2005/9/20
潮風の墓地で、制服のきみはラッパを吹き
私服の僕は旗を掲げていた
その切っ先の金色に輝く印が誇らしげで
妙に恥ずかしかった
それはすべて遠い記憶の向こうだ
あの風は今頃どこを吹いているのだろう
ゴビ砂漠の上で迷っているだろうか
ラッパを吹いていた君は
今は潮風の墓の中
僕も遠い街にいて
君の死を知らぬまま過ごしてしまった
君の遺影は何度講壇に飾られたんだ
知らなければ悲しくもなんともないなんて
そんなバカな話しはあるか
しかし、そんなバカな話しなのだ
あの旗の切っ先に輝いていた印のように
きみは誇らしげに天国へ行ったことだろう
そしてラッパを吹いていたきみは
ラッパで迎えられたことだろう
僕はそれを信じて涙を拭うことにした
きみは今も天国でラッパを吹いているか
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