天気良し。体調よろしい家人に誘われて東京駅で降りた。この前ここで降りたのはいつだったか?
目的の店はブックセンター付近と地図を見ながら彼が言う。中央口を出て長距離バスがずらりと並んでいるところを通り、ブックセンターを曲がると、見覚えのある「環展」を開く「並木画廊」へ行く細い通りだった。
ブックセンターのすぐ隣位置に夫が目指すMEADEの天体望遠鏡が置いてある『ニュートン八重洲口店』があった。店主と女店員一人のこぢんまりした店で、店先には小さなアンモナイトや魚類の化石、恐竜の骨格ミニチュア、砂漠のばらや流行のパワーストーンのアクセサリーが飾ってあった。双眼実体顕微鏡なぞも有り、天体望遠鏡は奥に数台あった。
家人がめざすMEADEの屈折式反射望遠鏡ETXー125PEを、店主に操作してもらった。
リモコン操作で、鏡筒は星の見えない真っ昼間なのに真南を向き、水平になり、次に今夜の指標になる一等星レグルスの方へ動いて止まり、その次にカペラを向いた。あとはスターブックから目的の星を選べばその方を向き、あとは視野の中央に来るよう微調整をすれば良いという。この前購入して手を焼いていて結局故障したVixenのに較べて、あまりに手早く出来てしまう。アメリカの技術の高さに感心した。
電源が乾電池に限定されているのは何故かきくと、普通の電源からとる方式も出していたがノイズのよる誤作動が多いので止め、開発中だそうでつなぎ口はついていた。電池でも20時間は動くそうで安心した。
持参した小型のデジカメを望遠鏡に装着して、天体写真の撮影法も実地にやってもらった。こうして人間に目前で動かしてもらうと、とてもよく解るし、その場で疑問も解決する。やっぱり人間は凄いなあと思った。
夫の希望品を注文し現金で支払い、品物は土曜日に着くことになった。私は二人で此処まで来て天体望遠鏡を買った記念にと貴石の可愛い標本箱を買うことにしたら、「さしあげますよ」といって小さな手提げの紙袋に入れてくれた。嬉しかった。
この辺はビルの裏通りで小さな店が並んでいる。町は平日だから通る人々は仕事用の地味な服装の人ばかりで、気の置けない良い雰囲気だ。ドトールの並びに、セブンイレブン的お弁当が並べてあって好みのを選んで飲み物を注文出来て、店内の高い丸椅子に掛けて食べるお店をみつけた。そこでお昼にした。お仕事モードの男女の客で込んでいた。
開店したばかりの鉄道模型のレゴの店もあり覗いて見た。彼は銀座のミードのショールームに行こうと言ったが、御身大切に次回にしようと主張して帰ってきた。これで腰痛が出なければボチボチ距離を伸ばして楽しめば良いのだ。
電車で彼と離れて座ったら、隣席になった女性が降りるとき「オジイサンを呼んできてあげますよこの席に」と言った。彼は『オジイサン』そして、私は『オバアサン』てことなのです。
帰ってから貴石の見本を眺めて浮き浮き気分。カーネリアン・ヘマタイト・ジャスーパー・ダルメシアン・アイアンタイガー・ トルコ石・紅水晶‥‥‥。昔、地学の森川先生の研究室の床に転がっていた巨大なアンモナイトとか岩石、学生仲間の誰彼のざわめきを思い出し、しばし楽しんだ。

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