Grande Prairie Daily Herald Tribune紙には肩透かしを食らわされた感があったのだが、今日、同紙HPに非常に
世界選手権の運営面に関する興味深い記事を発見。一昨年までは男女同時開催だったのを去年からそれぞれの単独開催に変更することで、参加国枠をそれぞれ10カ国から12カ国に増やした点についてだ。
五輪王者スウェーデンのノルベリはこの改革について非常に厳しくコメント。
「この種目のためになるとは思いません。お金のため、テレビ局のためだけなんじゃないかと思います。」
同時開催の方が良いとする理由をこのスキップは、以下のように語る。
「[男女合わせた]より大きなチームの一員になれるのが好きでした。男女一緒に開催すれば、自分がプレーするだけじゃなくて、自分の国のチームメートを応援することもできますし。」
同時開催復活を願うこのような声に対し主催者側のハリソン氏は、今回でまだ2回目ということから、この方式についてよく検討し、世界のカーリング界にとってどうなのか見極めていってほしいとの考えを示している。
また「商業化」傾向についても、分配金支払いの方向に既に動き出しており、その結果、日本のようなカーリングの伝統の浅い国にも世界選手権開催を割り当てることが出来たとしつつ、理解を求めている(少々強引な読み)。
商業化に関連してさらに、五輪種目になったことのメリットの例として、ほかでもないNHKの動向が語られる。
「日本のCBCにあたるNHKに足を運び、来年の世界選手権を放映してもらえるよう努力したんですが、NHK側はまったく関心を示してくれませんでした。でも、[トリノ]五輪で1200万人の視聴者を獲得できてからというもの、今ではNHKの方から我々の方にやってきて、日本での放映権料を提示してくれています。願わくは他のアジアにも放映してくれないかと思うのですが。」
青森開催世界選手権の放映権交渉をNHKが既に着手とは大ニュースだ。まあでも、1200万という数字が本当であれば、当然といえるのかもしれないが。日本のファンとしては、WBCでも再確認できたように、度重なるCMの挿入により国際試合の緊迫した雰囲気をぶつ切りにせざるを得ない民放ではなく、競技の魅力をそのまま伝えることの可能なNHKにぜひ、放映してもらいたいところである。
さて、選手側と主催者側とのあいだには、以上のように見解の相違が見られるわけだが、その根本にあるのは、カーリングとは誰のものかという問題であろう。すなわち、競技者のものなのか、それとももっと多くの人間のものなのか。
筆者は、ナショナルチームとして五輪に出場するようになった以上、たとえ純粋なアマチュア競技だとしても、競技者の満足を最優先する時代は終わったのではないかと考える。商業化に弊害はつきものなのかもしれないが、テレビ放送等を通じてより多くの人々の目に触れるチャンスを増やすことは、この競技のさらなる普及と発展にとっての大きな原動力となるはずだ。そして競技が普及、発展すれば、テレビ観戦のみの非競技者にとっても、楽しみがさらに増えることにもつながるのである。