enjoy−runningサイトをご訪問の皆さん
私がサロマを完走した時の記録を徒然なるままに披露いたします。
皆さんが挑戦される時の参考にして下さい。
これは2003/06/29に皆さんから大変な応援を戴き、
仲間から実況中継の速報までしていただいて、
皆さんの声がサロマまで届き、
そのお陰で完走することが出来た記録です。
ありがとうございました。
Subject: 報告・前編(長文)
敢走記・報告
オーノさんから聞いておりましたが確かに前日の夜はなかなか
寝付けません。お酒の力を借りても。
未知の世界へ旅立つ緊張、初フライトのスペースシャトルの
宇宙飛行士の心境。上手く打上が成功すれば良いけど、少ない確率で
事故もありえる。どきどきだなー。そう夢想してるうちに気がついたら
熟睡してました。宇宙旅行を終え大気圏再突入の時、凄い音がして飛び起
きると目覚まし時計が2:30を指していました。
目が冴えてちっとも眠くない。
準備を整えバスでスタート会場まで、この間Yoshiさんとは会えず。
会場では霧に近い雨が降り注いでいました。既に列の出来てるトイレに
並ぶこと20分以上、スタートまで、あと5分弱。焦って急いで終わらせる。
ちょっとお尻に負担を掛けた失敗を悔いる。
並んでいる間に予想以上の
寒さで、あわててもう一枚、インナーシャツを着込んだ。
スタートまであと2分という時、偶然Yoshiさんと出会う。
スタート:一緒に後方列に並ぶと同時にスタート。異様な盛り上がり、
歓声の中、ユックリとしたペースで手を振りながら進んでいく。
設計タイム、私はkm7分、Yoshiさんは6分半であった。
今日は足底、膝、腰、お尻と爆弾を抱えてのスタートなので身体の調子
を最優先にして身体に全てを任せ、いつもレースマネジメントを任せて
いる私の心からは余計な指示を出させないことと決めておいた。過去に
身体に無理な支持を出して幾つレースをぶち壊したことか。そんなこと
では100kmは到底征服できない。
2kmも行かないうちに膝が痛くなり腰も痛い。こんなことで先行きもつ
のだろうか。不安は表に出さない。
10km:(1:11’53”)二人そろって通過。ほぼkm7分ペース。Yoshiさん
には遅すぎるペースか。15km過ぎ、Yoshiさんがペースを上げる。直ぐ先
の折り返しで約200m先行するyoshiさんとすれ違う、真剣なまなざしに期
するものを感じる。私もマイペースとは言えしっかりついていかなけれ
ば。お尻が痛い。
20km:(1:07’34”)15kmからの5kmが31’13”に跳ね上がっていた。自分
ではイーブンのつもりが。ペースをかく乱する集団に翻弄されたのと知ら
ずにYoshiさんを追っていた。
もう一度、ペースの建て直し。ここから5kmごとのラップ34’12”、34’
14”とジャストタイムレース感覚。次の5kmも34’17”。腰の違和感は消
えない。
30km:(1:08’27”)スタートで預けたスペシャルドリンクがテーブルの一
番手前に置いてある。係員が近づく私のゼッケンを見て手渡ししてくれ
た。「頑張ってください!」ありがとう。なんだか凄く気分が良い。これ
も初めての経験。ここでずっと俺を待っててくれたんだね。ゴクリ!美味
い。単調で疲れて来たとき元気をもらった。霧雨は徐々に濃くなる。
40km:(1:08’03”)右ひざの靭帯がかなり痛くなってきた。ヤバイぞ!負
担を軽く。左に負荷を増す。左右のバランスが崩れると命取り、しかしそ
んなこと言ってられない。今を乗り越えなくては。しかしフォームは絶対
崩さず。
42.195km(total4:48’15”)だましだましよくここまで来たよな。満足。
いよいよここから未知の世界、なんだか嬉しいような怖いような感覚。は
しゃがず慎重に行こう。でも随分疲れた。
50km:(1:14’32”)疲れた。でも折り返しだ。あとは距離が減っていくだ
け?ここでストレッチ、極めてユックリ蹲踞の姿勢、脹脛、太ももがミシ
ミシ、バリバリ音を立てる。よくここまで歩かず来れたな。ここからは歩
きを交えて行こう。明らかにペースダウン。でも身体の赴くままに。心は
急げなどとむごい指示は出さない。ユックリ行こう。まだ余裕は充分ある
はずだから。湖の入り江の対岸に4km先の鶴雅リゾート(休憩所)が見え
る。早く来い。
やっと55kmの休憩所に到着。早く濡れたウェアーを着替えたい。でも動
作は緩慢。ボーとしてる間にどんどん時間は過ぎる。今まで混んでいたの
に、急に人がいなくなる。ふと時計を見るともう28分以上休んでいる。さ
すがにそろそろ行かなくては。少し焦り気味に飛び出して、回復した脚で
ダッシュ。500mも行かないうちに今度は左の腸脛靭帯に激痛が走る。今ま
で右脚をかばってきたつけがとうとう来た。数年前シーズンを棒に振った
時と同じ痛み、不吉な予感。冷や汗が頬を伝う。左脚のカラータイマーは
ピポピポ点滅が加速状態。ペースダウン。今度は回復した右脚に負担
を掛けて、左が回復するまで走りながら待とう。回復しなければリタイア
・・。
60km:(1:15’12”)(tota7:33:27)何とかたどり着く。(後で知ったがこの
60kmの関門を閉鎖の1分33秒前に通過。全く気が付かないとは怖いもの。
いや強いものか。気持ちは余裕で通過)。
「頑張れ!頑張れ!間に合うヨ!」の掛け声多く。ハー?まだある程度余
裕がある筈なんだけど。皆が「関門閉鎖に間に合うヨ!」エ?アッ思い出
した。ゴールは余裕でもこの大会は80km関門のハードルが一番高いのだ。
10時間だった。アリャあと2時間20数分しかない。残り20kmを。アリエナイ!
終わった。どんどんスピードダウンの中このペースを維持出来ても2時間30
分以上は掛かる。ゴールタイムより何故途中関門閉鎖時間をマークしてなか
ったのか悔いる。そう云えば休憩所で誰も居なくなったのはそういうことか。
残念だがレース終了だ。こんなところで無理して故障でもしたらもっと最悪
だ。自分への言い訳を考える。今日は良く頑張った。心が身体に止めろの
指示を出す。しかし身体が自然と反応して徐々にペースが上がる。いつも心
が「行け!」のサインでも身体が動かないのに今日は逆だ。もう身体がどう
なったって知らないぞ。「止めろ!」「止まれ!」しかし、ペースは上がった。
信じられない。今まで痛かった両脚、腰、お尻の痛みが全く消えた。心は
「何時止めても良いんだよ」。有体離脱したようにKm7分ペースで動いた。
68km地点の給水所で「関門閉鎖まであと13分半!」、脳内麻薬分泌か。
おいまたかヨ!70km関門も厳しかったの?自分で作ったタイムテーブル
(三浦折り)を取り出し確認。この関門も厳しいことに初めて気が付く。
後2km、今のペースでは30秒オーバー。仕方ない。もう止めよう。しかし、
ペースはまたしてもアップ。大丈夫か。
70km:(1:09’59”)(tota8:43:01)この2kmを5分台で行き、閉鎖1分59秒
前で通過。助かった。「休め!」しかし10km後の次の関門も迫ってる。
楽しみにしていた75kmの「おしるこ」までアト2kmの看板。残念ながらこれ
はパスだな。突然後ろから「ワゥ!おしるこ、楽しみだ!」の声。振り向
くと今追い越した女性がニッコリ。「でも1秒を争う中、ゆっくり食べてる
暇はないヨ!」、「いいえ、私はしっかり食べますよ。」
・・・つづく(失礼)


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