2012/5/5

その後のカブト幼虫  里山知識の泉

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羊室の写真がピンボケなのは残念!
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堆肥場の片隅では、すでにカブトムシの幼虫が羊室を作り、その中にこもっています。

・・・こうなると、幼虫は外乱を大変嫌います。
幼虫が羽化する7月一杯まで、幼虫のベットとなっている堆肥場の第1〜4区画の腐葉土や落ち葉の搬出は出来ませんのでご注意ください。

また、少し気が早いですが、夏の羽化に備えて第4区画にネットを被せました。
これは、ボヤボヤしているカブトムシを捕獲しようとするカラスから、餌食になるのを防ぐためのものです。
第1〜3区画は何もしないで様子を見ようと思います。
カラスの餌食にならずに、無事に見晴らし台の森に飛び立っていけるのを祈るばかりです。

さらに、堆肥場に隣接して、成虫になったカブト虫の産卵場を設けました。
すなわち、朽ちたホダ木の山、中古のチップの山、そして堆肥場の落葉の山です。

ここで問題:カブトムシはどの山が一番好きでしょう?
答えは10月・・・お楽しみに!

               (報告者:カブトムシおじさん)


2012/4/6

堆肥場考・甲虫考  里山知識の泉

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第5区画が新設された・・・堆肥場


これは柳川里山に設けられた堆肥場の一考察、管理責任者Sさんの「堆肥場考」です。

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見晴台に設けた一区画約4立法米、4区画からなる堆肥場を一年間使ってみて、以下のことが判明しました。

 1. 見晴台とその周辺で落葉掻きを行って、秋の仕込み時に約12立方米すなわち
   3区画分の落ち葉を集めることができること。

 2. 秋口、これにカブトムシが大量に産卵し、幼虫は冬場も順調に育つこと。

 3. 幼虫の寄与もあってか、落葉は約一年で良質な腐葉土になるが、その体積は
   約1/3〜1/4になること。

 4. 従って、4番目の区画に切り返しを行うことで、毎年3〜4立法米の腐葉土を
   得ることができること。

一方、自然村では、生ゴミにこの腐葉土などを混ぜて堆肥化するプロジェクトが検討されています。
このプロジェクトでは任意の時期に必要な量の腐葉土を搬出することが求められますが、カブトムシの幼虫は羊室を作り、サナギになり、羽化する4〜7月の間外乱を極端に嫌います。

これを解決するために、同じ容積を有する5番目の区画を増設しました(写真参照)。

これにより、以下の手順を踏むことによって、年間約3〜4立法米の腐葉土と100匹以上のカブトムシが見晴台に飛び立ってくれるものと期待できます。

 a) 1月、第1〜3区画に落葉の仕込み

 b) 9月、第1〜3区画にカブトムシ産卵

 c) 11月、第4区画に切り返し。
   この時、幼虫はペットボトル個飼のため、100匹程度を分離して、バスタブへ。
   残りは第4区画へ。

 d) 3月、第4区画の腐葉土を第5区画へ。幼虫は第1〜3区画へ。
   これにより、幼虫は外乱を受けることなく、腐葉土は以任意の時期に必要量を搬出できる。

 e) 4〜7月、幼虫は、第1〜3区画で、羊室を作り、サナギになり、そして羽化する。


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以上の手順によって、里山の落ち葉が処理されて林間は明るくなって植生が豊かになり、腐葉土が作られ豊かな土に返り、その土壌の中でカブト虫が育って・・・子供たちが自然の生き物に触れて、喜び元気になる!
・・・そんな手順書が、Sさんの1年間の考察から確立されました。

後日、この手順に従って幼虫の引っ越しが行われました。


2011/8/15

里山の新兵器  里山知識の泉

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万能編み機・・・Sさんの力作です
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万能編み機での初作品・・・しょいこ

里山作業は、経験と伝統と工夫、そして熱意が大切です。

Sさんは、経験を通して工夫を重ねて「万能編み機」を設計して里山に備え付けました。

初作品は、亡くなった監督から教わった伝統の「しょいこ」を熱意をもって編上げました。

これは、里山の山羊たちに食料の草を運ぶ時に使うと便利そうです。

2010/12/28

何をしているところでしょうか?  里山知識の泉

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火で竹をあぶって器具にセットします
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暫くセットしておくと形になります

26日はマダケを切り出したのですが、その竹を使ってFさんが何やら始めました。

初めて見る器具に割った竹をセットしています。
何かに使う竹の材料を加工しているようですが、何んだか分かりますか?

   
   ↓
   ↓


実は、これは、「熊手」の先端となる竹を加工する・・・道具でした。

いろんな農機具があるものです。

2009/10/7

樹木札のエージング試験  里山知識の泉

里山の植生調査で「樹木札」を使いますが、Sさんが木材を輪切りにし、色々表面処理をした樹木札の耐候性試験(エージング試験)を始めて丸2年が経過しました。
この度、Sさんから中間報告がありましたのでご紹介します。

さすが、技術系ご出身のSさんらしい実験レポートです。

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【写真】樹木札テストピースの表面状態変化(クリックすると拡大します)


***** Sさんの考察中間結果 ***************

表面処理やその他の試験条件は、添付の「耐候性試験中間結果まとめ」に示す通りで、表面変化は「樹木札テストピースの表面状態変化」の通りです。

丸2年経過した現状は以下の通りです。

1. ほとんどのピースが、表面が色あせ黒ずんだり内皮に白いカビが付いている。

2. このため、黒の油性マジックで書かれた文字はかなり不鮮明になっている。

3. これに比して、文字は明色系のエナメル系の光沢のあるペンキの使用が望ましい。

4. 木酢液に浸潤したものは、黒カビや白カビの付着はやや少ないようだが、ほとんど真っ黒になり、暗色系の文字は望ましくない。

5. これに対して、防腐剤塗布の上、透明ワニスを塗ったものは、2年経っても表面はあまり変化していない。

【中間結果】

さらに試験を継続すると共に、本格的な試験を行うには、台木にクヌギやコナラの表皮を取り除いたり、十分に乾燥させたものなど、様々な条件での試験が必要である。

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【図表】耐候性試験中間結果まとめ(クリックすると拡大します)

2009/1/19

22年植樹祭会場の今・・・  里山知識の泉

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植樹祭の会場予定地
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伐採予定の針葉樹林と工事のシャベルカー

足柄森林公園を訪れる機会があり、その側の「22年植樹祭のお手植え会場」を見学してきました。
針葉樹の森の一角を切り開く工事が行われていて、まだまだ伐採する樹木があるようです。
針葉樹から土地本来の広葉樹に切り替わって、植樹祭の意義も深いのだと納得することにしましたが、ちょっと伐採に疑問を持つ人も無いでは在りませんでした。

全国植樹祭は、昭和25年に山梨県で第1回が開催されて、来年平成22年の神奈川県での開催は第61回目となるそうです。
会場は、足柄森林公園(南足柄市)と戸川公園(秦野市)の2箇所で行われます。
盛会に開催されることを祈りたいと思います。


2007/11/6

林業復活・・・??  里山知識の泉

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山梨県南部町のヒノキ原木の運搬作業

最近、環境問題への関心が高まって東南アジアからを中心にした木材の輸入量が減少しているそうです。
その影響でしょうか・・・ヒノキについては国産材の収益構造が変化して利用が促進されていると聞きました。
先ほど、トレッキングで訪れた南部町の林業の町で、山道の途中で珍しい光景に出会いました。
ワイヤの上の自動ロボットがヒノキ原木を山奥の伐採現場から運び出して、集荷場に降ろしている所でした。
ここで、適当な長さに切り揃えられて、大型ダンプで町まで運び出していました。

林業も機械化が進んでいるのを垣間見ることが出来ました。

2007/10/2

ヒル・・・のこと  里山知識の泉

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皆さんご存知の通り、丹沢には「蛭ケ岳」という山があるように昔から「ヒル」が生息していたようです。
丹沢で見かけるヒルは「ヤマビル」で、最近かなり広いエリアに生息していて問題となっています。
幸い、私達が活動している柳川の里山ではまだヤマビルは発見されていません。

実は、今日我家の庭でもヒルを見つけました。
調べてみると、これは「くし型の頭部」が特徴の「コウガイビル」でヤマビルと違い吸血しない種類でした。
それにしても気持ち悪いのですが、一応写真に記録しました。

秦野市の森林づくり課で発行している「ヤマビル対策ガイド」を見ると、その他の種類のヒルも居ることが分かりました。(下記のイラスト参照)

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(写真をクリックすると拡大します)

ヤマビル対策は色々と試されていますが、里山の整備で林内を明るくすることもそのひとつです。
柳川での私達の活動もヒル対策に一役買っている・・・ということでしょうか。

尚、ヒルの吸血予防には、衣服の表面に食塩水(20%以上)をスプレーするほか、木酢液(50%以上)をスプレーすることも効果があるようです。
丹沢に足を踏み入れる際はお試しあれ・・・

2006/9/25

炭焼き工程とノウハウ  里山知識の泉

炭焼き工程の話を纏めておこうと原稿を書いてきましたが、一応完成しました。
しかし、まだ殴り書きしただけなので間違いもあることと思います。
炭焼きの指導をお願いしているSさんにも、これから内容を再度チェックしてもらう予定にしていますが、皆さんも気付き事項がありましたらお知らせください。

2006/9/25

炭焼き工程とノウハウ(1)  里山知識の泉

私達の里山整備も、この11月で丸3年が経ちます。
炭窯作りとブッシュの切り開きから始まった活動も、皆の熱意と努力で何とか継続できて、少しは明るい林が増えてきたと思います。

炭焼きは経験と勘に頼るところが多いのですが、このページに少しずつ知恵を貯めてゆきたいと思います。
以下に、「炭焼き」の工程とノウハウを纏めて記録してゆきます。


工程@(1日目)窯入れ 

「窯出し」と「窯入れ」は基本的には同一日に行い、窯が空になる期間を少なくして湿気を防ぎます。「窯出し」後、窯床を平に整理して補充すべきところは修理してから、「窯入れ」を行います。

人員は、窯の中で当初3名、半ばは2名、最終段階は1名で作業します。
窯の外で薪を準備する人員は3名くらいが適当です。

65cmのクヌギ・コナラの薪を、根も部分を上にして立て積みしてゆきます。
これは、窯の下側にできる「ねもい」(炭にならない木質部分)を少なくする工夫です。
この薪の上部には、「さし木」として枝部分の「そだ木」を横置きして窯に空間が出来ないように敷き詰めます。

窯の7割肩敷き詰めると、それ以降は燃え切ってしまう部分なので、雑木を敷き詰めて「窯入れ」は完成となります。
詰められた薪の総重量は、2トンにもなります。

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綺麗になった窯床

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敷き詰められる薪

ノウハウ   
  (1)窯出し・窯入れは基本的には同一日に行う
  (2)薪は根の部分を上にして積む 

工程A(1〜4日目)あぶり

「窯入れ」が終了すると、窯の中を乾燥させる「あぶり」作業に入ります。
窯の入口の窯中と隔てるトタン板の前で、火を起します。
この時焚く木材は「横置き」して、炎が窯の中まで行かないようにします。
窯の後部の煙突は、「あぶり」の前に立てておきます。

この4日間は、火を絶やさないように一日一回燃料を補充しなければなりません。
「あぶり」の完成は、煙の色と窯の温度で判断します。
窯の温度袴を手で触れて判断しますが、感触は文章では中々お伝えできません。

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縦置きにした燃料          窯口を塞いだ状態

ノウハウ 
   (1)「あぶり」の前に煙突は立てておく   
   (2)「あぶり」の燃料は縦置きにする




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