ジオバトルIF2〜闇に堕ちた女探偵達・後編

  | 投稿者: 月華守屋

霊能探偵ルナ&サイコより鬼龍院ルナと神園祭子二人の凌辱物です。
今回は読み切りの「ジオバトル」を題材にした二次創作としています。
この話は私の中では特に「ヒロピン」として思い出深くて、私が二次創作を書き始めてから最初の方にも書いていますが、今回別バージョンでお送りしてみました。
前後編の2話でお送りします。

裏世界でもトップレベルの霊能探偵、ルナ&サイコ。
わけありの男に頼まれた調査を進めていき、彼女達は闇に堕ちていく。



「や……あっ……!」
 抱えられてショーツを脱がされるという羞恥と屈辱に、ルナは顔を真っ赤にして悲鳴を上げる。マモルからのもらい泣きで涙が瞳を濡らしていたが、そこに上書きされるように新たな滴が溢れてきていた。それがなんの感情によるものなのかは理解できていて、更にルナの矜持を傷つける。スキンヘッドはルナの膝頭までショーツを脱がすと、ルナの太腿を右腕で固定して、左手で丸出しになった尻を撫で始める。男のごつごつした掌に撫で回されて、ルナは鳥肌が立った。
「ひぅっ!? んっ……やめろ……くそ……」
「へへへ。荒っぽいことしているわりにゃあ、やわらけぇケツしてんじゃねぇか」
「こ……のぉ……きゃあっ!?」
 顔を真っ赤にしたまま言い返そうとしたルナは、次の瞬間やってきた衝撃に女らしい悲鳴を上げてしまった。パァンッ! と空気が弾けるような音と共に衝撃が走り、尻肉が揺れる。スキンヘッドはルナの反応を楽しむかのように、左手で尻をリズミカルに叩き始めた。
「んあっ! あんっ! やっ! やめろ! あくっ!? あっ! やっ! やあっ!? きゃああっ!?」
 最後の一撃はスキンヘッドも渾身の力を込めたらしく、ヒリヒリと火傷したような感覚が上ってくる。ルナには見えなかったが、尻肉には指を広げた掌の形がくっきりと残されていた。
「ぎゃははは……いい音だなぁ……さぁて」
 スキンヘッドの声音が変わったことで、ルナは体に力を込めて固まる。肩に乗せていた腹部が下ろされて、スキンヘッドはルナの正面に移動し、そのまま恥部を見ようと視線を下ろす。
(――舐めるなっ!)
 ルナは歯を食いしばり、行動を起こす。縄を握って少しでも体勢を固定し、前に来たスキンヘッドの胸元に足先をひっかける。足場ができたことで力が入り、ルナは両膝をそろえたままスキンヘッドの顔面へと膝蹴りを繰り出した。
「うぐあっ!?」
 完全に意識の外からの攻撃にスキンヘッドは躱せずに、顎にクリーンヒットする。その衝撃はスキンヘッドが後方に受け身をとれないまま倒すほどだった。腹に響く音と共に大の字に倒れたスキンヘッドを、宙空を揺れながら見下ろすルナ。しかし、スキンヘッドはすぐにルナを睨みつけながら立ち上がった。
「くそ……」
「く……はははははは! おまえなぁ……言ったことを、忘れたのか?」
 スキンヘッドが怒気に包まれるのを見て、ルナはまた蹴りを放とうと足に力を込める。しかし、スキンヘッドが前に出るタイミングが早く、ルナは蹴り足を出せないまま接近を許し、左足を捕まれた。
「たっぷり痛めつけてから、犯してやるよ……まずは、宣言通り下を見てからな」
「やっ! やめろ! この……離せ! 離……ッッ」
 抵抗もむなしく、ルナは一瞬で足を広げられて陰部をスキンヘッドに晒してしまった。綺麗に整えられた陰毛に汚れのない膣口。女性としてのたしなみを忘れていないそこは、まだ男を知らなかった。霊能探偵として危ない橋を渡り続けるルナにとって異性との恋愛の暇はなかった。
 スキンヘッドの視線に耐えられずに、ルナは途中で口をつぐんで視線を逸らした。
(こんなの……どうってことない、はずなのに……)
 男に裸を見られることなど何も害はないはずなのに、本能的な羞恥心がルナの頭から冷静さを完全に奪っていた。冷静に物事を判断する思考が停止している間に、スキンヘッドは腰から引き抜いたものをルナの右乳首へと押しつけた。
「――あっ!?」
「大人しくしねぇなら、痛めつけてやるよ!」
 スキンヘッドが押しつけたもの――警棒状のスタンガンのスイッチを入れたと同時に、ルナの体に電流が走り回っていた。
「ぎゃぁああああああああッッ!? ぅあああああああああああ!」
 敏感な部分から伝わる電撃は、市販の物とは出力が桁違いでルナの全身を内側から焼いていく。十秒ほどだったがスタンガンから解放されると体液が沸騰し、穴という穴から血液が流れ出すような錯覚に包まれて、ルナは残る痺れに反応して喘いだ。
「うぁっ……んあっ……はっ……はあっ……あっ……あっ……」
「安心しなぁ。殺すなって言われてるからよ。死ぬ前まで痛めつけて、泣き叫ぶまで犯すだけにしてやるよ」
 スキンヘッドはそう言って、今度は左乳首へとスタンガンの先をつける。また来るであろう衝撃を恐れて、さっきまで羞恥に真っ赤だった顔は真っ青に染まる。
「や……やめ――」
「そらよ!」
「ぎゃぁあああああああ! いやぁああああああああああっっっ!?」
 再び入るスタンガンのスイッチ。走り回る電流にルナは体を前後に激しく動かしながら絶叫を続ける。喉から血を吐き出しそうなほどの音量。目は見開かれて、天井ではないどこかへと視線を向けている。頭の中間で沸騰していて、かすかに残った理性が消失していく。
(このままじゃ……死ぬ……死んで……死……)
 殺さないとスキンヘッドが言っていても、死が脳裏をよぎる。だが、ルナは掌からくる痛みに顔をしかめると、とり落とさないようにしっかりと握りしめる。
(そう……だ……離しちゃ、いけない……)
 掌の中にあるナイフの存在をスキンヘッドに知らせるわけにはいかない。どんなに辱められようとも、縄を切ることができれば挽回できる。そのためには今、襲ってくる暴風を乗り切らなければいけない。ルナは挫けそうになる心を何とか立て直して、電流を受けて意識を失わないようにすることだけに集中した。
 やがてスタンガンのスイッチが切られて解放されると、ルナは滝のように汗を流しながら荒い息を吐いた。
「――ぷはあっ……ぁあ……あう……は……ああ……」
「いぃいい悲鳴だったぜぇ」
 スキンヘッドはスタンガンを床へと落とし、ルナに最接近した。電流によって体は動かず、かろうじて力を込めている掌もいつナイフが落ちるかわからない。ナイフの持ち手の部分に空いている穴へと指を入れて、落ちづらくすることはできたが、今のルナには両手を握ることに力を入れるのが精一杯だ。
「ようやく大人しくなったなぁ……おい」
 スキンヘッドは左手でルナの腰を抱き寄せると右手で乳房を揉み始める。電流によって焼かれた体内は敏感になっており、すぐに痛みとは異なった甘美な感覚が広がっていく。
「やめろ……やめろっう! んっ! あっ! あっ……はんっ!? うぅ……触るな……んはあっ!?」
 乳首を指で押し込まれるとルナは背筋を反らして体をびくつかせる。電流を流し込まれる入り口となった乳首は痛んでおり、他の場所よりも神経が剥き出しになっているかのよう。スキンヘッドはルナの反応を楽しむように、右側は指で乳首を責め、左は顔を近づけて舌でなめ回す。唾液のおぞましい感触さえも心地よさに変換されて、ルナは艶のある嬌声を上げることを止められない。
「あっ! んぅうう! やっ……あっ……あっあっあっあっあっ……やめろお! 触るな! 舐める……ひゃんっ!? きゃあっ!? やあっ!?」
 口内に含まれた乳首を舌が弾くと、ルナはエビぞりになって絶叫する。スキンヘッドはその反応を見ておもむろに右手を移動させると膣口を指でなぞった。
「やっ……そこはっ……やめろ!?」
「お? 濡れてるじゃねぇかぁ……感じてやがったんだなぁ」
「違……やめてえっ!」
「どうしたんだ? 女言葉になってるぜ!」
 スキンヘッドは舌で乳首を責めながら、右指で膣口をなぞると上についたクリトリスに皮の上から触れる。これまでにない感覚に腰を引こうとしたルナだったが、押さえられては離れることもできない。スキンヘッドはゆっくりとクリトリスの皮をめくりあげて、豆を露出させると指の腹で愛撫を始めた。膣口から流れ出している愛液で指をコーティングし、こする際の抵抗を少なくする。表面に触れるか触れないかという位置で指の腹をスライドさせた後で、押しつけてゴリゴリと動かす。その都度、ルナは口を開いて声にならない声を上げる。体内からこみ上げてくる衝動が強すぎて、吐く息さえも止めてしまった。
(このままじゃ……ナイフ……落としてしまう……触らないで……やめて……)
 女言葉になっている自分を自覚し、情けなさに涙が溢れる。背筋を這い上がる悪寒も、熱を帯びてくる股間や乳首。沸騰する頭。どれも性感帯を責められている結果であり、霊能探偵ルナ&サイコのルナではなく、ただの女としてのルナを体感させられている。
「やめろ……やめ……てくれへぇ……んうううっ! うぁあああああ! あぅあああああ!」
 口にも力が入らなくなり、呂律が回らない。ルナの反応を楽しむようにスキンヘッドは乳首を吸い上げ、クリトリスをこねくり回す。愛液の量は増えていき、いつしかスキンヘッドの右手は愛液まみれになるほどだ。
 スキンヘッドは左足を持っていた左腕を解放して、ルナの乳房を揉み始めた。乳房が形を変え、その上にツンと立つ乳首が口の中で転がされる。右手は掌で膣口の前を前後に大きくこすりながら激しく刺激を与え続けていた。ルナは両足が解放されても、スキンヘッドに足で蹴りつけることもできず、股間と乳房から波紋のように広がる快楽に流されないように必死だった。歯を食いしばり、瞼を強く閉じていても衝動からは逃れられない。
「んっ……んっんっんっんっんっんっんっんっぁっぁっぁっぁっぁっぁっあっあっあっあっあっいやっ! いやあ! あぁはあう……うぁああ! あっ! ああっ! あうぁあああああああ!」
 涎をまき散らしながら絶叫するルナは自分が何をしているのかすらも忘れかける。掌が開かれて、ナイフが落ちようとしても、もう掴む力もなくなる。ルナ自身もナイフの存在を忘れるほどの快楽に限界を迎えたタイミングで、スキンヘッドは動きを止めた。
「あぐあああっ! あ……あ……はうっ……は……あ……ぅ……はあ……」
 膣への愛撫は終わりをつげ、ルナは僅かに残った理性で手を握る。ナイフはまだ手の中にあり、スキンヘッドにも気づかれていない。涙でぼやけた視界に映るスキンヘッドを見ながら、荒い呼吸の中で深呼吸によって冷静さを取り戻そうとする。
 そして、スキンヘッドは右手の愛液を振り飛ばしながらルナから離れるとズボンを脱ぎ、自らの性器を晒していた。
「ひっ……」
 グロテスクな見た目にルナは血の気が引いて息を飲む。スキンヘッドはにやけたままで近づき、ルナの左足を掴むと自分の脇腹へと流して股を開かせる。ちょうど、ペニスの先に膣口がある位置。ルナは怯えを隠さずに頭を振りながら懇願する。
「やめろ……そんなもの……入れるな……」
「楽にしろよ。今からでも楽しめるかもしれねぇぜ?」
 わざとじらすように、ゆっくりとペニスの先を膣口へ近づけるスキンヘッド。ルナは視線を逸らすことができず、膣口に先がつけられるまで凝視していた。ペニスは入り口に辿り着くと、入れる穴を探すように上下し、適切なくぼみを見つけるとまた少しずつ進入していく。
「やめて……」
 膣の入り口に異物が入った感覚に、ルナはこれからくる痛みに堪えるように瞼をきつく閉じて呟いた。
「ぃ……ゃ……」
 その時――
「お姉ちゃんを離せ!」
「うおっ!?」
 声が聞こえたと同時に、スキンヘッドの体がルナから離れていた。唐突に解放されたことでルナは目を開き、倒れているスキンヘッドとマモルの姿を視界に収める。
「いてーな、このガキッ!」
 スキンヘッドはすぐさま起きあがってマモルの胸ぐらを掴むと、力任せに持ち上げてから殴りつける。吹き飛んだマモルは受け身を取れないままに壁に顔面をぶつけて、周囲に血をまき散らした。俯せで倒れ伏すマモルに近づいたスキンヘッドはわき腹を蹴りつけて仰向けにすると、腹部を二度、三度と踏みつけてから右足を置いて、左右にねじらせる。
「ぎゃぁあああああ!」
「マモルッ!」
 ルナは手の中に隠していたナイフを縄へと突き立てる。不安定な持ち方から切るのは骨が折れるが、一刻も早く切るために力を込めていく。その間にスキンヘッドは、マモルを持ち上げるとポケットからアーミーナイフを取り出した。
「殺してやる! と、言いたいが……生かしとけって命令だ」
 マモルの顔へ刃を近づけて、額から顎までゆっくりとなぞっていく。切られる恐怖に怯えるマモルを見て少し溜飲が下がったのか、スキンヘッドは興奮を落ち着かせて告げた。
「目ン玉つぶすだけで勘弁してやるぜ!!」
「ひっ!」
 スキンヘッドはマモルの首元から顔面を鷲掴みして目を見開かせる。ナイフを逆手に持ち替えて、恐怖をじっくりと味あわせるようにゆっくりと刃の先を近づけていくと、マモルは涙を浮かべて声を詰まらせた。
「くそっ! やめろっ!!」
 ルナの声もスキンヘッドは無視する。縄が切れていく感覚があるが、ほどけるには足りず、ルナは焦りを抑えて必死に縄切りに集中していた。
「ほーれ。この世の見納めだ」
「いやぁああああああああああああああああああああああ!」
 眼球に近づく刃先。もう数センチもないという距離まで刃が迫り、マモルは絶叫する。
「このクソヤローッ!!」
 ルナは渾身の力を込めて叫んだ。その瞬間、ナイフが要となる縄を断ち切って、体を床へと着地させる。宙づりから解放された刹那、ルナはスキンヘッドへと駆けだして自分の腕についたままの縄を太い首もとへと巻き付けて後方に引き寄せた。
「がああっ! げぇええええええええ!?」
 ほぼ眼球につく、というタイミングでスキンヘッドの体が後方へと仰け反り、ナイフが取り落とされた。ルナはひたすらマモルから離そうと体重をかけていく。
「死ね、悪党!」
 ルナは飛び上がって両足をスキンヘッドの肩にかけてから、後方に全力で体を倒しながら首を絞める。スキンヘッドは一気に酸欠で顔が青くなり、縄をはずそうと首を掻きむしるが、食い込んだ縄は外れることはなく完全に気道を絞めあげた。
「ぐ……はあっ……」
 舌を出して最後の呼気を吐いたスキンヘッドは、そのまま後方へと倒れる。ルナは体に押し潰される形になったが、しばらくは力を緩めずにスキンヘッドが絶命したことを確信できるまで絞め続けた。
「……ふぅ……はぁ……はぁ……はぁ……」
 ルナは動かなくなったスキンヘッドの背中から這いだして荒い息を吐く。破れた黒ワイシャツのみで下着すらつけていないというあられもない姿だったが、体に刻みこまれた痛みと窮地を脱したことによる安堵感から力が入らない。それでも、泣きそうな顔で近づいてきたマモルを見ると、頬が緩んで笑顔になった。
「おねーちゃん!」
「マモル……ありがとう。助けてくれて」
 思い出すのは膣の入り口にわずかに挿入された感覚。乳首やクリトリスをいじられて感じてしまったことを思い返して、怒りと羞恥に頬が赤くなる。だが、ルナはマモルも顔を赤らめて自分を見ていることに気づいた。
「マモ……きゃっ!?」
 マモルの視線が自分の体に向いていることにようやく気づいて、胸元と股間を手で覆う。マモルも声も出せずに視線を逸らしたが、その動作がルナにはおかしく思えて一気に頭が冷えていった。
「ごめんね、マモル。ちょっとあっち向いてて」
「う、うん……」
 マモルが体ごとルナの姿を視界から外したのを見てから、ルナは衣服の体をなしていない黒ワイシャツを脱ぎ捨てた。ブラジャーもショーツもなく、靴だけ履いている自分の状態が全裸よりも恥ずかしく思い、急いで落ちていたショーツを見つけて足を通す。次に上着の代わりを探そうとしたが、目星がつくのはスキンヘッドが着ている上着のみ。さすがにサイズが違いすぎるため、ルナはショーツと共に落ちていた自分のスラックスを持ってスキンヘッドが使っていたナイフを手に取ると、左足の付け根部分から切り裂いた。ビィイイと布が悲鳴を上げる音に驚いてマモルがルナへと視線を向けるが、まだ裸であるルナに気づいてまた背を向けた。
 ルナは切り離した左足部分を胸元に巻き付けて縛る。スラックスも穿いて自分の姿を見下ろし、軽くジャブやストレート。回し蹴りを放って簡単に胸を覆う生地が解けないことを確認したところで、ルナは一息吐いた。
「……ふぅ」
「終わった?」
「ふふっ。いいよ」
 マモルがおそるおそる尋ねてきたことがおかしく、笑って振り向くことを許す。振り向いたマモルの顔には、わずかに恐れがあったものの真正面からルナを見据えて告げた。
「おねーちゃん。僕も連れてって!」
 ルナは駄目と言い掛けて口をつぐむ。理屈で考えれば連れて行かずに地上へと逃がしてからサイコを助けにいくべき。だが、そのタイムロスによって助けが間に合わない可能性もあった。更に、マモルの瞳に宿る強い意志の光に気圧されたことが否定を許さない。
「もう泣かないよ。父さんのカタキを討ちたいんだ!」
「……よし、行こう!」
 連れて行くと決めたなら迷っている時間すら惜しい。ルナはスキンヘッドの亡骸を探ってバンダナを見つけると頭に巻き付けて気合いを入れて縛る。武器は入り口に置かれているマシンガン。両手で持ち上げて重量を確認すると、使えるという確信を持って頷いた。
「じゃあ、行くよ。マモル。二人であいつらを倒そう」
「うん!」
 ルナとマモルは勢いよく扉を開けて、通路を進み出す。敵の気配は近くにはなく、スキンヘッド以外は全員コンテナの捜索に向かったらしい。好都合だと歩き始めたルナは、サイコに向けて霊感応を使ってテレパシーを送った。
『サイコ。サイコ! 無事!?』
『――る、な』
 聞こえてきたのは、かろうじて意志を感じさせるか細い声だった。

 * * *

 ルナがスキンヘッドの首を絞めている最中、サイコはダーク・ランディス含めて九人の男達に囲まれたまま立っていた。視線の先には自分が霊視した場所。コンテナを隠した男の最後の思念を追っていった結果、たどり着いた先に間違いなく捜し物はある。これまでできる限りサイコメトリーで辿っていく速度を落としていたが、遂に最後の場所に着いてしまい、サイコにはこれ以上の時間稼ぎは無理だった。
「あった! あったぞ!!」
 男達のうち、二人が歓喜の声を上げる。手に掲げられていたのは小さなコンテナ。ダーク・ランディスは部下に差し出させるとコンテナを開けて中身を確認する。
「これだ……ふふははははははは! これさえあれば日本政府は意のままだ!」
 ダーク・ランディスは見つけた男達以上に喜びの声を上げる。コンテナを投げ捨てて、掌に収まるサイズの物体を眺めながらひとしきり笑った後で、サイコへと視線を向けた。
「おめでとう。人生最後の仕事も無事終わったな」
「……あなたたち……必ず……報いを、受けますよ……」
 サイコは顔を真っ赤にして目を伏せながらダーク・ランディスに向けて言う。だが、すぐに男達の視線に耐えきれず、逃げるように腕を前にして背中を丸めた。
 サイコは着物を脱いで、全裸で立たされていた。コンテナを探す間にダーク・ランディス達がルナ達の命を盾にしてストリップを強要し、その後はその肢体を隠すこともできずに男達の獣欲混じりの視線に晒され続けていた。すべては時間を稼いでルナの助けを待つためと堪えた末のこと。
 だが、結局、コンテナを見つけるまでにルナは間に合わなかった。
「ボス。もう我慢できねぇ」
「殺す前に楽しませてくださいよ!」
「……そうだな。人生を終える前に、少しは楽しませてやれ」
 ダーク・ランディスの許しに男達がサイコへと殺到する。サイコは不安げに顔を歪ませたが、逃げることもままならずに男達に捕まって押し倒された。
「きゃあっ! いや! 離してぇえええ!」
 両手両足を捕まれて、両手は床に。両足は思い切り開かされたサイコは恥部を男達に晒すことになる。ムダ毛を剃った綺麗な陰部に男の一人は唾を飲み、獣のように荒々しく口を付ける。
「んぅっ! あ……あんっ!? 舐めないで! いやぁあああ!」
 膣口へと舌が挿入されて周囲をえぐるようになめ回される。クリトリスは唇に触れて刺激を受け、望まぬ快感がサイコを襲う。腕を押さえている男達も上体を沈めて乳房にむしゃぶりつき、乳首を歯で噛みながら刺激していく。男達の口は胸や膣だけではなく、サイコの唇まで奪った。
「んむぅう!? うぅうううう!」
 体中を駆けめぐる不快感に瞼をきつく閉じていたサイコは、口に押しつけられる肉と進入してくる舌に驚いて目を見開く。傍には男の顔があり、きつく閉じられた歯の表面を涎をダラダラ流しながら舐め回す。息苦しさにも負けずに歯を食いしばっていたサイコだったが、鼻をつままれて空気の通り道を塞がれると、やむなく開いてしまう。同時に進入する舌を噛もうとしたが、サイコの舌を引き抜きそうなほど強く吸い上げられ、舌が絡み合うことで頭の中が痺れていく。
(怖い……気持ち悪い……悪意が……入ってくる……)
 男達の思念がサイコの体の中へと入ってきて、精神を焼き尽くそうとする。女の体を好きなようにむさぼり、ボロ雑巾のようにして最後には殺すということに快楽を求める男達の思いは、サイコの意識を浸食して肉体よりも先に精神の死へと導かんとした。
 涎を流し込まれ、乳房に染み込まされ、膣にまで塗りたくられる。
 準備は整ったと言わんばかりに男達は服を脱ぎ捨てて全裸になると、まず膣へと一人が挿入した。
「いぎっ……あぁああああ!」
 処女膜を軽々と貫かれ、流れる血も始まった抽送により膣外へとかきだされる。サイコの腕を片方ずつ掴んだ男二人は自らの一物を握らせて、肉棒を無理矢理こすらせていく。空いた口にも肉棒が突き込まれて舌の上を滑って喉の奥にも届き、流れ出しているスペルマの味に吐き気が込み上げて涙が流れていく。
「おごっ! おおう! おううう! んぶっ……ぶっ! ぶぶっ!? おごえ……げえっ! ぉああああああ゛!」
 四本のペニスに襲われて、サイコは激しさに気を失いそうになる。だが、男達からの蹂躙はそれだけでは終わらなかった。
「おい! 下に入れさせろ!」
 そう言ってテログループの中でも体格のいい男が近づくと、一度全員をサイコから退かせて立ち上がらせる。力が抜けて動けないサイコは、抵抗らしき抵抗もできないままに背後から尻穴へとペニスを突き刺されていた。
「あっぐっ……いやあああ……ああ……ああああ……」
 圧迫感に息が詰まり、悲鳴を上げられないサイコの様子に下卑た笑みを浮かべて、菊座に挿入した男はそのまま床へと寝そべる。サイコは自然と男の体の上へと乗ることになってしまった。
『サイコ。サイコ! 無事!?』
 その時、唐突に聞こえてきたのは相棒の声だった。サイコは最初に幻聴だと思ったが、霊感応によるテレパシーだと気付いて頭の中で返答する。
『――る、な』
 それだけルナへと返すのが精一杯だった。ほぼ間を空けずにサイコの膣へと別の男がペニスをねじ込み、奥深くへと刺し込む。改めて両手と口にペニスを握らせ、咥えさせることで計五人がサイコの体を犯し尽くす。五者五様の動きにサイコの体は翻弄されて、関節のない人形のようにふらふらと力なく足が揺れ動く。
「胸はちょっと足りねぇが、使わせてもらうか!」
 男達に比べれば小さな体に群がってくる六人目は、膣と菊座に挿入している男を器用に避けて腹を跨ぐと、ペニスを胸元に置く。そうしてサイコの乳房を両側から押し込んでペニスを挟み込んだ。
 ペニスの先から溢れ出す汁が胸元を汚していく。挟むために押さえられた乳房は乳首を思い切り陥没させられて、痺れがサイコの脳へと伝わっていく。膣と菊座が連続で腰を動かされて続け、両掌も粘つく液体で濡れる。口の中はいつの間にか流れ出した精液が飛び散って生臭さにサイコはえづく。
「うぐ……え……おご……」
 気が遠くなる中でも、サイコは希望を抱いていた。少し前に届いた霊感応によるルナからの思念。捕まっていたはずのルナの声はサイコを心配し、助けに行くという意志が込められていた。
(ルナが……来てくれる……必ず……)
 体が醜い肉棒で貫かれ、汚されてもサイコはわずかに残った自制心で耐え続ける。口から引き抜かれたペニスは残った精液を顔面へと擦り付けられ、直後にパイズリしていた肉棒も白濁液を喉から胸元を汚す。両手からわずかに出た先からほとばしった精液は腹部へと付着し、膣と菊座へと放たれた精液は勢いよく引き抜かれたと同時に小水のように零れ落ちた。
「あぅ……ううう……」
 精液にまみれた体を仰向けにして、サイコはうつろに天井を見上げる。六人から入れ替わって今度は三人が、それぞれ一つずつ穴を犯そうと汚れた肢体に群がった。
 サイコを俯せにして、今度は騎乗位でサイコを突き上げていた。尻肉を捕まれて強引に左右に広げられると、精液がこぼれ落ちる穴は再びペニスに襲われる。喘ぐ口にもペニスが挿入されて舌の上を通っていく。
 背後からの男はサイコの二の腕を掴んで揺り動かし、膣を突き上げる男は膣内の暖かさに恍惚とした表情を見せる。口内を犯す男はサイコの頭を掴んで無理矢理見上げさせると、そのとろけた瞳に興奮して性感を高めていった。
「おうう! あうぅ! んむぅう! ううおうああおお! おぉおおお! んぉおっ!? おっおっおっおっおっおっおっ……ヴォオ゛!?」
 喉の奥へと白濁液が飛び散り、菊座と子宮口も大量の精液が放出されてドロドロになった。サイコは半ば意識を失ってなすがままにされ、男達が欲望を吐き出し終えた時には力が抜けて真下にいた男の体に寄りかかった。
「ぉあ……や……めて……も……や……ぁ……ああ……」
 口から涎の代わりに精液を垂らしながら呟くサイコを、ダーク・ランディスは髪の毛を掴んで持ち上げた。毛根から引き抜かれそうな激痛に意識を取り戻したサイコは視線だけをダーク・ランディスに向ける。屈辱と恐怖と快楽に淀んだ瞳は、もはや羞恥に耐えて睨みつけていた光を失っていた。
「いつまでも犯しておきたいところだが、そろそろ終わりだ。後からルナも同じように犯して、地獄に送るからよぉ。先に死にな」
 ダーク・ランディスはサイコの髪の毛を離して、床に投げ捨てる。横に倒れたサイコは向けられた銃口を凝視したまま動けない。
(……ルナ……もう、駄目……)
 追いつめられたサイコは瞼を閉じて、すぐに来るであろう死の衝撃に備える。だが、自分を殺す銃弾は放たれずに、代わりに届いたのはけたたましい音だった。
「なんだ!?」
「あ、あれは!? おい、なんで動いてやがる!」
 テログループの男達が口々に絶叫し、自分達に迫ってくるモノを唖然として見ている。ダーク・ランディスもまた異変に意識を奪われてサイコから銃口を外していた。サイコは目を開き、音を立てているモノの正体を見る。
(あれは……工事用ロボット?)
 大規模な横穴を工事するために用いられる多機能のロボットが、テロリスト達へと突進していた。操縦者がいなければ動くはずもないただの鉄の固まり。しかし、運転席には誰も見えずに男達は混乱する。だが、一人がコックピットに人影を見つけて吼えた。
「あのクソガキだぁああ!」
 怒号と同時にコックピットにいた子供――マモルはスイッチを押す。するとロボットから出ている複数のアームの一つから、コンクリートが吹き出した。テロリスト達は生コンクリートを躱しながらマシンガンの引き金を引いて銃弾の嵐をコックピットへと浴びせる。しかし、工事に耐えうる強度を持った機体やコックピットのガラスは銃弾を跳ね返してマモルの身を守っていた。
『サイコ! そこから横に思い切り走って、隠れて!』
 ルナの声が頭の中に届いたと同時に、サイコは残った力をすべて振り絞って起きあがると駆けだした。サイコの動きに気づいたダーク・ランディスは銃を向けるが、引き金を引くよりも先に自らが胸部を撃ち抜かれた。
「ぬぐぁああ!?」
 テロリスト達へと降り注ぐ銃弾の雨は、ルナのマシンガンから放たれていた。
 固定された工事ロボットのアームの上に立ったルナは、奇襲で浮き足立った敵を次々と撃ち殺していく。
 数分間絶え間なく続いていった的確な射撃は、テロリスト達の心臓や頭を次々と撃ち抜いていき、工事用ロボットへの銃撃の終焉がそのまま下衆達の命が消え去ったことを示していた。
 最後の薬莢が床へと落ちていって甲高い音を立てたところで、ルナは銃身を持っていた左手を引いて銃口を上に向けた。ロボットもまた、ルナの掃射の終わりに合わせて動きを止めていた。
「マモル! よくやったよ!」
 ルナは銃弾が空になったマシンガンを投げ捨てて、コックピットにいるマモルへと親指を立てる。すぐに視線を全体に向けて動いている人間がいないかを探すと、工事現場の片隅にいる裸のサイコを見つけた。
「サイコ!」
 高い位置にあるアームからルナは軽やかに降りていくと、仰向けに倒れていたサイコの傍に駆けつける。傍で自分を抱き起こしたルナを見て、サイコは安堵の表情を浮かべて涙を流した。
「信じてた……ルナ……」
「サイコ。ごめんね! 私が間に合わなくてこんな目に……」
 精液にまみれた顔に体。精を注ぎ込まれた膣と菊座。女一人の体が欲望の赴くままに蹂躙された傷痕を見て、ルナは自分のことのように涙を流し、唇を噛む。
「自分を、責めないで……ルナも、大変だったんでしょう?」
 ルナの出で立ちを見て、監禁されている間に何をされたのかある程度察したサイコは、優しくルナへと言葉をかける。ルナもその気遣いに泣くのを止めて、目元を拭ってサイコに肩を貸して立ち上がる。
「な、ぜだ……」
 立ち上がった二人に向けて疑問を投げかけたのは、ダーク・ランディスだった。血塗れで倒れる男達の体に隠れるようにして、テロ組織のボスはルナとサイコを見ていた。苦しげに顔を歪めながら問いかけてくる男に、ルナは銃を向ける。
「なぜ、ルナが銃を撃つタイミングが分かったんだ……」
 ダーク・ランディスの言葉が、サイコが駆け出した時のことを言っているのだと理解して、ルナは答えを返した。
「あたしの能力は霊感応。遠く離れても、魂で会話できるのよ」
 ルナは説明しながら、背筋を上る悪寒の正体が掴めずに嫌な予感が止まらない。ダーク・ランディスは虫の息で、もし不穏な動きをすればとどめの一撃を放てば済む。それなのに頭にノイズが走り、自分達が致命的な失敗をするのではないかという不安が重くのしかかる。
(――殺す)
 ルナは自らの直感に従って、意を決して引き金を引こうとする。だが、一瞬のタイミング違いでルナの横を走り抜けて飛び出す影によって指が止まった。
「父さんのカタキぃ!」
「!? マモル! 駄目! 出るな!!」
 ルナから遅れて工事用ロボットから降りてきたマモルが、まだ生きているダーク・ランディスを見て復讐に飛び出していた。
 とっさに声を出して止めようとしたがマモルは走ることを止めない。ルナも声をかけた後で前へと出て、ダーク・ランディスの傍へと向かう。
 その時、ルナの目にはダーク・ランディスが懐から銃を抜いてマモルへと向けるのが見えていた。銃弾で撃たれたとは思えない動きにルナは彼が傷を負っていなかったと今更気づく。
「マモルーッ!」
 ルナは斜め前に飛んでマモルの体にタックルし、ダーク・ランディスへと向かう動きを妨げた。しかし、一発の銃声と共にルナの剥き出しの左太股の一点が弾けて血を吹き出す。
「あうっ!!」
「ルナッ!!」
 サイコが悲鳴を上げてダーク・ランディスに向けて駆けていった。だが、銃声は次々と空間に響かせていく。銃口が光る度に血煙が生まれ、ルナの悲鳴が轟音と溶け合って消えていった。
「おれは用心深い男でなぁ! ボディーアーマーは必ず身につけているのさ!!」
 襟元を剥き出しにして中に着込んでいるボディーアーマーを見せつけるダーク・ランディス。だが、言葉を向けている先に、聞いている者はいない。それを分かっていて、満面の笑みで標的に向けて銃弾を打ち込んでいったダーク・ランディスにようやくサイコは追いついて腕に飛びついた。
「やめてー! あぐっ!?」
「力もないくせにしゃしゃりでるんじゃねぇよ!」
 サイコは銃口をそらすことには成功したが、一瞬で腹に拳を入れられて背後から羽交い締めにされる。連続した銃撃に熱を持った銃身が剥き出しの乳房に押し当てられると、肉の焼ける音と共に煙が上がる。
「いやぁああああ!?」
「ゲラゲラゲラゲラゲラ……さぁて。弾の残りは、二発だ」
 泣き叫ぶサイコを見ながら笑った後で、ダーク・ランディスはルナへと再び銃口を向ける。
「う……ぐぅ……」
 二人の視線の先に倒れているルナは俯せの状態で脂汗を浮かべてきつく目を閉じ、激痛に気を失わないように堪えていた。左足は無惨に六発分の穴が空き、血が流れ出している。右足も同じからそれ以上の銃弾が打ち込まれてスラックスがほぼ血の赤に滲んでいた。下腹部から上は無事だったが、それも救いにはならずにルナの苦しみを増やしている。
「もうすぐ楽になる……と、あと一発か」
 そう言ってダーク・ランディスは引き金を一度だけ引いた。腹の底に響く音にサイコもルナもびくりと体を震わせたが、自分達に向けての銃弾ではないことにゆっくりと目を開く。
「そん……な……」
 最初に気づいたのは、ダーク・ランディスに捕らえられているサイコだった。視線が同じ方向であるため、彼女からはルナの側の様子がよく見て取れる。一方でルナは痛みに気を取られて視界も狭まっている状況でどこに放たれたのか理解するのが遅れた。
 それでも、現実はルナの前にあり、視線を向けただけで理解する。
「あ、ああ……」
 ルナの目にも映り込んだ光景。
 それは一つの命が散らされたという事実。
 自分が押し退けたマモルが、額に穴を空けて仰向けに倒れていた。声もしなかったことから一発で絶命したのだろう。目から涙を溢れさせているのは、ルナがマモルを庇ったことで足を穴だらけにされたことに対する悲しみなのかもしれない。
 そんな推測を確認することも、もはや二人には出来なかった。
「そんな、マモル……」
 守ろうとした二人の内、一人が死んだ。それは自分の判断が間違っていたということに他ならない。マモルを連れてきたことで工事用ロボットを簡単にでも操作する操手を確保できたことは確かにプラスに働いた。思慮の浅い子供を同行させることのリスクも考えてのこと。しかし、テロリスト達を一掃したことで心の中に隙が生まれてしまった。
(くそ……こんなキズ……こんな、キズ……)
 両足を動かそうとしても、ぴくりとも動かない。神経を傷つけられたのか、激痛によって麻痺しているのかルナには考えようもない。足だけではなく無傷である上半身も、足からほとばしる痛みの許容量を越えてしまって動かすことができなかった。
「さぁて。あと一発だが……よし」
「離して……!? 何してるの!?」
 痛みに苦しむルナを後目にダーク・ランディスは何かを思いついたのか、サイコを羽交い締めにしたままで下を脱ぎ、肉棒を晒す。尻の割れ目に押しつけられる形になり、サイコはおぞましさに悲鳴を上げた。
「俺がイクまでに、何とかして見ろ、ルナぁ!」
「いやああっ!?」
 ダーク・ランディスのペニスはサイコが抵抗する間もなく膣の中へとバックから挿入されていた。処女を失い、男達に広げられた膣は中に残っている精液によって、極太のペニスは滑りよく動いていく。
 ダーク・ランディスは一突きする度に前に進んで、ルナへと近づいていった。
「んあっ! あうっ! あっ! やあっ! いやあ! やめ! やめて! あぁあああっ!?」
 サイコは髪の毛を捕まれて背中を仰け反らされながら、膣を突かれて前に押し出される。特に両手足を拘束されているわけではないのに、股間を突かれているだけで体中の力が抜け、なすがままにされている自分が恥ずかしくなる。こみ上げてくる快感に身悶えしてしまうことに、涙を溢れさせながら嬌声を上げた。
(こんな……感じて……しまう……ぁ……あ……ふあ……)
 荒々しい突き込みにも力が抜けた体は翻弄され、頭の中を焼いていく。男達に蹂躙された体は敏感になり、乳首が立ち、股間からは愛液がペニスが突きこむ度に溢れ出していった。
「ひっ……あっ……あっあっあっあっあっ……やっ……はぁん……」
「サ……イコ……サイコ……サイコ……離せぇ」
 とうとう間近に立ったダーク・ランディスは膝立ちになる。当然サイコも膝は折れて四つん這いになり、ルナと顔が近づいた。サイコの顔は背後からの突きによって口がだらしなく開き、目の焦点が失われかけている。
「うっあっあっあっあっあっあっやっあっあっあっルッ……ルナッ! るなあっ!?」
「サイコ……」
 ルナは頭から血が引いていくのをリアルに感じていた。ルナが猪突猛進で頭に血が上りそうになった時はいつも、サイコが制してくれた。
 冷静に彼女を後ろで支えてくれた神園祭子が、下衆なテロリストによって奪われていく。
「ぁあんっ! るなっ! 見ないで! みなはぁんっ!? うっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっアヒャァアアッッ!? アヒッ! ヒッ! ヒイイィイイイッッ!」
 敏感な場所を的確に責めているのか、サイコの悶えは尋常ではない。サイコがまき散らす涙や涎が、すぐ傍にあるルナの顔へとかかってくる。呆然とサイコの痴態を見ていたルナの口へと、顔を伝った涎が入り込んだ。
「どうしたぁ! ルナ! なんとかしないのかぁ!?」
「……殺してやるっ!」
 惚けていたルナはダーク・ランディスの侮蔑によって闘志を蘇らせた。サイコから無理矢理に視線を外して銃を探すと、ほんの数歩先に銃が転がっている。ルナは右腕を伸ばしながら、上半身だけの力で床を這っていこうとするも、激痛に全身が止まってしまった。
(動け、足! 体! ちぎれてもいいから、今だけ動け!!)
「アンッ! アンッ! アンッ! アンッ! アンッ! アンッ! アンッ! アンッ! アンッ!」
 サイコの喘ぎ声の感覚が短くなっているのは、ダーク・ランディスの突き込みの速度によるものだろう。もうサイコは男の言いなりになって、腰からくる衝撃に反応するだけになっている。意識があるのかさえ怪しい。
(銃を掴んで立ち上がれ……ルナッ!)
「アッアッアッアッアッアッアッアッヤッもっだっめっアンッアンッアンッアンッアンッアンッアンッアンッアンッ!!」
 サイコの嬌声が激しくなり、ダーク・ランディスが腰の動きを早めたのだとルナには分かる。残された時間がないと焦り、歯を食いしばって前に進もうとする。サイコの嬌声を右から左に聞き流し、前に進むことだけに集中しなければとうてい間に合わない。遅々として進まぬ体に向けて、ルナは暗示をかけるように叫んだ。
「こんなキズぅううううッ!」
 ルナの魂の叫びをかき消すようダンッ! と重たい銃声が耳に届いた。
 外部からの音を聞き流していたルナも、その音は聞き逃せずに動きを止めた。頭の中で最悪の想像がかけめぐり、視線をサイコへ向けることが怖い。
 しかし、現実はいつでもルナの傍にある。
「ギャハハハハハ! 俺がイクまでって言ったが……めんどうになったぜ」
 足音がルナの横を通り抜け、目の前にサイコの顔が表れる。
 目の焦点を失い、意志が抜けて虚ろになった表情。額にはマモルと同じように銃弾が貫通した痕が残っていた。マモルとは異なり、後方から撃ち抜かれたのか血の飛び方が激しい。内から外に爆発した分だけ、顔中に血が飛び散っていた。
「サイコ……いや……いやだ……さいこぉ……」
 ルナの中の固い決意がひび割れ、壊れていくことを象徴するように大粒の涙がこぼれていく。守るべき存在は二人とも死に、残ったのは半死半生の自分だけ。
 自分達が完全敗北したのだと、ルナに示すには十分な事実。
 ダーク・ランディスはサイコの死体からペニスを引き抜くと、おざなりに床へ投げ捨てる。そして寄り添おうとしたルナを捕まえて、仰向けに押し倒すと血塗れのスラックスに手をかけて強引に下半身を引き抜いた。
「あぐぅううう! あっ! がっ……!?」
 銃弾に傷つけられた足に触れられたことで、脳内の回路が焼ききれて意識が一瞬で途絶えた。
 意識を失ったルナが次に目覚めた時には既にスラックスとショーツが完全に引き抜かれ、恥部を大きく広げられていった。躊躇なくペニスを挿入したダーク・ランディスは胸元のスラックス生地もナイフで切り裂き、乳房を解放する。
「あぐっ! ア゛ッ! ア゛ア゛ッ! ギャアッッ!?」
「お前は放っておいても死ぬからなぁ。出せなかった俺の精液受け止める肉便器にしてやるぜ!」
「ア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッ……」
 膣への突き上げも快感ではなく激痛のみをルナに運ぶ。合間に乳首をしゃぶられても、クリトリスをつねられてもルナを襲うのは快楽ではない。ダーク・ランディスはただ自らのペニスから精液を出すためにルナを使っており、ルナはただ痛めつけられるために凌辱されている。
 その痛みさえも、感じなくなった時。
 ルナは自らの死を受け入れた。
(ごめん……サイコ……マモル……もう……だめみたい……)
 気づけば自分の霊体が体から離れて、ダーク・ランディスとその下にいるルナを見ていた。
 半開きの瞼から見える意志の消えた瞳。口から涎が垂れ、両腕は力が抜けたままで体が揺さぶられる度に床にぶつかる。見た目は鞭のようにしなっていて、逆にそれだけ脱力しているのだと分かった。
 血塗れの足に挟まれているからか、ダーク・ランディスのアーミー服はサイコの血を吸って重たくなっている。染み込んだ血が滴になって動きにあわせて後方に飛び散っていた。
(サイコ……ごめん……本当に……ごめん……)
 薄れていく意識。ぼやけていく視界。
 そしてルナは自分の膣の中へと精液を大量に流し込むダーク・ランディスの様子を見ながら、死の世界へと旅だった。


 霊能探偵ルナ&サイコ
 裏世界では有名な霊能探偵は二人とも心を粉々に砕かれて、姿を消した。

 THE END
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