2017/3/26

2017年トップ10空港はこれだ  エアポート

アジア圏が頑張っています。因みに関西12位、成田14位でした。各空港が知恵をしぼって旅行者から高い評価を得られるよう競い合ってもらえばいいですね。


World's best airports for 2017 revealed

By Karla Cripps, CNN

Updated 0336 GMT (1136 HKT) March 15, 2017

 

http://edition.cnn.com/2017/03/14/aviation/worlds-best-airports/index.html


 

<strong>10. Frankfurt Airport (Germany) --</strong> Among the busiest airports in Europe, Frankfurt Airport sneaks into the Top 10 on this year's Skytrax World Airport Awards list.

第10位 フランクフルト空港(ドイツ)

9. ロンドン・ヒースロー空港はヨーロッパで利用客が最大規模だ。

8位. チューリッヒ空港 -- 緑と近代が両立した同空港は昨年の7位から1ランク落ちた。


7位 中部国際空港セントレア--名古屋市から22マイル離れた位置のセントレアが7位になった。


6位 ハマド国際空港(カタール・ドーハ)2014年開港した同空港は前年から4ランクあがり6位になった。2015年は22位だったので目を見張る進展だ。


5位 香港国際空港---かつては一位だった。今年の5位は昨年から変わらず。

 

4位 ミュンヘン空港 -- 昨年から1ランク落ちた。


3位 インチョン国際空港--2013年以来トップ3に入っている。

2位 東京国際空港(羽田)


1位 シンガポール・チャンギ空港--5年間連続トップとなった。利用客向けには24時間利用堪能な映画館があり、最新ヒット作を無料で鑑賞できる他、屋上水泳プールやバタフライガーデンがある。


(CNN) 世界を旅でまわる向きには驚きでもないだろうが、シンガポールが再びトップとなった。5年連続でチャンギ空港が「世界最高のエアポート」としてSkytrax世界最高空港賞で認定された。

発表は3月14日にアムステルダムであり、百万名単位の国際線利用客の評価がもと。


同空港にはターミナル3つがあり24時間利用可能な映画館では最新ヒット作を無料で見られる他、屋上に水泳プールがあり、バタフライガーデンの散歩も可能。第四ターミナルが完成しており、2017年第二四半期中に利用可能となる。

「5年連続で最高賞は当空港で働く5万名超に誠に光栄なことで、全員が旅行者ひとりひとりに最高の感動を与えるべく今後も精進いたします」(チャンギエアポートグループCEOLee Seow Hiang)


ハマド国際空港に注目

なかなかチャンギから一位の座を奪う空港が現れないが、今年はトップ10でそれなりの変動があった。

東京国際空港(羽田)が2ランクあげ2位になりインチョン国際空港を3位に押しやった。

ミュンヘン空港はランクを下げ4位に、香港国際空港は5位を維持した。

ドーハのハマド国際空港は一気に4ランク上昇し6位につけた。2015年が22位だったので大躍進と言える。

今年新しくランク入りはフランクフルト空港のみで、関西国際空港がトップ10から落ちた。


北アメリカに厳しい評価

北米のエアポートはまたもやひとつもトップ10に入れなかった。

北アメリカに限ればヴァンクーヴァー空港が一位の座を守っているが、世界ランキングは13位だ。

米国に限ればシンシナティ-北ケンタッキー国際空港が26位でデンヴァー国際空港が28位につけている。

Skytraxは清潔さ、食事等利用客向けの評価項目各種でランク付けをしている。

清潔度では羽田が世界最高評価となり、ジャカルタのスカルノ−ハッタ国際空港の改善効果が最高とされた。

食事では香港がトップで、台湾桃園空港が空港スタッフ部門で最高となった。

ショッピングではロンドン・ヒースローが最高評価となった。

100大空港リストはhttp://www.worldairportawards.com/Awards/world_airport_rating.htmlを参照されたい。

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2017/3/23

イエメン強襲作戦と電子製品機内持ち込み禁止措置の関係がわかった  空の安全


これは恐ろしい事態です。今のところ保安措置の対象は一部便に限定ですが、場合によっては拡大するかもしれません。ラップトップが一切持ち込めなくなっては困る向きが多いのではないでしょうか。今後の進展は要注意ですね。(T1-T2共通記事)




Yemen SEAL Raid Likely Led to New Restrictions for Electronics on Flights イエメンSEAL強襲作戦と電子製品持ち込み制限措置の関連


Mar 22 2017 - By Tom Demerly

https://theaviationist.com/2017/03/22/yemen-seal-raid-likely-lead-to-new-restrictions-for-electronics-on-flights/


ダアロエアラインズ159便爆発事故の損傷具合。ソマリア上空を飛行中で2016年2月に発生した。 (credit: GoobjoNews).



情報リークと報道内容からラップトップPC機内持ち込み禁止措置は1月28日のSEALイエメン強襲作戦が遠因と判明。

  1. 情報筋の話を総合すると米海軍SEAL強襲作戦が今年1月27日に実施されたことからラップトップ含む電子装備の機内持ち込み禁止が一部エアラインで実施されている。

  2. Daily Beastでジェナ・ウィンター、クライブ・アービング両名が匿名情報源のリークとして伝えている。その他報道機関も今回の措置と実施済み作戦の関連に気づいてきたようだ。

  3. 両記者は「強襲作戦で得た情報からアルカイダが小型電池の形の爆弾を開発に成功しラップトップやその他製品に入れて運び機体を破壊する可能性が指摘された」と書く。

  4. 両記者は情報源を明らかにしていない。情報機関が意図的に「リーク」記事を書かせ社会の反応を見ることはよくある。

CNNはソマリアの旅客機が「高性能ラップトップ爆弾により破壊され、X線検査をそのまま通過していた」と報じている。 (Somali Police Authority via CNN)


  1. 国土保全省は2015年10月31日のロシアのメトロジェット9268便がシナイ砂漠上空飛行中に爆弾で墜落させられたと発表している。同省によれば2016年2月2日にジブチに向かっていたダアロエアラインズD3159便が損傷を受けたのも今回の措置につながっているという。各事件がSEALによる2017年1月28日イエメン強襲作戦に発展し、さらに今回航空保安体制の強化につながっている。

  2. ロシアメトロジェットの場合はラップトップ爆弾が疑われており、ダアロ機事件では車椅子の乗客が機体を損傷した。犯人が爆弾を点火しているがこれもラップトップか、車椅子内部の可能性があり、右主翼の付け根部分で爆発した。犯人は主翼近くで爆発させれば機体構造を損傷できると考えたようだ。ダアロエアラインズのエアバスA321-111は墜落せず、ソマリアの出発空港アデンアデ国際空港に戻り緊急着陸を要請した。

  3. エジプトエア804便はパリからカイロを目指していたが、2016年5月19日に地中海上空で墜落し、乗員乗客66名が死亡した。事故報道から遺体から爆発物の痕跡が見つかったといわれる。

  4. 大手報道機関のCNNやBBCでは米強襲作戦と航空保安体制強化の関連は報じていない。一ヶ月ほど前にデイヴィッド・サンガーがニューヨーク・タイムズで「まだ成功とはいえないものの、今回押収した情報の価値は相当あり、コンピューターと携帯電話がほとんどだが今後解明が進む。また聞くところではまだ情報の価値の評価はできていないとのこと」と書いていた。この記事が出たのは2月2日のことだった。次第に出てきた報道と今回の航空保安体制強化から強襲作戦で得られた情報が今回の措置につながったことを伺わせる。■
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2017/3/18

ボーイング「797X]はどんな機体になるのか  ボーイング Boeing

OPINION: Why size matters for '797X' project

 

17 MARCH, 2017

SOURCE: FLIGHT INTERNATIONAL

BY: FLIGHT INTERNATIONAL

https://www.flightglobal.com/news/articles/opinion-why-size-matters-for-797x-project-435286/

 

ボーイングは次期中型機の名称を797Xに決めるようだ。

  1. 正式名称の発表はないが、ボーイングの呼称方法は1956年から一貫しており今回の新型機でそれを破らないのではないか。

  2. ではどんな機体になるのか。ワイドボディで二形式のファミリー構成で、今後二十年で2千機から3千機販売を狙う。757後継機と言われることがあるが、従来型の単通路機や767含む副通路機の更新需要も期待する。おそらく最高220席で航続距離は4,500-6,000nm (8,330-11,100km)とだろう。

  3. 797Xは787で導入した技術を引き継ぎ、キャビン加圧や主翼解氷をすべて電動で行うだろう。

  4. さらにボーイングがエヴァレット(ワシントン州)に立ち上げた複合材翼センターで777Xに続き、炭素繊維素材の大幅導入で金属部材より高い効率を狙うはずだ。

  5. 737Maxおよび777Xではエンジンは一種類だけだが、797Xでは二種類i以上のエンジンを最初から用意してエアラインの選択に任せるのではないか。

  6. 候補には推力40千ポンド(180kN)級のCFMインターナショナルLeap、プラット&ホイットニーの第二世代ギヤードターボファン、ロールズロイスAdvanceがある。

  7. だが技術面より797Xのマーケティング戦略がボーイングの課題だろう。

  8. ワイドボデイ機で大きすぎればエアバスA330-800neoが立ちふさがり、逆に小さすぎればA321neoLRに勝てない。そこでボーイングは797Xを適正な大きさにして目標市場を絞り込むのだ。

  9. 今のところ797Xの話題は観測内容あるいは情報筋のリークしかない。現時点のボーイングは社外で同機開発の話題の盛り上がりを狙っている。

  10. 今年前半は737 Max 10Xをパリ航空ショーで正式発表し、認知させることに集中するだろう。

  11. だがその直後から797Xの詳細が正式な機体名称含み出てくるはずだ。■
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タグ: 797X 新型中型機

2017/3/14

旅の達人は超長距離フライトをこう楽しんでいる  エアラインビジネス

 

  

なるほど半端でない移動をするビジネスパーソンは色々工夫していますね。なんといっても自分で自分を守る姿勢には共感しますが。こちらのように年数回しか飛ばない人種とは考え方がちがいます。それにしても19時間のフライトとは忍耐力の限界に近いのではないでしょうか。

 

How to Survive the Longest Flight in the World

世界最長路線で生き残る方法とは:旅の多い方向けの戦略

Coping strategies from some of the world’s most frequent travelers.

by Eric Rosen

2017222 15:00 JST

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-02-22/how-to-survive-the-longest-flight-in-the-world

 

カタール航空が世界最長路線として17時間30分でオークランドとドーハむすぶ路線を今月開設した。さらにカンタスが9千マイルのパース=ロンドン線をノンストップで2018年から開設すると発表。シンガポール航空はニューアーク=シンガポール線再開を検討中で、19時間フライトとなる。

長時間フライトで世界を移動する皆様のため本記事が役に立つ。予約から搭乗、降機まで長距離を頻繁に移動する読者のため戦略をご紹介しよう。

正しいフライトを選ぶ

機種が重要:「ボーイング777は美しい機材だ」とブライアン・ケリーは語る。人気ブログThe Points Guyを立ち上げたケリーは毎年25万マイル飛ぶ。「だがエアバスA380はかなり静かな客室で乗り心地は相当スムースで何も感じないくらいだ」人気路線では各種機材が乗入れているので予約時は機種にこだわろう。

新機材をねらえ: 最新世代機では客室内湿度管理やノイズレベル、照明で相当の改良が加えられている。ケリーも「エアバスA350の空気は3分で入れ替わっており、不快な機内環境はもう存在しない」と言っている。狙い目はA350とボーイング787だろう。

シートはよく検討する: 隣の乗客が眠っているのに目をさましてしまうことは避けたい。(逆もありうる)全席が通路側のプレミアムキャビンを予約すればこれは防げる。ただし同じエアラインでも機材ごとに座席構成が違う。例えばカタールエアウェイズの777では全席通路側配置のビジネスクラスはないが、787A350A380にはある。席を決める前にキャビン図をチェックしたほうがいい。エアラインの資料か専門ウェブサイトのSeatGuruを見るといい。

夜行便がいいとは限らない: 眠れる自信があれば夜行便を選択していい。「夜行便なら完全フラットベッドになる便を選びますね」というのはベン・シュラッピグ(ブログOne Mile at a Time主宰者)は言う。「なかったら昼間便にします。疲れたまま不快になるよりはましですからね」

シート選びの戦略

ホワイトノイズに耐えられるか: エンジンに一番近いシートが一番やかましい。静かさを求めるならエンジンから離れたシートを選択しよう。

バルクヘッド席はどうか: 緊急脱出口のシートはパッドが薄いとケリーは言う。これならギャレーやラバトリー近くの席の方がましだ。

後方座席が本当にいいのか: ボーディングパスを見てシートが84Aだとわかっても最悪ではない。シュラッピグによれば「機内後方を選択すれば」隣が空席の可能性が高く、「最後列の横三席をねらうべき」という。

事前学習を: ダメダメなシートは専用サイトのSeatGuruRoutehappyで調べる。「シート配置図は真剣に見て、機内内装が最新で、新しいシートを探し、なるべくラバトリーやギャレーから離れたシートを選びます」とマイク・クンドバーグは言う。13時間フライトを普通にこなしている企業幹部だ。

空港移動の前に

服装は見栄えより楽を重視: この点は専門家全員が一致している。ルンドバーグは重ね着すると言う。「エアライン、空港、ウーバー運転手で温度管理をちゃんとしている例は皆無ですからね」 シュラッピグは国際線ではセーターをビジネスクラスでも平気で着るという。エアラインでパジャマがあれば使うべきだ。                  

飛ぶ前にワークアウトを: 飛行前のワークアウトで座りっぱなしの姿勢の悪影響を緩和できる。運動して汗を書いてもTSA保安検査には支障がないし、飛行中に一眠りできる。

ボーディングしたらすぐにすべきこと

足元の確保: ブライアン・ケリーのような2Mの巨漢でも足元は1センチでも確保したいものだ。「シートバックのポケットに雑誌がたくさん入っていてスペースを圧迫することがありますよね』(ケリー)そこでケリーは雑誌を取り出しフットレストにしているそうだ。

体内時間の調整: 時差ボケ対策で時計や電話は目的地の時間に早く合わせておく。(時差ボケ対策は他にもある)

自分の環境は自分で管理する: 機内の淀んだ空気が気に入らない? 自分の好きな匂いをスプレイする、または匂いつきスカーフを使おう。ケリーはノイズキャンセリング式のボーズQC35ヘッドフォンが手放せないという。他にレイラ・ジャナ(オーガニック化粧品LXMICEO)はサンフランシスコからウガンダまでのいつものフライトでは搭乗直後に耳栓をつけるという。自分で管理すれば効果は体感できる。

機内食で注意すべきこと

食べるべき: 機内食はナトリウムが過剰だが餓死する理由もない。さらにシュラッピグによれば機内食は時間つぶしに最適だという。(機内食で人気のあるのはターキッシュ、エミレイツ、シンガポール、エールフランスだ)

朝食で起こされたくない:「機内食にはほぼ毎回気分が落ち込む。着陸前90分で起こされるよりも朝食をとらずに休んでいたほうがいい」というのがケリーのアドバイスだ。

スピードアップする:ジャナからはエアライン多数で上級パッセンジャー向けに短時間で食べられる軽食が提供されていると指摘があり、サラダやサンドイッチがメインの前に供される。早く食べれば早く眠れる。

先に注文する: 特別食を予約時に指定すれば、真っ先に持ってきてもらえる上に指定どおりになる。ベジタリアンやハラルが例だ。

塩分たっぶりのスナックは食べないこと: 脱水とむくみに要注意だ。ジャナは自分で無塩ナッツやヌミのティーバッグを持参しており、場所をとらないという。

ドリンクのおかわりはしない: カフェインやアルコールは脱水の原因となり睡眠パターンを妨げる。一杯にしておくべきで、これでも十分リラックスできる。そのあとで水を二倍飲んで体内バランスを取る。

機内エンタテインメントは...

WiFiが使えるか調べる:「ルフトハンザやエティハドのように妥当な料金でWiFiが使えるエアラインを選んでいます。データ量で高い追加料金もないですしね」とシュラッピグは言う。

機内エンタテインメントだけに依存しない: 出発前にエアラインのウェブサイトをチェックして自分のiPadに何本の映画をロードしておくか決める。映画好きなら最近Netflixがオフライン鑑賞できる映画テレビ作品を多数ダウンロードできるようにしている。

電源問題:「いつも飛ぶ前にすべての電子機器は充電しておきます。シート電源が作動しないことがありますからね。本当に多いんですよ」とシュラッピグは言う。本人はバックアップ電源や充電器を持参しており、AnkerPowerCore 20100なら2つに同時に充電を繰り返せるという。

接続を断つ:ジャナは「機内で過ごす時間は仕事をしなくても罪の意識を感じない貴重な時間」といい、フィクションを読むか、眠れないときはスケッチをしている。時間つぶしの良い方法としてiPad ProにはColofyのような塗り絵アプリがあり、Textureアプリであらゆる雑誌を読める。

...健康は自分で守る

 

数時間ごとにスプレイを: 鼻スプレイでウィルスやバクテリアから守る以外に乾燥も防げることで気圧変化に適応できる。

トレイをきれいにする:シートバックトレイテーブルはバイ菌の巣で機内トイレより汚いと言われる。そこでウェットティッシューで拭くか、アルコール洗浄液で使用前にきれいにしたほうがいい。

アメニティキットを考え直す:ジャナによれば旅行者は旅のストレスのため未体験の成分や合成物に反応しやすくなっているという。「ほんの少し天然成分が入ったココナッツオイルやシアバターやアーモンドオイルを使うのがいいわね」とのことだ。

すべてを楽にする

降機してすぐ会議? 到着時に使えるフルサービスラウンジのあるエアラインを選ぼう。市街に向かう前にコーヒーやシャワーが使える。ブリティッシュ・エアウェイズのロンドン・ヒースロー空港の到着ラウンジがターミナル35にあるが、3着にかぎりアイロンがけをしてくれる。その間にシャワーに入り、アポイントにはしわがない服で臨める。

 

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2017/3/13

MRJの行方を左右しかねないスコープ条項改正の行方  三菱MRJ


スコープ条項の件はこの国ではほとんど知られていないと思います。MRJ90がすでに現状では米リージョナル路線には投入不可能です。あれだけ市場原理だ、自由経済だと主張する米国のお膝元にこんな労使合意があるのは理解に苦しみますが、MRJが就航を遅らせるのも実は非常によいタイミングになる可能性がありますね。遅延続きという一面しか見ない報道では見えてこない側面ですよね。皆さんはどう思いますか。


Aviation Daily

Scope Clause Remains Touchstone For Regional Jets

スコープ条項はリージョナルジェットの試金石

Mar 8, 2017Michael Bruno | Aviation Daily

http://aviationweek.com/commercial-aviation/scope-clause-remains-touchstone-regional-jets


SAN DIEGO—  スコープ条項の再交渉の意味がリージョナルジェット(RJ)の各メーカーや関連業界にいっそう重みをましてきたとの声が当地開催の Istat Americas 2017 会議で出た。

  1. 「市場に不確実性が増えています。2018年の進展を横目に睨んでいるためです」と語ったのはリンゼイ・ウェブスター(航空コンサルタント企業 Morten Beyer & Agnew のアセット評価部長)だ。「市場動向でやや慎重になっていますが、これから何が起こるのか見えてくるのには数年かかるでしょう」

  2. Avitasでやはりアセット評価の責任者のダグラス・ケリー副社長のようにRJメーカー各社は今後どっち付かずの状況になると向きは多い。「スコープ条項が2018年に廃止されるとは思えずボンバルディアエンブラエルもそう考えているでしょう」とケリーはウェブスター等と同席のパネルで意見を述べている。「両社は三菱同様に苦境に立つでしょう」

  3. スコープ条項では最大76席、最大離陸重量(MTOW)を86千ポンドに上限設定しているが、米大手エアラインでは2019年から現行契約が失効し始める。今後登場する新型小型機の将来が2018年の労使交渉で見え始めるわけで、エンブラエルE175-E2のようにその行方が死活を握る。

  4. 「175-E2が製造できるかが決まります」と語るのはCollateral Verifications 副社長ゲーリック・デチャヴァンだ。「スコープ条項が緩和されないままでは同機製造の意味はない。175の製造が続いているのは意味がある機材だからです。エンブラエルは170を少し大きくするのか、また新型エンジン採用で制限内におさめるのか、それとも190に中心を移すのか」とパネルで語っている。

  5. Aviation Week とのインタビューでエンブラエルCEO兼社長パウロ・セサール・ドゥソウザ・エ・シルヴァは「答えが出しにくい質問」だと認め、E175-E2も原油価格動向に左右されると述べた。「ただし当社はスコープ条項をめぐり2019年の次回労使交渉がどうなるかを見る必要があると考えている」と述べている。「可能性はあるが、今の段階ではわずかだ。そうなると状況を見極めるまで静観せざるを得ない。一年間延期されれば状況理解が楽になり、2019年交渉とともに原油価格動向も理解しやすくなる」

  6. ライバルのボンバルディアはスコープが緩和されない事態に備えているとボンバルディアコマーシャルエアクラフトの民生事業担当副社長ロス・ミッチェルは言う。「ターボプロップ機には一定のポジションがある」と特にカナダを意識して Istat Americas で述べていた。「だが米国はジェット中心の市場構成で米国でのジェット市場の動向を見るためにはスコープ条項の理解は欠かせない」

  7. ミッチェルからはCRJ-900はスコープ条項に引っかからないと主張。「スコープ条項では重量、席数が重要ですが、重量のことはよく忘れられていますね」「今すぐに変わることはありえず、2018年にも変更されないでしょう」

  8. 反面でボンバルディアはCRJの客室内仕様を北アメリカ市場で変更しようとしているのは、新型機がスコープ条項に抵触すると見ているためだ。「当社は70席機が中心となり、50席機は市場から消え、代わりに導入されるのは現時点で飛行運用中のリージョナルジェットになると見ています。当然当社は相応のシェアを獲得したいと思います」

  9. グレゴリー・アルバーツ(三菱航空機グローバルリーシング・アセットマネジメント担当上席副社長)がこうした見方に同意しなかったのは当然かもしれない。三菱航空機はすでに1月時点でMRJ初号機の引き渡しを2020年中頃と5回目の遅延を発表していた。

  10. アルバーツによればMRJは50から70席需要を目標に現在ターボプロップや第一世代のRJが飛んでいる路線への就航をねらっているという。ターボプロップは燃料消費の面で有利だが次世代RJは燃料効率を実現する新技術で需要を喚起するとIstat Americas席上で述べている。

  11. 「今後の市場で旧型70席機は中心になれないでしょう。これからは新世代機の時代でまさしくMRJこそその機材です」■

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