明神池のとなりの金ヶ森の泉のふちで妖怪たちが集まって何やら相談をしていました。
このままでは村人がドンドン居なくなって村は無くなってしまう!
子泣き爺が言いました。
その通りじゃ!わしら人間あっての妖怪じゃからの。
唐傘お化けが言いました。
あんたらが恐がらせるから村人が減って行くんじゃないの?
座敷童が言いました。
雪ん子と夏童は思わず吹き出しました。
これこれ真面目な話だから茶化さんでくれ!
砂掛け婆が座敷童を注意しました。
何とか村が活気付いてくれれば村を去る者の数も減るのだろうけど…
言霊が言いました。
彼は所謂山びこなので人が居ないと意味が有りません。
どうだろう、村を通る国道が有るじゃろ、そこを通る車を驚かせるんじゃ。
つまり世間で流行りの心霊スポットで人を集めるのじゃ。
砂掛け婆が言いました。
その頃村の公民館でも寄り合いがあり村の過疎化について相談をしていました。
ダムの工事も終わって村で暮らしていた作業員の家族たちも引き上げるという話だし、このままでは村の人口が半分になってしまう!
未来の叔父さんが言いました。
休耕地を無料で貸し出すにしても、これだけ野菜の値段は下がるわ肥料は値上がりするわ燃料代は上がるわじゃ誰もやろうとは思わないよ。
未来のパパが言いました。
うちで食べるのだけ作っているのが現状だしね野菜に関しては。
お祖父さんが言いました。
何か良い案は無いだろうか?
村長さんが言いました。
『お化けが出た!』ってのはどうだろう?
叔父さんが言いました。
それ良いかも!
普段なら即座に却下する叔母さんが今夜は妙に乗り気です。
それは案外いいかも知れないな。
パパが言いました。
そんな訳で人間と妖怪のコラボによる村おこしの始まりです。
−続く−

0