先日、東京馬事公苑で毎年行われる指導者資格審査員研修会に参加してきました。
昨年、消費者庁から乗馬事故の注意喚起があったこともあり、今回は安全対策がいつも以上に濃い内容でした。
「乗馬中」(これは観光の引き馬からプロライダーまで)もしくは「馬とふれあい中」の死亡事故は毎年あります。昨年は指導者資格を保有する女性指導者がお亡くなりになったんだそうです。
また、世界で見てもヨーロッパの有名ライダーが亡くなったと聞きました。
ヨーロッパの方の詳細は聞きませんでしたが、昨年亡くなった国内の指導者はヘルメットをかぶっていなかったそうです。
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私が20歳のころ(もう20年以上昔だ〜!)しょっちゅうスキーに行ってた頃、ちょうどスノーボードが流行りだしました。スノボはファッション性が高くて若者が好んでやっていました。あの頃はヘルメットをかぶっている人なんて皆無。もちろんスキーヤーでも皆無でした。
あれからずいぶん経ってスノボはオリンピック種目になって、スノボもオリンピック(テレビ)観戦は結構楽しんでますが、選手はみなヘルメット着用。
私の考えですが、オリンピック公認になってヘルメット着用になった時点でスノボは「レジャー」から「スポーツ」になったんだな。と思いました。
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馬術は馬場・障害・総合がオリンピック種目で、馬場だけはずっと正装がハットでしたが、前回のロンドンからフラットワークしかない馬場馬術もヘルメット着用義務になりました。
世界馬術連盟からヘルメット義務の通達が来たとき、当初は国内でも嫌がる声が多かったそうですが2年もたてばそれが普通になっています。
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「ウエスタン乗馬」と「スノーボード」って、共通点があるな〜と思います。
ファッション性を重視してたり、レジャーとして楽しむ方からスポーツ競技として日々鍛錬する人まで。
私の厩舎は競技会に出ている厩舎なので「スポーツ」としてのカテゴリー。
私の正直な気持ちとして、まだ普段からヘルメット着用は抵抗があります。けど、頭では私たち競技者(指導者)から変えていかないといけないんだ。って思ってます。
また、レジャーとしてのスノボ、スノボスクールなどは、ヘルメットをかぶっているのかどうか気になるところです。レジャーのスノボが被っているなら乗馬もかぶるべきなんじゃないかと思います。
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日本人最多6度目のオリンピック出場が決まった杉谷泰造選手は、常にヘルメットをかぶっているそうです。
自分の不注意で自分のこれまでのキャリアを台無しにしたくないからなんだそうです。
あこがれの選手や上手な先輩の姿は、キャップ帽でもハンチングでも、ヘルメットでも格好よく見えると思います。
私はコーチとしてかぶっていこうと…心からそう思えるにはあと3年かかるかな?でも、積極的にそうあるように…
…3年計画で私の生徒さんにもヘルメットをかぶってもらうようにしたいと思います。
*全乗協が出版する「安全マニュアル」です。対策法から有事の際のアドバイスまで載っています。

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