伝道とは、愛をひとに行うことです。
いやがる人をつかまえて、無理矢理
自分の信じる宗教を聞かせることではありません。
伝道とは、ひとに親切を行うことです。
世の中のひとが、罪と災いに悩む様子を見て、
いてもたってもいられなくなり、
そのために心配し、そのために力を尽くし、
そのひとを、不幸で悲惨な状態から
助け出すことこそが、
本当の伝道です。
ですから、本当の伝道は、
口や舌でするのではなくて、
身体でするべきものなのです。
それだけではありません。
真実な心を注ぎ込んでこそ、
はじめて本当の伝道ができようというものです。
私たちの集会や講演や説教や訪問や個人伝道が、
多くの場合なんの成果も挙げないのは、
愛が足りないからです。
本当に相手のことを気の毒に思い、
そのために力を尽くすことをしていないから、
骨折り損になる場合が多いのではありませんか。
私たちは、愛に満たされた心に動かされて、
キリストの福音を宣べ伝えたいものです。
山室軍平
山室軍平「キリスト信者の特徴」
『使徒的宗教』大正5年、pp.147-148
※上記の引用は、原文を現代口語文にあらためたものです。
画像:ピカソ作「悲劇」
Picaso,
Tragedy