『ぼくが愛したゴウスト』 著・打海文三
『愚者と愚者』に続き私としては3作目の打海文三氏の作品です。
感想としては、どうにも釈然としないお話だったなと思いました。物語の中盤では、「二つの世界」や「通路」がどうのこうのと語られていたのに、終盤に至って、これは「幻想」だというふうに転じます。けれども、誰の「幻想」か、と言うことは、はっきりしないまま物語は幕を閉じます。私としては翔太の幻想かなと思います。もっとも、終盤の展開は、どういう結末というか結論が待ち受けているのだろうかと思わせてくれました。
昨年読んだ『裸者と裸者』『愚者と愚者』は戦争ものということもあって、エロイシーンが多かったですが、今回の作品はほとんどありませんでした。あったとしても描写は大雑把です。
終盤は、それなりに見応えはあったのですが、はしょりすぎだなと感じる部分もありました。翔太と一枝の関係。
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