2018/6/21

北朝鮮ミサイル防衛のためという「イージス・アショア」が住宅密集地に  ]平和
  =秋田の候補地=
 ◆ 地上イージス住民不信
(東京新聞【話題の発掘】)


 地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の候補地、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場住宅密集地に近く住民の不安は強い
 防衛省は今月1日の防衛政務官派遣を皮切りに、14日は秋田県議会と秋田市議会に、17日は地区住民に説明。夏以降の現地調査を前に既成事実化へ着実に進めている。

 ◆ 説明会「配備ありき」に批判噴出
 昨年十一月、報道で新屋演習場が候補地として検討されていることが突如、浮上した。
 しかし、東北防衛局が県に連絡する五月十四日まで、表面的な動きはなく、住民は疑心暗鬼を募らせてきた。十七日の説明会で、同省の五味賢至戦略企画課長は「何も決まっていない段階で報道された」と釈明した。


 しかし、新屋演習場周辺について「かなりの数の人が住まわれている。影響を確認したが、現時点で大きな問題があるとは認識していない」と述べた。
 地域が知らないうちに防衛省側が検討を重ねていたことに、住民は不信感を抱いている。
 同市新屋寿町の会社員女性(50)は「新屋ありきで進んでいることが分かった説明会だ」と憤る。
 同市新屋割山町の会社員女性(46)が「説明は一方的で、われわれが知りたい内容とほど遠い」と指摘するように、住民は説明に納得していない。
 「丁寧に説明する」との繰り返しに、いら立った出席者が「もう聞き飽きた」と言い返す一幕もあった。

 結局、住民の不安は払拭(ふっしょく)されず、同市新屋松美が丘の自営業の女性(48)は子どもへの影響を懸念し、「地域を後回しにしている」と批判した。
 同市勝平台の無職柴田明美さん(65)は「施設が攻撃される可能性はゼロではない。安心して暮らせない」と強調。
 「(配備)強行はしない」との同省の説明にも「丁寧な説明をしても、住民が反対ならどうするのか」と不信の目を向けた。
『東京新聞』(2018年6月20日【話題の発掘】)


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