2回目の通し。
昼間の稽古では役者のテンションが低い。
役者と観る側の間にうっすらと空気の膜ができあがっている。
この空気の壁はよくない。小学校の学習発表会のような距離感がある。
こういうときには、細かくつけても仕方がない。
とにかく、シーンを流す。流して、いくつか注意点を確認してもう一度流す。
こちらも芝居が間違いなくながれるかどうかにポイントを絞る。
そんな感じで昼と通し直前の稽古を終える。
さて、通し。
オープニングでは気合が入りすぎ、テンションが空回る。
そのまま、前半部分へ。うまく会話が成り立っていないところもあるが、勢いはいい。
しかし、役者と観る側の空気の壁は消えていた。この空気の壁は役者にしか消せないのだ。
徐々に役者の集中度が増してきた。そして、緊迫感が伝わってきた。
思った以上によい。つけた演出が浸透してきたと感じた。
まだまだムラがあるものの、どうにかなる程度だ。
来週の通しが楽しみだ。
さて、今日のピカリと光る役者。
戦華役をやる戸田優子。
不思議な空気を纏った役者だ。芒洋としたやわらかさを見せる。
それだけでなく、自分なりにシチュエーションを理解し、きちんと稽古場で考えてきたことをみせられる役者だ。
もっともっと進化する可能性を感じる。
本番ではさらに進化した彼女をみていただきたい。


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