2012/12/9

オランダの涙 2  オランダの涙

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ガラスの形態を変えるためには、熱源とたいへんなエネルギーを必要とします。

工場や学校の実験室のように設備の整っていない家庭環境でも、簡便なバーナーを用いてガラスを加工することができますが、火の取り扱いには細心の注意が必要です。



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火炎温度が600℃〜1000℃のアルコールランプでも、融点の低い軟質のソーダガラスなら、オランダの涙を作ることができます。

アルコールランプで使用する燃料用アルコールの主成分は、メタノールですが、引火性があるため、こぼしたり、着火源に近づけたりしないように気をつけます。また、蒸気を吸い込まないよう換気をよくし、保護メガネを使用します。エタノールを使う場合でもおなじです。


アルコールランプは、火炎の向きを変えることができないので、溶けたガラスが棒の先から滴りそうになったら、アルコールランプから水を張った容器の上へと、すばやくガラス棒をもっていきます。


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都市ガスは手軽な熱源ですが、使い方を誤ったり日常の点検を怠るとガスの漏洩や爆発事故、火災につながります。

空気をファンやポンプで供給するタイプのバーナーや、酸素バーナーは、逆火すると、炎がバーナーの火口の内部に入り込み、バーナー本体、さらにはガスホースへと急激に燃焼していきます。

火口内部での小さな逆火は、点火や消火時によくあることで事故ではありませんが、火口がつまるなどが原因で高圧の空気や酸素が燃焼ガス側に逆流しておきる逆火は、迅速な対処をしないとたいへんなことになります。

まず、バーナー(トーチ)本体が金属音を発して赤熱、あれよあれよといううちに、バーナーのパイプのロウ付け部分か溶けてポロリと落ちます。

ガスのバルブを閉めるのが間に合わず、逆火防止器が接続されていないと、酸素がガスホース側に回り込んでガスホースが爆発、破裂します。さらにその先に安全装置がないと、おそろしいことになります。

酸素ホース側に火が回り込んだ場合は、酸素ホースが花火のように炎を吹きながらのたうちまわります。燃えるものがなくなるまで、燃えます。

逆火事故を何度も目撃したことがありますが、わたし自身も1度だけ始末書を書いたことがあります。

そういうわけで、エアーバーナーや、酸素バーナーは高温、大火力が得られますが、逆火防止装置をつけないで使用すると非常に危険(規制する法律があるかまでは調べていません)ですので、専門家以外の方の使用はおすすめできません。

ブンゼンバーナーは手軽ですが、それでも、ガス栓やホースの接続部分からガス漏れはないか、点検を忘れないようにします。

また、ブンゼンバーナーの青い炎やその先の部分は見えにくいので、やけどしないように注意します。

作業中にだれかがガスホースを足で引っ掛けたらどうなるでしょうか。ガスホースの取り回しにも注意します。


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ガス充填式の、ポケットトーチです。熱量は小さいのですが、最高で1300℃の炎がでますので、実験用の硬質ガラス棒でも直径4ミリメートル程度までなら、溶かしてオランダの涙を作ることができます。


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キャンプや料理にも使われる、ガスボンベに取り付けるタイプのガストーチは、ポケットトーチよりもはるかに大きな熱量があります。ガラス棒がかんたんに溶けていきます。

これらのガストーチの使用にあたって大事なことは、決して火炎を人や燃えるものに向けないことです。

「そんなこと当たり前」と思われるかもしれませんが、「トーチが突然倒れることもあるかもしれない」と事前に対策をたてておいても、決して無駄にはならないでしょう。


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ガラスを急に加熱したり冷却したりすると、クラックが生じて割れてしまいます。とくに、膨張係数の大きい軟質ガラスの場合は、予熱をちゃんとしないと、「パシッ!」という音とともに高温のガラスの破片が飛び散ることになります。

保護メガネをして目を保護することはもちろんですが、服装も、耐火性の高い綿100パーセントのものを選びます。


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高温のガラスの破片が難燃性でない化繊の布に付着すると、溶けて皮膚にへばりついて火傷をひどくするかもしれません。作業するときは、万一のため、水や濡れ雑巾を手元に用意しておくとよいでしょう。

これらは、自分が怪我をしないだけでなく、自分の子どもや他人に危害をおよぼさないためにどうすればよいか、経験的なヒントにすぎません。記事をもとに試してみる場合は、自己責任でお願いします。



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