2017/9/4

中東系大手エアラインの減速でメーカー、サプライヤーへの影響は必至  エアラインビジネス

Aviation Daily

777 Program ‘Most At Risk’ From Middle Eastern Issues

Aug 30, 2017Michael Bruno | Aviation Daily

http://aviationweek.com/commercial-aviation/777-program-most-risk-middle-eastern-issues


  1. 中東系大手エアライン三社の業績が減速しており、各社の発注済み機材に取り消しあるいは先送りのリスクが出てきた。モーガン・スタンレーが取りまとめている。

  2. エミレイツエティハドエアウェイズ、カタールエアウェイズ合わせてボーイングエアバスへの発注分は1,350億ドルに相当する。モーガン・スタンレーが8月29日発表した内容では55パーセントがボーイング分だという。

  3. ボーイング777がもっとも影響を受けそうだ。「777のリスクが最大でボーイングの営業利益の15%に相当する」(モーガン・スタンレー) たとえば2018年引き渡し予定の777で22機がすべて先送り、取り消し、あるいはその両方となると一株あたり利益0.90ドルが消える。

  4. 分析はエアライン三社の成長が今年になって一層注目されている中で発表された。「原油価格の下落でインフラ建設やビジネス全般の減速がペルシア湾岸地区で目立つ」と分析は述べ、「ここに機材の剰余、競争の激化が加わる。2016年も厳しい年だったが、湾岸系エアラインで戦略的な変化の様相が見え始めており、エティハドでは経営陣が代わり、エミレイツでは機材引き渡し延期やリストラが目立つようになってきた」

  5. サプライヤー各社も影響を免れない。スピリットエアロシステムズロックウェル・コリンズアーコニックで「ある程度のリスク」が避けられないと報告書は指摘している。一方でトランスディグムTransDigmでは「リスクは最小」で、エアリースでも各社向け機材18機の振り向け先でリスクが生まれるという。

  6. エアバスA320やボーイング777はそれぞれ23%分の発注量が中東向けだ。エアバスA350では14%、ボーイング787は12%、737MAXが10%、エアバスA321で8%、A380とA330ではそれぞれ4%で737NGが2%に相当する。現在発注中の機材引き渡しがピークを迎えるのが2020年ごろだ。

  7. 「当社の観点では単通路機での影響が目に付くが双通路機のリスクはもっと大きく、受注残が数年に及んでいることに注目。単通路機では737で7年相当、A320では8年分の受注残があることと市場価値からリスクは比較的低いとみている」

  8. モーガン・スタンレーによる輸送能力分析の動向分析では上記三社の成長が鈍化し、2000年代の15%が2017年9月までに平均5%程度になるとみている。「さらに市場シェアでも鈍化の兆候が見られる」■

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2017/8/31

MRJテスト機エンジントラブル後に復帰  三菱MRJ


あちこちで難航しているように見えますが、新型機開発とはこんなものです。何を言われようが三菱航空機には実直にトラブル要因をひとつずつつぶして結果的に良い機体を作ってもらいたいものですね。

MRJ FTA-2 returns to Moses Lake, test fleet remains grounded

MRJテスト機材2号機がモーゼスレイクに戻ったがテスト機材は全機飛行停止のまま


30 AUGUST, 2017

SOURCE: FLIGHT DASHBOARD

BY: MAVIS TOH

SINGAPORE

https://www.flightglobal.com/news/articles/mrj-fta-2-returns-to-moses-lake-test-fleet-remains-440685/

  1. 三菱航空機のMRJ試作2号機が飛行中にエンジン一基がフレイムアウトとなったがエンジンを換装しモーゼスレイクのテスト拠点に復帰した。

  2. 三菱航空機はテスト機材各機を飛行停止としておりフレイムアウトの原因調査中と発表している。同機のエンジンはプラット&ホイットニーPW1200Gだ。

  3. エンジンがどの程度テスト日程に影響を与えているのかとの問いに同社は「調査中だが2020年中頃予定の初引き渡しに影響はないとみている」と答えている。

  4. トラブルがあったのはFTA-2の左エンジンで8月21日テスト飛行中に「指示なく停止」したためポートランド国際空港に緊急着陸した。三菱航空機によるとエンジン内部に部分的な損傷が見つかった。FlightGlobalの取材に対し同社ならびにエンジンメーカーはともに詳細は明らかにしていない。

  5. 損傷したエンジンはプラット&ホイットニーに送付された。同機は交換エンジンを装着後、日本の航空局許可を得て8月28日にモーゼスレイクに戻った。

  6. 三菱航空機はテスト機材に4機を投入し、MRJ90をローンチカスタマーのANAに2020年中ごろへ納入を目指している。■

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2017/8/27

A350改修指示が出ています  A350


Airbus A350s Require Overheating Fix, Aviation Regulator Says

航空当局からエアバスA350の改修指示


By Richard Weiss

2017年8月24日 20:43 JST

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-08-24/airbus-a350s-require-overheating-fix-aviation-regulator-says



  • ソフトウェア不良で冷却システム内温度が上昇する

  • 運航中各社に機材の改修指示が今週から出ている

EASA欧州航空安全庁からエアバスSEのA350旅客機の運用各社に燃料供給系ソフトウェアの改修指示が出ている。火災につながるオーバーヒート現象の防止が目的。

油圧液の冷却システムに欠陥がある。同システムは燃料タンクに付属しており、液温で急上昇の可能性があるとした緊急耐空性改善命令をEASAが8月24日に交付した。液過熱で消火装置が機能しないとタンク内の燃料ガスが引火する危険性がある。

エアバスはA350を100機引き渡し済みで、現在の受注総数は848機と同社で最重要商品となっている。運航中の各社から燃料消費の優秀性と経済効果で高評価だが、ゾディアックエアロスペースが客室内装の納入に遅れ機材引き渡しも遅れていた。一番人気があるA350-900の表示価格は311.2百万ドルでエアバス製品で三番目の高額価格となっている。

A350の大量発注先にはカタールエアウェイズシンガポールエアラインズ、キャセイパシフィックエアウェイズがある。エアバスからは該当各社に連絡を入れており、システムの様子を注視するよう求めていると同社広報が発表。同社はソフトウェア改修に取り組んでおり、「数週間で完成する」と同社広報は述べている。■

 
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2017/8/17

有事に米民間機を利用できる米国防総省のCRAF制度  軍事航空-開発

(T1,T2共通記事) 朝鮮戦争2.0が湾岸戦争規模の全面戦となれば民間機利用も視野に入ります。米系エアラインが機材を使えなくなればその他国のエアラインが漁夫の利でシェアを伸ばすのでしょうか。いえ、そもそも西太平洋の有事となれば需要そのものが大幅に減退するはずですね。ところで日本では有事に自衛隊の空輸能力不足を補う手当はしてあるのでしょうか。韓国には5万名超の邦人がおり、エアライン機の利用はまずこの朝鮮半島有事の場合でしょうか。


This is the Pentagon's not-so-secret civilian 'ghost' aircraft fleet

これがペンタゴンの「幽霊」輸送機部隊だ

Pan Am 747 used for military

CRAFが1986年に行った演習でパンナムのボーイング747が傷病兵輸送用に投入された。 US Air Force

  1. 第二次大戦時に米政府は民間航空機多数を徴用し人員貨物輸送に投入した。

  2. この制度は民間予備航空機材 Civil Reserve Air Fleet と呼ばれ現在民間旅客機・貨物機数百機が登録され、ジェットブルーUPSユナイテッドエアラインズなどが国防総省の求めに応じて随時提供することになっている。

  3. CRAFの正式発足は1951年12月のことで国防総省と商務省間の合意で民間機の軍用利用方法が整理され軍で輸送能力が不足する緊急事態、危機状況または戦争への投入に道が開いた。

  4. 必要とされればCRAF契約加入の民間エアライン、貨物航空各社は機材、乗員を米輸送軍団USTRANSCOMに提供し、兵員や貨物の輸送から傷病兵の搬送まで各種輸送ミッションに投入される。

  5. 現時点で全米の大手民間航空会社ほぼ全社がCRAFに加盟しており、USTRANSCOMは必要に応じ機材を利用できる。加盟企業には短距離専門エアラインから長距離路線運航エアラインまで含まれ貨物機は機内に手を加え装備人員輸送にあたる。

  6. FedExアメリカンエアラインズデルタエアラインズ等により運航中の長距離機のボーイング747,777、エアバスA330、マクダネルダグラスMD-11の相当数がされているがこうした機材はCRAFの基本方針によれば空軍のC-17グローブマスターIIIやC-5Mギャラクシーを補完する長距離輸送機能が期待される。

  7. 小型機のボーイング737やエアバスA320各機もUSTRANSCOMがCRAF機材に想定する。こうした機材は航続距離や輸送力が劣るので国内移動に投入される。

civilian Boeing 747 offloading troops in Saudi Arabia during Operation Desert Shield

CRAF制度で民間747がサウジアラビアに到着し砂漠の嵐作戦に参加する兵員が到着した。.US Air Force

  1. CRAFが発動されたのは第一次湾岸戦争が最後で当時は砂漠の嵐作戦で兵員装備多数を中東へ運んだ。

  2. パンナム、ユナイテッド、TWAの各社が大型機を提供し米本土からサウジアラビア等まで人員多数を輸送しイラク軍への攻撃に備えた。

  3. この事件以降米軍が自前輸送機で需要が賄えない事態は発生していない。だが、必要となれば軍は契約をもとにオムニエアインターナショナルはじめ民間チャーター専門会社を利用する。

  4. 民間エアライン各社はCRAF脱退はいつでも可能だが、そうしない企業が多いのは有事の際の軍要員輸送で契約民間会社に有利な契約条件が生まれるからだ。■

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2017/8/16

エアベルリン倒産!  エアラインビジネス

​Air Berlin files for insolvency エアベルリン倒産


 

15 AUGUST, 2017

SOURCE: FLIGHT DASHBOARD

BY: MICHAEL GUBISCH

LONDON

https://www.flightglobal.com/news/articles/air-berlin-files-for-insolvency-440284/

エアベルリンはドイツ裁判所で本日倒産を申請した。

  1. 同社は株主エティハドエアウェイズから「エアベルリン向け財政支援はこれ以上行わない」との宣言をうけたとしている。エティハド(本社ドバイ)はエアベルリン株式29%を2011年から保有し財政援助を提供していた。

  2. ドイツ連邦政府がつなぎ融資を申し出ておりフライト運航は「長期間」維持可能とエアベルリンは述べている。「エアベルリンおよび(オーストリア子会社)ニキはともに予定通り運行します」と強調する。

  3. ドイツ運輸デジタルインフラストラクチャー省によれば150百万ユーロ(176百万ドル)をドイツKfW銀行経由でエアベルリンに融資し、当面の運航は続けられるという。

  4. 「エアベルリンとルフトハンザ他一社との協議で事業継続を検討中で今後数週間で結論が出る」と同省は述べている。

  5. エアベルリンCEOトーマス・ウィンクルマンからは「社のみならず利用客の皆様、従業員にも最良の結果を得るべく根気強く作業中」と声明を発表している。

  6. ルフトハンザからは「ドイツ政府と連携して」エアベルリン再建に努力すると発表があった。エアベルリングループの一部吸収合併に加え従業員も引き取るという。

  7. エティハドはエアベルリン破産宣告を「すべての関係者にとって残念な結果であり、とくにエティハドからこれまで多大な支援をエアベルリンに6年間にわたり提供していることを考えると残念」と述べた。

  8. エティハドは4月にも250百万ユーロを投入しているが「エアベルリン業務は前例のないペースで悪化し困難な状況の解決が不可能となり戦略的代替策の実施も困難となった」という。

  9. エティハドは「各方面を満足させる実効性ある解決策の模索の途」は閉ざさずに「エアベルリン経営陣を支えていく」という。■

エアベルリンはワンワールド加盟ですので日本航空にも影響がでそうですね。それにしてもエティハドはあちこちに出資しているのですね。

 
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