今、教育が民主主義が危ない!!
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2008/7/17
◎ リーダー育成研修に参加して
組合員が減少し、主任制が強化され、「主幹」が導入されて以降、いわゆる「校内委員で主任を独占するか多数を占め、管理職による職場の上意下達化を阻止する」組合方針をまがりなりにも貫く分会は極めて少なくなったと思う(ちなみに自分が属する分会は、その数少ない分会の一つである)。
その主任(進路)に何年ぶりかで任命され、5月27日(金)、水道橋の研修センターで行なわれた「第1回都立学校進路指導主任研修」に参加した。
かつて都高教は主任研修に関しては「自主・民主・公開」の実現を主張し、持ち回り参加や不参加の分会を守るという方針を掲げた時もあったのだがそれも今は昔。代理参加も不参加も厳禁となり、各支部の学校で行なうのでなく、研修センターに任命主任一同を集めるというスタイル自体に、「主任の資質向上を目指し、主任としての学校運営における中心的役割を自覚させる」という研修の目的がはっきり現れている。
地下の大会議場で行なわれた講義は「組織的な進路指導における主任の役割」と題して教育庁指導課の統括指導主事なる女性が行なった。実態に即してというより抽象的な内容と割り切ればさして腹も立たなかったが、「管理運営規則」だの「中教審答申」だの、一方的な発表に組合が抗議したはずの「第2次東京都教育ビジョン」がしっかり引用されており、都教委の方針にどっぷり染まった「主任の役割」を自覚せよと暗に強制されてるようで、そこには疑問が残った。
そう感じる参加者は他にもいたらしく、「ニート・フリーター」について講師がしゃべると「定義が曖昧です!」と質問が上がったり、数学的リテラシーの国際比較で日本の学生が「科学への興味・関心や科学の楽しさを感じる生徒の割合が低い」と指摘すると、「納得出来ない。数学といっても一種類ではない。何を根拠にして学力が低いと断言出来るのか」と叫ぶ人がいたりと、ご講義をありがたく拝聴するという雰囲気では必ずしもなく、教務研や生指研に比べ主幹の参加率は低いのかなと思ったりした。
愉快だったのは「公正な採用選考」の項で「不正な選考のケースがあったらすぐに連絡を下さい」と講師が言うと「日の丸・君が代の問題で都教委の方針に異を唱えた人を都教委は不採用あるいは解雇したと聞いている。そんなことをしている都教委が『不正があったら正してくれる』と言っても生徒に何と説明して良いかわからない」と質問した人がいたことで、笑い声と一部拍手が起こり、講師も流石に返答に窮していた様だった。(しかしかつて教務研で10.23通達について質問した参加者に対し、後で強い指導が入ったという話を聞いてるが、大丈夫だろうか)
後半は各グループに分かれての分科会で、あらかじめ作成したレポートを交換しあい、「関係諸機関との連携」「取り組みを進める上での課題」「具体的方策」「校内研修の予定」等について情報交換や意見交換を行なった。
同課程(定時制)の人ばかりなので議論はしやすく、「進路講話」や「進路ガイダンス」の企画、三修制の難しさ、インターンシップの問題点、予算の少なさ等が俎上に上ったが、結論としてはやはり生徒の個に即した進路指導は大変であり、多忙で煩雑な職場の見直し、とりわけ共通理解に基づく教職員全体の協力体制の確立こそが大事ではないかということで、リーダー育成などどの参加者も全く重要視していなかった。
こういう当たり前の結論を、職場を離れてわざわざ確認しなければならないのも迷惑な話だ。
各グループの発表の後は某高校の副校長による講義だったが自分は早退を申し出た。するとわざわざ学校に問い合わせて許可を受け、学校に戻ったら副校長から「早退届を書かなければならないから理由を。」と注意される仰々しさ。現場の実感から乖離した研修こそ、主任の最大の職務であることが実感出来た。
組合でももう少しこの「主任研修への参加強制」の問題を取り上げてもらえないだろうか。 (S)
YOU SEE(2008年7月8日 No.229)から
元気・勇気・連帯 新しい都高教をめざす会
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