2007/12/27
『獣道』
肌を細かくつねりながら
キツイ空気がゆっくりと
光をさけて伸びていく
影に紛れて目を細め
雑草を硬く踏みしめ
臭いを嗅ぎわけて
いつでも飛べる
横にも後ろにも
噛み付かれないように
引っ掻かれないように
人と獣の境目で
舌をダランと垂らしたまま
食い入るような眼光を
撒き散らしながら歩いていく
僕は地に植えた獣
僕は血に餓えた獣
僕は血に耐えた獣
僕は血の絶えた獣
血が欲しいのか
血を残したいのか
全身の毛皮を毟り取り
真実の顔が現れる時
その牙に祈り
命を求めるのか
壊れないように
壊れないように
静かに
静かに
崩していく
まるで砂の城の様に
いつか跡形も無く
ただあの空気だけが
ずっと伸びていくならば
僕は笑って君の手をとり
優しく小指を噛むだろう
本能が示した道
きっとその先に
生きる術がある道
風が運ぶ臭いを頼りに
コウベを垂れて
黙々と黙々と
ひたすら歩く獣道
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