私はオカリナの価値観について、文面にどういう表現に表すべきか試行錯誤していました。
感じるままに、メモ代わりに書き捨てるスタイルではありましたが。
伝わる人には伝わればいいか、くらいにしか思ってなかったのもあるし、価値観を言葉に変換する技術がないものですから、長いこと表現する言葉については迷走していた気がします。
まず、以前よくここに出していた「陰と陽」という考え方。
漠然として謎掛けみたいですけど、ほんと、どう説明すればいいのか適切な言葉が見つからなかったんです。
そのあと、今年に入り、もうひとつのヒント、「息の支点の使い分け」を表(おもて)に出しました。
これを最近では「表息」と「裏息」の価値観で呼ぶことにしてみました。
口元に支点を感じる「表息」なのか、
口の奥に支点を感じる「裏息」なのか。
(中間もありだが、中息というより表息の中寄り部類か?)
その位置を身体で感じるように、
支点と音の響き
ツツツツツツ =表息= →顔 ←
トゥートゥー ↑
トートートー ↓
ローローロー =裏息= ←顔 →
と声を出し、息の支点が口のどの辺にあるかを意識する。
その違いを確認したらさらにその支点の差を深いものにする。
この深い息に対応して音色を変えてくるオカリナが世には少ないながらも存在します。
息の強弱は無関係であり、代表的なものは極端な性質のものではカンターレオカリナであり、土心がそういう性質を持たせられていると確認しています。おそらく製作時からそういう息で調律されていたのでしょう。
そして、火山系のヒーリングオカリナや、無有、ピエタもそうでしたし。あと未確認ながら宗次郎オカリナもある方からはその方向であろうことは間違いないのでは伝えられています。
これら上に挙げたオカリナたちは、一般的な息ではそのオカリナが持つ本来の音色を発揮しません。
使われたことある方で、全然良くないと思われた方はその自分の息を再確認してみてください。
ツボにハマれば聴いたことのないような音色でオカリナが歌ってくるはずです。
これを両方うまく使いこなしている奏者は音色を聴く限りホンヤミカコさんかカンターレ奏者の佐藤一美さんのような気がしていて、
裏息の代表は宗次郎さん
そして表息(もしくは中間)はかなりの奏者がその息の支点が基準としている気がしています。
またカンターレ出身なのにこれを抹殺しようとばかりに息を工夫せずまっすぐ息でいいんだと否定されている奏者も確認しましたが、方向性、価値観が違うのであり、それはプロとしてはどうかなと思うのですがどうなのでしょうか。
確かに裏息の方向性にもデメリットがありますが、実はこの方向性にしか出来ない分野は確かに存在しておりますし。そもそも、日本のオカリナはその方向から浸透したはずなのです。
私はこの分野を淘汰させたくなく、この方向を突き詰めていきますが、だからといって表息の方向を否定はしません。
エントリーユーザーにはとっつきやすいだけでなく、非常に小回りが効く演奏が可能であるし、素晴らしい方向性には違いないのですが、音色の方向性は明らかに違うものであり、共存していくべき価値観だと感じています。
メリットデメリットについて感じることを言いますが、
例えば、一般に使われる表息のメリットとしては速いパッセージでは表息が有利であるし、テクニックを前面に打ち出すにはやり易いのであるが、音色は前に飛ばすようなイメージがあり、風切り音も息の流速が速いことから拡がりある音色にするのは不利とみていて、ピッコロの最高音は耳を突き刺すような耳障りな
音色になるような気がしていて、
実は私はそういう音を目の前にすると耳を塞ぎたくなる。
また、この部類のオカリナの音色の傾向として
→顔 ←
のようなイメージがある。
中にはこの表息と使いながらも
←顔 →
のような音色になるものも確認はしているが、それは
裏息の価値観で作られたオカリナとは音の傾向が違う
←顔 →
であって、同じになり得ないようだ。
ちなみに、音に癒しの効果を期待出来る倍音成分を含ませるのは表息では不利とみていて、表息型オカリナの課題のように思えている。
一方裏息の価値観で息を入れる場合、表息で作られたオカリナには裏息の効果を活かし辛いため使うオカリナを限定してしまうのですが、
その息に対応するオカリナならば音色がゆったりとしているのと、音がより広い範囲で広がろうとするようで聴いていて心地がいい音色になると感じます。
デメリットとしては非常に息の操作を安定させることと音色に神経を注ぐため、速いパッセージでは対応し辛いことや、息を使うのが非常に疲れる点、あと、音色がボヤけやすく輪郭を維持し辛い点を感じました。
しかも、裏息に対応した作りのオカリナでは、表息で吹いた場合はどんなに息の強弱で対応しようとも音がガサツになるか、音にならない傾向にあるものも見受けられ、出来が悪い、評価に値しないオカリナと理解されるのが難しい傾向にあるようです。
ピエタなどはどちらにも対応しやすくはしているようですが、やはりこれも裏息の効果を活かして演奏するタイプであり、表息を使った場合は評価は芳しくないのが実情。
要は、人によりオカリナの評価が違うのはその息の支点の価値観の違いが原因のような気がしてならないのです。
ACの一例
表息 多息 中息=オオサワ、 ティアーモ黒陶イタリアーナクラス、亜音、フォーカリンク、ノーブル、アケタT-5C、その他大勢
表息 少息=木村、ソルジェンテ、アケタS-5C、その他いろいろあるですが。
裏息 少息=カンターレ普及型、土心
裏息 中息=ピエタ
裏息 多息=無有、ヒーリング、宗次郎
という感じで区分してみましたがいかがでしょう。
個人的見解であり、何が正しいとかは言うつもりはないんですが。
これについては今までは実践すれば確かに違うのですが、それを適切に伝えられる体感出来る楽器がなかなかないことが表現として苦しませられた部分ではあるんです。
カンターレであれば深く支点を奥にやるこの息が大前提であることは間違いなく、カンターレオカリナを参考に出しました。あと、ピエタ、無有、ヒーリングオカリナもこの部類ではないかと考えていますし、土心もまたこのグループであることは間違いないと思います。
そして、それ以外の大部分のオカリナはその支点を奥にやる価値観が見受けられず、たとえそれをやったとしても、変化を確認し辛い。せいぜい音がわずかにまろやかになったかどうかの程度。
ただ、息の支点を奥にやる価値観で息を入れるオカリナは息は弱めの傾向が多いと思いきや、無有やヒーリングオカリナの基準は(微弱も存在)息を多く入れる傾向にあることや、かつ、支点を奥にやることも維持しなきゃならないような感覚を覚えていて、かなり難しさを感じています。
形がよく似たカンターレとソルジェンテは、息が弱めに設定されてる感があるんですが、息は表裏別のものであり、表息でクリアなソルジェンテに裏息を入れてもまろやかにはなれど音色に変化がないことから表息専用、カンターレは表息ではかなりひどい印象を受けますが、裏息専用であり、この息を入れられたとき、本来のクリアさを醸し出し、そのクリアさの音色はソルジェンテとはかなり異質で艶やかです。
この文面は書き足し途中であり、訂正はあると思いますが、今、私が感じていることは以上であります。
もう少し煮詰めたらまとまりある文面になるんでしょうが、私の拙い文章力では今のところこれがいっぱいかな。
一度、裏息が対応しそうなオカリナに取り組んでみてください。
恐らく次の視点が見えてくるはずです。
追伸:今、使用中の無有ピッコロに関しては裏息をベースに口元をぎゅっと締めるイメージをしながらの二重支点に取り組み始めています。
様々な息を試していますけど、これだとさらに息に重さが増す。
奥の深い楽器です。

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