今回は、日本のカレーライスをこよなく愛する、米国人ジャーナリストの記事をご紹介します。昨今は陰鬱な話題が多く、一服の清涼剤として楽しんでいただければと思います。
引用元:WIRED VISION日本語版
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ニューヨーク発――日本のカレーは、世界で最も完成されたカレーだ。これに異を唱える人がいるとすれば、理由はただ1つ、日本のカレーを食べたことがないからだ。
インドやタイの、カラフルで舌がヒリヒリするほど辛いカレーならよく食べる、という人はいるだろう。中には、和食レストランで好奇心に駆られ、いつもの照り焼きチキンでなくカレーを注文したことのある人もいるかもしれない。そしてひょっとしたら、そのカレーの上には、日本でおなじみのトンカツまで乗っかっていたかもしれない。
だが、日本のどこでも5分歩けば必ず1軒は見つかる、ランチメニューがカレーしかない日本のカレー専門店でカレーを食べたことがなければ、この至高の料理を味わったことがあるとは言えない。
何も旅行通を気取りたいわけではない。ただ、日本のカレーチェーンは、これまで米国本土には上陸していなかった。
ところが昨年5月、『ゴーゴーカレー』が米国進出を果たし、マンハッタンのミッドタウン、タイムズスクエアの角を曲がってすぐのところに小さな店をオープンした。それ以来、ゴーゴーカレーは米国で正真正銘の日本風カレーを、東京のサラリーマンが30分の昼休みにカレーをかき込む店と同じスタイルで提供している。その味は、私が米国でこれまで食べたどの日本風カレーをもはるかに上回る旨さだ。
なぜそんなことが言えるかといえば、私が重症のカレー中毒だからだ。
ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように、私は日本のカレーを愛している。ヘロイン中毒との唯一の大きな違いは、ヘロイン中毒は長期間ヘロインを断てば中毒でなくなる点だ。
いったん日本風カレーの中毒になると、米国に帰っても中毒が治ることはない。もう一度日本のカレーを食べたいと願いながら日々を過ごし、また東京に行って日本のカレーをもっと食べられるよう貯金に励むことになる。
(略)
卒業後日本に舞い戻り、ホテルにスーツケースを置いて文字通り一番最初にしたことといえば、独特の薄茶色をしたカレールーを1年ぶりに味わうために、最寄りのCoCo壱番屋を探すことだった。
その後も、日本を訪れるたびにきまって真っ先にカレー専門店に足を運んだが、もうその前に荷物をホテルに置いてくることさえしなくなった。カウンター席ばかりの狭い店に、「ガイジン」のXLサイズの服を2週間分詰め込んだ巨大なカバンを持ち込もうとするたびに、従業員が私を横目で見たものだ。
(略)
だから、ニューヨーカーの皆さんに言いたい。私が日本のカレーの中毒になっている理由を知るためだけでも、ぜひゴーゴーカレーを訪れてほしい。最高に便利のいいイーストビレッジにも2号店がある。
ゴーゴーカレーが提供するおいしい日本の代表的料理を食べて、サンフランシスコにも支店がオープンするまで、店の利益に貢献し続けてほしい。サンフランシスコ店がオープンすれば、私はきっと、店の稼働率を格段に上げるほどに通いつめるだろう。
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日本社会と労働者を支えるメジャーな食べ物といえば、まずはラーメンやそば、うどんなどの麺類と、カレーライス、牛丼などでしょう。どれも安く、早く食べることができ、それなりに満足できる食べ物です。
その中で、重度のカレー中毒に陥った米国人記者のこの記事は、なかなかユーモアにも富み、読み物としても非常に面白いものです。ぜひ、全文をご覧になることをお勧めします。
日本食といえば寿司、てんぷらというイメージが強いですが、あえて大衆のための食事「カレー」を推すこの記事は視点も面白いと思います。
中国の北京五輪、度重なる反米、反自衛隊の訴訟群、少年犯罪の被害者に対する侮辱を投げかけた青山学院大学の助教授の騒ぎなど、どうも暗い世相となってきましたが、ほんの一瞬でも楽しんでいただければと思います。
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