ある日、さざんか亭の庭の石段で丸まってるハリネズミをポールが見つけました。
ハリネズミ=ヘッジホッグ(hedgehog)は、夜行性じゃなかったっけ? あんまり寒いので、ポカポカ暖かい場所に日向ぼっこに出て来たのかな? でも、人がすぐ側にいてもイガ栗みたいに完全に丸まらずに、モゾモゾと動いています。その様もなんだか弱々しい。

どうやら、冬眠しそこなって、エサにもありつけず、瀕死のハリネズミのようです。もはや、どうにもしてやれず、時々様子を見に行きました。2日目、くるんと丸まって、鼻先だけがちょこん。かすかに寝息をたてるように、針の山が呼吸しています。3日目、その寝息も止まっていました。
木が茂る庭の隅に、ポールが哀れなハリネズミ君を埋葬しました。おやすみ……今度、生まれ変わるときは、何になるのかな…。やっぱりまた、ハリネズミで生まれたら、もっと大きく逞しくなるようにね。
