「載らなかった原稿(連載「マスメディア構造改革」)」
メディアの話
既報の通り17日(木)付を最後に突如連載が止まった「マスメディア構造改革」(
フジサンケイビジネスアイ」ですが、本来なら先週24日(木)付に掲載されるはずだった原稿が浮いてしまい、もったいないと思ったんで、以下に掲載します。
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「市民メディア」の担い手となる「市民」には実に多様な人たちがいる。だとすれば、その中には「弁護士」も当然含まれるわけだ。
ウェブなどを通じて市民が情報発信するメディアとして昨年秋に発足した「NPJ」(http://www.news-pj.net/)。これを運営する「ピープルズ・プレス」は、20〜30代の若手の弁護士たちを中心に、大学教員やジャーナリスト、あるいは大学生や主婦などもまじえて結成された任意団体である。1月17日には都内・四谷の弘済会館にて設立記念集会が開催された。
日本国内には現在約2万人の弁護士がいるといわれる。言うまでもなく法律の知識に長けた人たちばかりであり、さらには様々な社会問題への取り組みを通じた膨大な情報の蓄積や優れた見識の持ち主たちでもある。これらを結集させながら社会へと発信していけるメディアができれば、当の弁護士たちはもちろん、一般の市民にも貴重な存在となりうるのは確かだ。
なおかつ、今の弁護士たちの多くには「マスメディアの報道」に対する疑問や不信感が濃厚にある。例えば犯罪が起こった場合のテレビなどの報道が警察発の情報に多くを依存しがちな現状に、容疑者や被告人の利益を守る立場にある弁護士たちは当然ながら怒りを隠さない。
行政や企業などの不祥事をめぐる報道においても、マスメディアへの情報発信ルートが相手に比べて脆弱な弁護士側は対外広報的にどうしても不利な戦いを強いられざるをえない。ならばこそ、独自のメディアを持ちたいとの発想につながるわけだ。しかも、この動機は昨年関西テレビで起こった「あるある問題」や一連の「NHK問題」などで「マスメディア不信」の思いを高めている一般市民とも、今や共有される水準に達しているようだ。
ピープルズ・プレス代表を務める弁護士の梓澤和幸さんは設立記念集会での挨拶で、4年前の「イラク日本人人質事件」における「自己責任」報道に隠れてマスメディアではほとんど伝えられなかった「イラクの人たちからの日本あてのメッセージ」を披露。
基調講演に登場した作家の吉岡忍さんは昨年「あるある問題」の際、外部調査委員会のメンバーとして「当事者」である関テレのディレクターに聞き取り調査を行った経験をもとに「今のマスメディアの記者たちには眼の前にあるテーマに対して『知りたい』という欲求が減衰している。『私はこう思う』という視点からもたらされる多様な情報こそがメディアを豊かにし、何か間違いが生じた場合にも思考のプロセスをたどることで原因がわかりやすくなる」との示唆に富んだ指摘も。
ちなみに、この日の集会の模様は「OurPlanet-TV」「オーマイニュース」という2つの「市民メディア」によって実況中継され、現在もサイト上にて視聴可能だ。
すなわち今やマスメディアを経ずとも市民が情報を発信でき、しかもマスメディアで報じられない情報も全世界に発信でき、かつマスメディアの報道への異議申し立ても(特に労力も費用もいらず)できるようになったわけだ。このことが将来的にはたしてどのような意味を持つのか、大いに注目されよう。
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以上“幻の記事”の転載はここまで。下の写真は、記事にもある通り当日の会場からネット中継していた
アワプラスタッフのみなさん。ちなみに「
オーマイ」からは
はっしーが取材に来てたけど、撮りそこなった(汗)。ごめん。ともあれ、おつかれさまでした!

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