クリスマスの曲は、知られているだけで何百とあるだろう。CD,レコードも無限に作られている。そんな中で、私がこの十年ほど繰り返し聞いている二枚がある。
一枚目は、アイルランドの女性歌手エンヤの「ケルト」である。その中で「きよしこの夜」が、エンヤによって他の誰にもまねできない−静謐感−に満たされた曲として歌われている。私にとっては、一年に何度も聞かないCDではあるが、もっとも大切なものの一つである。
二枚目は、サックス奏者ケニー・Gの1994年に出された「奇跡」というCDである。この中には「ウインター・ワンダーランド」「ホワイトクリスマス」「メリー・リトル・クリスマス」「クリスマス・ソング」「きよしこの夜」といったポピューラ−な名曲が彼らしい明るさに満ちた雰囲気で演奏されている。このCDは幸福感に満ちている。彼のジャズを集めたCDはさすがに頂けない。ジャズを聴こうと思って彼に近づくと失望するだろう。同じCDでもタイトル曲の「奇跡」も酔わせるほどの名曲だ。
他にもケニ−・Gには「ブレスレス」という名盤がありその中の「Alone」という曲は、孤独感に満ち一人で聞くならばこころに染み渡るものがある。
今年もクリスマス・イブがやってきた。巷にはさまざまなクリスマスソングが流れ、それぞれの夜がある。そんな中で、私はこれらの曲を聴きながら、深夜に至っては結局、ビル・エヴァンスやバッハを聴きながら朝を迎えることだろう。

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