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2008/10/21

宝物のポケット  イイ!!(・∀・)話


「このぽっけすごいねんで!!(`・ω・´)三3ムフー!!」

そう言って幼稚園の制服のポケットをパンパン叩いてた友達Aの息子。
ポケットにはハンカチ、ティッシュ、お菓子、小指の先サイズのドラえもん、母親とのプリクラ、それにムシキングカードなどなど…
その子にとっての宝物が詰まってた。

「ぽっけ叩いたら欲しいもん何でも出てくんねん(`・ω・´)三3フンフン!!」

ソレ聞いて少しイジワル言ってみた。
「じゃあミニカー出してみて」
前から欲しがっていて 持っていない事は知っていた。
その子はムキになって、
「あるもん!!フン!フン!」
とポケットをパンパン叩いて宝物を散らかしていった。
私はその子の隙を見て、あらかじめ買っておいたミニカーを、そっとポケットに忍ばせた。

「フン!…あっ!! …フフ〜ン♪」

得意気に出てきたミニカーを私に見せびらかしてたが、物陰で
(´・ω・`)??
みたいな顔してた。
かなり萌えた。


ある日、Aが死んだ。
脳溢血だった。
職場で突然倒れそのまま逝ってしまった。

Aはいわゆるシングルマザーで家族は60を過ぎた御両親だけ。
私達も悲しみにくれる間も殆ど無く、葬儀の準備の手伝い、関係者への連絡などで忙殺されていた。
その間、彼はずっとジュウレンジャーの絵本を何度も何度も読んでいた。

通夜が始まりしばらく経った頃、彼が居ない事に気付いた。
私と手の空いた者が付近を探した。

しばらく探していると友達Bから着信。
小さな公園で見つけたとの事。
急いで駆けつけるとBは公園の入口で、どういうワケかうずくまって泣いていた。
フッ…と公園の中を見ると彼が居た暗い街灯の下、
「…お母さん、お母さん…お母さん…」
と泣きながら必死にポケットを叩いてた。
周りには宝物が散らばっていた。

恥ずかしながら20代女、その子慰める前に、しばらくの間、泣き崩れてしまいました。
声を殺して抱きしめる事しか出来なかった。
いつの間にか集まってたみんなも泣いていた。
あの日は全てが悲しくて仕方がなかった。


あれから二年。
もうポケットは叩く事は無くなった。

代わりに、

「ぐらふぃっくあーてぃすとになんねん(`・ω・´)三3ムフー!!」

が口癖になった。
最近、ずっと絵を描いてるのはソレだったのか。

どうやらBが
「お母さんの夢やったんよ」
と教えたらしい。
その話を聞いた瞬間、また泣いてしまった。
その言葉で、何だかこっちの方が救われた気がした。

少し画家と混同しているみたいだけど、頑張れ。
君には5人のお母さんがついてるぞ。
その日までちゃんとAの分まで全力で見守ってるからね。

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2008/10/24  2:47

投稿者:桃子(ももちゃん)

Aさんの息子さんの夢が叶いますように☆彡
Aくんの顔も名前も知らないけど影ながら応援してるよ!´з`

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