『涼宮ハルヒの暴走』 著・谷川流
涼宮ハルヒシリーズも5作目の感想です。
私事ですが、先日19歳の誕生日を迎えました。10代も残すところあと1年になってしまいました。来年になれば飲酒、喫煙がOKになり選挙権も貰えます。
今作も『退屈』に引き続き短編集となっています。『退屈』の時と同様に、各話毎に感想を書いていきます。
「エンドレスエイト」
孤島での殺人ゲームから始まった夏休みも残り半月となったある日――。ハルヒはSOS団の面々を集めて夏休みにやっておきたいことをリストアップし、それを残り半月でこなそうと試みる。市民プールで水泳、浴衣を着て夏祭り、着ぐるみを着てアルバイトと目が回るくらいにこなしていく。そんな時、キョンの元に朝比奈さんから一本の電話が入る。駅前に行くとハルヒ以外の団員が集まっており、古泉から「我々は同じ時間をループしている」と、宣告される。
表題の通り、全宇宙の人々がハルヒによって8月17日から31日(地球時間?)までを延々とループさせられていたというお話です。ハルヒも無自覚ながら何でもやってしまう人だなと思います。当然ながら、キョン達はこの無限ループからの脱出方法を考えて実行します。しかしながら、その脱出方法がベタだなと思いました。
「射手座の日」
文化祭も終わり秋が深まるある日、『憂鬱』で最新型のパソコンを略奪されたコンピ研が、そのパソコンを奪取するためにSOS団にゲーム勝負を挑んでくる。ハルヒはもちろん勝利を目指しコンピ研と勝負するが……。
題名の「射手座の日」はコンピ研の自作ゲーム「The Day of Sagittarius 3」から来ています。ゲーム自体はシンプルなように見えて奥が深いようです。
長門が本以外にもコンピュータに対して興味を持つ回とも言えますが、『陰謀』までを読んだところでは、たまにコンピ研に顔を出しているにすぎないようです。長門はいかさまを使わずとも常人を凌駕する能力を有しているということですね。
「雪山症候群」
夏合宿に引き続き、SOS団は冬合宿を敢行することになった。夏は絶海の孤島だったので、冬は雪山と言うことで元鶴屋家のプライベートゲレンデにスキーをしに行った。ところが、ハルヒが望んだせいななのか突然の猛吹雪がSOS団員を襲う。このまま行くと遭難かと思ったが、SOS団員の目の前に見たこともない洋館が現れる。とりあえず、遭難の危機が去ったかと思われたが、どうにも様子がおかしい。そのうち頼りの長門が倒れてしまい、キョンは古泉とともに洋館からの脱出方法を考える。
時系列的に言えば、『消失』及び『動揺』の「ヒトメボレLOVER」より後のお話となります。
突然の猛吹雪と洋館の謎は完全に説明されていません。これは今後のお話で明かされるのではないかと思います。しかし、読み終わってもこの謎が解けていないので、消化不良的な印象を受けました。『涼宮ハルヒ』シリーズはこういうところに面白みがあるので、期待しましょう。
ここ最近、『涼宮ハルヒ』シリーズの感想ばかりですが、次回は大石英司作の『北方領土奪還作戦3』をアップする予定です。『涼宮ハルヒの動揺』は、その次になるかと思います。
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