「WCCポルトアレグレ総会 祈りのかたちによる総会決議」
祈り
恵みの神よ、
祈りの内に、私たちは共に、
あなたのもとに立ち帰ります。
あなたは、私たちを結び合わせるお方だからです。
あなたは、父と、子と、聖霊なる唯一の神であると
私たちは信じます。
あなたは、私たちを良きことのために、
力を与えてくださいます。
あなたは、私たちを、キリストの名による
宣教と奉仕のために世界中へと派遣されます。
私たちは、あなたと、すべての人々の前で、告白します。
私たちは、仕える者には相応しくありませんでした。
私たちは、あなたが造られたものを、貶め、虐待してきました。
私たちは、いたるところで分裂することによって、
互いを傷つけてきました。
私たちは、環境破壊、貧困、人種差別、
身分差別、戦争、大量虐殺に対して、
断固たる行動を取ることができてきませんでした。
私たちは、犠牲者であるだけではなく、
時に暴力をふるう者でもあります。
これらすべてのことを思う時、
私たちは、受肉の内に、私たちを救われ、
また、愛するとは、いかなることかを教えられる
イエス・キリストの弟子として、失格でした。
神よ、どうか私たちをお赦しください。そして、私たちに、
互いに許しあうことを教えてください。
神よ、恵みの内に、世界を変革してください。
神よ、すべての被造物の叫びを聴いてください。
水、空気、大地、そしてあらゆる生けるものの叫びを
聴いてください。
搾取され、周縁化され、虐げられ、
不当に差別された者たちの叫びを聴いてください。
立ち退かされ、沈黙させられ、
人間の尊厳を顧みられなかった、
すべての者たちの叫びを聴いてください。
さまざまな病い、戦争に苦しむすべての人々の叫びを
聴いてください。
真理に目を背け、記憶を歪め、和解の可能性を拒絶する
傲慢な者たちの罪に
苦しむすべての人々の叫びを聴いてください。
神よ、権力の座にあるすべての者たちが、
正しい決断ができるように、導いてください。
神よ、恵みの内に、世界を変革してください。
私たちは、この世界にすでに在る、
あなたの祝福と希望のしるしに感謝します。
そのしるしは、あらゆる世代の人々の内に、
また、信仰の内にすでに世を去った人々の内にあります。
そのしるしは、暴力を克服するための、
さまざまな取り組みの内にあります。
それは十年の間だけのものではなく、永遠なる課題です。
そのしるしは、私たちの諸教会の間で、
また他の信仰を持つ人々との間に始まっている対話の内に、
互いを理解し、尊重しあうための、
深く、開かれた対話の内にあります。
そのしるしは、特別な状況の中で、また、日常の中で、
正義と平和のために、共に働くすべての人々の内にあります。
神よ、イエス・キリストの福音と、復活の約束に感謝します。
神よ、恵みの内に、世界を変革してください。
神よ、聖霊の力と導きによって、
私たちの祈りを、決して空しい言葉にはしないでください。
私たちの祈りを、あなたの生ける言葉に対する、
抜き差しならない応答としてください。
それは、変化へと向けた非暴力直接行動の内にある応答です。
それは、大胆で、明快で、特別な、連帯、
解放、癒し、共感の働きの内にある応答です。
それは、また、ただちにイエス・キリストの福音に通じるものです。
あなたの似姿に造られたすべての人々を愛し、接するために、
被造物を配慮し、すばらしい多様性の内にある、
すべてのいのちに然りと言うために、
どうか、私たちの心を開いてください。
私たちが、変革されるあなたの協働者となるために、
私たちは、私たち自身を献げます。
そして、私たちを変革してください。
それは、唯一のイエス・キリストの教会の、
完全で、見える一致を目指して取り組むために。
それは、私たちがすべての人々の隣人となるために。
新たな天と、新たな地が来る中で、
あなたの御国が完全に示されることを、熱望しつつ、
そして、待ちながら。
神よ、恵みの内に、世界を変革してください。父と子と聖霊の名によって。アーメン。訳:西原廉太
世界教会協議会(WCC)の第9回総会が2月23日(木)に閉幕しました。総会決議文は「祈り」のかたちに編まれました。日本から参加しておられるNCC(日本キリスト教協議会)の副議長である西原廉太師が御自分のブログで訳しておられるものを転載いたしました。
西原廉太師のブログ