凄みと深みのあるニ時間だった。
客電がついてもしばらく座席から立ち上がることはできなかった。
史実ではなく、今ある事実が感覚として受け継がれていく魂を真のあたりにした感だ
。
ナイト明け恒例朝一の回で、お年寄りの多さに始め驚いたが、観終って改めて納得し
た。
仲代さんが演じる、戦艦大和の最期を生き残り、どうして生き残ってしまったのかと
苦悶しながら、漁師として静かに生きてきた六十年にようやく答えを見つけ出す姿に
、日本中のどれだけの老人たちが辛く深く共感したことだろうか。
僕は戦争を知らない。
僕の親もぎりぎり戦争を知らない。
戦中を生きたか戦後を生きたかで、その差は大きなものなのだろうが、平成と昭和と
の差はもう埋まることはないのだろう。
日本は今、きっと見える戦争と見えない戦争の真っ只中にいて、文字や映像や言葉か
らその極一部分をリアルタイムで知ることができる。
そこに生きる人の中にこそ誠の真実があり、変わってしまってはいけない何かが存在
するのではないのだろうか。
対岸の戦火が消えることのない現代を生きる日本の若者たちが、戦争を知り語る者た
ちのメッセージをどれほど理解しているのか、実に興味深いところである。
先日観た『ALWAYS〜三丁目の夕日〜』でとめどなく流した涙とは違う涙がどうにも止
まらず、ようやく座席から立ち上がり出口に向かおうと振り返った時、眼鏡を上にず
らしハンカチで目を覆う老人たちの姿に再び言葉を失い、非常に複雑な想いで劇場を
後にした。
貧乏であることが幸せだった、その言葉の意味の深さをかみしめた。
夕べはSMX'masパーティーでした。
妖しいパーティーじゃないからね!
僕はナイトだったので、真夜中の仮眠時間にタクシーで下北のスタジオへ駆け付けて
、ほぼ一年振りに会う仲間たちにあちこちこづかれてきた。
そして今夜はお待ちかね『ジキル&ハイド』!
あ〜遅刻するぅ…、眠い…。
