゾウくんがカズシゲくんの家《江のしま》へ来ているところからはじまります。
ふたりはカズシゲくんを遊びにさそいに来たのですが本人は留守で、父ちゃんさえも行き先を知らなくて困り顔。どうやらカズシゲくん、ふたりに何の言い置きもせずにネット世界へ行ってしまったみたい。最近はつきあいじたいも悪くなっているとのことで、コースケくんもシュウゾウくんも無駄足を踏まされたという以上にガッカリしてます。
ネットダイブの秘密とネット世界を守るために尽力してくれてるのはうれしいとして、でもそのためにおろそかになるようなことがあってはなあ、と。人間関係のカバーは特にしっかりしておかないと、あとから痛い目見ることになるよ?
このあたりもきっと今後のストーリーに関わってくるんだろうなあ。カズシゲくんがつきあい悪いせいでコースケくんとシュウゾウくんが遠くなっちゃったらどうしよう。それぞれ想い入れのあるコたちだけに、どうかつらいことになりませんようと願うばかりです。なったとしてもいいかたちで修復されてくれるといいなあ。
ふたりとも、いちおういまのOPではちいさいすがたで出てるからいずれ何らかのかたちでネット世界とのかかわりを持つのではないかと想われるのですけど……どうなんでしょ。本編終了後のことなのかもしんないし、あまり期待しないで待つべきなのかな。前OPをいっしょに使ってるから出されてるってだけだったら最悪だし(苦笑)。

○とそこへ、新しいバイトのヒラメもと社長が配達から帰ってきます。配達伝票をまとめてる(たぶん)手つきもなれてる様子だし、ぴんくの作業服もお似あいになっちゃって…。
街の人たちからの人気のほどはどうなんだろう。いちおうまじめにはたらいてるみたいだし、秘書課みたいに悪評さくさく出てないといいなあ(笑)。
それにしても、第19話で配達やさんと社員さんとして交錯していたふたりが、いまではまったく逆の立場にあるだなんて……何だか皮肉な話ですね。運命っていうのは誰のものでもどう転がるかわからないなあ。
で、アルバイターのヒラメさんはいまももみ手しながら(手つきがまた笑えます)、
「わたくし、平身低頭、一生懸命はたらかせていただきます」
「頼むぜ。前のバイトは最悪だったからな!」
……あら?(笑)
その最悪な前アルバイトさんはというと、おおきなくしゃみをかましていたところ。鼻をすすりあげながら弱り顔で、
「誰かウワサしてるのかな…。それとも、風邪かな?」
そしてもう一度盛大に。
社員さんたちからの人気のほどはどうなんだろう。いちおうまじめにはたらいてるみたいだし、社長としても最悪じゃないといいなあ(笑)。
そしてくしゃみする時は口をおさえてからにしましょう…。

○あちこちからよせられてくる情報を受けて、ひかるちゃんたちはさっそく提供もとのサイトへおもむくことにします。
しかしこれが見事にスカばかり。よく似たかたちの骨のかけらだったり、ゲームのアイテム名だったり、お祭り屋台の焼きもろこしだったり。こういうこともあるだろうとあらかじめかまえてはいたのでしょうけど、あまりにそれが続くものだから、みんな行った先でしぶい顔になっては、すこしずつ落ちこんでいきます。
ビボバたちの浴衣すがた、かわいかったな〜。エコロンも焼きもろこし食べたのかしら。
てゆか!
「ハイコーン!」
まさかネットゴーストのCOONがCOONさんおなじみの挨拶をやってくれるとは…!!
ゲームのは何となく予想してましたけど、まさかこれをやってくれるなんてまで想ってなくて、もうおどろいたの何の。すごいすごい! まさかの出演!(ちなみに手をCのかたちにするのが、言いながらいっしょにとるしぐさなのだそうです)
直後の場面転換ではピポパたちがお別れ用の挨拶「バイコーン!」を言ってくれてたし、スゴイうれしかった! ついはしゃいじゃったひとコマでしたよv さすがスタッフさんはわかってらっしゃる!(笑)

○でもまあ……けっきょくはどれも無益な情報ばかり。次つぎともたらされてると聞いても、的中率のあまりの低さにカズシゲくんは投げやりになります。
「みんな一生懸命協力してくれてるんだよ? そんな言い方しちゃダメよ」
「わかってるよ。けどさぁ…」
でもそんな悲観的になっているところへ、そっと手をかさねられたからカズシゲくんはたまったものではありません。自分の中で何かのゲージがてっぺんを突き破るほどに上昇したようで、ほほを染めて胸をときめかせたままカズシゲくんはひかるちゃんを見つめ、ひかるちゃんも魅惑的なまなざしで見つめ返して……

 ♪いま きみの手をひいて
  真っ白な道を歩いて行ける
  だってほら ふたりの未来が
  ひらかれてゆく ……

「カズシゲくん…悪いけど、つきあってね。サヤカちゃん待ちたいけど、そうも言ってられないし……」
「お、おう。ひかるちゃんとなら、どこまでだって行くぜ!」
「ありがとう…」
「ひ、ひかるちゃん〜vv」
またスゴイことになっちゃってるなあ……。カズシゲくんのひかるちゃんビジョンがそのたびにバージョンアップしちゃってえらいことに。本人はもっとえらいことに(笑)。
てゆか。何このうさんくさい挿入歌(笑)。いったい誰が歌ってるのかわかんないけど、この場面を変な方向に盛り上げてくれてて、もうとにかくおかしいの! あまりのことにフいてしまったですよ。
だけどただおかしいばかりじゃなくて、どこか昭和っぽい曲調や、音質がカセットテープを再生したみたいっていうのも、このムードにお似あいのいいアレンジメントでした。
先のミモマといい、ピポパはほんとこまかいところまでよく作られてるなあ…。こういうある種ばかばかしい場面においても、雰囲気ひとつでもそれをよりよいかたちで見せるための手抜かりのない作りこみがあるから、見ているこちらもつい笑いをさそわれたり遠慮なくツッコんだりをできるというものですよ♪
ほんと、毎回感心します。いろんな意味で(笑)。

○で、そのままひかるちゃんに見つめられて、おかげですっかりのぼせあがっちゃうカズシゲくん。無駄にカッコよくまでなっちゃって。
そして。
「それじゃあ行きましょう」
「おう!」
ま、こうなる気はしてたのですが…(苦笑)。あまりにストレートすぎて、しっかりその型にはまっちゃってるふたりにもはやいい意味で笑いもかわいてしまいます。
もうこのふたりカプっちゃってよくね? よくね?(2度言う)

○そうして次のサイトめざして飛んで行くふたりのうしろで、エコロンはほとんどあきれまじりに、
「ほんと、ノせるのうまいやつだな。ひかるって」
「いやあ、まさに。わがマスターなんて骨抜きのふにゃふにゃですからねえ」「「フニャ、フニャ」」
ビットの同意にボットもバットもかわいらしくうなずいて。ネットゴーストたちはよく見てるなあ(笑)。
でもひかるちゃんのやってることはもはやノせるというよりたらしこ…イエまあいいですけど。結果としていい方向へむかってるみたいだし。受けてる方の幻想と妄想が拍車をかけてることも事実なんだし(笑)。
それに言ってるエコロンも、ひかるちゃんにツッコむことはできてもさからいはしないみたいで、そういう意味ではカズシゲくんと似たようなものですか。(^-^;)

○みんなが次にむかう先は占いサイト――アタルンさんのいるサイトです。
想えばここから、勇太くんと守くんの道はわかれていったんでしたっけ…。そのことを考えると、ここにあれがあるのは皮肉のような気もしますね。
そう、すぐ近くにあるサイトバブルの一角に、ヘブライ語の?(ヘット)に似たかたちをしたサンゴのかけらのようなものが、いましずかにかがやいて……。

○そのやわらかなかがやきに呼応するかのように、《雪谷亭》にいる勇太くんの持つかけらもまたかがやきをあげていました。そして、
「反応があらわれたぞ!」
01コンパスにその座標がしめされ、四天王たちも色めきたちます。東アジア支部長が興奮とともに進み出、
「ディバインさま、私がまいります」
そう進言するのですが、しかしディバインは、エネルギー波をあびせてそれをしりぞけました。そして、あわてて謝るのにかまわず、みずからおもむくためにすがたを消します。
先のアッシュといい、四天王さんたちけっこう勤労なのですね。まともなはたらきしないやつは消去すると言われてるわけでもないでしょうに。四天王さんたちのお目見えや勇太くんたちとの対決も見てみたいのにディバインさんひとり出番とりすぎじゃよ…。
しかし東アジア支部長は「逃がさないわよ…」のひとなので行ってもらって正解だったかも(笑)。何かと油断できません。ぶるるる。

○ひかるちゃんのたぶらか…じゃないや、はげましで気を取り直したところで意気揚々と再出発したのに、占いにたよると言われたものだから、あまりのからすべり感にエコロンばかりかビボバたちまでもずっこけまくり。いちおうアタルンさんから発見の報告があったとひかるちゃんは言うのですが、エコロンは不信のまなざしで…。
ふたりが出逢った時は、エコロンの方があれこれ指示したりしてえらそうだったのですけど、いまやすっかりひかるちゃんがふりまわしてるんだなあ。前はもっと気位が高くてツンとすましてたのに、そんな性格もひかるちゃんのパワフルさの前には形無しなんですね。
おかげで今回すっかりツッコミ役です、エコロン。まあまわりを見ればほかに入れてくれるひと誰もいないんですけども(笑)。おかげで何かと出番と科白が多くて、ひそかにエコロン好きな私としてはうれしいばかりです♪ にこにこ。(^-^)

○とその時、猛烈な衝撃波がひかるちゃんたちを直撃!! 豪風のようなそれをまともに受けたひかるちゃんたちはちょうど来ていた占いサイトの外壁に叩きつけられ、みんな命は無事だったものの全身をかなり強く打ちつけたみたい。顔を苦痛にゆがませています。(勇太くんが落ちてくる時も想うのですけど、高所や高速度でも骨を折ったりひどいケガにならないのは仮想重力がセーフティになってるのかな?)
痛がりながらも上を見れば、そこにいたのは、円すいをぶかっこうに曲げた身体に仮面のような顔と手足をつけ、頭のてっぺんに巨大な赤紫の水晶玉をいただかせたネットモンスター。しかも何ということでしょう。モンスターが立ちはだかっているそのむこうには、探し求めていたかけらがやわらかくかがやいているのが見えているのです。
カズシゲくんはまずかけらを回収しようと言い、それを受けてビボバたちがひかりのように飛び出しました。しかしその前にネットモンスターが立ちはだかって邪魔をし、それをさせません。信じられないことに、それをかわして行こうとする3にんのたくみな動きことごとくが通用せず、どれだけ動いても行く手をさえぎられてしまうのです。
「バカな! たしかにかわしたはずなのに……」
「ハッケえぇぇ!!」
しまいには送風口のような口から衝撃波を叩きつけられて、ビボバたちはサイトバブルの上に墜落してしまいました。
「どうなってんだ!?」
「私たちの動きが、読まれてるみたいです…」
真正面から攻撃を受け、精神的なダメージもあって、弱るばかりのビボバたち。
ビボバたちがこれだけ速く動けたということじたいが奇跡的な気もするのですが(いつもピポパたちに負けてるし…)、高速や急角度での移動をしてもことごとく先手を行かれるとなると……これは苦労させられる相手かも。
しかし、ごてごてしていてやたら重そうな装飾の割にけっこうすばやく動けるのですね、このネットモンスター。負荷ないのかなあ。頭とか、あんな重そうなのに…。このこともまた、かなりふしぎでした(笑)。

○「ああっ――ひかる!!」
眼の前の敵に脅威をおぼえる中、エコロンが気づいてみんなが上空を見上げると、そこにはオレンジとブルーの巨大な巻き貝があって、かけらへむかってゆっくりと接近しつつありました。しかも、その背にしずかに乗っているのは、
「ディバイン!!」
よくわかりましたね…。(素顔どころか鴉の仮面も見てないのに…)
ひかるちゃんはさせてなるものかと、果敢にもひとり飛び出します。その前にネットモンスターが立ちはだかってもひるみません。こぶしをにぎりしめていきおいを加速させ――
「どいて!! ひかるファイナルスーパーシャイニングモエモエパーンチ!!」
……しこーてーし。
「――と見せかけて、ひかるキーック!!」
もうええ…。(←いつもの以下略)

○と、と、とにかく。1度ならず2度までも出されてコケてしまいましたけど、気持ち切り換えていきます。(よろめきながら体勢を立て直しつつ)
勇太くんもかけらの反応に気づき、自分も〈オリハルコン〉を探しに行くことにしました。ピポパたちも同意して、4にんで急行することにします。
しかし…ジェットピットに乗って《雪谷亭》を飛び出したはいいものの、どちらへ行けばかけらがあるのかまではわからず、何だか立ち往生してるような状態です。4にんそろってうっかりものなんだから…(苦笑)。
かけらどうしがひきあったり、ある方向へむけるとかがやきが増すというわけでもないのですね。おかげで探索がなかなかややこしくなりますが、それだけ用心深く隠されてるんだなあ、〈オリハルコン〉。
ともかく、どちらへ行けばいいのかわからずまごついていた勇太くんたちでしたけど、ふとパットがふしぎなものに気づきました。みんなの上を赤と青のひかりが、流れるようにまっすぐのびていて、しかもふたつは1ヶ所へむかっているのです。
『聞こえてるかい? ――赤いのがでっけェ貝があらわれた方向、それでもって青いのが、ひかるちゃんたちがむかった方向でい!』
その通信はトラベンさんからのもの。4にんが《雪谷亭》を出た時のことを考えて、双方の位置を把握しておいてくれたのでした。
何のかんの言いつつもみんな勇太くんやピポパたちのことを気にかけ、力を貸してくれていて、そのささやかだけど粋な心づかいが本当にありがたかったでしたよ。想わずジンときちゃいました。みんないいひとだー…。(感涙)
ふたつのひかりがむかう先へ、ピットは全速急行します。
「みんな…ありがとう!」
みんなの心を受けて、そのあたたかさを感じたのでしょう。そう言った勇太くんの顔は、おだやかに、とても晴れやかなものになっていましたよ。

○しかしわんこにやさしいポットはかわいいなあ。ほんとかわいいなあ。いますぐわんことダブルでお持ち帰りしたいくらいですvv
部屋の前でずっと気落ちしたまんまのわんこに「食べる?」ってフライドチキン(なのかな?)を差し出したり、ピットとパットと勇太くんが〈オリハルコン〉探しに行く気マンマンでいる中、最後まで気にかけてたり。いっしょに行こうとしてたところをちょっともどって、チキンを置いていったりまでして。「すぐもどるから待っててね」って…たまらないんですけど! とても!!
うーん、ポットは動物好きでもあったのですね…。あのフライドチキンらしきものも、本当は自分のだったんだろうな。おなかをすかせていないか気づかって、すいていなかったのかけっきょくわんこに見むかれなくてもやさしくやさしくして。
いいなあ、こういう光景。あのぽやーとした眼を仔犬とかにむけてるところを見ると、もうそれだけできゅーんってなっちゃう。顔じゅうに笑みがひろがって、そのままたわむれられたりなんてされたらたまらなさのあまりひっくり返っちゃいそうになります。
かわいいものどうしがいっしょにいるとよけいかわいくなります。すてきな相乗効果!

○そのころ、遠くロシアでは――
(どうしてなの? NDシステムじたいには、問題ないのに……)
サヤカちゃんのお母さんが、愛する娘のためにみずからもNDシステムの復旧につとめていました。……って。
べ、ベニひーてる…!
ほんのちょっとしたお化粧でもこれはすごい衝撃的でした。わーんわーん化粧ッ気ない方がよかったのにー。
日本にいた時は入院中ということもあってノーメイクだったサヤカちゃんのお母さん、そのままでじゅうぶんすてきだったのですよ。年齢不詳だし、経産婦とは想えないほどに。おじいちゃんと研究していたころもいまと同じようなものでしたし……だからちょっと惜しいなあと想わずにはいられませんでした。いまもナチュラルメイクでじゅうぶん通用するのになー。もったいない。

○お化粧のことはともかく、サヤカちゃんのお母さんにもNDシステムのエラーの原因はわからず、肩を落としてため息をつくばかり。開発者から見てもこれではお手あげで、もはやどうしようもないものと想われましたが……。
その時、システムに特異な反応があらわれました。同時にモニターからあふれ出す、海のようなやさしい青いひかり。そのひかりは、まるで……
(そうだったの…。NDシステムには…)
同じころサヤカちゃんは、何10回めかのトライアルに挑んでいました。しかし扉は閉ざされたままで、こちらも絶望的な想いにとらわれて……。
とそこへ、1通のメールが舞いこんできます。タイミングのせいですこしいらだたしげに受け取ったサヤカちゃんでしたが、それはお母さんからのものでした。
『サヤカ、耳をすませてごらん。――聞こえるはずよ。あなたを呼ぶ声が』
ロシアから愛をこめて……ってそうじゃないそうじゃない(笑)。
お母さんからのメールにしたがって、サヤカちゃんはもう一度扉にむかうと、そっと眼を閉じ、耳に神経を集中させました。すると、どこからか……。
聞こえる声に気づいたサヤカちゃん、もう一度眼を閉じなおして、今度はそれにこたえるように強く想います。するとあれだけかたく閉ざされていた扉は、音もなくするするとひらいていきました。サヤカちゃんを、そのまぶしいひかりの中へむかえ入れるかのように。
「♪目の前の扉 開けてみよう ひとりぼっち悩んでないで」……イエ、じゃなくって(笑)。
でもシステムを開発したお母さんにもそれをくみあげたサヤカちゃんにも知らない事実があったなんて、これじゃあどれだけトライしてもうまくいかないはずです。ただ、見たところふたりともシステムのことばかりを気にかけてそちらのチェックしかしていなかったみたいなので、そのあたりを考慮に入れると、これだけ時間がかかってしまったのもある意味では当然なのかも。――まあ、結果オーライということで。(^-^;)
そしてサヤカちゃんは身体を色っぽくゆらしながら花道を歩いて行き、そのままどこかの席にいる社長さんのもとへ……って違う違う(笑)。

○自分の攻撃を見切られてひかるちゃんはつかまってしまい、カズシゲくんもビボバたちもネットモンスターに足げにされて身動きが取れなくなっています。…と、エコロンは?(おかしいな、声は聞こえるのに…)
そこへピットが急襲! 背後から標的めがけていきおいよくつっこんでいきました。しかしその攻撃はまたしても難なくかわされ、ネット世界一のスピードをほこるピットは驚愕するばかりです。もっとも、ネットモンスターがその時にはなしていってくれたおかげでひかるちゃんたちはみんな無事だったのですけど……しかし背後からの奇襲さえかわしたとなると、いよいよもって厄介な敵です。
そのままサイトバブルの上に降りて、ひかるちゃんたちのもとへ駆けよる勇太くん。ふたりは先にかけらを取るよう言いますが、しかし、
「遅かったな」
そう、遅かったでした。目的のかけらはサイトバブルの中から摘出されて、いまは敵の手に、ディバインの手の中に――。
いままともに動けるのは勇太くんとピポパたちだけ。4にんでできることは限られています。だったら自分たちは何をするべきなのか、ディバインとネットモンスターを交互に見、そして勇太くんがくだした決断は――
「パット、ウィルス・コアを探して!」
勇太くんのその言葉に、ピポパたちは耳をうたがいます。
無理もありません。せっかくのチャンスをみすみすふいにするようなもので、そうこうしているあいだにディバインはすぐにでも消失してしまいそうなのですから。だけど、勇太くんは決意した心を変えることなく、
「ネットモンスターをもとにもどす方が先だよ!」
その意志がこころよかったのでしょう、ピットは笑ってうなずき、ポットとパットも了解してくれました。
この世界ではネットゴーストたちが自分を助けてくれる。いつもそうだし、ついさっきだって。だから勇太くんは、自分がそれを助けることに迷いはなかったのでしょう。それに、眼の前にいる怪物を、かなしい存在になってしまったネットゴーストを助けられずに、この世界を守ることはおろか守くんを助けることはできない――そういった想いも、もしかするとどこかにあったかもしれません。この怪物をディバインが作ったというのなら、なおさらに。
目先のことにとらわれない、いい判断だったと想います。深くうなずいてしまいましたよ。勇太くん、いいこと決めてくれるじゃない、って。(^-^)

○さっそくパットはウィルスコアの検索を開始しました。しかし敵の身体を走査しようとする“パッ透視”の目線が相手に読まれてしまい、そのつどサーチアイの死角に動かれるからなかなか位置を特定できません。ならばとビボバたちが大量の銃火器で攻撃をあびせるのですが、次から次へと大量に撃ち出される弾雨でさえも、ネットモンスターはことごとくかわしきってしまいます。
「ハッケ! 当たるもハッケ、当たらぬもハッケぇ!!」
じゃあ当たってくれよ…(笑)。

○自分たちの攻撃や手段をすべて読まれてしまい、ピットもみんなもいらだちとともにくやしがるばかりです。だけど、
「あきらめないで!」
とつぜんの声が降ってきた方をみんながふりあおぐと、ネット空間の中空に、ひとりの女の人がいました。ボルゾイ犬をひとまわりほどおおきくしたくらいの白い犬に乗った、金髪ボディコン服のオネーチャン……そう、いまだに信じられませんけど、この御方こそ、
「ネットビーナス!!」
ご出勤だ…(笑)。
すみませんみなさん、その声は、とつぜんの出現におどろいてのものなのでしょうか。それとも、あまりの変貌ぶりにたまげてのものなのでしょうか…。
てゆか、よくその名前が出たよね…。だってまるで別人だよ?(笑)

○「みんな同時に!」
その言葉にひかるちゃんとエコロンが起ち、カズシゲくんとビボバたちも動きました。ネットビーナスさんと犬とともに四方からかかっていき、同時にばらばらな方向から来られるという手段に出られたネットモンスターはもはやおろおろとなるばかり。
「これだけ同時だと予測もできないでしょ!」
おおぜいでかかってこられることは予測できなかったのかなあ…と、ふと(笑)。
てゆか、このネットビーナスさんがある意味いちばん読めません。(^-^;)

○勇太くんはワクチンをセットし、ピットが変身してスタンパーに! そのまま〈核〉のある背中に渾身の力をこめて叩きつけると――ネットモンスターは、もとのネットゴースト・アタルンさんにもどりました。
「…私はいままで何を…」
すこし呆けたような様子のアタルンさんを確認して、みんなようやくほっと安堵します。――たいしたこともなかったみたいで、まずはよかったでした。
ところで、あのモンスターの名前って何だったんだろう。ギガハッケ? けっきょく最後まで出なかったな…。
イエ特にないと困るというわけでもないのですが、ちょっと消化不良の感がないでもなかったので。ディバインさんが名前出さないなんてめずらしいよね…。

○そうして、その一部始終を見とどけていたディバインに、勇太くんは、みんなは、あらためてむかいます。
しずかに見つめるかのようなさめた眼を自分の前に立ちはだかる者たちにむけて、ディバインはどのような想いを抱いているのでしょう。そして勇太くんは、そのさめた眼をした人物を通じた奥にあるものをどのような想いで見すえているのでしょうか。
そうして両者は真っ向から見あい、長い短い時間の中で身動きひとつしませんでした。
すると――ふしぎなことが起こります。ディバインの左手が、あやつりの糸にひかれたかのように動き、右手にあったかけらを取り上げました。左手はすぐにそれを、勇太くんの方へ差し出そうとして……おどろいたディバインは、あわてて右手で上からそれを封じました。そう、あきらかにディバインは動揺しています。この出来事に。左手の勝手に。
「ディバイン…」
いまも動きをやめない左手をいらだたしげに押さえたまま、ディバインは勇太くんたちの前からひかりをあげて消失しました。
勇太くんは、かすかにほほを染めてそれを見ていました。さきほどまであった身がまえは消え、力も抜けて、ほのかな想いが顔にそっとひろがっています。
きっと、勇太くんにだけはわかったのでしょう。想いがとどいたように。聞こえない声を聞いたかのように。ふしぎと心があたたかくなっていくのを感じて。
どこまでもらぶいふたりじゃのう…(照)。

○DF社――。
いまもいくつもの書類の山を前にしている相沢社長のもとに、ひとつのレポートがとどけられます。最優先でとわたされたそれを、相沢社長は嬉嬉として受け取りました。
「これを待ってたんだよねん♪」
それは、コンピュータの廃棄されていたデータを引揚収得(サルベージ)してまとめたもの。本編で相沢社長も語っていましたけど、PC内のデータというのは消去したり初期化したりして廃棄したつもりでも完全には消えておらず、手間ひまをかければ誰にだって収得することが可能なのです。それこそPCを完膚なきまでに破壊でもしない限りは。
相沢社長は待ちかねていたそれに眼をとおしながら、だんだんと、鼻歌でも歌い出しそうなくらい上機嫌になっていきます。
「ネットチャイルド…ネットゴースト…オリハルコンに、ネットダイブか…。ふふふ、ちょっとしたパズルだねえ、ははは」
社長になる人っていうのはみんな何かしらひとくせあるものなのかなあ…(苦笑)。
どうやら社長になっても情報管理局の業務からはずれてるわけではないらしく、相沢社長が勇太くんたちにどのように関わってくるのか、その時果たして敵になるのか味方になるのか。油断なく見守っていきたいところです。

○占いサイト内の職場へアタルンさんを送りとどけたあとなのか、勇太くんたちはようやくひと息入れていました。
……けっきょく〈オリハルコン〉へのかけらは、それを眼の前にしておきながら奪取されてしまい、みんなの奮闘もむなしく終わりました。でも誰も勇太くんの決断に文句を言いませんでしたし、カズシゲくんやビボバたちは消沈している中、ひかるちゃんは早くも次こそはと意欲を燃え立たせています。
「次は絶対わたさないんだから!!」
〈オリハルコン〉への手がかりをめぐる探索はいよいよ争奪戦の様相を呈してきましたけど、そんな中、手の中にあるかけらを見つめていた勇太くんは、そっと顔をあげると、ひかるちゃんとカズシゲくんにむかって言いました。
「ありがとう。ひかるちゃん、カズシゲくん。――ぼくなら大丈夫だから」
……。
わかったんですね、勇太くん。ふたりの不可解な態度が、自分を気づかってくれてのものだったってことが。そのことがわかると、胸がじんわりあたたかくなりましたよ。
このお礼の言葉には、ありがたさと、うれしさと、あと先に弱いところを見せてしまったために気を使わせてしまったことからくる申し訳なさもちょっぴりふくまれていたのかな。ふたりのことを想って、笑っていまの自分を伝える勇太くんに、とても愛しいものを感じました。大切なものを大切にしている、そんなやさしいすがたに。

○と、勇太くんのその言葉に、
「本当に?」
「サヤカちゃん…」
「こっちではネットビーナス!」
そう呼びたいのはやまやまなんですが…。
もう名前、いっそセクシーレディでいいんじゃね?(笑)

○イエともかく――ネットビーナスさん(じゃっかんの違和感が…)は、勇太くんを心配そうに見ています。その心を確認するというより、本心から気づかってるみたい。
「勇太がそれを持っている限り、いつかはディバインが来る。彼と、決着をつけなければならない時が」
先にひどく苦しめてしまっただけに、想いも強くはたらくのでしょう。冷静に、それでもかんじんなところからはそらさずに、ネットビーナスさんは言います。だけど、
「うん。でも…」
そう返事して、勇太くんはそっと見まわしました。この場にいるひとりひとり、みんなを。そして、どこかほこらしげに顔を上げて言います。
「みんなといっしょなら、大丈夫だよ」
その言葉に、みんなこころよく笑ってくれて……うれしかったなあ。ピポパたちも、ひかるちゃんたち・カズシゲくんたちも、ネットビーナスさんも、誰もが勇太くんの心にこたえてくれて。とても胸うたれました。これまで特にカラミのなかったエコロンやビボバたちがうなずいてくれたのもうれしかったです。
それに、たとえ強要されたところで、勇太くんは絶対にこれを手ばなさなかったでしょう。
いま手の中にあるちいさなそれは、守くんがいるという証であり、勇太くんにまかせてくれた心であり、つながれた想いであり、つづいている道であり……また会えるようむすばれた、ふたりの約束なのですから。
ゆるぎない決意があるし、ささえてくれる仲間もいる。そのことを身体で、心で感じた勇太くんは、しっかりと立っていて、きっと何にだって負けないはずです。これから先、何があっても。

○そして協力する気は、いまもネットビーナスさんのとなりにいる犬にもあるようで、彼もまかせろとでも言うように、たのもしくひと声吠えてくれました。
「こいつは…」
「私のネットゴースト。ネットダイブを、ずっとフォローしてくれてたの。――ピポパとは、お友だちみたいだけどね」
どこかうれしそうに紹介するネットビーナスさん。その言葉を怒りながらもいぶかしむピポパたちの前で、犬はもう1度吠えると、その身体はだんだん、だんだんと、ちいさくちいさくちいさくなっていって……
「お前かぁ!」
それは《雪谷亭》へ来ていたあのわんこ。じつはこのコもネットゴーストで、特徴であるUSBは首輪にあって……だから首まわりをなかなかはっきり見せなかったのですね。道理で…。
必要なのは、お互いが歩みよること。――気づけなくてわかってもらえなくて、そのためにちょっと時間がかかってしまいましたけど、ようやくこうしてめぐり逢えたことですし、いっしょに連係して活動するようにもなったんだから、そのつながりはきっと、他の誰にも負けないたしかなものでしょう。
いままでを埋めあわせるほど、仲のいいふたりになってもらいたいと想います。
よかったね、サヤカちゃん。(^-^)

○で、
「そういうだいじなことは早く言えよ!」
ピットに怒られちゃってわんこはしゅんとなりながら、ネットビーナスさんの身体をのぼっていき、ほそながくなって、首にえりまきのように巻きついて落ち着きました。
「ふふ、はずかしがりやなのよ」
「は?」
ペットは飼い主に似る……のかな?(笑)

○そのころ、《ディバイン号》の玉座の間には、ひとり黒い影だけがありました。
しずかでうすぐらい部屋の中にいるのはディバイン・フォレスト。しかし、いつもなら端正にかまえている彼の様子はどこかおかしく、顔はいらだたしげにゆがんでいます。
その原因は左手にありました。まるで痙攣の発作を起こしているように、うるさくふるえ、いまにも意思をもって飛び出してしまわんばかりにさかんにわなないていて、そこだけがまるで別の生きもののようです。
まさかDや『レフトハンド』ではないと想いますが(笑)、じょうだんはさておき、どれだけ押さえつけても、そのふるえはおさまりません。
ディバインは左手をにらみながら言いました。
「何故したがわぬ。望みを、かなえてやったのに…!」


とんでもない回でした。(総まとめ)
探偵団にはじまったのはいいものの、わんこやら新社長やら籠絡やら。話の中にどんどんすごい重要事項が出てきて、見るたび知るたび「ひょわー」だの「しょえあっ」だのなんて声あげちゃって。おかげで何かと大変でしたよ。まったくもう。
しかもキワメツケはあれ。夜のおねえさん(笑)。何ごとかと想いました…。
毎度まいど、やたらとおどろかせてくれる『ネットゴーストPIPOPA』とはいえ、まさかこんなビックリドッキリまであるとはなー…、という想いです。ライトエロスなんて要素にまで気づいてしまったことだし(苦笑)。
まあともあれ、ディバイン一味に対抗すべくネット探偵団も結成されたことだし、物語は着々と動きつつあるよう。隠されたものをめぐる過程で何が起こるのか、これからもますます双方の動きから眼が離せませんね。
しかしネット世界の事件なので、どうせなら名探偵「ん」に出てきてもらってお知恵を拝借したいところなのですが……次元もあつかう範囲もそもそも作品からして違いますから、おいでにはなってもらえませんか(苦笑)。たはは。
(※名探偵「ん」…早見裕司先生の「Mr.サイレント」シリーズを参照のこと)

といったところで、次回はいよいよ、進藤守inディバイン・フォレストの謎にせまる核心回となるみたい。あの時ドイツで、療養所の一室で、いったい何があったのか……期待にふるえながらも楽しみにしています。
「じっちゃんの名は××!」
「真実はきっとひとつ!」
「謎はとける……はず」
……というわけで次回「ディバイン@スーパーヒロイン」に続きます。(続かねーよ)(てゆか、前回予告からパクったうえに何そのデタラメサブタイ…)

そういえば夜の…違う、ネットビーナスさんおつれのあのわんこ、名前はポットが次回予告で言ってた「ボルド」っていうのでいいのかな。強そうでカッコいい名前ですね〜。
ポットとわんこには、これからもことあるごとにたわむれてほしいものですv (^-^)
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ