来週の日曜日、うちに来ませんか?
お爺さんが言いました。
何か?
未来ちゃんのお祖父さんが尋ねると
それは来てのお楽しみ
お爺さんは笑いながら言いました。
お祖父さんが長岡駅に着くとお爺さんが『長岡花火店』と書いた軽トラックに乗って待っていました。
お祖父さんを乗せると軽トラックは信濃川の河川敷に向かいました。
河川敷ではバーベキューの用意が整っており軽トラックを降りた、お祖父さんたちの所にも良い匂いが漂って来ています。
一杯いかがですか?
お爺さんの息子さんが缶ビールを持ってきました。
ワシにも1本!
お爺さんが言うと息子さんは
父さんはダメ!
と言いました。
お祖父さんが受け取った缶ビールを飲み始めると
息子さんの奥さんが紙の皿に盛ったバーぺキューを持って来てくれました。
夕日は半分以上山に隠れ辺りは薄暗くバーベキューの炎が明々と周りを照らしています。
そして見事な夕焼け空も日没と共に消え去ると真っ暗になりました。
そろそろ始めるか!
お爺さんは、そう言うと持っていた携帯電話で誰かに
始めてくれ
と連絡しました。
すると間もなく『ヒュルヒュル〜』と音を立てて打ち上げ花火が夜空に舞い上がりました。
そして『パン』と音を立てて赤い火花を散らしました。
普通慣れ親しんだ『ドン!』という腹に響く大きな音ではなく、しかも鮮やかな色ではなく、何処かすすけた感じの安っぽい赤色です。
マグネシウムなんかを使っていないから全然見栄えしないけど、これが昔の花火さ
お爺さんがウーロン茶を飲みながら言いました。
そうですか、でも値段が張るんじゃ?
お祖父さんが心配そうに言いました。
手間賃が増えるといえば増えるが、そこは相談さ
お爺さんは何やら意味ありげな言い方をしました。
相談って?
それは家に帰ってから、ゆっくりと…泊まって行くだろ?もう電車(新幹線)も無い事だし
その夜2人は遅くまで何やら相談をしていました。
翌朝、始発の電車で帰った、お祖父さんは村長さんに村で飼っている鶏や牛や豚の糞を集めて欲しいと頼みました。
−続く−

0