2007/1/4
ほんとに報告が遅くなりましたが、ようやく西東京市での自主上映の顛末をレポートします。
わたしが<蟻の兵隊を観る会>に入ったときから、西東京市での自主上映はするつもりだった。こういう映画は、地域で共有されてこそ意味がある。そう考えていた。ロードショーされることはすごいが、公民館や市民ホールで上映することに意味があるからだ。地域で平和につながさまざまな活動する人の道具になって、その活動がさらに広がれば、「蟻の兵隊」は本望だろう。だから、すでに活動基盤のあるわたしは、率先してやらねばならない、そう思ったのだ。
会場は、市の大ホール600人強の収容力に決定。市内で一番大きいところだ。
会場の予約に行ったのは5月だったと思う。しかし、すでに遅すぎた。金、土、日のホールは一年前から予約できるので、その時点でかなり埋まってしまうのだ。しらなかった。だから予約出来た日は次善三善の日となった。10月14日はわたしの住む校区の中学校の運動会。人脈の人たちは運動会の応援にもでかけるから、疲労困憊,加えて、地域の神社のお祭りでもあって、役員や委員はパトロールに動員されている。その夜に上映とは・・・・イタイ。しかし、その日しかないのだから。精一杯運動するしかない。というわけで、がんがんいく。ローカル新聞、ローカル放送局など、目一杯報道してもらった。
頻繁にメールを発信して進行状況や売上げ、もろもろの情報を流す。
いろいろ不備もあり、後追いで埋めていく。
ホールでの置きチケットが遅かったことは痛手だった。でもホールって1割も取るの。ちょっと多いよなあ。
それに前売り1000円にして、当日を1300円にしたので、ホール使用料を割り増しされた。当日も1000円のままなら割り増しはなかったのに。結果として万単位で損をすることになった。要注意ですぞ、自主上映の皆さま。当日の入りが多い場合はともかく、前売りでかなりおさえた場合はこの割り増しは損ですから。
というわけで、がんばったが、前日の集計で約330。前日の晩も電話をかけ続ける。これはと思う人にひたすら電話した。しかし、当日がんばっても20だろうなあということになり、当日のプログラム/チラシは350しか印刷しなかった。
これが誤算。
蓋を開けてみれば、前売り355、当日49で、400を越えた。だから50人もの皆さんがプログラムなしになってしまった。知った人から回収したり、少々印刷の悪いものまで、配ったりもしたがそれでもたらず、申し訳なかった。
その他、
フィルムが三日も前に会場に届いてしまったこと。これはルール違反なんだそうで、上映の当日届くというのが常識だそうで、「当たり前でございます!!」とホールスタッフに恐い顔でしかられた。
会場時刻が三日前にホールと相談して15分遅れたこと。これを当日、会場に貼り出ししなくちゃねといってたのに、忘れ、猛烈にクレームを食らった。もちろん事前にアナウンスしたのだが、15分遅れが許せないとお怒りの方がおられた。最敬礼で詫びるわたしに「なんで竹薮さんがあんなにあやまらなきゃなんないの?」といぶかしむ方もいて、いや、むずかしい。
その他一杯あって、もう三年分くらい頭を下げた。ほんとにその日はただただ頭を下げていた。
いよいよ開演だ。
挨拶のあと、上映に先立って、朗読をした。
今回の上映の意図と、蟻の兵隊の背景を説明するためだ。
ステージにマイクを4本。わたしの友人である高畑淳子と他3人。
4人の両側に「蟻の兵隊」の幟。
九州で作られた幟が渋谷を経由してここまで来た。
一切解説なし、四人がステージに登場して、客電を落とし、
ステージにスポットのみのシンプルなステージ。
第一声を高畑が出す。
ホールがしーんとなり朗読が進行する。
そして上映。
わたしも中で400人を越えるお客様と一緒に見たかったがそれもかなわず、出たり入ったりする。
ちょうど、融資の勧誘の電話がかかってきたところは400人と笑えた。やはり400人は多い。会場にエネルギーがある。また音声も綺麗にきこえるし、画面もなかなか良く、安心。
終映後の段取りをしたり、保育の様子をのぞいたり、経費の精算をしたりしながら、走り回る。
そうこうするうちに、終映時刻が近づき、ステージ裏へ。
エンディングはシンプルに、朗読者の紹介し、高畑と、心配して応援に来てくれていた監督に花束を贈呈する。監督はこの日が誕生日だったので、サプライズでステージにあがってもらった。話が大好きな監督なのに、殆ど喋らせず、挨拶のみ。すいません、監督。ホールからでなきゃ行けない時刻から逆算すると、監督スピーチの時間はなかったんです。さっさと花束贈呈。実は、この二人をイメージして花屋さんに花束を作ってもらったのに、逆に渡してしまった。もうしっちゃかめっちゃかだったので、許してもらうしかない。かさねがさね、ごめんなさい。
その後はホールの外で、徹底してお礼。
始まるまでは「すいません、ごめんなさい」と頭を下げ続け、終わったら、「ありがとうございました」と頭を下げる。だいたいが、お褒めの言葉をちょうだいした。中にひとつだけ、「これは反戦の映画ではありません」と仰った方がいた。わたしが面喰らっている間に、その方は帰られた。きちんとお話をききたかった。
平和運動をやっておられるのは高齢者が多い。既成左翼の方々は大体がリタイアされた方ばかりだ。その方々はこんなに若い(その形から見れば、30代40代は、50代だって若いのだ)女性が大勢見に来るなんて信じられないということだった。そうかもしれない。だが平和の運動には多様な活動者が必要なのだ。一つのイデオロギーのもとに結集するのではなく、多様なアプローチ、重層的な運動が必要だと思う。
「蟻の兵隊」は、旧左翼、新左翼、市民活動、ノンポリな人たち、年齢的にも80代から20代までの多様な層を動員した作品だ。これからも多くの人は蟻の兵隊を「道具」にして自分たちの活動を展開してくれればと思う。
(mixiから始まった蟻の兵隊を観る会、西東京の自主上映に千葉から見に来てくれたmixiメンバーがいた。
監督と彼とわたしの三人で祝杯。案ずるより産むがやすしだな。)
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