「"バンシン”って何?『GALAC』5月号発売中!」
お知らせ(告知や案内)

『
GALAC』5月号が発売中です。頬杖をついた
千原ジュニア(巻頭にて
1484さんによるインタビューを掲載!)が表紙を飾る今回の特集は「
番組審議会は機能不全!?」。
番組審議会、通称「
番審(ばんしん)」といっても一般のみなさんにはほとんど馴染みのない存在でしょうが、これはそれぞれのテレビ局やラジオ局が日ごろ放送している番組について、局外から「番組審議委員」として集められた学識経験者などが定期的に会合を行い、その局の番組が、公益を担う放送事業者として相応しいものになっているか否かを話し合ったうえで局に対して意見を述べる(同時に、その内容については一般向けにも公表する)という、言わば「第三者機関」です。実は日本国内にある放送局(それこそNHKやフジテレビなどから地方のコミュニティFM局に至るまで)には、原則としてこの「番審」を設けることが、放送業界にとっての「憲法」ともいうべき「
放送法」によって義務づけられています。
が、どうも最近では例の関テレ「あるある」問題や、TBSの「不二家報道」「亀田問題」などなど、番組がらみの不祥事が持ち上がるたびに「そういう局の番審はいったい何をやっているのか!?」との声が頻出。さらには「
BPO(放送倫理・番組向上機構)」という放送業界全般にわたる自主的自律機関まで設置されるに及んで、どうも今や番審の存在意義そのものが根本から問い直されるべき時代になっているのではないか――との問題意識のもとに企画した特集です。
具体的には、まず法制面を含めた番審についての基本的な知識をQ&A方式でわかりやすく解説し(ようとし)た「
15分でわかる!番審基礎講座」を、なんと私・岩本が執筆(いやー、結構しんどかったですよこれ - -;;)。
そのうえで、現役・OBの番審委員3人が自らの経験をもとに綴る「番審の真実」も掲載。番審史上に残る1996年の「
東京メトロポリタンテレビジョン(MX)番審委員大量辞任事件」についても、当時同局の番審副委員長だった
小玉美意子さん(武蔵大学教授)が舞台裏での事情を書いてくださっています。
さらに、では実際に各局の番審は今どんな具合に運営されているかを聞きにいてみようじゃないかということで、
NHK(「中央」「地方」「国際」という3種類の番審が存在)、
市川エフエム(コミュニティFM)、
モバHO!(移動体向け衛星放送)、
パラダイステレビ(CSのアダルト放送)という、それぞれ業態も放送内容も全く異なる4つの局の番審をレポートしています。
このうちNHKとパラダイステレビ(偶然にも同局の本社は新宿の放送批評懇談会事務局=『GALAC』編集部から徒歩1分の近所)への取材には岩本も同行しましたが、社長の芝強(しば・つよし)さんが直接インタビューに応じてくださったパラダイステレビでは「アダルトチャンネルにおける番組審議会での審議内容」(弁護士や放送評論家などの方々からなる番審で「レイプ番組撮影時の注意事項および放送時の配慮」「誰からも見られることのない野外スタジオでの撮影時の配慮」など様々な課題について議論しているとか)や「
CS成倫(CS放送成人番組倫理委員会)」の概要、さらには先頃話題を呼んだ『裸の手話ニュース』の字幕制作への助成金打ち切りの件などについても、実に興味深いお話を伺うことができました。一緒に取材に行った編集委員の小林潤一郎さんとも帰り道で(といっても徒歩1分だけど)「この局は今回のテーマとは別に1回きちんと誌面でまとまったレポートで紹介したほうがいい」との見解で一致を見た次第。
なお特集以外ですが、連載「岩本太郎の青春18メディア紀行」はまたしても休載(泣)。もはや幻の連載になりかかっていますね。代わりにというわけではないですけど、もう一つの巻頭インタビューページ「ニュースな人たち」では今回、映画プロデューサーの
安岡卓治さんへのインタビューを岩本が担当しています。
安岡さんといえば、あの原一男さんの『ゆきゆきて、神軍』に助監として参加。以後は平野勝之さんの『由美香』『流れ者図鑑』『白—THE WHITE』、森達也さんの『A』『A2』、綿井健陽さんの『Little Birds ‐イラク戦火の家族たち‐』、古居みずえさんの『ガーダ パレスチナの詩』――という具合に、いずれも社会の破綻の所産ともいうべき事象を描いているゆえに、なかなか一般社会に向けて出すのが内容的に難しいドキュメンタリーを次々に送り出しているという稀有の映画プロデューサーです。
岩本は1997年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でたまたま『A』パイロット・バージョンの上映に出くわしたのがきっかけで安岡さんとの御厚誼をいただくようになり、特に私自身もオウム問題に関わっていた1998〜2002年頃には取材先などでもよくご一緒しました。
今回は写真家&ジャーナリストの広河隆一さんの約40年間におよぶパレスチナ取材の記録をまとめた『
パレスチナ1948 NAKBA』の“劇場版”が公開されるのを期に、安岡さんにわざわざ新宿の放懇事務局近くまで来ていただいてインタビュー。そんなわけでこの号では、上の千原ジュニアの表紙をめくった1ページ目のグラビアに、新宿の公園でポーズをとる安岡さんの“雄姿”が登場!(笑)
相変わらず都市部の大書店以外ではなかなか直接入手が困難な『GALAC』ですが、最近では上記公式サイト、あるいは
【Fujisan.co.jp】などを経由したネット通販で御購読くださる方も増加中。ご関心のある方はどうか気軽にお申し込みいただけたらと存じます。ではでは!

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