我はカエルなり
先週の花火は見事だった。
どれも大きな花火ではなかったが非常に凝ったものばかりで見応えは充分!
ところでナゼ花火大会の花火がタダなのか?
それを説明するには話が4年前の春までさかのぼる。
当時オタマジャクシだった我が明神池で聞いた未来ちゃんのお祖父さんと新潟から来た花火職人のお爺さんの話から始まる。
お爺さんは新潟県の長岡市というところに住む花火師だ。
今年の花火大会は今までのものではなく昔ながらの素朴なものにしたいんですよね。
未来ちゃんのお祖父さんが言いました。
いい考えですね。
お爺さんがうなずきながら応えました。
毎年豪華になる花火に村人は大喜びですが「果たして水神様はどうか?」
そういう疑問が、お祖父さんにはありました。
戦争が終わった翌年村は日照り続きで作物は育たず、それどころか飲み水にも困るほどでした。
このままじゃ村は全滅だ!
村長さんは悩みました。
戦争が続いたお陰で村にはお金が有りません。
こうなれば神様にお願いするしかねえ!
寄り合いに集まった村の衆が口々に言いました。
そうして皆で相談した結果水神様に花火を上げて雨乞いをする事になりました。
本当はかがり火を焚いてお祈りをするのですが戦争が続いたので水神様はきっと空高く避難されているのかも知れない。
という事から決まりました。
ところが花火を買うお金が村には有りません。
村長さんは家宝の日本刀を、村人たちは米1合ずつ持ち寄り、やっと1万円のお金を集めることができました。
そして山ひとつ越えた新潟県の花火職人にお願いして安く花火を打ち上げてもらう約束をしました。
※1万円では全然足りませんでした。
夜空に広がる見事な花火に村人は大喜びでした。
そして翌日バケツをひっくり返したような雨が降りました。
それから雨が降るようになり作物も順調に育ち村も救われました。
翌年から土用丑の日に花火を打ち上げるのが恒例行事となりました。
次第に村も豊かになり花火も豪華になってゆきました。
−続く−

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