2008/8/19
印度で出会った偉丈夫氏 イイ!!(・∀・)話
自衛隊がカンボジアに行った年の翌年、観光に足を伸ばした印度のある町でのこと。
その町から日帰りで行けそうな、目当ての遺跡のある町への鉄道チケットが取れないかと、ツーリストインフォメーションでいろいろ聞いていたところ、後ろから声を掛けられた。
「日本人か?」
振り返ると背丈190cmはあろうかと思われる、サングラスにワイシャツ・綿パン、オールバックで髭まで生やした印度の偉丈夫。
「○○まで行きたいのか?」
てっきり、観光地によく居ると噂に聞いたヤヴァイ人かと。
でも、にしては英語が丁寧で、様子も良い御仁。
「ちょっとこっちについて来なさい」
インフォメーションをちらりと見ると、係の兄ちゃんが
「んだんだ、そうすっとええだ」
みたいなスマイル。
半信半疑でついて行くと、駅のチケットオフィスへ。
当時まだ、外国人用と自国民用で切符売り場は分けてあったのだが、ずんずんと脇のドアからチケットオフィスの内側へ。
その印度の偉丈夫は何やら中年の駅員と話している。
すると駅員がこちらを見て
「明日の朝7時に出る急行がある。帰りは特急で向こうを16時発、
ざっと6時間は見物が出来るだろう…○○ルピー」
予想より遥かに安く、予約も入れていないのに急行+特急で発券してしてくれた。
謝意を呈すると、偉丈夫氏、にこやかに
「まあ、明日無事に帰ったらにしておくれ」
翌日、目的の遺跡を堪能して戻ると、インフォメーションの兄ちゃんの横に居た偉丈夫が微笑んで待っていた。
改めて謝意を呈するとはにかんで
「いや、実は去年カンボジアに行っていてね…」
この偉丈夫氏は地元の警察官。
印度からカンボジア派遣の文民警察官として行っていた際に、にわかに虫垂炎に襲われて苦悶する羽目になった。
最寄りに駐屯しているのは日本の自衛隊、電話で照会するとわざわざ車輛で迎えに来てくれた。
自衛隊の軍医による手術は成功、その後しばらく自衛隊のところで御世話になっていたらしい。
「ジャパンのアーミーは、素晴らしい連中ばかりだった…
臥せっている、ゆかりも無い外国人の自分に、必ず誰かが付き添ったり、
話をしに来てくれた。
嬉しくて、特に親しくなった隊員に自分の○○
(残念ながら、この品物が何だったのかは忘れました)を贈ったところ、
彼はいつも掛けていたサングラスを呉れた。
以前冗談で、サングラスを誉めて借りて掛けてみた事があるんだ…
『御礼にお返しは必要ありません、あなたの、
いつも使っているものでしょうに!』
と言うと、
『御礼の品は受け取れませんが、我々の友情の印に、
御互いの愛用品を交換させて頂けるなら嬉しい』
と彼は言ったんだ。
『他に出来る事はありませんか』
と聞いたら、
『貴方がもし、日本人が困っているのに遭遇したら、
親切にしてあげて下さい』
と言っていた。
だから、君を見た時に何か出来ないかと思ってね。
こんな事では返しきれない友情を、日本の友人は示してくれた。
だから御礼なんて」
必死に単語を並べ立てて、御礼を言ったおいらにその人は最後にこう言った。
「それじゃあ、日本で印度の人間に会ったら親切にしてやってくれ、
そしてそいつには
『次に会った日本人に、そうしてやってくれ』
と伝えて欲しい」
その後、帰国して印度の人とは何人か縁もあったが、そう伝える事になった人はまだ居ない。
けれどもこの約束を果たすのには、やぶさかではないつもりでいる。
…長々、昔話で相済みません。
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