先週の金曜日に新型インフルエンザにかかりました。
タミフルが例によって処方されたのですが、治療が早かったかいもあって熱が出たのは初日だけでした。もっとも、喉の痛みが3日目まで残り、1週間経った今日に至っても咳は治まりません。
熱は時間が経つにつれて上がって行って、このままだと39度台に達しそうになりました。熱が出たら飲んで下さいということで解熱鎮痛剤が5回分出ていたので飲みました。すると体温が1度近く下がり、それまであった体の痛みも取れました。
解熱鎮痛剤の効果に驚嘆した今回のインフルエンザでした。
『時空のクロスロード2 サマーキャンプは突然に』 著・鷹見一幸
〔あらすじ〕
とことん運に見放された少女朝霧夏実(あさぎりなつみ)。
自分の不運によって親友を事故に遭わせたその日、朝霧は謎の爺さんと共にあの3日熱で崩壊した世界に飛ぶ。
一面の焼け野原と廃墟の群れが広がる世界。爺さんが言うには、この世界こそ朝霧が幸運に恵まれるところだと言う。
朝霧がある人物を救うところから物語は始まる。
〔感想〕
時空のクロスロードシリーズの2作目です。1作目は富子市のキャンプが舞台でしたが、今作では東飛白キャンプが舞台となります。主人公も朝霧夏実に変わりますので、2作目から読み始めても案外行けるのではないのかなと思います。1作目の登場人物は中盤に栗野が出てくるくらいです。
本作にも『リセット・ワールド』で登場する結城が出てきます。『リセット・ワールド』での結城は、前橋・大宮連合の唯一の医者として看護師の水樫と共に医者の務めを果たします。玉城や栗野と同じく大人のような存在です。ところが、本作の結城は栗野に「ネクラの悲観論者」と言われる始末で、医者の結城とこの結城は同一人物かと疑いたくなるぐらいの少年です。
主人公の朝霧夏実ですが、時空のクロスロード3作の中で、唯一の女子の主人公でありながら戦闘能力は一番強い人物です。それいでいて脱臼の応急処置もできるなど、崩壊した世界で十二分な活躍を果たします。
棒術とはまたマイナーな武術を作者はもってきたと思います。おそらく龍ヶ崎の政府の文書保存センターにデーターを取りに行くのを、天竺に仏教の経典を取りに行った三蔵法師に付いた孫悟空と重ね合わせたかったのでしょうか。
ところで、本作から実在の地名がいくつか出てくるようになりました。作者は実在の地名を使うことに対して次のような危ぐをしていたそうです。
作品世界の舞台に実在の地名を使用することは、読者の想像力の及ぶ部分に対し制約を与え、世界を狭くしてしまう可能性があるということは重々承知のうえで、私はあえて今回その危険を冒してみました。
(『時空のクロスロード2 サマーキャンプは突然に』あとがきより)
作者の危惧も無いことには無いと思うのですが、本作なら実在の地名を用いる方が物語のリアリティが向上するように思えます。一方で、物語の舞台となる近辺以外に住んでいる人にとっては、実在の地名が出てくることで、どこやそこ? となってしまうからもいるでしょう。それによって興醒めする可能性も無きにしも非ずです。
私の場合は、千葉県在住で南関東の地理には明るいので、十分楽しむことができました。
最後に、東飛白市はどこが元になっているのでしょうか。結城らが龍ヶ崎に行く際に、秋津駅で武蔵野線に乗り換えたり、初めて朝霧が転移した際にひばりが丘が出てきましたので、東久留米市か西東京市あたりに存在する市と言う設定なのではないのでしょうか。
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