2007/12/26
先日、妹尾隆一郎さんの大阪ブルースハープ教室で、雑誌「ギターマガジン」の話題が出て、生徒さんの誰かが「ハーモニカの雑誌はないですね。先生、出してくださいよ」。実際、ギターやドラムスなど特定の楽器についての雑誌はありますが、10穴に限らず、ハーモニカの雑誌というのはありません。
音楽ジャンルを問わず、日本で10穴を演奏している人、教室に通ったり、独学でやっている人は、果たしてどれくらいいるのでしょう。商品としての10穴がどれくらい売れているのか、市場の大きさはわかりませんが、専門の雑誌を成り立たせるほどではないのでしょう。他の楽器に比べて、普及の度合いが、まだまだケタ違いに小さいというのが、大きな理由だと思います。
ブルースのライブやセッション、教室やサークル、コンテストその他、10穴愛好者が集まる世界ならともかく、一歩「世間」に出てみると、「そんな小さなハーモニカがあるんですね」「なのに、そんないろんなことができるんですか」と驚かれる――「出前演奏」など、私のささやかな経験にすぎませんが、そんなことがどこへ行ってもあります。

「きもの」は、現代の現実生活から、ますます縁遠いものになっています。
成人式の振袖や羽織袴、夏祭りや花火大会での浴衣とかはありますが、あとは結婚式で和装を選ぶ新郎新婦、列席者の振袖――このあたりは、イメージが沸きますね。
街で、きもの姿の女性をそれなりに見かけることがあります。察するに、茶道・華道などの稽古事、日本舞踊や純邦楽の関係者か、あとは接客業とか・・・・・私の妻が、前に、きもの姿で天神橋筋商店街を歩いていたら、通りすがりの母子が、
子「あ、おかあさん、あのおばちゃん、なんできもの?」
母「あれ、きっと、スナックのママさんやで」
と語り合っているのが聞こえたそうですが。
絶滅寸前とまではいかないまでも、今やきものは、何か特別な行事や、限られた世界に生き残っているようです。伝統芸能――歌舞伎役者や落語家にしても、舞台や高座、楽屋以外では、ほとんどみんな洋服でしょう。
さらに、街で女性のきものを姿を目にすることはあっても、きものを着た男性は、滅多に出会いません。
しかしそれを逆手にとる行き方もあるわけで、
「おや、おきもの、お似合いですね。何処かへお出かけですか?」
「はい。ちょっと、これからハモニカの演奏に参ります」
「えっ?!」
という展開になれば、これはこれで、面白いと思います。

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