2005/1/14
いつものように
真夜中のコンビニに寄って
近道の裏路地へ入る
街灯の少ない
寂しい一角
もうボロボロではあるが
昭和中期の
小洒落た建物
今は何かの寮らしい
その寮をぐるりと囲む
低いブロック塀
薄茶色の小さな塊が
寒そうに縮こまっている
塊まで5メートルほどのところで
トラ猫と気付く
思わず『にゃあ〜』
と喋りかける僕
すぐさま『にゃあぁぁ〜〜』
と返ってきたからびっくり
街角の暗闇でにゃあにゃあと
しばらく会話を楽しむ僕達
もちろんスキンシップも忘れない
スリスリと頭から尻尾まで
まんべんなく撫で付けてくる
喉の辺りをコロコロしてやる
『ングルルルロニャアアアア〜ン』
甘え出した
可愛い
たまらない
静かにパシャリ
と携帯のカメラで一枚・・・
去年まで住んでいた調布のアパート
近所は野良猫だらけで
サカリのついた若者が
昼と言わず夜と言わず
血気盛んに追っかけっこをしていた
良く餌をやっていた一際目立つ美人が一匹
春に4匹の子猫を連れ挨拶にきた
すっかり大人の顔つきになった
なんだか嬉しかった
それ以降
あちらさんにその気はなかっただろうが
その親子は僕の家族だった
何を食わずとも
缶詰だけは買って帰る
旅に出れば
ひもじい思いをしていやしないかと心配する
バイトが終わり昼前に
家の近くまで帰って来ると
そそくさと集まってくる
1階に住んでいたので
暖かい日は
玄関とお勝手を開けておく
昼間眠って夕方起きて出かける
そんな僕の生活は
彼らとどこか
似ていたのかもしれない
あれからもうすぐ丸一年
この家に帰ってくることにもそろそろ慣れ
未だ片付かない部屋を
恨めしそうに眺めながら
布団にもぐる毎日
今頃あの人は
どこで何をしているのだろうか
などと思いにふける
『ングルルルルルロニャアァァァァァァ〜ン』
この野郎
人の気も知らないで
可愛いヤツめ
『またな』
軽く挨拶を交わし
その場を離れる
『にゃあ〜』
まだ鳴いてる
思わず振り返る
そいつはもういなかった
オスだったのかな
・・・ホントに猫だったのかな
今度コンビニ行ったら
ソーセージを買おう
なかなかいい顔つきでしょ?
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投稿者:tamakity
なめねこみたいでかわいいですね(これ知ってるの30才以上っていう証拠ですが)