昨日、決勝戦のスイス側記事を取上げたので、勝った方のスウェーデン側の情報についても今回、触れてみることにした。スウェーデンといえばスウェーデン語。まったく理解できない言語である。だが、幸いなことに
無料自動翻訳サイトでスウェーデン語をカバーしているところがあったため、これを利用しつつ、またときには
オンラインのスウェーデン語辞書も参照しながら、なんとかアプローチする。
まずは決勝の記事。同国の有力新聞であると思われる
Svenska Dagsbladet紙に掲載されていたものを読む。と、勝利を決定付ける快心のダブルテークアウトとなった最後の一投の際の心境を、スキップのノルベリが語っているのを見つける。
「実は私、そんなに緊張していなかったし、ポジション自体もそんなに難しくはありませんでした。でも、五輪の決勝ということ、そして精神をコントロールすることが大変でした。
Jag var faktiskt inte så nervös, det var inte så svårt läge, det svåra var ju att det var i OS-finalen och att hålla nerverna i kontroll.」
想像力を逞しくしつつ無理やり訳したものに過ぎないのだが、精神面がやはり重要だったということは理解される。
勝利が決まった直後、スイスチームが涙を見せたのに対し、このスウェーデンのスキップにはどのような思いが去来していたのかということに関しては、次のように語っている。
「もちろん、これはずっと夢みてきたものです。(次の文理解不能)直後はいろいろな感情が入り混じってました。でも嬉しさが一番でした。このために長期間練習してきましたから。
Det här är ju det man drömmer om, kanske inte att få avgöra så här framförallt utan över att få vinna. Det var blandade känslor direkt efteråt men framförallt glädje. Vi har ju jobbat så länge för det här 」
優勝直後というのは、すぐに歓喜が爆発するものではないという点が興味深い。これは、この選手の人柄なのか、淡々と進行する印象の強いカーリングという種目の特徴なのか、それともあらゆるスポーツに共通するものなのか。凡人には知り得ぬ領域だ。そしてこのインタビューは次のような言葉で終わっている。
「ここでは本当に楽しむことが出来ました。これはものすごい体験で、自分の選手生活のなかでももっとも大きなものとなりました。五輪の金メダルというのは、世界選手権の金メダルとは違う重みがあります。
Det har varit fantastiskt roligt här, en enorm upplevelse och det största i karriären. Ett OS-guld ger ju eko på ett annat sätt än VM-guld.」
さて、
日本戦についても記事がないかと、この新聞のサイトを捜してみたのだが残念ながら存在したいようだ。ダブルヘッダーの2戦目ということも影響していたのかもしれない。しかし、スウェーデンにとっての1戦目となったデンマーク戦に10-5で快勝したあとの
インタビュー記事の中に、ノルベリが日本戦についてもすこしコメントしているのを見つけることができた。
「スウェーデンは土曜夕方、日本と対戦するので、準決勝進出を決めることができるのでは?
Sverige möter Japan på lördagskvällen och kan då definitivt säkra en semifinalplats.」
「すごく重要なのが最終エンドのラストスートンの権利を持つこと。そうすれば予選突破も見えてきます。
Det är viktigt för oss att få sista stenen i slutspelet så vi siktar på att vinna grundserien.」
記者が日本を少々見くびっている様子がうかがわれるのに対し、それに答えるノルベリは控えめな態度を見せているように思うのだが、いかんせん、スウェーデン語が上手く理解できないのがもどかしい。
さて、次に
スウェーデン協会のHPを覗いてみたところ、
トリノ五輪についての記事が少なからず掲載されており、その中に日本戦についてのレポートがあるのを発見。日本代表を応援していた者にとては非常に貴重な内容のものだ。
「夜の日本戦は非常に厄介なものとなってしまった。この華奢な日本人たちは今朝、カナダから目のさめるような勝利を奪ったことで自信に溢れており、前半、素晴らしいカーリングを見せたのだ。アネッテの2回の失敗もあり、たちどころに3-0とされ、前半終了時、日本が5-2でリード。
Betydligt jobbigare blev kvällsmatchen mot Japan. De små nätta japanskorna var fulla av självförtroende efter sin överraskande seger mot Kanada på morgonen och spelade brilliant curling under den första halvan. De fick snabbt en 3-0 ledning sedan Anette två gånger i den andra omgången misslyckats med sina dragningar. I halvtid ledde Japan med 5-2.」
この記述を読むと、カナダ戦のことはスウェーデンにとっても相当の驚きだったようだ。それもそうだろう。それまで、アメリカには勝ったものの、ロシア、デンマークなどに、脆くも崩れ去っていたのだから。しかしこの日は違った。蓋を開けてみればスウェーデンからも、トリノ五輪に参加したカーリング女子選手中で最も小柄な林(
VG NETTによる)を筆頭に*、我らが小さなアスリートだちがリードを奪ったのだ。
*注 「トリノ五輪全参加選手中」から訂正(3/4)。
レポートはさらに続く。
「だが、ここからが『もうひとつ別の半分』だ。経験豊富なベテラン選手のいるスウェーデン女子チームの得意とするところである。
Men nu är det ”andra halvlek” som är styrkan hos det rutinerade och ytterst vältränade svenska damlaget.」
そのあとに試合展開について説明した後、
「最終エンド、日本のスキップ、アユミ・オノデラがフリーのドローショットをきめさえすれば、日本の勝ちだった。だが彼女は、ガードに当ててしまう。
Japanska skippern Ayumi Onodera hade en fri dragning för en tvåa och seger men fastnade i en gard.」
「延長エンド、カテリーネもエヴァも残念ながら不調だったのに対し、日本はハウスの前に置いてくるストーンも中へ入れてくるストーンも好調。だが、アネッテが危機を救う。慎重で繊細な一投が勝利とスウェーデンの準決勝進出を呼び込んだのだった。よくやったアネッテ!
I skiljeomgången spelade tyvärr både Cathrine och Eva svagt och det var gott om japanska stenar både i och framför boet. Men Anette hittade en lucka och med en behärskad och fin dragning grejade hon segern och Sveriges semifinalplats. Strongt gjort Anette!」
以上、残念ながら日本が勝てたゲームを惜しくも落とした様子のレポであるとはいえ、試合を見守っていた強国スウェーデンの人々がまさかの接戦に冷や汗をかいた様子が伝わってくるのが嬉しい。
このあとさらに、スウェーデン国内での試合運営についての情報を探そうと思ったのだが、そろそろギブアップ。今回はこの辺で終わりにする。あとはスウェーデン語の得意な方にお任せしたい。

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