1月6日、金曜日。
議事録を偉い人3人くらいの承認を得てからお客様含め関係者に送ったら、お客様側のプロマネから返信メール。
「47行目は平行ではなく並行です。電子書庫に置く議事録は、こっそり直しておいてください」
一見、堅物そうで出来そうな人で、実際出来る人なのだが、そんな人からの気さくなメール、なんとなく顔がほころんだ。
そしてあわてて修正。電子書庫へアップ。そして返信。
「ご指摘、ありがとうございます。電子書庫の文書は、こっそり直させていただきました」
そしてその後はご機嫌に仕事。
なるほど、俺はこんな些細なことがうれしい人間なのか。
それから別の仕事を振られたが、気合で時間内に仕事をアップ。
整形外科に行ってから、鳥頭と待ち合わせ。
今日は前の職場で一度飲みましょうといっていた、鳥頭と同じ仕事をしていたたつさんが、今度仕事をお辞めになるということなので、三人で飲むことにしていたわけだ。
資格を取って新しい職種を目指すというたつさん。
でもそうなるとゼロからのスタートになるわけで、給料も安い。
今の仕事の延長の転職のほうが、キャリアもあるから給料はいいはずなのだが、
「でも、今の仕事はしたくないんです」
ということでは仕方ない。
好きを仕事にしてもつらいけど、嫌なことを仕事にするのはもっとつらいだろう。
まだ若いんだし、その選択肢もありかな、と思ったので、それ以上は何も言わなかった。
俺なんかは
「この子は我慢強い子」
などと言われ続けて育ってきたため、嫌なことを止めることは「逃げ」なんて考えてしまうから、嫌なことにむしろ向かっていく姿勢、むしろ嫌なことを好きになろうとしてきたわけだが、冷静に考えればそんなのマゾだよな。別に嫌なことをしなけりゃならない道理は無い。
結果として、性格の悪い娘をむしろ好きになるという悪癖までついてまわったわけで、あんまりいいことは無かったぞ。
ま、簡単に辞めないので、信用だけはついた気がするが。
というわけで、その後は今後のビジョンを聞いてからいろいろとアドバイス。
その職場を去った俺と去るたつさんと残る鳥頭の飲み会は、しみじみと終わった。
それからたつさんと別れ、鳥頭の地元で飲む、てかおごらされる。
『ああいう店はコストパフォーマンスが悪いんだから、行かないほうがいいって、マジで』
そういうタイプの悔恨を残しつつ、この日も始発で帰った。
えらく寒かった。いろんな意味で。