2018/6/13

私欲のために国家の金庫を「騙し抜く」不屈の挑戦  ]平和
 ◆ 振り込め詐欺 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(ルポライター)

 ときどき、ヘンな電話が我が家へやってくる。まったく声のちがう息子がなれなれしい口調で風邪をひいた、というのだが、今回は咽頭ガンだという。
 本人が電話口に出る前に、C大学S教授を名乗る人から直接の電話があって、まず、息子の病状を説明してくれた。だから声はちがっても、喉の病気だから、わかりがはやかった。最近は複数人が登場する。

 関西の友人の体験談では、最初に交番のお巡りさんから「健康保険証の届け出がありました」と電話があった。「調べてみたら手元にありました」と答えたという。
 と、こんどは本署からの電話で、最近は健康保険証のコピーを使った犯罪が、二百七十件も起きています、といわれ、犯罪予防のため保険証の番号を教えた。そのあと警察に電話してみたが局番ちがいで通じない。が、いまのところ被害はない。


 彼らの成功はとても難しそうだが、いまも不屈の挑戦を続けているようだ。
 それより気になっているのが加計学園問題

 安倍晋三首相に加計孝太郎理事長が面会したというのは、自分が考えたウソだった、と加計学園の事務局長が愛媛県と今治市を訪れて謝罪した。
 首相の名前を騙(かた)って大学をひとつ造りだした、としたなら、国家の金庫をぶち抜いた振り込め詐欺だ。
 会っても会わなくとも獣医大は加計、と決めていたから、もっとひどい。

『東京新聞』(2018年6月12日【本音のコラム】)

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