▲ 4・27集会資料から

「首都圏ネット総括集会@」 《撮影:平田 泉》
● 卒・入学式で児童生徒が不起立をしたことに対し、職務命令を出した門真市教委と、校長に指導文書を出した芽室町教委対する抗議声明
大阪・門真市3中の2008年3月の卒業式で、卒業生のほとんどが君が代演奏時不起立した。また、担任全員と副担数名が不起立をした。このことが産経新聞で報道され、入学式には職務命令か出された。
一方、北海道・芽室町の小学校で4月の入学式で、君が代演奏時在校生の半分ぐらいが着席した。3月の卒業式でも不起立した児童がいた。このことを十勝毎日が記事にした。4月}0日、芽室町教委は校長に対し、「卒業式及び入学式における指導の徹底について」という文書を出した。「学習指導要領に基づいて指導するように」という趣旨である。
これらは、都教委の姿勢と何ら変わるものではない。児童生徒には、言うまでもなく、自ら考え判断し行動(表現)する権利がある。児童生徒が判断する材料を教員は提示する義務がある。
日の丸・君が代が戦前、侵略戦争でどんな役割を果たしたのか。これに対し現在、アジア諸国民はどのような感情を持っているのか。戦後、国民主権の下、天皇賛美の君が代を国歌とすることの矛盾。日の丸・君が代を強制している実態。こうしたことに対し、批判反対している多くの人たちがいる。教員の中にも大勢いて、反対して処分を受けている教員も少なくないし、その中には職を賭けて反対している教員がいる事実を提示することは当然の責務である。
教員もまた、思想良心・表現の自由が保障されなければならない。さらに、教諭は「児童生徒の教育を司る」職務である。この権限に対し、校長が指導の名の下に介入することは許されない。ましてや職務命令を発出することはなおのこと許されないことである。
こうした教育行政のやり方は教育を戦前の状態に戻すことであり、戦後民主教育・民主主義を否定するもので絶対に認めることはできない。
ここに、集会参加者一同の名において、門真市教委と芽室町教委に強く抗議し、職務命令と校長への指導文書の撤回を要求する。
また、児童生徒にたいし、自分で考え判断し行動するように指導した教職員のその真摯な態度、勇気ある態度は立派です。今後、処分等の攻撃に対しては連帯して闘って行くことを表明します。
私たち首都圏の教育労働者・市民は全国の闘う仲間と連帯し、都教委の10・23通達と君が代処分の撤回の闘いをより一層強化し、その実現を目指します。
2008年4月27日
「卒業式・入学式闘争の総括と今後の方向」集会参加者一同
● 4・27「卒・入学式闘争総括集会」への連帯のメッセージ
集会参加のみなさん。東京都教委に対する、厳しくても一歩も退くこともなく、また人間味溢れるつながりを紡いでいるみなさんの闘いに敬意を表します。私たちは、東京の闘いにある時は直接参加し、ある時は駆けつけられないもどかしさに悔しい思いをしながら、心動かされ続けています。
都教委は、2003年に「10・23通達」を発し、以降、教職員一人ひとりに対する職務命令によって、卒業式・入学式に「日の丸・君が代」を強要し、教職員の「不起立」「不伴奏」のみを理由に、すでに400名を超える不当「処分」を乱発してきました。しかも、都教委は「不起立」を継続すればより一層重大な「処分」を行うという驚くべき行為を今も続けています。
根津さんの「解雇」は、根津さんをはじめ多くの人々の闘いの力によって阻止されましたが、繰り返しての6ヶ月停職という暴挙への怒りを言葉に代えることの難しさを今改めて思います。
私たちは、「国旗・国歌」法制化後の2000年以来、「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪の活動を継続しています。学校現場で「日の丸・君が代」の強制に悩む教職員や児童・生徒、保護者からの訴えに耳を傾け、大阪府教委や各市町村教委との交渉を行い、弁護士や研究者の協力を得て法律的相談にも対応できる体制を確保してきました。校長や教職員への「職務命令」や不起立調査・声量調査による「思想チェック」など「踏み絵」を踏ませるような児童・生徒や保護者、教職員の「内心」に踏む込む強制が各地で行われるのではないかと危倶したからですが、大阪にもその大波が近づいているようです。
ご承知のように、この3月に大阪・門真市立第3中学校の卒業式で「起立生徒1人」という大見出しの記事を産経新聞が掲載しました。東京・国立でもそうであったように、「事前に教員が不起立を促した可能性」という憶測に基づく教職員攻撃が開始されています。大阪府教委は、市教委からの正式の調査報告を受けるまでもなく「不起立を促した可能性」を支持し、産経新聞による攻撃報道と軌を一にする形で、「このような事態は、当該中学校や当該市のみならず、府全体の公立小中学校信頼を損なう」とする3月31日付け府内市町村教委教育長宛の通知を発出しました。
門真市教委は、府教委からの行政圧力で、4月2日付けで同趣旨の通知を市立学校校長宛に発出しています。さらに、府教委と市教委が連携して、4月7日に行われた門真市立第3中学校および第4中学校の入学式当日に、1年生担当教員に「職務命令」を当該校長に行使させました。私たちは、このような暴挙に反対する取り組みを開始しています。
東京における人事考課である大阪の新勤評制度(「教職員評価育成システム」と給与連動)に対する裁判と大衆的な運動の取り組みも、制度の影響が現場に現れ始めるにつれて、わずかずつですが自信と広がりを見せ始めています。ともにがんばりましょう。
2008年4月27日
「日の丸・君が代」強制反対ホットライン・大阪事務局
大阪・新勤評反対訴訟団事務局 井前弘幸